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ハリネズミは日本でもペットとして飼育することが珍しくはなくなってきたものの、まだまだ 犬 や 猫 に比べると少ないです。
見た目がすごく可愛いので飼ってみたいなと思っても、ちゃんと飼えるのかどうか不安になりますよね。
あの鋭いトゲは痛くないのかなとか、何を食べて、どんな風に過ごすのかなとか。
そして、今回のテーマとなっている"ハリネズミは人になつくかどうか"という点も気になることでしょう。
とっても臆病で気まぐれ。
何かあるごとに背中の鋭いトゲを逆立ててしまうハリネズミ。
このような性格だけを見ると、ハリネズミは人間にはなつかないような気がします。
しかし、そんなことはありません。
全てのハリネズミがそうと言うわけではありませんが、飼い主さんになつくハリネズミは存在します。
飼い主さんになつくと、手のひらの上で丸まってスヤスヤと眠ってしまうこともありますよ。
どのようなペットも同じで、ハリネズミも最初からいきなりなつくようなことはありません。
もちろん、性格的に最初からなつくハリネズミもいるにはいますが、それは稀だと思っておくのが良いでしょう。
ハリネズミと仲良くなってなついてもらうためにも、どのような特徴があるのか、性格や特性など、飼育する際に気を付けたいポイントを交えてご紹介していきます。
人間同士と同じで、仲良くなるためにはまず相手を知ることから始めましょう。
ハリネズミは夜行性の特性を持っている動物です。
慣れてくると日中の活動やスキンシップをとることも可能ではありますが、基本は日中はお休みさせてあげてください。
ハリネズミはとにかく繊細で、少しのことでストレスを感じてしまいがちです。
そのため、飼いはじめてしばらくは、まず新しい環境に馴染ませてあげることが大切です。
無理にスキンシップを取ったり、昼間に活動させようと仕向けると、ハリネズミには大変なストレスとなってしまいます。
ハリネズミの生活リズムに合わせることも、なついてもらうためのステップです。
ハリネズミは群れを成して生活をする動物ではありません。
つまり、ハリネズミは単体でも寂しくはないのです。
逆に同じテリトリーに複数の個体がいると、ケガやストレスの原因となり、そのストレスは病気に繋がる可能性もあります。
飼い主さんがハリネズミが寂しそうだと思い込んでしまい、過剰なスキンシップをしてしまうことにもご注意ください。
ハリネズミが人になつく可能性がある特徴として、記憶力や嗅覚・聴力の良さがあげられます。
哺乳類の中ではかなり小さいサイズの脳となるハリネズミですが、その記憶力はなかなかのもの。
その確かな記憶力は優れた嗅覚と聴力に支えられ、匂いや声を頼りに飼い主さんを覚えてくれることもあるのだそうです。
ハリネズミが人になつくための特徴をご紹介しましたので、その点を踏まえてどうすればハリネズミがなついてくれるかについての方法を解説します。
ハリネズミはとても繊細で臆病な性格をしています。
ただ、慣れてくるとお部屋の中で放し飼いをすることも可能です。
しかし、飼い主さんの家に来て慣れるまでは、ハリネズミは相当なストレスを抱えていることを忘れてはいけません。
ハリネズミにしてみれば、目に映るすべての物が未知の存在です。
それはかなりの恐怖を感じていることもあります。
どこかから敵が出てくるかもしれないと、常に気持ちが張り詰められた状況だとしたら相当なストレスでしょう。
なついてもらうためにも、まずはケージの中の世界にきちんと慣れてもらうことが大切です。
その上で、徐々にハリネズミの行動範囲を広げていきましょう。
行動範囲が広がることで、ハリネズミにとって安全な場所だと理解することができます。
そうなれば飼い主さんとのスキンシップも、ケージ越しから、直接触れ合う形にスライドしていけます。
ハリネズミの抜群の記憶力に訴えかけるべく、飼い主さんをハリネズミに覚えてもらうことが重要です。
毎日少しずつで構いませんので、ハリネズミとスキンシップやコミュニケーションを取る時間を作ってあげてください。
最初はケージ越しになると思いますが、それでも大丈夫です。
積極的に毎日触れ合っていくことで、飼い主さんは安全だとハリネズミは認識していきます。
ハリネズミの記憶力の良さには「嗅覚」の存在が欠かせません。
そこでまず始めたいのが、飼い主さんの匂いを覚えてもらうことです。
毎日のスキンシップに加え、飼い主さんの匂いが付いた物を常にケージの中に置いておくようにしましょう。
ハリネズミが常に飼い主さんの匂いを近くに感じて生活することで、飼い主さんの匂いは安心できる匂いだと覚えてくれます。
ハリネズミは嗅覚や聴覚がとても優れています。
そのため、大きな音や強い臭いには敏感に反応してしまい、ストレスの元凶となりかねません。
ちょっとした音にも強く反応してしまいますので、そのせいでハリネズミがなつかない可能性も出てきます。
特に注意したいのが「くしゃみ」のような回避しにくい音です。
ハリネズミとのスキンシップ中にうっかり飼い主さんがくしゃみをしてしまったら、その音にハリネズミはびっくりしてしまいます。
そうなると、飼い主さんが怖い音を出す人だと認識してしまう可能性があるのです。
生理現象を抑えるのはなかなか難しいですが、ハリネズミになついてもらうためにも気を付けましょう。
最初はハリネズミに餌をあげることからスタートして、飼い主さんは餌をくれる人として印象付けます。
次にハリネズミの好みを研究し、好きな食べ物を与えることで、さらにハリネズミの中で飼い主さんの印象がアップしていきます。
このような単純なやり取りの中に、ハリネズミが飼い主さんになついてくれる秘策があるのです。
これがきっと一番大切で、一番難しいことかもしれません。
大きな音を立てない、突然触ったり掴んだりしない。
優しく触れる、触りすぎない。
最初は「当たり前」のことから始めてみましょう。
触れ合う中でハリネズミの様子をよく観察し、臨機応変に対応することがハリネズミのストレスを回避する方法に繋がるでしょう。
一度や二度、うっかりストレスがかかるようなことがあったとしても大丈夫です。
その都度上手にフォローしてあげれば、ハリネズミは飼い主さんを「安心できる人」としてなついてくれることでしょう。
繊細で怖がりで臆病で。
でも優しくて可愛いくて。
そのようなハリネズミだからこそ、なついてほしいと思うのは当然です。
もし今回ご紹介した方法でもハリネズミがなつかなくても、焦りは禁物です。
ハリネズミ1匹、1匹にも人間と同じように個性があるので、なつくのが早い子もいれば遅い子もいます。
そのため、無理せず焦らず、ハリネズミのペースに合わせて、ゆっくりと時間をかけて関係性を高めていってください。
※合わせて読みたい: ハリネズミの値段、性格、飼い方やお世話の仕方まで
公開日 : 2019/03/16