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【獣医師監修】猫に元気がないときの原因と対処法






猫は「寝子」が語源と言われるほど1日の大半を寝て過ごしますが、遊んだり、グルーミングをしたり、ご飯をモリモリ食べたりと、起きているときは元気に過ごします。
そんな猫が、食欲がない、遊ばないなど、元気がない様子のときは飼い主さんも心配になることでしょう。

猫は自分が具合が悪いことを隠す動物なので、病気の発見が遅れがちになるのですが、やはり体調が悪いときは元気がない様子が見られます。
本記事ではどのようなときに猫は元気がなくなるのか、また元気がないときはどうすれば良いのかを中心にご紹介します。

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【目次】【獣医師監修】猫に元気がないときの原因と対処法

 

猫が元気がなくなる原因

病気やケガ

ストレス

暑すぎる・寒すぎる

毛玉症・毛玉ができている

猫が元気がないときのしぐさや様子

元気がなくて食欲もない

食欲はあるが元気がない

元気がなくて嘔吐する

元気がなくてよだれが出ている

元気がなくて鼻が渇いている

寝てばかりいる、動かない

猫の健康診断をしよう

日頃から愛猫の体調チェックをしよう

 

 


猫が元気がなくなる原因

 

は人間の言葉を話せませんし、体調不良を隠す傾向がある動物です。

そのため、飼い主さんであっても愛猫の具合が悪いことに気が付かないこともあるでしょう。

 

しかし、よく観察していると「猫が元気がない状態であること」に気が付きます。

猫が元気がないときは、どのような原因が考えられるのでしょうか。

 

病気やケガ

 

猫の元気がない理由で一番に考えられるのは、やはり病気にかかっていたり、ケガをしているということですね。

 

猫は具合が悪くてもはっきりそれを表しませんが、元気はなくなります。

また、猫は全身に毛が生えており、血が出ても舐めとってしまうため、ケガをしていることが分かりづらいことがあります。

 

元気がないときは、猫の全身を調べてみたり、嘔吐や下痢などの症状がないかなどを確認してみてください。

 

ストレス

 

猫の個々の性格にもよりますが、猫は環境の変化に弱く、ストレスを感じやすい動物です。

赤ちゃんが生まれるのように家族が増えた、引っ越しをした、新しい猫やほかのペットが増えたなど、今までの環境と変わってしまうとストレスを感じて元気がなくなることがあります。

 

暑すぎる・寒すぎる

 

猫が暮らす室温が暑すぎたり、寒すぎたりすることが不快であったり、またそれにより体調不良になって元気がなくなることがあります。

人間でも不快な環境にいたら元気も出ませんよね。

猫は寒さに弱いので、寒すぎるとなるべく体力を温存するためにじっとしていることが多くなりますし、猫風邪もひきやすくなります。

 

また、夏場は暑すぎるのも問題です。

暑すぎれば動きたくなくなるのは猫も同じですし、熱中症を発症する恐れもあります。

猫が快適に感じる温度は25℃~28℃と言われているので、エアコンで室温を調節してあげるようにしましょう。

 

毛玉症・毛玉ができている

 

猫は自分でグルーミングする動物ですので、自分の体を舐めた際に抜けた毛が消化器官に入ってしまいます。

ただ、猫は簡単に吐き戻しができるので、猫を飼っている方なら吐く様子を見たことがあるでしょう。

 

猫が吐いた後を見ると、毛の塊である毛玉(ヘアボール)が吐き出されていることがあります。

この毛玉を吐き出す行為は猫にとってごく普通なのですが、毛玉を吐き出したり排泄できない状態になったりすると、食欲不振や便秘になり元気がなくなります。

こういった症状は自然には治りませんので、動物病院を受診する必要があります。

 

長毛種に多いのが、「体の表面に毛玉ができていることで元気がなくなる」という症状です。

長毛種はブラッシングをしてあげないと毛玉ができてしまうことがありますが、これを放置するとどんどん大きくなってしまいます。

大きくなった毛玉は皮膚を引っ張ってしまい、猫は痛くて元気がなくなるのです。

 

これらを予防するには、ブラッシングをすることがとても大切です。

短毛種であっても、ブラッシングして抜け毛を取ってあげれば、体内に入る毛の量を減らすことができます。

 

※合わせて読みたい:  猫のブラッシングの効果と、ブラシの種類やブラッシングの方法を解説

 

 

猫が元気がないときのしぐさや様子

 

猫

 

猫が「元気がない」、「病気かもしれない」というときは、どのような仕草や行動をとるか理解しておくと、日頃のチェックに役に立ちます。

 

  • 食欲がない(いつもより食べる量が少ない、まったく食べない)
  • 暗く狭い場所に隠れて出てこない
  • 下痢をしたりトイレでいきんでいたり、鳴き声をあげたりする(尿道結石でおしっこが出ないと痛みで大きな声で鳴くことがあります)
  • 寝てばかりいる
  • 座り方や歩き方がおかしい(スコ座りは足が痛くてその座り方をしている可能性があります)
  • 遊ばない(いつもは遊びが好きなのに、まったく遊ばないのは具合が悪い可能性があります)
  • 体を触らせない(いつもなでられたり抱っこされたりすることが好きな子が嫌がるときは、どこかに異常がある可能性があります)

 

 


元気がなくて食欲もない

 

元気がなくて食欲もないときは、かなり体調が悪い可能性が高いです。

体を動かすのが大変で、ご飯を食べたくないとなると何らかの病気である可能性があるので、すぐに動物病院へ行きましょう。

 

食欲があるかないかというのは、猫の健康バロメーターです。

食べないのは何か理由があるので放置してはいけません。

長期間食べないと、肝リピドーシスなどほかの病気を発症する危険もあります。

 

筆者は、愛猫の食欲がない、ご飯を食べないという症状が1日続いたら病院へ行きます。

食べないだけではなく水も飲んでいないこともあるので、病院で輸液などをしてもらわないと危険です。

 

生後3ヶ月以下の子猫の場合は、1食でも食べない場合は病院に行かなければなりません。

血糖値が下がりすぎて死亡してしまう危険性があるからです。

 

季節の変わり目は病気までいかなくても、体調を崩すことも多く、食欲不振になりやすいので注意してあげましょう。

 

 

食欲はあるが元気がない

 

猫

 

食欲はあるが元気がないときは、何らかのストレスが第一に考えられます。

猫のストレスになるようなことがないかどうか確認し、思い当たることがあれば対処してあげましょう。

 

デリケートな子だとストレスでも食欲不振になることもあります。

筆者の実家の猫は、保護した新入り猫がリビングに来るたびにご飯を食べなくなるので、なるべく居住空間を分けるようにしています。

 

病気のときも、食欲はあるが元気がない状態になることがあります。

糖尿病や甲状腺機能亢進症は、病気にもかかわらずホルモンの影響で食欲が増進してしまいます。

 

思い当たるストレスがないときは、動物病院を受診しましょう。

早期発見することが、病気の進行を遅らせることにつながります。

 

 


元気がなくて嘔吐する

 

猫は吐きやすい動物ですし、毛玉を吐くことがありますが、1日に何度も嘔吐するときは注意が必要です。

吐いたものに血が混じっていたり、排泄物の匂いがしたりするときは、吐いたものを持って獣医を受診しましょう。

 

何回も吐くと脱水症状にもなるので、すぐに診てもらうのが賢明です。

 

 

元気がなくてよだれが出ている

 

元気がなくてよだれが出ているときも要注意です。

まず考えられるのは、口内炎などの口の中の異常です。

 

猫はケアをしてあげないと歯肉炎になりやすいですし、病気の影響で口内炎を発症することがあります。

口内炎になると口の中が痛いのでご飯を食べられなくなり、元気もなくなります。

 

その他によだれが出ているときは、悪心(気持ちが悪い)がある可能性があります。

熱中症や何らかの中毒にかかっていることも考えられるので、よだれが出ているときはすぐに動物病院へ連れて行ってください。

 

 


元気がなくて鼻が渇いている

 

猫は起きているときは鼻がしっとりと濡れている状態が普通です。

 

ただし、寝ているときは鼻がかわいています。

起きている状態で元気がなくて鼻がかわいているときは、脱水や発熱などが考えられます。

 

 

寝てばかりいる、動かない

 

猫

 

猫の個性もそれぞれなので、活発な子もいれば大人しい子もいるでしょう。

普段の様子から比較して、寝てばかりいる、動きが少ないなどの様子が見られるときは、体調が悪かったりどこかが痛いなどの理由が考えられます。

 

老猫になると寝ていることが多くなりますが、高い場所に登らなくなる、ジャンプできなくなるなどの症状が見られるときは、関節炎による痛みが原因であることがあります。

猫は痛みを訴えられませんから、様子から判断して獣医に相談してみましょう。

 

 


猫の健康診断をしよう

 

猫

 

猫が元気がないときは何らかの体の異常が考えられます。

しかし、猫は自分で症状を訴えられませんし、見た目でも体の内部の異常は分からないことも多いです。

 

血液検査やレントゲン撮影、エコー検査などを受けることによって、なぜ猫が元気がないのか判明することがありますし、苦痛を取り去るためにどんな治療をすればいいのか分かります。

特にシニア以上になったら年に一度は元気でも、健康診断を受けると良いでしょう。

 

血液の分析は大抵の院内でやってくれますので、すぐ結果が分かりますし、金額も5,000円~8000円程度とそんなに高額ではありません。

ただし、病院に行くこと自体や採血がものすごくストレスになる猫ちゃんもいるので、獣医と相談しながら受ける回数などを決めると良いでしょう。

 

 

日頃から愛猫の体調チェックをしよう

 

猫は具合が悪くても黙って耐えてしまう動物です。

元気があるのか、ないのかという判断は、日頃の猫の状態を知っている飼い主さんが一番よく分かる健康のバロメーターです。

愛猫のごはんの食べ方や、動き方などいつもと違うところがないか気を付けて見てあげると異常に気が付きやすいですし、早期の対処ができますね。

 

いつも通り過ごしていても、実は体重が減っていた、あるいは肥満になっていたということがあります。

そのため、家でも定期的に愛猫の体重を測定して、変化がないのかを数値でも確かめるようにしておきましょう。

 

 

▼猫の関連記事

 

・  猫の飼い方!費用、エサ、しつけ、病気から老後の世話まで

・  子猫の飼い方マニュアル。子猫の食事やケアの仕方、飼育にかかる費用、注意点

 

 

監修:獣医師 山口 明日香(やまぐち あすか)

 

日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科卒後、2つの動物病院に勤務し、現在も臨床獣医師として働く。

ワークライフバランスを整えるため、在宅でのLINEおよび電話による健康相談、しつけ相談も開始。

その過程で、病気のみならず各種トレーニングと問題行動の大変さ、大切さを知る。

 

今後は学校飼育動物学で学んだ動物飼育と、子供の情緒の発達についても発信し、獣医動物行動研究会において問題行動の知識を深め、捨てられる動物が減るように正しい情報を伝えるべく模索中。


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