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ハムスターはペットとして非常に親しまれている齧歯目で、ペットショップでは「 ゴールデンハムスター 」や「 ジャンガリアンハムスター 」などの種類を見ることが多いと思います。
完全夜行性なので、よく寝ている姿を見るのではないでしょうか。
食性は草食に近い雑食性で、野菜や根菜、種子などを食べます。
ハムスター用のペレットが市販で多く販売されているため、ペレット+野菜・根菜・果物などを与えてもいいでしょう。
また、ハムスターは気温が下がりすぎると疑似冬眠(冬眠をしているような状態)になってしまいます。
およそ5℃以下になるとこの状態になりやすいので、冬場は寒くなりすぎないように注意しなければなりません。
もし疑似冬眠になってしまった場合は、ドライヤーを使って早急に暖めたり、様子を見て動物病院に連れて行くようにしましょう。
分類:哺乳綱 ネズミ目(齧歯目) ネズミ上科 キヌゲネズミ科
行動:夜行性
食性:草食に近い雑食性
読者の方の中で、ハムスターがケージやエサ入れを噛んでしまい苦労したことはありませんか?
ハムスターを飼ったことがある人ならば経験をしたことがあるのではないでしょうか。
ただ噛むだけならいいのですが、変に噛み癖が付いてしまうと良くない点がいくつかあります。
噛む頻度が多かったり、変な噛み方が癖になってしまうと病気になりやすくなる可能性があります。
例えば、鉄やスチール製の柵状のケージを噛み続けることにより歯の噛み合わせがおかしくなり、歯並びがずれてしまった状態の不正咬合になってしまうことがあります。
不正咬合になると口の中を傷つけてしまったり、上手くエサを食べられなくなってしまうケースもありますので、早急に動物病院で処置をしてもらわなければなりません。
長生きをしてもらうためにも、噛み癖は治した方がいいでしょう。
噛むことにより物が脆くなりやすくなります。
網状のケージや回し車など、生活していく上でハムスターの周りには噛めるものが多くありますので、壊れては購入しての繰り返しで出費がかさんでしまうかもしれません。
飼い主さん的にも非常に痛い部分ではあります。
噛み癖が付くことにより、人を噛むようになってしまうかもしれません。
また、ハムスターが物を噛むことにより鋭利になり、ハムスターの用品で怪我をしてしまうという場合もあります。
この場合は人もハムスターも怪我をする可能性があるので、特に注意をしたいところです。
そもそも、ハムスターはなぜ噛む習性があるのでしょうか?
ハムスターの切歯は常生歯(一生伸び続ける歯)です。
そのため、歯を削らないと伸び続けてしまうので、硬いものを食べたり、何かをかじることにより歯を削ります。
このように何かをかじることは、生きるために必要なことなのです。
しかし、度が過ぎてしまうのはよくありません。
必要以上に何かをかじってしまうのにはいくつかの原因が考えられます。
ハムスターにストレスが溜まっていて、何かを噛むことでストレス発散をしているかもしれません。
子供の頃に新しい歯が生えてくるとムズムズしませんでしたか?
ハムスターは常生歯なので、一生そのような感覚が続きます。
そのムズムズを解消すべく、何かを噛んでいる場合もあります。
ハムスターをしっかり遊ばせていますか?
遊び道具がケージ内に入っていても、遊び(運動)が足りていない場合があります。
それで、新しい遊びとして何かを噛むことを覚えてしまっているかもしれません。
ハムスターにより、なぜ噛むようになってしまったのか異なります。
その原因によって対処法を変えていかなければなりません。
飼育環境が狭い、エサが足りない、飼育頭数が多い、床材が気に食わない……
ストレスには様々な原因があるため、よく行動を観察し、何がストレスになっているのかを見極める必要があります。
難しいですが、ストレスを改善できれば一気に状況がよくなる可能性が高いです。
もし飼育環境が狭いようであれば、ケージを大きくするか、ケージ内のレイアウトを変更すれば状況が良くなることがあります。
出費がかかる場合もありますが、ちょっとした変化でストレスが取り除ける可能性があるので、様子を見ながらいろいろと試すようにしましょう。
ケージ内にかじり木になるような用品を入れていますか?
ハムスターは何かをかじらなければ生きていけません。
そのため、かじり木になる用品をしっかりと入れるようにしましょう。
もしケージ内にかじり木があるのに違う部分をかじってしまう場合は、かじり木の素材が好みではなかったり、かじり木が劣化していたり、かじり木の数が少なかったりという原因が浮かびます。
ネットショップや通販では、あまり場所を取らないで入れられるかじり木もあります。
種類も豊富でお手頃な値段なので、試しに入れてみてもいいでしょう。
他にもハウスタイプでかじれるものや、硬いおやつでムズムズの解消をすることもできます。
ハウスの場合は、必ずケージ内に入れておきたい用品なのでこまめに新しいハウスと取り替えること。
おやつの場合は、食べ過ぎも良くないのでたまに与えるようにすることが大事になってきます。
そのため、まずはお手軽なかじり木から入れてみることをおすすめします。
ケージ内に十分な遊び道具が入っていますでしょうか?
最低限、回し車は必要です。
ハムスターは夜行性なので夜に元気よく行動するため、回し車がうるさいという人もいるかもしれませんが、飼うと決めた以上そこは我慢しなければなりません。
様々な回し車が販売されており、音が静かになっているタイプも多いので、静音タイプの回し車を買うことをおすすめします。
もし、外に出して遊ばせてあげられるようであれば、ランナーボールもおすすめです。
ランナーボールにハムスターを入れておけば、どこにいるのかがすぐに分かりますし、狭い場所に入り込んでしまう心配も軽減されます。
筆者はランナーボールを使用していて、ハムスターが怪我をすることなく安全に遊ばせることができました。
ケージを洗っている時に入れて遊ばせることもできるので、噛み癖が付いていない子でも遊び道具におすすめですよ。
噛んでいる物を噛みにくい物に変えてしまうという手もあります。
例えば、今まで柵状のケージで柵の部分を噛んでしまうようであれば、柵状ではないケージに変更してみます。
様々な種類のケージが販売されているので、ガラス製のケージやプラスチック製のケージになど取り替えて様子を見てみましょう。
これなら、噛める部分が柵状のケージより少ないので噛みにくくなるはずです。
ケージを変更しても、特にハムスターに異常がなく過ごせているようであれば、そのままケージを変更したままで飼うようにすれば一件落着になります。
上記のように複数の原因をあげましたが、必ずしもこれだけが原因ではありません。
今飼っているハムスターの様子や環境をしっかりと観察するようにし、原因に合わせた対処をするようにしましょう。
ただ可愛いだけでは動物を飼うことはできません。
ちゃんとその動物の習性を知り、しっかりと面倒を見てあげることが大事です。
飼い主にとって困る行動をしていたとしても、ただ叱るだけでは解決しません。
何が原因なのかを探り、何を改善すればいいのかを考えて色々と試してみるようにしましょう。
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公開日 : 2018/08/03