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ウーパールーパーは別名メキシコサンショウウオやメキシコサラマンダーとも呼ばれており、水族館などでも見かける比較的ポピュラーな存在です。
ペットショップでも、熱帯魚や 金魚 のコーナーで一緒に販売している姿を見かけることができます。
値段も手ごろであり、飼育しやすい点からペットとして人気があるウーパールーパーは、上陸はせずに水中で過ごす生物になります。
色合いもピンクに近いアルビノ等の可愛らしい体色をしており、女性にも人気があります。
そんなウーパールーパーは、子供のいる家庭から単身世帯とあらゆる人々に需要があるペットです。
本記事がウーパールーパーの飼育に興味をお持ちの方、ウーパールーパーがお好きな方の参考になれば幸いです。
早速、ウーパールーパーの特徴などを各項目に分けて紹介いたします。
ウーパールーパーは正式名称をメキシコサンショウウオと言い、サンショウウオの一種である有尾類です。
流通名をウーパールーパーと言い、日本ではこちらの名前が広く浸透しています。
その名の通り、メキシコのソチミルコ湖原産の両生類であり、その地域の固有種として現地の人々に親しまれています。
成長すると全長15センチ~25センチほどと、立派な体格になります。
メスよりもオスの方が大型になる傾向にあり、メスは20センチ程度で成長が止まります。
通常は幼体の形状を残したまま成熟し、胴体は分厚く表面の皮膚は滑らかであることが多いです。
最大の特徴は頭部にある小さい孔状の感覚器ですが、発達はせずに形状はそのまま変わりません。
四肢は短くて、指の水かきはあまり発達しないので、底を這うようにして泳ぎます。
主に湖に生息していて、自然界では水温が低くヨウ素の少ない環境で生活しています。
食性は肉食性であり、魚類・水生昆虫、甲殻類やミミズなどを捕食します。
食料が足りなくなってくると共喰いも行う習性があるので、混泳させる際には注意が必要です。
飼育下ではウーパールーパー用の人工エサや、赤虫、イトミミズ、 メダカ などを好んで食べます。
繁殖形態は卵生であり、11月~翌年1月に水草の隙間などに200~1,000個の卵を産み付けます。
現地では数が減少傾向にあり、捕獲が規制されて保護されているため、日本に流通する個体の多くはブリードされた種になります。
一般的にピンク色として販売されている個体はアルビノ種になり、瞳が黒色・赤い個体が多いです。
さらにはアルビノ種だけに留まらず、ウーパールーパーは複数の色が存在するので選択する楽しみがある生物でもあります。
過去には食用や動物実験の検体として捕獲されていましたが、飼育環境の悪化や森林伐採に住処の減少により、その数は激減しています。
高温の水温やある程度の水質悪化に耐性があるため、初心者でも飼育しやすい両生類です。
各色・大きさにより多少販売価格に開きがありますが、約1,000円~3,000円前後で入手可能です。
寿命はおよそ10年前後で大切に飼育すれば15年以上生存する個体もいます。
小さな幼体が販売されていますが、比較的25センチ前後と大型に成長するので、飼育サイズを考慮したうえで購入しましょう。
ペットショップで購入可能な各色のウーパールーパーを紹介いたします。
お好みのウーパールーパー選びの参考にしていただければ幸いです。
ウーパールーパーの色合いの中で一番ポピュラーな色になります。
別名ホワイト黒目と呼ばれており、はっきりとした顔立ちが人気です。
最も販売の個体数が多いため一番安価で購入できる種類のウーパールーパーになります。
1,500円前後で購入可能です。
アルビノ種で瞳の色素も抜けた赤い目の個体です。
黒目のアルビノ種との違いは、黒の色素を全く持っていない点で、身体も透き通るような白色をしています。
完全に白いウーパールーパーであり、他のウーパールーパーに比べて視力が弱いという特徴があります。
しかし、視力が弱い分、外部からの刺激を受けにくくマイペースなため丈夫です。
半面、目の前のものにためらいなく噛みつく習性が強いので、同種同士の喧嘩や共喰いが起きやすいので注意が必要です。
さらには、口に入る大きさの物はなんでも飲み込んでしまう傾向にあるので、誤飲には注意しましょう。
価格は2,000円前後で販売されています。
その名の通り、黒色の体色に迷彩柄のような模様が入っている種類のウーパールーパーです。
エキゾチックな色合いから爬虫類愛好家や一味違ったウーパールーパーを飼育してみたい方に人気があります。
より、 オオサンショウウオ らしい容姿が人気で、ワイルド種に近い色合いをしています。
どっしりとした身体つきのものが多く、ずんぐりとした身体が特徴です。
2,000円前後から入手可能です。
アルビノ種の黄色みが強い体色で、キラキラとしたラメのような光沢がみられます。
瞳は赤や白であることが多く、赤目のアルビノと同じように視力が弱いという特徴があり注意が必要です。
最も美しいウーパールーパーとされており、数も少ないため他の色よりも入手までに時間がかかることがあります。
はじめはゴールドの色合いが強い個体でも、成長とともにゴールドの色素が薄く、白っぽくなってくることがあります。
価格は3,000円前後~販売されていることが多いです。
マーブル個体と違い、黒一色の単色個体です。
数が少なく、ゴールド同様入手に時間がかかる場合があります。
落ち着いた雰囲気で大人っぽいシックな印象のウーパールーパーであり、マーブル同様 爬虫類 の愛好家などに人気の色です。
はっきりとした黒色は水槽内でも目立つ存在であり、落ち着いたスタイリッシュな水槽にピッタリです。
ウーパールーパーは アカハライモリ や カメ などと違い、生涯を水中で過ごすため、陸地部分は必要ありません。
ろ過装置なしでも気軽に飼育が可能な点が魅力的ですが、身体が大きくなるにつれて食事量も排泄物も多くなり、水が汚れやくなります。
ある程度身体が大きくなることを想定して、大きめの飼育容器で飼育することがおすすめです。
飼育に必要な商品を紹介させていただきます。
ウーパールーパーは最終的に大型に成長しますので、60センチ~90センチの水槽での飼育が推奨されます。
幼少期の最初のうちは、45センチ水槽などワンサイズ小さめの水槽で、飼育を始めても良いでしょう。
さらには水を汚しやすいので水槽内の水が循環するように、電動式ろ過装置の使用をお勧めします。
画像のように全てセットになっているものは初心者のウーパールーパー飼育におすすめです。
ウーパールーパーは視力が弱く、目の前を横切ったものに噛みつくという習性があります。
ウーパールーパー用の人工エサを毎日1~2回3・4粒ほど目安に与えましょう。
冬場の気温が下がる時期にはウーパールーパーの活動量が減少して動かなくなりますので、1日おきの給餌頻度でも良いでしょう。
室内温度が常に一定で、ウーパールーパーが活動している場合には毎日の給餌が必要になります。
最初はピンセット等で口元にエサを運び給餌してあげると食いつくやすくなります。
さらに、ウーパールーパーはエサを丸のみにしますので、窒息しないようにエサが大きい場合には、口のサイズにカットして与えましょう。
また、身体が大きくなってくると人工エサだけでは栄養不足に陥る場合があります。
肉食性の生物ですので定期的にメダカやエサ用金魚等を与えましょう。
与える頻度としては、10センチほどの個体に1週間に1、2匹程度を目安に与えましょう。
ウーパールーパーの混泳には注意が必要です。
先述した通り、ウーパールーパーは目の前を横切ったものに噛みつく習性があるので、同種同士では共喰いの可能性があります。
複数のウーパールーパーの飼育を検討している場合には、隠れ家を複数設置して、広い水槽で飼育するようにしましょう。
ウーパールーパーは同サイズのものを購入するという点も重要です。
熱帯魚や金魚との混泳は、捕食の危険と身体が大きい魚にウーパールーパーが攻撃される可能性があるので避けましょう。
ウーパールーパーの皮膚は弱く、怪我をするとたちまち弱ってしまうので、他の魚と追突しないように単独飼育が良いです。
ウーパールーパーの飼育に隠れ家の設置は有効です。
身体の大きさに合わせた隠れ家を用意してあげることにより、落ち着いて食事や休憩をとることができるので良いでしょう。
特にウーパールーパー同士で混泳している場合には、ウーパールーパーの数以上の隠れ家を設置して、すぐに身体を休められるようにします。
ストレスの少ない環境を作ってあげることにより、長期にわたっての飼育が可能になります。
ウーパールーパーは身体が小さいうちは抵抗力が弱く、特に導入時にはストレスを受けやすいです。
水合わせは慎重に行い、白点病などにならないようにトリートメントをしてから水槽に迎えるようにしましょう。
1. 水道水にカルキ抜きを入れて、水が透明になるまで待ちます。
2. 水槽を洗って、天日干しして乾かしたものにアクセサリー類を設置します。
3. 砂利はウーパールーパーが飲み込んでしまう場合があるので、使用する場合にはウーパールーパーの口に入らないサイズのものにします。
4. 水槽内の水が泡立たないように静かに水を足していきます。
5. 水槽内が水で満たされたら、ヒーター・ろ過装置を起動させて水槽内に酸素を循環させます。
6. 2日ほどその状態で置いておくと、バクテリアが発生し、フィルターに定着し、水質が安定したら水が完成です。
7. ウーパールーパーを購入して、袋ごと水槽に1時間浮かべておきます。
8. 水温を合わせたら、袋の水を3分の1捨てて、水槽の水を少量追加します。
9. 8を2~3回繰り返して水質を合わせてから、ウーパールーパーのみを水槽にうつして水合わせが完了です。
ウーパールーパーの水温は23℃~25℃前後に設定して、水質はph7.0前後にすると馴染みやすくなります。
夏場の高温には大変弱いので、梅雨時期や夏季は特に水温管理を徹底しましょう。
ヒーターはウーパールーパーは底にいることが多く、むき出しですと火傷してしまうことがあるので、カバーをつけましょう。
ウーパールーパーが不調になることは、飼育していれば何回かいきあたる問題です。
しかし、ウーパールーパーは薬に弱く、治療法が確立していないものが多くので、病気にさせないことが重要です。
日々の健康チェックをしてウーパールーパーが病気にかからないように観察しましょう。
ウーパールーパーが最もかかりやすい症状の1つで水面に浮いてしまいうまく泳げなくなる症状です。
主な原因は水質の悪化や人工エサの与えすぎがあげられます。
消化不良がもとで胃腸内にガスがたまってしまい、バランス感覚がくるってしまうことで発症します。
予防法としては、定期的な水替えと人工エサのみでなく赤虫等をあたえて栄養バランス良く給餌することが大事です。
また、発症してしまった際には水位を低くしてウーパールーパーが行動できるようにします。
さらに数日絶食させて、胃腸に負担がかからないようにして様子をみましょう。
金魚等もかかる水カビ病は、体表に綿埃のように水カビが付着し、食欲減退・呼吸困難・細菌感染などの症状を引き起こします。
主な原因は水質の悪化があげられますが、ウーパールーパーは皮膚が薄い分、水カビ病の侵攻が早いです。
症状が進むと皮膚が壊死してしまい、内臓に菌が回ってしまうと衰弱死してしまいます。
通常ペットショップで販売している治療薬はウーパールーパーには強すぎてしまうので薬浴は避けましょう。
症状がある個体は隔離して、水替えをして様子を見ましょう。
原産国 : 北アメリカ
値段 : 2,000円~3,500円
色 : アルビノ、ゴールド、ブラック等
寿命 : 15年前後
特徴 : サンショウウオの仲間であり、上陸はせずに生涯を水中で過ごします。
性格 : マイペースで泳ぎは緩やかですが、目の前のものに噛みつく習性があるので、混泳には工夫が必要です。
かかりやすい病気 : プカプカ病、水カビ病等
注意点 : アルビノ個体は視力が弱く、誤飲や追突の危険があるので、障害物や先のとがったもの水槽内に置かないようにしましょう。夏場の高温は苦手ですので、温度管理が必要です。
ユーモラスな表情が可愛らしいウーパールーパーの飼育についてご紹介たしました。
価格もリーズナブルなことから飼育しやすい生物です。
また、色合いも豊富に種類があり、選択する楽しみがあります。
サイズは比較的大型に立派に成長しますので終生飼育を考慮したうえで、迎える必要があります。
熱帯魚飼育に飽きた方、よりペット感のある生き物を飼育したい方には最適な生物です。
こちらを参考にウーパールーパーに興味を持っていただけたら幸いです。
最終更新日 : 2021/05/11
公開日 : 2017/12/13