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白いお腹に黒い背中と頭。
まるでペンギンのような見た目をしているゴイサギはサギの仲間です。
見た目は似ていますが、ペンギンとは違う種類の 鳥 です。
足が羽毛に隠れて短足に見える時は、特に ペンギン と似た見た目になります。
本項では、ゴイサギを知らない方でも分かりやすいように、ゴイサギの由来や大きさ、分布などを説明していきます。
ゴイサギは漢字で「五位鷺」と書きます。
「鷺」は「サギ」科の鳥だからだと分かりますが、「五位」は何を指しているのか分かりますか?
この「五位」は官位の「五位」を示しています。
平安時代に醍醐天皇の命に従い捕まったことから、「五位」の官位を授かったという故事に由来しています。
官位を授かった鳥と言われると、なんだか高貴なイメージが湧いてきますよね。
翼は灰色、背中と頭上は青黒色なので、ペンギンのような見た目をしています。
しかし、ペンギンより足が長いため、ずんぐりむっくりな体型をしていません。
後頭部には白い飾り羽が2本(数本ある場合も)あり、背中の方まで伸びています。
主に日中は樹上で休息をし、朝・夕の時間帯に活発的に行動します。
夕方辺りから「グワァー」と鳴きながら空を飛んでいる姿を見ることもあるでしょう。
雨や曇りの日には日中も行動し、 ザリガニ や カエル などのエサをとりに行くことがあります。
また、繁殖期にも日中に採食活動を行う場合が多いです。
本州以南に留鳥として生息しています。
南西諸島は多くが冬鳥です。
東北地方以南では夏鳥として渡来しますが、北海道にはあまり多くいません。
河川や海などの水辺が近くにある林や竹林にいることが多いです。
都市部の川や公園にもいることがあります。
全長は約58〜65cmほど、翼開長は約90〜100cmほどです。
体重は軽く、約0.4〜0.8kgほどとなっています。
幼鳥と成鳥では見た目に大きな違いがあります。
幼鳥は頭部から上面が褐色で、淡色の白斑があります。
この白斑が夜空の星を連想させることから、「ホシゴイ(星五位)」とも呼ばれています。
大人の色彩に変わるまでは、おおよそ3年くらいかかります。
虹彩の色も成鳥とは異なり、橙色をしています。
目の色も、成長するに連れて徐々に変化していきます。
「グワッ」という鳴き方をします。
夜空を飛びながら飛びながら鳴くことがあり、そこから別名「ヨガラス」とも呼ばれています。
オスが小枝をくちばしで挟み、メスに向かって頭を上下に振ってアピールをします。
雌雄同色なので、雌雄判別をすることは難しいです。
ゴイサギは魚類や甲殻類、昆虫類などを食べます。
この中でも主に食すのは魚類です。
動物園で飼育されているゴイサギにも魚を与えることが多く、 上野動物園 では1日に250gほどのアジを与えています。
林にサギ類でコロニーを作ります。
枯れ木を集めて厚めの巣を樹上に作ります。
分類:鳥綱ペリカン目サギ科ゴイサギ属
和名:ゴイサギ(五位鷺)
英名:Black-crowned night heron
由来:「五位」の官位を醍醐天皇から授かったという故事から
見た目:ペンギンに似ている
行動:主に夜に活発に行動する
分布:本州以南は留鳥、西諸島は冬鳥、東北地方以南は夏鳥
生息:水辺近くの林や竹林
全長:約58〜65cmほど
翼開長:約90〜100cmほど
体重:約0.4〜0.8kgほど
幼鳥:褐色に淡色の白斑、虹彩が橙色
鳴き声:「グワッ」
求愛:オスが枝をくわえ、メスに向かって頭を振ってアピール
雌雄判別:見た目では難しい
エサ:主に魚類
営巣:樹上に厚めの巣を作る
ゴイサギは動物園や水族館で観察することができますが、野鳥としても観察することができます。
どのような場所にいるのか、ゴイサギが観察できるスポットをまとめました。
天王寺動物園内には「鳥の楽園」という森林や湿地などの自然が再現されたエリアがあり、多くの鳥が飼育されています。
この「鳥の楽園」にゴイサギもおり、アシカにエサをあげようとすると魚を横取りすることもあります。
住所:大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-108
マップ: Googleマップ
電話番号:06-6771-8401
公式サイト: 天王寺動物園
※天王寺動物園については下記記事で詳しくまとめていますので、合わせてご覧になってください。
→ 展示されている動物は約200種!なにわの人気スポット「天王寺動物園」をまとめてご紹介!
東京都町田市に恩田川周辺の遊歩道です。
岸辺の繁みに、アオサギやコサギに混じってゴイサギがいることがあります。
住所:東京都町田市原町田3-8-1
マップ: Googleマップ
電話:042-725-4033
葛西臨海水族館のすぐ近くにある葛西臨海公園には、多くの野鳥を観察できる鳥類園があります。
ゴイサギも鳥類園の池付近にて観察可能です。
住所:東京都江戸川区臨海町6丁目地先
マップ: Googleマップ
電話番号:03-3869-5152
公式サイト: 葛西臨海公園
長居公園内にある植物園です。
園内には大きな池があり、その池に生えている蓮の上から魚を狙っていることもあります。
住所:大阪府大阪市東住吉区長居公園1-23
マップ: Googleマップ
電話番号:06-6696-7117
公式サイト: 長居植物園
昔はゴイサギを観察することができましたが、現在では見ることができなくなってしまった施設もあります。
2013年の今日は上野動物園にいた
— トモヤ(ゆず胡椒味) (@Yasu500ml) February 26, 2017
ゴイサギがアシカのエサを横取りしようと頑張ってた
背中から見るとカッコいいけどお腹から見るとなんか貧弱w
ホッキョクグマの水遊びも見たいなー
上野行かなきゃ pic.twitter.com/6X0N69CypH
以前は上野動物園のペンギン舎に野鳥が入れるようになっていたため、ペンギンのエサを目当てに野鳥がペンギンに混じっていることがありました。
ペンギンの中にゴイサギが混じっていたら「あれ?ペンギン?」と思いますよね。
一時期話題になった時期もありましたが、2013年にペンギン舎をリニューアルしたことにより野鳥がペンギン舎に入れなくなり、ゴイサギの姿を見ることもなくなってしまいました。
残念ながら、ペンギンとゴイサギのコラボレーションを見ることはできなくなってしまいましたが、上野動物園の隣りにある不忍池ではゴイサギを見ることができることもあります。
住所:東京都台東区上野公園9-83
マップ: Googleマップ
電話番号:03-3828-5171
公式サイト: 上野動物園
※上野動物園については下記記事で詳しくまとめていますので、合わせてご覧になってください。
ゴイサギはペンギンに似ていることもあり、意外と人気がある鳥です。
動物園や水族館で見ることもできるので、ペンギンと見た目の違いを観察してみても面白いですよ。
最終更新日 : 2021/11/02
公開日 : 2018/08/09