本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
愛猫が餌を食べない…
病気で食欲がなくなっている心配もあり、とても気になりますよね。
ただ、猫は気まぐれでマイペースです。
単に餌に飽きただけであったり、急な環境の変化で戸惑っているだけのこともあります。
本記事では、猫が食欲をなくす原因として考えられるものを取り上げます。
大事な愛猫のトラブル解決に役立てば幸いです。
猫が餌を食べない理由を問題別にご紹介します。
また、問題別の対策方法も解説しているので、合わせてチェックしてみてください。
猫は意外と好き嫌いが激しい動物です。
栄養的には完璧でも、口に合わなければ頑なに食べません。
その際は、下記のように味や食感を変えて与えてみてください。
いくら美味しい食べ物でも、同じものばかりでは飽きてしまうことがあります。
そうとはいえ、いきなり別の餌に変えると、胃がビックリして吐いてしまうことも。
まずは今までの餌に別の餌を少し混ぜて与えてみましょう。
慣れてきたら徐々に切り替えると良いです。
猫は目新しいものを避ける傾向があります。
ネオフォビアと呼ばれる現象です。
ネオフォビアとは、自分の知らない新しいものに対して恐怖を抱く心理のことで、今まで慣れたものとは異なる新しいものに接したときに避けてしまうことを言います。
猫はこの傾向が強い生き物です。
新しい餌を食べない場合は元の餌に戻すか、別の餌に変えてみましょう。
別の餌に変える場合は、はじめは少しずつ混ぜて与えてみてください。
猫は約4ヶ月周期で摂取カロリーの変動が起こります。
1年でみると、春=普通 → 夏=小食 → 秋=普通 → 晩秋~冬=大食というサイクルになります。
夏に食欲が減るのは、あまり気にしなくても大丈夫です。
しかし、 夏バテが原因で極端に食欲がなくなる場合もあります。
そのため、部屋の温度や湿度を調節するようにしてあげてください。
オス猫が繁殖期に入ると、メスへの興味が強すぎて食欲が減退することがあります。
メス猫の場合、妊娠初期において食欲不振を示します。
いずれも正常な変化ですので、あまり気にする必要はありません。
避妊、去勢手術をすれば、食欲不振は軽減されます。
猫も歳を取ると食事の量は減ります。
老猫用(シニア)キャットフードに切り替えて、老猫に合った栄養をバランスよく与えてあげるのが良いでしょう。
中には、歯の劣化により固いものが食べられなくなっている場合もあります。
その際は老猫用のドライフードを水で柔らかくするか、ウェットフードを混ぜて与えてください。
感染症予防のためのワクチンを打った後に、一時的に食欲を失うことがあります。
ワクチンに対するアレルギー反応が起こるためですが、症状が重くなると熱が出たり、ぐったりしてしまうこともあります。
ワクチン接種後の様子がいつもと異なれば、動物病院に連絡してください。
なお、急変の可能性もありますので、ワクチン接種は午前中にしましょう。
猫が食事を選ぶ際の最大の要因は匂いです。
単純に鼻づまりなどの呼吸器系疾患が食欲の減退を招いている可能性もあります。
ウイルスと接触する可能性の高い放し飼いをやめ、ワクチン接種を施すことで、猫の鼻詰まりの原因となる感染症を予防することが出来ます。
不潔、キラキラ輝く、他の猫の唾液がついているなど、猫は様々な理由で食器を嫌うことがあります。
また、底の深い器の場合、器のへりがヒゲに触れてイライラする場合があります。
いずれも食器を変えることで解決します。
基本的に、猫はやや暗くて周囲を囲まれた食餌環境を好む動物です。
引っ越しなどの理由で食事の場所が変わると、餌を食べなくなることがあります。
その際は食事の場所を薄暗くする、壁で仕切るなど、落ち着ける環境にしてあげましょう。
本記事では猫が餌を食べない理由と対策をご紹介しました。
猫は3日以上餌を食べない絶食状態が続くと「肝リピドーシス」という病気を引き起こします(肝臓に脂肪が蓄積することで肝機能障害を起こす病気です)。
環境の変化や餌が気に入らないなどの理由で食べなくなることもありますが、体調が悪く食べることができない可能性もあります。
2日以上食べない場合は、様子を見るのではなく動物病院受診して獣医師の判断を仰ぎましょう。
▼合わせて読みたい
・ 猫の飼い方、費用、エサ、トイレ、しつけ、病気、老後の世話まで
・ 猫の病気に関してまとめ。予防方法と対策、症状、原因まで!
監修:獣医師 平松育子(ひらまつ いくこ)
山口大学農学部獣医学科(現:山口大学共同獣医学部)卒業後、複数の動物病院で勤務医を経て、ふくふく動物病院を開業する。
また、YICビジネスアート専門学校ペット総合科で講師を務める。
その他、AIAJ認定アロマテラピーインストラクターとして、人とペットが楽しめるアロマテラピーにも取り組む。
飼い主様としっかりコミュニケーションを取ることを大切にし、飼い主様とペットの笑顔に繋がる診療を心がけている。
公開日 : 2016/06/14