本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
スムースコートチワワの特徴は、コンパクトながらバランスの取れた体つきと、滑らかな短毛です。
外見上の特徴としては目が丸くて大きいこと、非常に表情が豊かであることが挙げられます。
耳は大きめで先端がとがっていて、尻尾は体の割に長く腰の方に向かってピンと立ち上がります。
また、そのリンゴのような丸い頭の形の頭は 「アップルヘッド」 と呼ばれ、チワワならではの特徴として知られています。
そんな彼らの被毛は短く滑らかで、手触りはツルツルしています。
被毛が短いためブラッシングの手間が少なめであること、直接の犬の温もりを感じやすいこと、体型の変化や皮膚の異常などに気づきやすいことなど、スムースコートならではのメリットも少なくありません。
スムースコートチワワはメキシコ原産の犬種で、古代犬の子孫であると考えられています。
彼らのルーツには諸説があり、今もどの説が正しいのか明らかになっていません。
ただ、恐らく祖先はメキシコの先住民族が飼育していた小型犬 「テチチ」 だと考えられています。
メキシコの小型犬の歴史を辿っていくと、1000年以上前からチワワに似た小型犬が存在していた形跡が残っています。
テチチは神聖な犬として、当時の先住民の間でとても大切に飼育されていたようです。
しかし、同時に神様へ捧げられる聖なる獣として生贄にされたり、食用にされたりすることもあったと考えられています。
その後、19世紀になるとアメリカ人がメキシコで小さく愛らしい犬を見つけ、本国に持ち帰りました。
そして ミニチュア・ピンシャー などの小型犬とブリーディングし、チワワを生み出したのです。
チワワたちはその愛らしい見た目からあっという間に人気者になり、現在ではアメリカをはじめ世界中で飼育されています。
チワワには 「スムースコート」 の他、 「ロングコート」 と呼ばれる長めの被毛を持つチワワがいます。
ロングコートチワワの特徴は、耳や尻尾に長くフワフワとした飾り毛が生えることです。
実はこの2種の違いは毛の長さや生え方だけであり、性格や毛色に大きな違いはありません。
どちらを飼うか悩んでいる方は、見た目や被毛の手入れの方法という面からどちらを飼うか決めると良いでしょう。
余談ですが、日本やアメリカのケネルクラブ(畜犬団体)であるジャパンケネルクラブやアメリカンケネルクラブにおいても2種は特に区別されず、どちらも「チワワ」という犬種として登録されています。
スムースコートチワワの体重は性別を問わず、1.5~3Kgほどが理想とされています。
体高は成犬になっても10~20cmほどで、こちらも性別による大きな差はないようです。
なお、彼らは世界最小の犬(純血種に限る)としても知られています。
ブランコ好きなんだよね #チワワ #スムース #散歩 #ワンチャン pic.twitter.com/pygGNI73Tw
— はなきょー hanakyo (@hanamiyakyo) March 23, 2020
スムースコートチワワのカラーはチェスナット、ホワイト、フォーン、ブラックタンなどあらゆるカラーが認められています。
ただし、 コリー のような 「マール」( ブルーマール、レッドマール)については認められていません。
なぜなら、マールのチワワは遺伝的に弱い部分があり、病弱である傾向が強いからです。
また、マールの遺伝子を持つチワワの子は遺伝性疾患を発症する可能性が高いため、繁殖させてはいけません。
しかし、マール同士でなくても、親の組み合わせによってはマールのチワワが生まれることがあります。
マールのチワワはペットショップやブリーダーにおいてレアカラーとして販売されていることもありますが、通常のカラーの個体よりリスクが大きいことを覚えておいた方が良いでしょう。
スムースコートチワワは注意深くて活発、大胆で自立心に富んだ性格をしています。
また非常に賢く、飼い主や仲間に対しては忠実で寛容な面を見せます。
しかし、神経質で警戒心が強い性質を持っているため、しっかりとしつけないと問題行動が目立つ犬になってしまいます。
諸説がありますが、スムースコートチワワの寿命は12~16年ほどだといわれています。
英名:Smooth Coat Chihuahua
原産国:メキシコ
愛称:スムチー
サイズ:小型犬
グループ:9G・愛玩犬
大きさ:
体高・10~20cmほど
体重・1.5~3kgほど
寿命:12~16年ほど
次にスムースコートチワワをおすすめしたい人、スムースコートチワワとの暮らしに向いている人について説明していきます。
スムースコートチワワは飼い主に忠実であり、非常に賢くしつけがしやすい犬種です。
また、体が小さく必要な運動量が少なめであること、飼育している人や情報が多いことからも犬の飼育初心者の方にも飼いやすい犬種だといえます。
ただ、9月分し寿命が長い傾向にあるため、10年以上一緒に暮らせるかどうか家族とよく相談してから迎えてください。
スムースコートチワワは南米で生まれた犬種であること、体が小さいことから寒さに弱い犬種です。
暑さに強いといわれることもありますが、体が小さい彼らに極端な暑さは危険です。
冬は暖房を使用するのはもちろん、必要に応じて洋服を着せてあげてください。
また、夏は適切にエアコンを使用し、暑い時間帯の散歩は避けましょう。
そんなスムースコートチワワは、季節を問わず室内飼いできる方に向く犬種だといえます。
次の項目では、スムースコートチワワのお迎え方法や価格について見ていきましょう。
スムースコートチワワは、ブリーダーやペットショップから購入することができます。
スムースコートチワワは非常に人気が高く、ペットショップでも良く見かける犬種です。
そのため、特に毛色や血統などにこだわらない場合、お迎えすること自体は難しくありません。
しかし、飼い主とスムースコートチワワが幸せに暮らすためにも、信頼のおけるブリーダーやペットショップから迎えることを強くおすすめします。
そうというのも、チワワのような人気の高い犬種には、悪質なブリーダーがいる可能性があるからです。
悪質なブリーダーは母犬や子犬の健康に配慮せず、ただひたすらに繁殖させて子犬を販売します。
そういったブリーダーの元で生まれた子犬は先天的な病気や障害を持っている可能性が高く、また病気や障害が発覚しても対応してくれない可能性が高いことも覚えておいてください。
また、事情(飼い主の病気やブリーダー崩壊など)があり、里親を探している個体がいるかもしれません。
スムースコートチワワを飼いたいと考えている方は、里親募集サイトをチェックしてみても良いでしょう。
スムースコートチワワの価格は、 1 頭あたり20~40万円ほどのようです。
これはあくまで概算であり、カラーや性別、血統によって価格が大幅に前後する可能性があります。
次の項目ではスムースコートチワワの飼い方と、そのポイントについて説明していきます。
スムースコートチワワの主食には、品質の良い総合栄養食のドッグフードを与えましょう。
ドッグフードは犬の成長や健康の状態に合わせ、信頼できるメーカーのものを選びましょう。
チワワは運動量が少ないと肥満になりやすいため、おやつを与えすぎないように注意してください。
与えるフードの種類や量について悩んだ時は、ブリーダーや動物病院に相談すると良いでしょう。
スムースコートチワワのブラッシングは、週に2~3回程度を目安に行いましょう。
ブラシはラバーブラシや獣毛ブラシなど、毛先が柔らかい物がおすすめです。
ダブルコートである彼らは意外と抜け毛が多いため、換毛期は特にこまめにブラッシングをすると良いでしょう。
ブラッシングを行う際は、力を入れずに優しくなでるようなイメージで行ってください。
力を入れすぎるとお手入れをしているのにも関わらず、皮膚を傷つけてしまう可能性があります。
シャンプー🛁
— チワワの蓮ちゃん*颯ちゃん (@rensou13) October 4, 2020
キライ〜💦 #チワワ #Chihuahua #スムース #スムチー #チワワの蓮ちゃん #チワワの颯ちゃん pic.twitter.com/ZCMoEuzJC0
スムースコートチワワ のシャンプーは、月に1回を目安に行いましょう。
スムースコートチワワは短毛なので、頻繁にシャンプーをする必要はありません。
むしろシャンプーをしすぎると必要な皮脂まで落ちてしまい、皮膚病の原因となる可能性があります。
被毛が部分的に汚れてしまった場合は、硬く絞った濡れタオルで拭うと良いでしょう。
なお、彼らの被毛はそこまで伸びないため、特にカットする必要はありません。
どうしてもシャンプーや爪切りが苦手な場合は、トリミングサロンでお手入れをしてもらうと良いでしょう。
スムースコートチワワ の散歩は 1 日2回、1回20~30分程度行くと良いでしょう。
チワワは多くの運動量を必要とする犬種ではありません。
しかし、適度に運動して筋肉をつけておくと、小型犬に多い関節病や骨折の可能性を減らせます。
また、散歩は気分転換やストレス発散にもなるため、できれば毎日連れて行ってあげてください。
スムースコートチワワは非常に賢く飼い主に忠実なので、しつけがしやすい傾向にあると言われています。
ただ、可愛いからと甘やかしてしまうと、わがままに育ってしまう可能性があります。
特にチワワはその自立心や臆病な性格から吠え癖や噛み癖がつきやすいため、小さい頃から意識して社会化トレーニングを行ってください。
どうしてもしつけが上手くいかない時は、プロの訓練士の力を借りることをおすすめします。
スムースコートチワワの遺伝病としては、 「僧帽弁閉鎖不全症」 や 「膝蓋骨脱臼」 などが知られています。
遺伝病は親犬から遺伝する病気ですが、ブリーディング次第で避けられるものも少なくありません。
特にチワワは人気が高く、悪質なブリーダーがいる可能性もあることからお迎えする場所は慎重に選ぶことをおすすめします。
また、体が小さいチワワは骨や関節が弱いため、骨折や関節炎などの病気にかかりやすい傾向があります。
日頃から適度な運動を行うのはもちろん、部屋の床を滑りにくい物に変える、高い所から落ちないように注意するなどの配慮をしてあげてください。
スムースコートチワワは仲間に寛容であり、小型犬とは思えない勇敢さと大胆さを持った犬種です。
しかし、小さな子どもがいる家庭においては、チワワの飼育はおすすめできません。
そうというのも、チワワ自体賑やかすぎるものや子どもが少し苦手な傾向があるためです。
また、子どもの思いがけぬ行動で、体の小さなチワワが大ケガを負ってしまう可能性もあります。
チワワを迎えるのは子どもがある程度成長し、分別がつくようになってからの方が良いでしょう。
メキシコ生まれの犬種 「スムースコートチワワ」 について説明してきました。
彼らが飼いやすいものの、超小型犬ならではの注意点がある犬種であることが伝わったでしょうか。
スムースコートチワワは非常に人気の高い犬種の1つです。
日本国内で純血犬種の登録や保護を行っている愛犬団体・ジャパンケネルクラブの2019年(1月~12月)犬種別犬籍登録頭数を見てみると、ロングコートチワワとスムースコートチワワは合わせて50,169頭(142犬種中2位)の新規登録が行われています。
もしスムースコートチワワと一緒に暮らすことになったら、室内で愛情を注いで飼ってあげてください。
賢く忠誠心が強いスムースコートチワワはその愛らしい見た目と性格を生かして、素晴らしい家族の一員になってくれることでしょう。
▼チワワの関連記事
最終更新日 : 2020/10/30
公開日 : 2020/10/30