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エミューは、オーストラリアに生息しているダチョウ目の 鳥の一種 です。
現生の鳥の中では、ダチョウに次いで2番目に背が高い鳥です。
野生のエミューは、かつてはオーストラリア以外にも生息していましたが、人間の狩猟や駆除運動により、オーストラリアに生息する現生の一種を除いて絶滅してしまったと言われています。
一方で、オーストラリアでは、沿岸部、森、山、草原や荒れ地など、様々な場所に住んでいるため、国のシンボルとされています。
エミューは後ろ向きには歩けないため、「前進あるのみ」という願いが込められて、シンボルとされているそうです。
ダチョウと同じく飛べない鳥ですが、時速50km程の猛スピードで走ることができます。そして、泳ぐこともできます。
体長 1.6~2m
体重 40~60㎏
背の高さはダチョウに次いで2番目に高く、体重は3番目に重いです。(体重が重い鳥No2は、ヒクイドリです。)
20~30年
やはり、身体が大きいと寿命も長いのですね!
飼育されているエミューはもっと長生きするそうです。
エミューの羽は現生の鳥の中で最も退化しており、20㎝程しかありません。
また、羽毛は、一本の羽が根元から二本に枝分かれするという珍しい構造をしています。
鳴き声はオスとメスで異なるため、雌雄の判別がしやすいです。
雄 「グー…」
雌 「ボンボンボンボン…」
犬や猫の仲間は天敵とみなして攻撃することがありますが、人間に対しては優しいと言われています。
ただ、繁殖期は警戒心が高まり、人間も近づくと攻撃される可能性があるので、注意が必要です。
エミューの卵は長さ10㎝、重さは700~900g程で、濃い青緑色をしています。
メスは、10~20個くらいの卵を産みます。
なんと、エミューの子育てはほとんどがオスの役目で、オスはメスが卵を産むとすぐに卵を温め始めます。
42日~52日間、オスは飲まず食わずで排便さえせずに卵を温め続けます。
この間は身体に蓄えた脂肪を消費して生きながらえるので、雛が孵る頃には、オスの体重は3分の2にまで減少していると言われています。
雛が孵ると、食べ物の取り方も父親のエミューが教えます。
メスのエミューは、オスが卵を温め始めると、巣を出て行って他のオスと繁殖行動を始めることが多いそうです。
人間から見るとちょっと寂しい家族関係かもしれませんが、これも種の保存に必要な戦略なのですね!
エミューの雛は、縦じま模様をしています。
日本では、ペットとしてエミューを飼育している人はそれほど多くはないかと思います。
海外においてはエミューをペットとして飼っている人の情報をちらほら見ることができます。
意外なことに、エミューを飼育する上で申請や許可は必要ないそうです。
エミューの卵・雛・成鳥を購入できる施設をご紹介します。
住所:〒099-3115 北海道網走市字稲富462-1
マップ: Googleマップ
電話番号:0152-46-2644
ホームページ: http://www.emu-pasture.jp/indexpc.html
日本最大級のエミュー牧場です。
代表の中山冨士男さんは、平成10年にエミュー8羽を移入し、その後、約1000羽まで増やすことに成功されたとのこと!
ここでは、エミューの雛から生後36ヶ月の成鳥まで、購入することができます。(雛の販売は、4月~6月までです。)
お値段は、生後1ヶ月であれば4万円程度、生後36ヶ月のものは19万円くらいです。
注文はインターネットからでもできますが、引き渡しは基本的に牧場へ行って目視で確認後に行うとされています。
北海道へ観光がてら、エミューを購入するのも良いかもしれません。
それにしても、やっぱり運搬は大変そうですね。
他にも、食用として売られているエミューの有精卵を購入して孵化させるという方法もあるそうです。
しかし、生後3ヶ月までの雛はとても弱いので、注意が必要です。
牧場である程度育ったものを購入した方が、長く一緒に居られるかもしれません。
温度は35.5~36.7度、湿度30~35度ぐらいの環境で温めます。
孵卵機を使うのが確実でしょう。
また、胚が卵の内側に張り付くのを防ぐために、一日に数回、卵を転がす作業が必要です。
孵卵機に転卵機能が付いている場合もあります。
42~52日前後で、孵化します。
エミューは大きい鳥ですから、当然ながら広い土地が必要です。
自分の家の倍以上の広さで、下が土である牧場の様なスペースを用意して下さい。
エミューは生命力が強く、多少の暑さや寒さは平気ですが、小屋は用意してあげましょう。
見た目の割に優しくて怖がりな鳥なので、騒音を立てたり脅かす様なことはやめてあげて下さい。
また、飼育場所の掃除は月に一度くらいは行いましょう。
エミューは雑食で、落ち葉、草、果実、花、小さい昆虫など、何でも食べると言われています。
飼育している人の体験談によると、鍵、工具やスポンジまで食べてしまうそうなので、注意が必要です。
また、小石を食べることがありますが、エミューには砂嚢と呼ばれる袋があり、その砂嚢に小石を溜めて、溜めた小石を使って、食べた植物をすりつぶしてから消化しているのです。
エミューは身体が大きいので、一日に6kgくらい餌をあげましょう。
お庭の雑草も食べてもらえれば、一石二鳥ですね!
慣れない動物を飼うことは大変なこともあります。
実際にエミューを飼うとなったら、エミューを飼育している施設のプロの方に一度相談してみましょう。
エミューは20年くらい生きると言われているので、最後までしっかりお世話ができるかどうかも事前に考えるべき大事なポイントです。
また、エミューは時速50kmで走ります。
もし脱走したら…諦めずに全力で捕まえて下さい。
上手にお世話ができたら、あなたも国内で数少ないエミューマスターになれますよ!