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チョウゲンボウはどんな鳥?小柄で可愛いチョウゲンボウの飼い方や購入方法






猛禽類と聞くと、大きくてかっこいいイメージがあります。
しかし、チョウゲンボウはその真逆。キジバト程度の大きさで缶コーヒーの重さくらいしかない、見た目がとても可愛らしい猛禽類なのです。
さらに、東京都にある稲城市では「市の鳥」として認定されており、市民投票では他の候補の鳥から差をつけての1位となっています。

そんなに人気のあるチョウゲンボウについて、本記事では生態や値段、購入方法や飼育に必要な道具など、幅広く紹介しています。

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【目次】チョウゲンボウはどんな鳥?小柄で可愛いチョウゲンボウの飼い方や購入方法

 

チョウゲンボウとは?

チョウゲンボウの基本情報

(1)大きさ

(2)体重

(3)模様

(4)鳴き声

(5)幼鳥の特徴

(6)特技

チョウゲンボウの生態

天然記念物に指定されている繁殖地

チョウゲンボウを飼うには?

<購入方法>

<値段>

<飼育に必要な道具>

チョウゲンボウの餌

チョウゲンボウの飼育時の注意点

(1)温度管理

(2)体重管理

おわりに

 

 

チョウゲンボウとは?

 

チョウゲンボウ

 

チョウゲンボウは小型の猛禽類です。

キジバトより少し大きいくらいの大きさなので、一般的な猛禽類よりとても小さいです。

 

さらに、小顔で目は黒目がまん丸という可愛らしい見た目をしています。

こんな容姿だと、猛禽類じゃないみたいですよね。

 

しかし、それでも猛禽類の仲間なので、嘴や爪は鋭く、動物の肉を食べます。

そんなギャップがある猛禽類『チョウゲンボウ』がどのような鳥なのか紹介していきましょう。

 

 

チョウゲンボウの基本情報

 

チョウゲンボウ

 

(1)大きさ

 

まず、チョウゲンボウの大きさです。

全長がオスは33cm、メスは39cmとメスの方が大きめです。

翼を広げた時の大きさは68~76cmと、自身の背丈の約2倍にもなります。

 

(2)体重

 

体重はオスが150g、メスは190gほどです。

なんと、缶コーヒー1本分くらいの重さしかないのです!

 

(3)模様

 

オスとメスで模様の違いがあります。

違う部分は2箇所あり、頭部と尾です。

 

頭部は、オスは青灰色で、メスは茶褐色です。

尾は、オスは青灰色で先が黒くなっていますが、メスは茶褐色で先が黒くなっています。

メスの方が全体的に褐色が強く、オスより地味な見た目をしています。

 

(4)鳴き声

 

 

「キィキィキィ」「キッキッキッ」というような鳴き声をしています。

チョウゲンボウなんて見たことがないと思っている人でも、鳴き声を聞くと「聞いたことがある!」と思う人がいるのではないでしょうか。

 

チョウゲンボウは意外と身近に住んでいる猛禽類なのです。

 

(5)幼鳥の特徴

 

チョウゲンボウの幼鳥と成鳥では、腰から尾の模様が変わります。

 

オスの幼鳥

・尾→灰色地に横斑、先が白
・腰→褐色気味

 

メスの幼鳥

・尾→灰色味のない褐色に横斑が多数
・腰→尾と同じ

 

メスの成鳥と似ており、この他の部分で見分けるのは難しいとされています。

 

(6)特技

 

 

ホバリングを得意としており、狩りの際にはホバリング後に急降下し、地上の獲物を捕らえることが多いです。

 

[チョウゲンボウの基本情報まとめ]

 

分類:ハヤブサ目 ハヤブサ科 ハヤブサ属 チョウゲンボウ

学名:Falco tinnunculus

和名:長元坊(チョウゲンボウ)

英名:Common Kestrel(コモンケストレル)

全長:

オス33cm
メス39cm

翼開長(翼の両端を結ぶ長さ):68~76cm

体重:

オス150g
メス190g

鳴き声:「キィキィキィ」「キッキッキッ」

特技:ホバリング

容姿:オス・メス、成鳥・幼鳥で模様が異なる

 

 

チョウゲンボウの生態

 

チョウゲンボウ

 

チョウゲンボウは日本にも生息しており、主に夏季に北海道と本州中部以北で繁殖をしています。

また、冬鳥として日本各地に渡来してきます。

 

どのような場所に巣を作るかと言いますと、崖のくぼみやカラスの古巣を再利用して巣を作っています。

中には人が住んでいる地域に巣を作るチョウゲンボウもおり、鉄橋やビルに巣がある場合もあります。

そのため、知らないうちにチョウゲンボウを見たことがあった人もいるかもしれません。

 

天然記念物に指定されている繁殖地

 

チョウゲンボウの営巣地点の中に、有名スポットがあります。

長野県 中野市深沢にある十三崖という場所なのですが、『十三崖のチョウゲンボウ繁殖地』として国の指定を受けた史跡名称天然記念物なのです!

チョウゲンボウが集団繁殖している場所であり、世界的にも希少な崖地の集団繁殖地となっています。

 

チョウゲンボウは自然で繁殖しているだけではなく、人工的に繁殖され販売もしています。

そのため、お金と時間があればチョウゲンボウをペットとして飼育することも可能なのです。
 

 

チョウゲンボウを飼うには?

 

tyougenbou

 

<購入方法>

 

チョウゲンボウの購入方法は、ブリーダーさんから直接購入するか猛禽類の販売店で購入するのが一般的です。

なかなか近場にそのような場所がなかったり、探すのが難しい場合もあるでしょう。

そのような時は、大きな即売会に出向いてみることをおすすめします。

 

例えば『レプタイルズワールド』という展示・即売会は年に数回開催されており、 小動物 や爬虫類、猛禽類を購入することができます。

筆者は数回行ったことがありますが、実際に動物を見ることができ、様々な販売者の方に詳しいことを聞くこともできるのでとてもよかったです。

購入を検討している人は、1度行ってみて実際に飼育している人の話を聞いてみてもいいでしょう。

 

ただし、雛を購入したい場合は即売会では購入できません。

雛から育てたい場合は、ブリーダーさんか猛禽類の販売店で購入しましょう。

 

また、チョウゲンボウよりアメリカチョウゲンボウの方が売られていることが多いです。

見た目はだいぶ違いますが、同じく小柄なので、間違えないように気をつけましょう。

 

<値段>

 

チョウゲンボウの値段ですが、購入場所や成長具合により値段が異なります。

参考価格になりますが20万前後はかかるでしょう。

 

先ほど購入方法として即売会をおすすめしましたが、値段についてもおすすめできる点があります。

それは下記の2点です。

 

・値切れることがある

・複数の店舗で比べることができる

 

素人だと全く値段の検討がつかないと思うので、複数の店舗を同じ場所で見ることができるのでおすすめです。

 

<飼育に必要な道具>

 

購入前に飼育道具を集めなければりません。

 

雛の飼育に必要な道具

 

巣(ハト巣皿や植木鉢)、中敷き(新聞紙や農薬が散布されていないヒノキの葉や杉の葉)、保温器具(パネルヒーターや家畜ライトやヒヨコ電球)、ピンセット、温度計

 

成鳥の飼育に必要な道具

 

リード、スイベル、ファルコンブロック、アンクレット、ハトメ〆、ジェス、グローブ、ウォーターボール

 

道具の中には聞いたことがないような物もあると思います。

簡単に道具の説明もしましょう。

 

・リード

 

普通の犬猫用のリードではなく、猛禽用のリードです。

普段猛禽を繋いでおく際に使用します。

登山用のナイロン製ロープや、マリンスポーツ用のナイロン製ロープが使用されることが多いです。

太さは3〜8mm、長さは1mあればいいでしょう。

 

・スイベル

 

リードをスイベルに通して使います。

釣具店や猛禽ショップなどで販売されているものです。

大きさは大きい方が頑丈ですが、大きいほどチョウゲンボウにも負担がかかってしまいます。

リードが通る穴の大きさがあれば大丈夫なので、リードの太さに合わせて購入しましょう。

 

・ファルコンブロック

 

ハヤブサ用の止まり木です。

 

・アンクレット

 

でいう首輪です。

 

・ハトメ〆

 

アンクレットを固定するために使用します。

手芸用の物もありますが、猛禽用の物を必ず使用しましょう。

 

・ジェス

 

アンクレットとリードの間に差し込む革紐です。

 

 

聞きなれない専門道具が多いので、飼育道具を集めるだけでも大変でしょう。

でも、道具以外にも必要なものはあります。

 

 

チョウゲンボウの餌

 

チョウゲンボウ

 

チョウゲンボウの餌は一般的に ウズラ です。

 

野生のチョウゲンボウはネズミや カエル などを食べています。

しかし、ペットとして飼う場合は野生のチョウゲンボウより運動する機会がないので、低脂肪であるウズラの方がいいです。

ただし、体調不良で高カロリーのものを食べさせた方がいい場合は、市販の冷凍マウスのような高カロリーのものをあげてもいいでしょう。

 

冷凍のウズラは、ネット通販や爬虫類ショップなどで販売されています。

また、餌をあげる時の注意点があります。

 

・よく解凍させる

・細かく刻む

 

この2点に注意して餌をあたえましょう。

 

 

チョウゲンボウの飼育時の注意点

 

tyougenbou

 

チョウゲンボウは体が小さい分ため、その分飼育時に注意しなければいけないことがあります。

 

(1)温度管理

 

暑さや寒さに対して弱い部分があります。

そのため、夏場はファルコンブロックを日陰に移動したり、逆に冬場は日によく当ててあげたりと、温度管理をしっかりとしましょう。

 

(2)体重管理

 

缶コーヒーの重さくらいしかないチョウゲンボウは、体重をしっかり見ておかなければなりません。

人が100g体重が違くう場合はただの誤差ですが、チョウゲンボウは10g変わるだけでも体調が一気に変化します。

定期的に体重を測って、餌の量や運動量を調節しましょう。

 

 

おわりに

 

チョウゲンボウは小型のため、大型の猛禽類と比べると、比較的飼育はしやすいです。

しかし、猛禽類に変わりはありません。

運動は広めのスペースが必要になりますし、餌はウズラのように身近な場所で売っているものではありません。

 

さらに、病気や怪我をした時に見てくれる動物病院も少ないです。

チョウゲンボウを飼うと決めたら、道具の準備やチョウゲンボウの生態などをしっかり調べ、万全の状態で迎え入れてあげましょう。


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