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犬 とともにペットの代表格である 猫 ですが、犬と違って放し飼いにされていることも多いです。
ふらっと姿を消し、どこで何をしているのかわからないこともあります。
その気まぐれでミステリアスな印象の通り、よくわかっていない生態も少なくありません。
なかでも不思議な行動の一つに「猫の集会」があります。
みなさんも公園や駐車場などの空き地に、不思議にたくさんの猫が集まっている光景を目にしたことがあるのではないでしょうか?
これは古くから言われている猫の謎めいた習性のひとつです。
そんな猫の集会について調べてみました。全体の内容は以下になります。
動物好きな方はぜひチェックしてみてください!
猫の集会のもつ特徴について、その開催場所や時間、内容について紹介します。
様々な場所で行われますが、見通しの良い開けたところで行われることが多いようです。
都内でも「公園」や「駐車場」、「お寺や神社」、「空き地」などでときおり見かけます。
近所にノラ猫を積極的に世話している人がいれば、その場所がそのまま集会場になるケースもあるようです。
猫は警戒心も強く、とっさに身を隠せない開けた場所に長くとどまるのをあまり好みませんが、集会の時は数匹ときには数十匹もの猫が長い間たむろしていることもあります。
猫はナワバリ意識の強い動物です。
お互い自分のテリトリーを守りながら暮らしています。
あちこち歩きまわることも少なく、もし安全な環境があるのならばあまり広く行動しません。
ノラ猫なら半径500mくらい、飼い猫でも半径100~200mくらいの範囲で活動するようです。
そんなナワバリの中立的な場所で、猫の集会を見かけることが多いとされます。
猫達は一定の距離を保ちつつ何をするわけでもなく座ったり、グルーミング(毛つぐろい)をしています。
お互いに喧嘩したりはほとんどせず平和的です。
昼間に行われた猫の集会の動画です。
お互いにけっこうじゃれあっています。
夕方くらいからふらりと気ままに集まり始め、夜にはまた散っていきます。
季節は夏から秋にかけて行われることが多いようです。
猫は夜行性の動物ですが、実際は夕方くらいから活動し始めることも多いです。
夕暮れ時に散歩すると、猫の集会に出くわす可能性が高いかもしれません。
種類や性別、年齢、なども問わず、近所に住んでいる猫であればどんな猫でも参加します。
飼い猫でも参加するので、ノラ猫だけの習性というわけでもありません。
猫を飼っている方は夕暮れ時に出かけるのについていくと、猫の集会に参加できるかもしれません。
参加条件は全ての猫にあるようですが、一つの集会場に出入りするメンバーは決まっていて、あまり変動はないようです。
それぞれのシマが決まっているというあたり、ちょっとヤクザのようですね。
猫の集会については古くから見られるため、研究対象になったこともあります。
「猫の行動学」などの著作で知られるドイツの動物学者「パウル・ライハウゼン」によると、1973年の論文で以下のような特徴があると書いています。
日本の猫の集会とほとんど同じような傾向が見られます。
猫好きでなくとも、何でこんな集会を開くのかは気になるところだと思います。
それぞれのナワバリをとても大切にする猫からすると、ちょっと矛盾する行動です。
一般的には以下のような意味があるのではないかと考えられています。
猫はわりと一人で生活しているような印象もありますが、全く社会性がないわけではありません。
利益が一致すれば親類関係でなくても、助け合うこともあると考えられるようになりました。
それぞれのエリアのなかでお互いが元気か、新しいメンバーが加わっていないかを確認する意味があるのではないかとされています。
人間と同じく一度でも顔を合わせておくと、いざというときに協力しやすくなります。
町内の寄り合いのようなものですね。
最近はそんな習慣は人間社会では少なくなってきましたが・・・。
猫は住む地域のなかでそれぞれのナワバリをしっかりと確保しながら生活しています。
しかし、新参の猫が表れたり、お年寄り猫が亡くなったりすると少しずつ変化していきます。
それらを確認していくことは地域を守るためにお互いにメリットがあることです。
外部からの侵入者に餌場を荒らされてしまう可能性を減らせます。
また、都内など猫が密集する地域では、それぞれのナワバリが狭くなったり、部分的に重なってしまうこともあります。
いちいちナワバリ争いをしていては互いに消耗してしまいますので、それを穏便に避けるための外交的な意味もあるのではないかと予測されます。
猫には繁殖期があり、そのシーズンには集会も長くなりがちと言われます。
そのため繁殖相手を探すために集まっているとも考えられています。
場合によっては集会の隅で交尾などが行われています。
しかし、繁殖シーズンでなくとも行われるため、このためだけに集会が開かれているというわけではないようです。
猫は暑さや湿気をあまり好みません。
冬場に温かいひなたを探すように、風通し良くここちよい場所を求めてたまたま集まっているのかもしれません。
サバンナのシマウマのように集団になることは外敵からの危険性を分散できるので、そのような意図があるのではとも言われています。
母猫が子猫を連れて現れることもあり、微笑ましいです。社会デビューと言った感じでしょうか?
そのような母猫同士で集まっていることもあり、さながら保育園のように育児を協力しあっているのではないかと推測されることもあります。
若い母猫は育児経験も少ないので、それを補うあうためにも集会に参加することは大事なのかもしれません。
先ほども書いたようにドイツの猫でも集会は見られます。
そのため日本に限らず、世界中の猫で共通する性質のようです。
しかし学者の見識からしても結局、猫の集会が行われる決定的な理由はよくわからないようです。
いくつかの推測はありますが、人間が自分たちと重ね合わせて想像しているだけで、もしかしたらもっと別の理由があったり、何の意味もないのかもしれません。
歴史的にも人間と親交が深く、様々な童話や物語、アニメなどにも猫はたくさん登場します。
集まってどんなことをしているのかな?はたまた企んでいるのかな?といろいろ妄想するだけでも楽しくなります。
この他ジブリアニメにも猫はたくさん出てきます。
なかでも「猫の恩返し」などは猫を大きく取り上げた作品です。
自分たちの世界を守るために猫たちは集まります。
猫は人間とはまったく違う時間軸で生きているなどといった話もあります。
人間にはまったく知り得ない世界を見ているかもしれません。
全国各地で猫の集会は行われています。
その様子を撮った動画の一部を紹介します。
猫の集会に参加したという動画です。
自由に過ごしている猫達1匹1匹の様子を撮影しています。
公園でたくさんの猫達による集会が開かれています。
公園のベンチ付近に集まった猫たちが、思い思いに過ごしています。
猫の集会についてその特徴や意味を、画像や動画を交えて紹介させていただきました。
様々な報告例があるものの、なぜこんな行動をするのかについて明確な理由は謎のままです。
それこそ猫の気持ちになってみないとわからないのかもしれません。
しかし、そんな秘密をもっているところも猫の魅力のひとつと言えそうです。
街角で猫が集会を開いているのを見かけたら、ぜひ温かい目で見守ってあげてください。
最終更新日 : 2021/08/30
公開日 : 2017/11/11