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ミニマルランド うさぎのカンタンおそうじケージ ブラウン ワイド
「ミニレッキス(英語表記:Mini Rex)」は、ウサギ目ウサギ科アナウサギ属に分類される、ミニうさぎです。
フランス原産の大型の「レッキス」と、オランダ原産の小型品種「 ネザーランドドワーフ 」との交配により、アメリカで誕生しました。
歴史は浅く、1988年に世界で正式な品種として認められましたが、特に原産地のアメリカでの人気が高く、また日本においてもペットとしてお迎えする家庭が多く見られます。
国内では現在、ネザーランドドワーフ・ ホーランドロップ などに次いで主流なうさぎの品種と言えるでしょう。
ちなみに、ミニレッキスの元である「レッキス(英語表記:Rex)」は、野生のアナウサギの突然変異体を起源とする、フランスで発見された品種です。
その名は、フランス語の「Castor Rex(ビーバーの王)」に由来します。
ミニレッキスと区別するため「スタンダードレッキス」と呼ぶこともあります。
ビロードやベルベットのような光沢ある上質な毛を持つがゆえに、悲しいことに高級毛皮として使用されることが多いのも事実です。
また、うさぎらしい筋肉質な体型・美しいシルエット、短く縮れたヒゲも印象的です。
性格が穏やかで人懐こく、うさぎの中で最も賢いとも言われています。
ミニレッキスは、レッキスと同様、筋肉質でバランスのとれた体格をしており、ヒゲは他の品種のうさぎと比べると短く縮れています。
体の割に足は細長く小さいですが、ジャンプ力に秀でています。
また最大の特徴は、やはりレッキスの特徴を受け継いだ、その極上の毛並み・触り心地と言えるでしょう。
艶やかで均一・密度の濃い短毛で全身が覆われており、一度ミニレッキスに触れるとその気持ち良さの虜になるファンも多いです。
ミニレッキスは、性格も基本的にレッキスと類似しており、比較的穏やかな面もある一方、活発で好奇心旺盛です。
表情豊かで撫でられることが大好きな子も多く、人に懐きやすい傾向があります。
知能が高く、自分の名前やトイレを覚える子もたくさんいるため、うさぎの中でもオス・メスともに飼いやすく最高のペットになると言われています。
ただし、メスの場合は気まぐれな個体も多く、生理の時などには突然気性が荒くなったり、神経質になったりします。
オスの方が飼い主に対して甘え上手な要素が強いですが、縄張り意識が高いため、去勢手術をしていない子はスプレー(オシッコを飛ばすマーキング)行為が激しくなりがちです。
多頭飼いの場合は、より注意が必要でしょう。
ミニレッキスには、さまざまな毛色の子がいます。
単色であれば白・黒・オパール・ライラック・グレー・チェスナット(茶色)などが主流です。
また、白地にまだら模様のある「ブロークン」と呼ばれる色の子も非常に多く、ブロークンブラック・ブロークンオパール・ブロークンチェスナット・ブロークンオレンジ・ブロークンチョコレートなどの種類があります。
ミニレッキスをペットショップでお迎えする場合、個体の値段は約2〜3万円です。
なお、犬・猫を主として扱う総合ペットショップの場合には、ごくまれに他のミニうさぎと判別できず、ミニレッキスを1万円くらいの価格で販売していることもあります。
うさぎ専門店やブリーダーからミニレッキスを譲ってもらう場合には、2万5千〜4万8千円くらいになります。
血統書付きの子をお迎えしたい場合には、3万円以上は見込んでおきましょう。
※合わせて読みたい: ブリーダーからうさぎを譲り受ける際のメリット・見極め方・注意点
うさぎの里親募集団体からミニレッキスを譲渡してもらう場合は、個体の値段は基本的に無料です。
ただ、里親になるためには細かい条件・審査をクリアする必要があるため、より適切な飼育環境を用意してあげられるかどうか、事前に考慮することも大切になってきます。
※合わせて読みたい: うさぎの里親になるには?うさぎを里親として譲り受ける方法と注意点
ミニレッキスの成体(大人)の大きさは、オス・メスとも同じくらいで、標準体重は1.4〜2kg前後、体長は30〜35cm程度になると言われています。
ちなみに、ミニレッキスの元であるレッキスの場合ですと、体重は3~5kg程度です。
ミニレッキスは赤ちゃんの頃は手乗りサイズと言ってもよいほど小さいですが、思春期を過ぎた頃から大きくなるため、あらかじめ広めのケージを用意した方が買い替えの手間が省けます。
最低でも、幅60cm×奥行き45cm×高さ50cm以上の大きさのケージを選んであげましょう。
可能であれば80cm幅のものを用意してあげたほうが、伸び伸びと過ごしてもらえます。
ただし、大きいケージの方が掃除も大変になるため、お住まいの部屋の広さや衛生管理面なども考慮した上で、手入れしやすいものを選択すると良いでしょう。
さまざまなペットショップや通信販売で取り扱っている、定番のシリーズです。
カラーは、ホワイト・ブラック・ピンクの中から選べるので、部屋の雰囲気に合わせてコーディネートしやすいのも嬉しいポイント。
筆者も現在こちらの製品を使用しており、さらにその周囲にペットサークルも設置し、ケージの扉は常に開放しています。
「プラスチック製スノコ」が標準装備ですが、ミニレッキスの足は硬い床に弱いため「わらマット」を別で購入して敷いてあげています。
その名の通り、お手入れしやすいシリーズで、広々としたケージを用意してあげたい場合に最適です。
サイズが大きいケージは、下の引き出し式トレイの幅が広すぎると、掃除がしづらく億劫になってしまいがちです。
しかし、こちらの製品は小さなトレイが2つに分かれているため、水拭きやゴミ捨ての作業も容易でしょう。
ミニレッキスの育て方は基本的に他の品種のうさぎと同じと考えて大丈夫ですが、ここではミニレッキスの特性上、特に注意してあげたいポイントに焦点を当ててお話しします。
うさぎを飼育する上でエアコンによる温湿度管理は必須です。
光熱費はある程度かかってしまいますが、命を守ってあげるため日々きちんと調節してあげましょう。
とりわけミニレッキスの場合は短毛なこともあり、暑さも寒さも苦手のためご注意ください。
特に赤ちゃんや高齢の場合は、気温差が激しいと死に至るリスクが高くなるため、年中適温を維持することが重要になってきます。
ミニレッキスの適正温度は15~25℃(赤ちゃんの時期なら26~27℃程度でも可)、できれば18〜20℃以上を常に保ってあげてください。
湿度については、40~60%が理想的です。
自分でこまめに洗顔や毛づくろいをしてくれるため、基本的に入浴はしなくても良いとされています。
ただし「お尻周りの汚れがひどい」などの理由で不安な場合は、近所の獣医さんやうさぎ専門店に相談してみてください。
必要に応じてシャンプーのサービスを行ってもらえますよ。
またミニレッキスは立ち耳種のため、耳の通気性が悪くなることはほぼなく、耳掃除もほとんど必要ありませんが、時々後ろ足で耳を掻いてしまうことがあります。
素人が耳掃除をすると傷を付けてしまう可能性があるため、心配な時にはやはり動物病院に対応をお願いしましょう。
短毛種であるミニレッキスは、抜け毛が少ないため、ブラッシングの手間が他の品種のうさぎより少ないと言えます。
そうとは言え、定期的なグルーミングは大切です。
特に換毛期には、抜け毛をうっかり飲み込んでしまうと、お腹の中で毛玉を詰まらせてしまう毛球症(うっ滞)になってしまう危険性が高くなります。
手入れの仕方としては、手を濡らし、ミニレッキスの体を全体的に撫でてあげれば大丈夫です。
こうすることで、抜け毛が自然に手にくっつきます。
換毛期で抜け毛の量が多い時はブラシを使ってもよいですが、ミニレッキスは皮膚が非常に弱く繊細ですから、取り扱いには気を付けてあげてください。
ブラシを購入する場合は、柔らかい素材である「ラバータイプ」が無難です。
ステンレス製のブラシは、皮膚を傷付けやすく痛みを与えてしまうため、避けましょう。
うさぎの肌に優しいラバータイプで、小さな体にもフィットしやすいです。
力を入れなくても自然と抜け毛がくっつき、自然にまとまりまる上、水洗いも簡単に行えます。
ミニレッキスは食欲旺盛な子が多く、中でも去勢・避妊術後は太りやすい体質になりやすいため、定期的な体重管理・日々の食事量の調整も重要です。
標準体重は多くても2kg前後が目安です。
万一3kg以上になってしまった場合は、牧草(チモシー)を主食に変えて、ペレットやおやつの量を減らす・運動量を増やすなどの工夫をしてあげましょう。
ここで、筆者が飼育中のミニレッキスも初期症状が出てしまった病気について、ご紹介しておきます。
一般的に、うさぎは、犬・猫のような肉球がないため、足の裏にクッションとなるものがありません。
何かしらの原因で足底の毛が抜けると、薄い皮膚が丸見えの状態になり、皮膚で直接地面を歩くことになるため炎症が起きやすくなってしまいます。
そのため、多くのうさぎが「ソアホック(飛節びらん・足底潰瘍)」と呼ばれる足の病気にかかりやすいのです。
とりわけミニレッキスは、先述のようにスタイルがよい割に足が細長で、ジャンプ力が強い品種です。
また、個体によっては太りやすいという特徴もあります。
その分、後ろ足にかかる体重の負荷が大きくなりやすく、ソアホックを発症しやすい傾向があるため、注意してあげなくてはいけません。
特に、後ろ足のかかと部分や中央付近は、骨が皮膚に近いことから床ずれに似た状態が発生しやすくなるようです。
かかりつけの獣医さんいわく、フローリングやプラスチック製のスノコなど硬い床が原因になりやすいとのことでした。
実際、筆者自身もミニレッキスをフローリングの上でしばらく生活させていました。
おすすめの対策としては、柔らかいマイクロファイバーのバスマットなどを敷いてあげると、足に負担がかかりにくいそうです。
ただ筆者の家の子の場合、バスマットはホリホリして丸めて遊んでしまうため、いたずらできないようビニール製のクッションフロアシートを床に敷いています。
それでも足元の硬さはまだ残りますが、フローリングのままで遊ばせるよりは幾分かマシにはなりました。
また、床やケージなどの不衛生さ、運動不足・肥満・栄養失調・体調不良なども、ソアホックの原因となる可能性があります。
ソアホックは、状態が悪化すると出血・ウイルス感染・潰瘍などのケガや病気につながってしまう上、最悪の場合は死に至るケースさえある、恐ろしい病気です。
うさぎ自身も、歩くたびに痛みを感じてしまいます。
万一症状がひどくなった場合、動物病院によっては鎮痛剤の処方や、半導体レーザーなどによる炎症緩和などの対応もしてもらえます。
ただし、まずは早期発見できるよう、毎日のように足裏をチェックすることを心がけましょう。
ソアホックの発症・悪化を防ぐためには、柔らかい素材の床材を用意し、そして足裏に汚れが付着しないように床・ケージ・トイレなども頻繁に掃除してあげることが肝心です。
ミニレッキスに限った話ではありませんが、ペットのうさぎの平均寿命は5~10年、最長で13~15年程度と言われています。
ミニレッキスの寿命もおおよそ7~8年と平均的ですが、飼育者が増えてきた分、診察・治療経験のある獣医師も多くなってきたと考えられます。
できる限り、元気に長生きさせてあげましょう。
ミニレッキスの診察経験が豊富な動物病院であれば、上述したようなソアホックなどの対策に関する知識も有しているでしょう。
うさぎ・ミニレッキスに詳しい病院を探しておき、半年に一回程度、健康診断をしてもらうことも大事です。
ミニレッキスは飼い主に懐けば、深い愛情を注いでくれますよ。
普段からコミュニケーション・食事・運動・衛生面などにも配慮しながら、快適な生活環境を整えてあげてください。
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公開日 : 2020/02/05