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恐竜のような古代魚、ポリプテルスの魅力・飼育について






古代魚の中でも昔の面影を残す魚、ポリプテルスをご覧になったことがあるでしょうか?
肉食魚の中でも性格が穏やかで、飼育しやすい種類の熱帯魚です。

その化石のような色合いと恐竜を彷彿させる姿にはどこか迫力がありますよね。
今回はそんなポリプテルスについて、飼い方や特徴、生態などを解説します。

ポリプテルスについて:はじめに

 

 

肉食魚であるポリプテルスはアロワナなどに次いで観賞魚として人気のある種類です。

一見ドジョウにも似ていますが、その姿は肉食魚らしくがっちりとしており筋肉質で力強い風体をしています。

 

現在日本のペットショップでも様々な種類のポリプテルスがみられるようになり、飼育の幅がグッとひろがりました。

こちらではポリプテルスの特徴や最適な飼育環境、人気の種類についてご紹介させていただきます。

ポリプテルスに興味をもっていただければ幸いです。

 

 

ポリプテルスについて:歴史

 

 

古代魚というだけあってポリプテルスの歴史は大変古いものです。

その歴史は我々人類よりはるかに古く、ポリプテルスの原型になったといわれている魚の化石は白亜紀中期から後期の地層から発見されました。

肺魚やシーラカンスの仲間だとされる説もあり、少なくてもポリプテルスにつながる魚は白亜紀よりも古いデボン紀には生息していたとされています。

 

他の種類の魚が変体、絶滅する中ポリプテルスは現代までほとんどその姿を変えることなく生き続けているまさに「生きた化石」と呼ぶにふさわしい魚です。

2006年にチャドにて中新世紀の全身化石が発見されポリプテルスと命名されました。

 

 


ポリプテルスについて:特徴

 

最大の特徴は名前の意味でもある「多くのヒレ」であり、小離鱗(しょうりき)と呼ばれるひし形の背びれです。

尾びれの位置までこの小離鱗が続いており、尾びれは存在しません。

「ガイノン鱗」という象牙質のとエナメル質に覆われたひし形の鱗を持ち、全身が固く覆われています。

 

成長すると種類により異なりますがおよそ30センチ~1メートルほどに成長します。

底性の魚で普段は水底にじっとしていることが多いですが、全く泳がないというわけではなく給餌の際や夕方から夜間にかけて筋肉が発達した小さな胸鰭を動かし浮遊するように泳ぎます。

 

寿命は10年前後で大切に飼育すれば15年ほど生きる個体もおり、水質の変化に強く丈夫です。

極度の温度変化には弱く、特に夏場の高温には注意が必要であり水槽用のファンや部屋のエアコン等で温度管理をする必要があります。

 

 

ポリプテルスについて:分布

 

種類により分布地は異なりますが主にギニアやナイジェリアなどの西~中央アフリカに生息しており、湖や河川などの水流の緩い場所で生息が確認されています。

ポリプエンドケリーなどの飼育用としてポピュラーに流通している種類は東南アジアで養殖されたものが日本で販売されていることが多いです。

ペットショップでは5000円~1万円前後で販売されていますが、野性の個体であるワイルドタイプであると現地からの輸送費もかかるため割高になります。

 

エサは主に水生昆虫や小魚、甲殻類、大型になってくると小型の カエル なども捕食します。

口にはいる大きさの魚は積極的に飲み込もうとするので、混泳させる魚は少し大きめの個体が良いでしょう。

また新しくポリプテルスを導入する場合は新入りのものが攻撃対象になりやすい傾向にあるので、時間をかけて一緒にすることをお勧めいたします。

 

 


ポリプテルスについて:推奨する飼育環境

 

肉食魚であり、それなりの大きさに成長するので水槽やろ過装置は大きめの物が必要です。

あると便利なもの、混泳の形態などについてご紹介いたします。

 

・水槽について

 

混泳させる数にもよりますが、ポリプテルスのみを3匹飼育すると仮定しても90センチの水槽は欲しいところです。

ポリプテルスは後に巨大化し、狭い水槽は喧嘩やストレスによる突然死の原因にもなります。

余裕をもって水槽選びをすることで長命で丈夫な個体に育てることができるでしょう。

 

また、弱い個体がのがれるための土管や流木といった隠れ家の設置は必須であり、そのスペースも考えるとより広い水槽を選ぶのがおススメです。

さらに狭すぎる水槽は水量が少ないことから水が汚れやすく、水質が悪化しやすくなります。

度重なる水替えは手間がかかり、ポリプテルスの負担にもなり免疫力が低下してしまう場合があります。

 

・エサにつて

 

 

エサは肉食魚用の人工エサで問題ありませんが、生エサのほうが好んで食べる傾向にあります。

購入先で事前になにを与えていたのかを確認し、人工エサに慣れている個体を購入することで、後の飼育が楽になります。

またポリプテルスは底で行動することの多い魚ですので、沈下性の肉食魚用のエサを与えるのが良いでしょう。

1日2回食べきれる分のエサを与え、画像のエサで1回の給餌で3~4粒を目安に与えます。

 

おやつ代わりに赤虫や生エサを与えることで栄養バランスも偏らずに立派な個体に飼育できます。

赤虫などは与えすぎると水質の悪化につながりますので、量を調節して、残したものはすぐに取り除くように心がけましょう。

 

・混泳について

 

同種同士での混泳は可能ですが、慎重に数を増やしていく必要があります。

相性が悪いとケンカになりますので、水槽に衝立などをするなどして一旦隔離し徐々にならしていきましょう。

また、新しい個体を増やす場合には寄生虫症や感染症にかかっている場合があるので、数日隔離して様子を見ます。

 

ポリプテルスより大きい魚は捕食対象にはならないので混泳は可能ですが、シクリッド種のアーリー等気の強い魚との混泳は逆に攻撃される可能性もあります。

同じ肉食魚同士の混泳ですと、同サイズの中階層で泳ぐ魚との混泳が現実的ですが、常にどちらかが捕食・攻撃される可能性は考慮しておく必要があります。

一番おススメな混泳相手としてはやはり同種同士、または別種類のポリプテルス同士が良いでしょう。

 

・おススメの飼育アイテム

 

 

砂底はあってもなくてもどちらでも大丈夫です。

もし砂底を敷く場合、ポリプテルスが腹を傷つけないように細かい粒のものを使用するのが良いでしょう。

大磯砂などは安価で手に入りやすく、ろ材としての機能も高い砂利です。

ポリプテルスはドジョウのように砂に潜ることはありませんが、厚く敷くと汚れが蓄積しやすく、掃除も大変になるので薄く敷くのがベストです。

 

ライトもあれば水槽内が良く見えて鮮やかになりますが、強すぎる白色光はポリプテルスが落ち着かずに体色が薄くなることがあります。

落ち着いた暗めの照明を用意し、コストの面からもLEDライトを選択するのが望ましいです。

 

 

ポリプテルスについて:水槽導入まで

 

①購入した水槽を洗い、天日干しして完全に乾かす。

同時に水道水にカルキ抜きを入れてしばらく置き、水が透明になってきたらカルキが抜けた証拠です。

 

②洗った砂利、土管などの隠れ家を設置して水を静かに入れます。

水を満たしたら、ヒーター・ろ過装置を起動させ水温は25℃~28℃、水質は弱酸性~弱アルカリ性に設定します。

 

③その状態で最低1晩、2日おいて水質を安定させます。

ろ過装置で酸素を循環させることにより、バクテリアが発生してフィルターに付着して水が汚れにくくなります。

 

④水が完成したらポリプテルスを購入し、袋ごと水槽に1時間浮かべて水温をあわせます。

 

⑤その後袋の水を少量捨てて、水槽の水を袋に入れて40分ほど置きます。

これを2~3回繰り返して、水質を合わせたらポリプテルスのみ水槽に移します。

 

⑥袋の水は捨て、以上で水合わせは完了です。

迎えた当日はエサを抜き、胃腸に負担がかからないようにして様子をみます。

次の日元気に泳いでるようなら少量づつ、エサを与えてみましょう。

混泳の場合は数日別容器にて食塩浴を行い殺菌した後に他の個体と混ぜるのが良いでしょう。

 

 


ポリプテルスについて:かかりやすい病気

 

 

かかりやすい代表的な病気について紹介します。

こちらは参考程度にしていただき、少しでも異常がみられる場合には専門家に相談しましょう。

 

・寄生虫症

 

ポリプテルスは体表が固い分、白点病などの病気には強いですがポリプティと呼ばれる白い糸状の寄生虫が感染する場合があります。

ポリプティはポリプテルス独自に寄生する寄生虫で強いかゆみを発症して、寄生されたポリプテルスは身体をこすりつけて泳ぎまわります。

症状が進行すると肉眼でも白い糸のようなポリプティが確認できるようになり、食欲減退・衰弱など症状が進行します。

隔離・薬浴をして治療するなどの方法があります。

 

野性個体のポリプテルスにはほとんど感染しており、免疫力が低下すると症状があらわれます。

ワイルド種を導入する場合には食塩浴をしてから水槽に移すのが良いでしょう。

 

・細菌感染

 

喧嘩等で傷ができた場合そこから細菌が入り込み、身体が爛れたようになり、衰弱する場合があります。

ポリプテルスは水質の悪化には強いほうですが、亜硝酸塩濃度が強すぎると皮膚が荒れて上記のような状態になることがあります。

 

定期的な水替えをして、水質を崩さないことが大切です。

また、喧嘩や飛び出し事故によって身体を傷つけないように重さのある蓋をして、飼育環境を整えてあげましょう。

ポリプテルスは普段は底のほうにいますが、大きな音や強い光に反応して飛び出してしまうことがあります。

身体が大きくなってくると力も強くなってくるので、必ず蓋には重しを付けるようにします。

 

 

ポリプテルスについて:人気の種類

 

ペットショップでも人気の種類と価格を紹介させていただきます。

予算と自分の好みに合わせてポリプテルスの購入を検討してみてくださいね。

 

・ポリプテルス・エンドケリー

 

 

ポリプテルスの中でも人気上位種で大型のポリプテルスになります。

成長すると80センチ前後に成長し、丈夫で太い縞模様が特徴的で、成長スピードが早いです。

食欲旺盛でエサも選り好みせずによく食べるので始めやすい種類でもあります。

 

しかし、身体が大きく成長することから飼育スペースは広いものが必要であり、維持費がかかる種類のポリプテルスでもあります。

図太い性格で、人にも良くなれるため飼育しているうちに愛着が湧いてきて、どんどん増やしたくなる魅力を持った種類です。

価格はブリードされたものならば3000円~5000円前後で入手できます。

寿命はおよそ10年前後と長命なので長い付き合いになることを見越してお迎えしてくださいね。

 

・ポリプテルス・セネガルス

 

 

東南アジアで積極的にブリードされている種類であり、安価で入手することができるポリプテルスです。

大きさもそこまで大きくならず、30センチ前後で収まるので混泳に向いている種類です。

エサもなんでも食べてくれるので非常に飼育しやすい種類になり、ポリプテルスの入門編としてもおすすめです。

 

稚魚のころから成長した個体まで幅広く入手が可能であり、1000円前後から購入できます。

人工エサにも慣れやすく、特に稚魚の頃には赤虫をよく好んで食べる傾向にあり、経済的負担も少ないです。

しかし、赤虫のみの給餌では栄養バランスが偏ってしまうので、うまく人工エサと併用で与えることをお勧めします。

 

・ポリプテルス・パルマス・ポーリー

 

 

代表的なポリプテルスの一種でセネガル同様に東南アジアにおいてブリードが盛んな種類です。

素っ頓狂な顔が愛着があり、少しのことには動じない図太い性格のポリプテルスです。

 

積極的に泳ぎ回る種類で給餌の際には中層のあたりまで登ってきてエサを待っていることがあり、どこか憎めない種です。

大きさは30センチ以上に成長し、図太く太る傾向にあり、飼育下では50センチ前後で落ち着くことが多いようです。

 

緩やかに成長しますが、エサの上げすぎにより肥満になりやすい種類でもあるので給餌の量は調節する必要があります。

価格は3000円前後で入手でき、寿命は10年ほどです。

 

・ポリプテルス・デルヘッジ

 

 

上あごが突出しており、個体により小離鰭の数も違うなどバリエーションが豊かで自分好みの個体を選別する楽しみのあるポリプテルスです。

少し臆病で神経質な個体が多く、混泳には向きません。

物音や光に敏感であり、飛び出し事故も起きやすいので重しのついた蓋フタをのせてしっかりと対策する必要があります。

 

力も強く、水替えなどの際には暴れやすいのでより野性的なポリプテルスです。

鰭が他の種類より、数が多く立派なので泳ぐ姿はい一番きらびやかです。

 

上記のような性格のため、大きく育てることが難しく、25センチ前後で成長が止まることが多いですが、水槽が狭いとぶつかりやすいので広い水槽が必用です。

ポリプテルスの飼育経験のある方向けの少々上級者向けの種類になります。

価格は2000円前後で入手可能で、寿命は5~8年前後です。

 

 


ポリプテルスの基本データ

 

原産国 : 中央アフリカを中心に東南アジアにあいてブリードが盛んです。

値段 : 1000円~5000円前後

模様 : 茶褐色で、たまに黒っぽい灰色であり、種類によりバンド模様が入ります。

寿命 : 10年前後

全長 : 30センチ~1メートル前後

特徴 : 古代からほとんどその姿は変化がなく、小離鰭という独特のヒレを持つ。尾びれはなく、胸鰭の筋肉が異様に発達しています。

性格 : ほとんどのポリプテルスは図太く、動じない。人に良くなれ人工エサも問題なく食べる。種類により神経質な個体もいるので流木などを設置してうまく隠れ場所を作ると良いでしょう。

かかりやすい病気 : 寄生虫症、細菌感染等

注意点 : 肉食魚であるため口にはいる大きさの魚は捕食されてしまうので、混泳には注意が必要です。また、ワイルド種はポリプテルス特有の寄生虫ポリプティがほぼ寄生しているので、水槽導入時には食塩浴して殺菌してから導入するようにしてください。

 

 

ポリプテルスについて:まとめ

 

 

ポリプテルスについて紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?

エサをほおばる姿は肉食魚ならではの迫力もありますが、実に可愛らしい魚です

人にも良くなれるのでペット感覚が強く、飼育していてとても楽しく、充実したアクアリウムを作ることができます。

 

病気にもなりにくく、非常に丈夫なので初心者でも始めやすい古代魚なのではないでしょうか?

是非とも アクアリウム を検討中の方は参考に検討してみてくださいね。


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