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ツヤツヤの被毛と筋肉質な体のギャップが魅力!「バーミーズ」の特徴や飼い方を解説






あなたはミャンマーで誕生した「バーミーズ」という猫を知っていますか?
バーミーズは美しいサテンのような被毛と筋肉質でがっちりとした大きめの体、そして人を愛し愛されたがる性格を併せ持ったユニークな猫です。

日本では知名度が低いものの、海外においては「理想の家庭猫」として人気があるバーミーズ。
そんなバーミーズはどんな魅力を持っていて、どんな人に向く猫なのでしょうか。

本記事ではバーミーズの歴史や特徴、飼い方について1つ1つ解説していきます。

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【目次】ツヤツヤの被毛と筋肉質な体のギャップが魅力!「バーミーズ」の特徴や飼い方を解説

 

バーミーズの特徴

バーミーズの歴史

バーミーズの大きさ

バーミーズのカラー(毛色)

バーミーズの性格

バーミーズの寿命

アメリカン・バーミーズのまとめ

バーミーズはこんな人におすすめ

1. 家を留守にすることが少ない方

2. 集合住宅に住んでいる方

3. 他のペットがいる方

バーミーズのお迎えについて

1. バーミーズのお迎え方法

2. バーミーズの値段

バーミーズの飼い方

1. キャットフード(エサ)について

2. ブラッシングについて

3. シャンプーについて

4. 運動について

5. しつけについて

バーミーズに多い病気

バーミーズを飼うときの注意点

さいごに

 

 

バーミーズの特徴

 

バーミーズ

 

バーミーズはツヤのある被毛と、見た目よりもはるかにがっちりとした筋肉質の体を持った猫です。

 

バーミーズの被毛は密集した短毛で、サテンのような光沢と手触りが特徴的です。

体のコンディションが被毛に出やすいため、よく手入れされたバーミーズの被毛は非常に艶やかです。

 

体つきは非常にコンパクトに見えますが、非常に筋肉質でがっしりとしています。

耳は中くらいの大きさでやや離れ気味に付き、先端が丸くなっています。

目は大きくて丸く、左右がやや離れ気味についていて色は基本的にゴールドです。

 

そんなバーミーズ最大の特徴は、人懐こくどんな環境にも適応できるといわれている性格です。

日本ではまだ知名度が低いものの、アメリカやヨーロッパでは非常に人気が高く、その人を愛し愛されたがる性格から海外では “ドッグキャット”(犬のような猫)、“理想の家庭猫” と呼ばれています。

 

また、人を好む性格に加えて鳴き声が小さいことから、 「慈悲深い猫」 と呼ばれることもあります。

 

バーミーズの歴史

 

2匹のバーミーズ

 

慈悲深い猫といわれる猫、バーミーズの歴史はミャンマー(ビルマ)から始まりました。

 

ミャンマーのとある寺院には、古くから茶色の艶やかな被毛を持った猫が住み着いていました。

この猫は、1300年頃にはすでにミャンマーで暮らしていたのではないかと考えられています。

 

1930年になり、この猫が新種ではないかと考えたアメリカ人医師のジョセフ・トンプソン博士が、 「ウォン・マウ」 と名付けた1匹のメスをアメリカの自宅に連れ帰りました。

そして、 シャム と交配されたウォン・マウは、現在見られる全てのバーミーズの祖先となったのです。

 

その後、猫種として確立したバーミーズは、1936年に猫の登録団体・CFAに純血種として登録されました。

 

しかし、人気が高まるにつれ、他の猫種の血が混じりバーミーズらしくない個体が増えてしまいました。

そのため、1947年には一度、CFAがバーミーズの登録を中止するという異例の事態となったのです。

現在はバーミーズの定義や基準が確立しており、その存在はCFAとTICAの2団体から認定されています。

 

なお、バーミーズには 「アメリカン・バーミーズ」 「ヨーロピアン・バーミーズ」 の2種が存在します。

ここまで解説したのはアメリカン・バーミーズの歴史であり、バーミーズといえばアメリカン・バーミーズのことを指すことが多いため、本記事では特に表記しない限りアメリカン・バーミーズについて解説していきます。

 

ヨーロピアン・バーミーズについて

 

ヨーロピアンバーミーズ

 

ヨーロピアン・バーミーズは、アメリカン・バーミーズがイギリスに渡り、独自にブリーディングされた結果生まれた猫種です。

 

アメリカにおいてバーミーズは、バーミーズらしい茶色い被毛が最重要だと考えられていました。

その結果近親交配が進み、遺伝子の多様性が減少して遺伝病が多発した時期がありました。

 

一方、イギリスではバーミーズらしさを生かしつつ、シャムなどを交配し新しいカラーのバーミーズを生み出そうという考えの元でブリーディングが行われました。

その結果、アメリカン・バーミーズより頭と胴がやや長く、多彩なカラーを持ったヨーロピアン・バーミーズが誕生したのです。

こちらはブリーディングの過程で遺伝子の多様性が保たれたため、遺伝病は発生しませんでした。

 

そんなヨーロピアン・バーミーズは、アメリカン・バーミーズより多彩なカラーが認められています。

性格はアメリカン・バーミーズと同じく優しさや愛情にあふれ、長い時間を1匹で過ごす状況を好みません。

 

バーミーズの大きさ

 

リラックスしているバーミーズ

 

バーミーズの体重は3~6.5kgほどですが、非常に筋肉質でがっしりした体型をしています。

見た目の割に重たいため、実際に抱いてみるとその重さに驚くことでしょう。

 

バーミーズのカラー(毛色)

 

バーミーズ子猫3匹

 

バーミーズのカラーはホワイト以外のカラー(ブルー、ライラック、セーブル、フロスト、フォーン、クリーム、プラチナ、チョコレート(シャンパン))などが認められています

 

パターンは必ず四肢や耳、尻尾の色が濃くなる「カラーポイント」です。

その中でも「セピア」は、色の濃淡がはっきりしないバーミーズらしい色合いになります。

 

バーミーズの性格

 

ごろんとしているバーミーズ

 

バーミーズは人懐こくてほがらか、活発で冒険心や好奇心が強い性格をしています。

飼い主の注目を集めることが好きで膝に乗ったり、後についてきたりと犬のような行動を取ることも多いようです。

 

バーミーズは人を愛し、同じくらい人に愛されることを望むといわれています。

 

バーミーズの寿命

 

グレーのバーミーズ 子猫

 

バーミーズの寿命は、10~17年ほどといわれています。

一般的な猫の寿命が10~15年ほどと考えると、やや長生きする傾向にあります。

 

アメリカン・バーミーズのまとめ

 

英名:American Burmese

原産国:ミャンマー

ボディタイプ:コビー

公認団体:CFA・TICA

大きさ:3~6.5kg

寿命:10~17年ほど

 

 

バーミーズはこんな人におすすめ

 

バーミーズ

 

ここまではバーミーズの歴史や特徴、性格について説明してきました。

次にバーミーズをおすすめしたい人、バーミーズとの暮らしに向いている人について解説していきます。

 

1.  家を留守にすることが少ない方

 

バーミーズ

 

バーミーズは人が大好きで、常に人と一緒にいたがる猫です。

 

そんなバーミーズは常に家に誰かがいて、留守にすることが少ない方に向く猫といえるでしょう。

子どもに対しても優しく寛容なので、子どもがいるものの猫を飼いたいという方にもおすすめです。

 

逆に一人暮らしの方、家を留守にすることが多い方には不向きな猫といえます。

 

2.  集合住宅に住んでいる方

 

マンションの一室イメージ

 

バーミーズは鳴き声が小さく、慎ましやかな声で鳴くことで知られています。

そんなバーミーズは、集合住宅で猫を飼いたいと考えている方に向く猫といえるでしょう。

 

3.  他のペットがいる方

 

ソファに伏せる犬

 

バーミーズは環境への適応力が高いため、他の動物(特に犬)とも同居できるといわれています。

むしろ1匹で留守番させるより、他の動物と一緒に留守番させた方が精神的な負担が少ないようです。

 

ただし、バーミーズ同士では仲良くできても、他の猫種だと同居がうまくいかないこともあります。

他の動物と同居させる時は、個体間の相性をしっかりと見極めてあげてください。

 

 

バーミーズのお迎えについて

 

カーペットに伏せるバーミーズの子猫

 

ここまでの説明では、バーミーズとの生活に向いている人について見てきました。

次の項目では、バーミーズのお迎え方法や価格について紹介します。

 

1.  バーミーズのお迎え方法

 

キャットタワーとバーミーズ

 

バーミーズはブリーダーもしくはペットショップから購入できます。

 

ただし、扱っているブリーダーが少ないため、常にお迎えできるとは限りません。

バーミーズを飼いたいと考えている方は早めにブリーダーを探し、連絡を取った方が良いでしょう。

 

2.  バーミーズの値段

 

バーミーズ 子猫 キャットタワー

 

バーミーズは10~25万円ほどで販売されているようです。

 

ただし、日本国内においてバーミーズはまだマイナーで希少な存在です。

数が少ないため、ブリーダーやペットショップの言い値になってしまうこともあるかもしれません。

 

なお、アメリカにおいては、1匹あたり10~15万円程度で販売されているようです。

 

 

バーミーズの飼い方

 

お出かけ前のバーミーズ

 

ここまではバーミーズのお迎え方法について説明してきました。

次の項目では、バーミーズの飼い方とそのポイントについて解説していきます。

 

1.  キャットフード(エサ)について

 

 

筋肉質な体を維持し肥満を避けるため、たんぱく質が十分に含まれた品質の良いフードを与えましょう。

肥満にならないようにフードはきちんと量ること、オヤツの与えすぎに注意することも大切です。

 

後述しますが、バーミーズは糖尿病になりやすい傾向があるため、炭水化物は可能な限り避けてください。

 

2.  ブラッシングについて

 

 

バーミーズの被毛は短毛で密に生え、艶があって非常になめらかな質感です。

抜け毛は多くありませんが、被毛の美しさを保つために1日1回ブラッシングを行ってください。

 

バーミーズはたくさんの愛情をかけ、また適切なケアを行うと被毛のツヤが増していきます。

ツヤツヤの被毛をまとったバーミーズが甘える姿を見ると、その存在がより愛おしく感じることでしょう。

 

3.  シャンプーについて

 

 

バーミーズの被毛の美しさを保つために、月に1回程度シャンプーをしましょう。

適度にシャンプーをすることで、ブラッシングでは取り切れない抜け毛を取り除けます。

 

4.  運動について

 

 

バーミーズは非常に活発で、体を動かすことを好む猫です。

 

好きな時に遊べるように、部屋にはキャットタワーや登り棒などを設置してあげてください。

釣り竿やボールなどを使い、コミュニケーションを取りながら遊んであげることも大切です。

 

5.  しつけについて

 

バーミーズ

 

バーミーズは非常に賢く、飼い主のことを愛するその性格からしつけがしやすいといわれています。

良い行動をしてくれた時は、ご褒美としてたっぷり遊んであげると良いでしょう。

 

 

バーミーズに多い病気

 

日向ぼっこをしているバーミーズ

 

バーミーズは体が丈夫で、病気にかかりにくいといわれています。

しかし、シャムの血を引くためか、全体的に糖尿病になりやすい傾向があります。

 

猫が糖尿病になると元気が無くなる、体重や食欲が減る、嘔吐や黄疸といった症状が見られます。

糖尿病は完治することがないため、一度患うと継続的な通院と投薬、食事療法が欠かせなくなります。

治療せずに放置すると、失明や神経症などの重大な合併症を引き起こすこともあるため、糖尿病が疑われる時は直ちに動物病院に連れて行きましょう。

 

糖尿病を予防するためには食事の内容を考えること、そして適切な運動をさせることが大切です。

猫はもともとたんぱく質が豊富な肉を主食としていたため、炭水化物をそれほど必要としません。

 

むしろ炭水化物の代謝が苦手なので、よほどの事情がない限り人間の食べ物は与えないでください。

フードやおやつも可能な限り炭水化物が少なく、たんぱく質が多い物を選ぶことをおすすめします。

 

 

バーミーズを飼うときの注意点

 

窓際のバーミーズ

 

バーミーズはとにかく人が好きで、人に愛し愛されたがる猫です。

 

そんなバーミーズが健康的に暮らすためには、人間の暖かい膝と優しい手が必要です。

一度バーミーズを自宅に迎えたら、なるべく長い時間を一緒に過ごしてあげてください。

 

1匹にする時間が長い方は、バーミーズ以外の留守番が得意だといわれている猫( マンチカン スコティッシュフォールド など)を検討するか、あるいは複数のバーミーズを一緒に迎える、犬などの動物と一緒に飼うなどの工夫をしてあげてください。

 

 

さいごに

 

バーミーズ

 

ツヤのある被毛が美しい寂しがり屋の猫、 「バーミーズ」 について説明してきました。

 

バーミーズは国内ではまだ知名度が低いものの、海外では人気が高くショーでも良く見かける猫です。

その美しい姿や愛すべき性格のことを考えると、今後国内でも知名度と人気が高まっていくかもしれません。

 

もしバーミーズと暮らせることになったら、ぜひ猫に愛し愛される幸せな時間を楽しんでください。


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