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犬 や 猫 といったペットを飼っている方は、虹の橋という言葉を聞いたことがありますか?
SNSで「私のペットが虹の橋を渡りました」といった投稿を見かけたことのある方もいるのではないでしょうか。
最愛の娘????くりちゃんが虹の橋????を渡りました????最後はママに看取らせてくれて、静かに息を引き取って逝きました。最後の最後までママ思いの可愛いい娘でした。今までよく頑張ったね。これからはお空で美味しいもの食べれるね☺️ママが逝くまでお空で待っててね❤️ pic.twitter.com/gCr8fIChF4
— kuru_kuru_kuricyan (@KuruKuricyan) October 7, 2017
鈴。
— YuzuKaboFukuHana (@yuzuzukabo) October 5, 2017
昨日、虹の橋を渡りました。
病院も薬もとても頑張ってくれました。
かわいくて大好きな鈴ちゃん。
大切な宝物。
たくさんの思い出をありがとう。 pic.twitter.com/3dBry52gXd
虹の橋とは、亡くなったペットたちが向かう場所をうたった詩のことです。
また、その詩で言われている神話的な場所のことを指します。
一般的に、亡くなった人間や動物は天国に向かうと言われていますよね。
虹の橋という詩では、天国に続く道の手前に虹の橋がかかっていて、亡くなったペットたちは、まずこの虹の橋のたもとに行くとされています。
この虹の橋のたもとには草原が広がっていて、病気になった動物たちも元気になって走り回って遊びます。
そして、飼い主が人生を全うして天国に向かうとき、ここで飼い主とペットが再会できるのだそうです。
「大好きな家族にもう二度と会えない」という悲しみにくれて ペットロス に陥る飼い主たちに対して、この詩は「あなたの家族は虹の橋で元気に暮らしているよ」「あなたが天国に向けて旅立つときにまた会えるから心配しないで」というメッセージを投げかけてくれます。
あなたのそばを離れた犬や猫たちが、太陽の光がふりそそぐ草原で元気に走り回っている姿を思い浮かべると安心しませんか?
もう一度会えるかもしれないと思うと、嬉しくなりますよね。
虹の橋は、ペットロスに苦しむ多くの飼い主たちの心の支えとなって、世界中で語り継がれている詩なのです。
この虹の橋は一体いつ頃、どのような人が作った詩なのでしょうか。
実は、原作者も作られた時期もはっきりしていません。
1980年代から1990年代前半に作られたとされていますが、正確な時期は不明です。
インターネット上では、1993年にアメリカのニュースグループである「 rec.pets.dogs 」のサイトで虹の橋に触れた文章が投稿されたことが最初ではないかと言われています。
ただし、虹の橋を引用した投稿は複数あり、その引用元もまちまちでした。
この時点ですでに虹の橋がよく知られていたのだということが分かります。
当初はアメリカで広まりましたが、その後世界中に広がり、日本でも知られるようになりました。
また、虹の橋の原作者についてもはっきりとは分かっていませんが、主な原作主張者は3人ほど。
アメリカオレゴン州のグリーフ・カウンセラーであるポール・C・ダーム、1994年に「Legend of Rainbow Bridge(虹の橋の伝説)」を出版したウィリアム・N・ブリトン、そして「ペットロスとペットとの死別協会」会長であるウォレース・サイフです。
原作主張者たちが虹の橋に言及しているウェブサイトや著書もあるので、虹の橋について詳しく知りたい方は、読み比べしてみるのもいいかもしれません。
虹の橋のような物語について触れている宗教はありませんが、北欧神話には神々が人間の住む世界へかけた虹の橋「ビフレスト橋」が出てきます。
ペットが生前の飼い主を待っている虹の橋とは異なるものの、天国と現世を繋ぐという意味では少し似ているように思えますね。
それでは、虹の橋の詩を紹介します。
虹の橋には、第一部から第三部まであります。
もともとは英語なので、日本で知られる虹の橋の詩には翻訳の差によるバリエーションがあります。
もっともよく知られ、世界的に愛されているのは第一部です。
この第一部だけで、虹の橋の全文とされることも少なくありません。
亡くなったペットが虹の橋で楽しく暮らす様子や、命を全うした飼い主と再会できた喜びが伝わってくる素敵な詩です。
天国へ行く道の手前に虹の橋と呼ばれる場所があります。
地上で愛されていた動物は死を迎えると、虹の橋に向かうのです。
そこにはたくさんの草地や丘があり、豊富な食べ物や水、日光の光があり、動物たちは走り回って楽しく過ごすことができます。
病で不自由な身体になったり年老いたりした動物たちは、ここでは健康になって元気になります。
動物たちは満ち足りて幸せなのですが、ひとつだけ不満があります。
それは、自分を愛してくれた人と会えなくて寂しいことでした。
しかし、ある日、一匹が突然立ち止まって遠くを見つめました。
瞳はきらきらと輝き、身体は喜びで震えています。
突然、彼は仲間たちから離れ、緑の草の中を走りだしました。
彼はあなたを見つけたのです。
そして、再開した彼とあなたとは抱き合います。二度と離れることはありません。
幸福のキスがあなたの顔に降り注ぎます。あなたは彼の頭をなで回します。
あなたは彼の瞳をもう一度覗き込みます。
その瞳は、あなたがずっとずっと忘れることのなかった瞳です。
それから、あなたと彼は一緒に虹の橋を渡って行くのです。
虹の橋の第二部は、第一部よりも少し長くなっています。
生きているときに愛されなかった犬や猫たちが、虹の橋のたもとでようやく大切な人と出会うことができるという内容です。
すでにあった虹の橋の詩(第一部)を読んで、「大切にしてくれる飼い主と会えなかったペットたちは、虹の橋に行ったらどうなるのか?」と思った方が創作し、付け加えたのではないかと言われることもあります。
天国と地上をつなぐ、虹の橋と呼ばれてる橋があります。
虹の橋の手前には、草原が広がり、いくつかの丘や谷もあります。
人間に愛されていたペットはこの世での永遠の眠りにつくと、この場所に来るのです。
ここには食べ物と水があり、いつも春のように暖かいところです。
病気を患ったり年老いたりした動物も、ここでは元気になり、遊びながら毎日楽しく過ごすのです。
でも、虹の橋のたもとにいる動物たちの中には、あまり楽しそうではない動物もいました。
彼らは、愛されたことのない動物たちでした。
彼らは、飼い主と一緒に虹の橋を渡る動物たちを、羨ましさの混もった少し悲しそうな目で眺めていました。
彼らは、特別な人間と出会ったことがなかったのです。
しかしある日のこと、彼らがいつものように遊んでいると、虹の橋に向かう道に、誰かがいることに気がつきました。
その人は、ペットを飼ったことがなく、ペットと飼い主が一緒に虹の橋を渡っていく様子を、やはり少し羨ましそうに、悲しそうな目で眺めていたのです。
実はこの人も、いじめられたりして愛されることのなかった人でした。
その人が立っているところに、同じように愛されたことのない動物が近づいていきました。
愛されたことのない動物と、愛されたことのない人が近づくと、奇跡が起きたのです。
その人とその動物こそ、本来は生きているときに出会うべきだった、特別な存在であるペットと人間だったのです。
今、虹の橋のたもとでようやく彼らは出会うことが出来たのです。
寂しさや悲しさは消え去って、二人の友は一緒になることができました。
そして、虹の橋を一緒に渡っていきました。
第三部は「雨降り地区」という副題で、日本人の芝山弓子さんが作られたとされています。
芝山さんは亡くなられていて、公開されていたホームページも閉鎖されているようですが、色々な方がこの素晴らしい詩を引用しています。
家族との別れを悲しむ飼い主に、情感のこもった言葉で語りかけてくる内容です。
こんな風に、幸せと愛の奇跡に満ちている、虹の橋の入口に、雨降り地区と呼ばれる場所があります。
そこではいつもシトシト冷たい雨が降り、動物たちは寒さに震え、悲しみにうちひしがれています。
そう、ここに降る雨は、残してきてしまった誰かさん、特別な誰かさんの流す涙なのです。
大抵の子は半年もしないうちに、暖かい日差しの中に駆け出して仲間と戯れ、遊び、楽しく暮らすことができます。
ほんの少しの寂しさと、物足りなさを感じながらも…。
でも、1年たっても2年たっても、ずっと雨降り地区から出て行かない子たちもいるのです。
地上に残してきてしまった、特別な誰かさんがずっと悲しんでいるので、とてもじゃないけれど、みんなと楽しく遊ぶ気になれないのです。
地上に残してきた誰かさんと同じつらい思いをして、同じ悲しみにこごえているのです。
死は全てを奪い去ってしまうものではありません。
同じ時を過ごし、同じ楽しみを分かち合い、愛し合った記憶は、あなたの心から、永遠に消え去ることはないのです。
地上にいる特別な誰かさんたちの、幸せと愛に満ちた想い出こそが、虹の橋を創りあげているのです。
ですからどうか、別れの悲しみにだけ囚われないでください。
彼らはあなたを幸せにするために、神様からつかわされたのです。
そして、何よりも大事な事を、伝えにやって来たのです。
命と儚さと愛しさを。
つかの間の温もりに感じる、慈悲の心の尊さを。
その短い生涯の全てを以って、教えてくれるのです。
癒えることのない悲しみだけを、残しにくるのではありません。
思い出して下さい。
動物たちが残して行ってくれた、形にも、言葉にもできない、様々な宝物を。
それでも悲しくなったら、目を閉じてみて下さい。
虹の橋にいる、彼らの姿が見えるはずです。
信じる心のその中に、必ずその場所はあるのですから…。
もう会えなくなった大好きなペットたちの顔を思い浮かべては、涙を流す日々を送っている方も多いと思います。
本当にペットロスは辛いものです。
でも、そんなときこそ虹の橋の詩を思い出してみてください。
虹の橋に込められたメッセージは、あなたの悲しみを少しだけ楽にしてくれるかもしれません。
それがきっと、世界中でペットを愛する人々にこの詩が語り継がれてきた理由なのだと思います。
きっと今頃、あなたが大好きだったペットも、虹の橋のたもとで楽しく走り回っていることでしょう。
公開日 : 2017/10/12