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まさに飛ぶ宝石!カワセミの生態や特徴について






カワセミと言えばとても美しい鳥というイメージがあると思います。

漢字で翡翠と書くようにその翡翠色の対色は「飛ぶ宝石」や「川の宝石」とも呼ばれている程の美しさです。
その美しい姿が水辺を飛ぶ姿は一種の芸術です。

美しい姿から人気がある一方で、カワセミは絶滅を危惧されている種でもあります。
本記事ではそんなカワセミについて詳しく紹介していきたいと思います。

カワセミとは

 

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分類としてはブッポウソウ目カワセミ科カワセミ属です。

「飛ぶ宝石」と比喩されるほど、美しい体色が見る者を魅了します。

体の割に長いくちばしを持っており、魚を捕まえることが得意な鳥です。

 

カワセミのオスとメスの見分け方はくちばしにあります。

オスはくちばし全体が黒色ですが、メスは下くちばしが赤色です。

 

カワセミの鳴き声は特徴的で「チーーーー」と甲高い鳴き声です。

水辺でそのような鳴き声が聞こえたらぜひカワセミを探してみてください。

 

 

カワセミの生息地

 

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カワセミの生息地は世界にわたり、ヨーロッパ、アフリカ北部、アジアとヨーロッパからアジアを結ぶラインに生息しています。

日本でも全国的に生息している鳥です。

 

北海道では夏鳥ですが、他の地域では留鳥と言って渡り鳥のように季節によって移動することなく、その地域に留まります。

世界でも冬に寒くなる高緯度の地域ではカワセミが南下する傾向がありますが、基本的には同じ場所で暮らし続けます。

 

 


カワセミの名称

 

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カワセミの名前は「川に棲むセミ」のという意味です。

古名の「ソニ」(青土)が「ゾビ」に変化し、それが転じて「セミ」になったという説や、川に居る背が美しい鳥で「川背美」、さらには幼鳥が巣穴の中で鳴く声はセミのような鳴き声だからカワセミなど、様々な説があります。

 

カワセミは、それを表す漢字が沢山あります。

川蝉、翡翠、魚狗、水狗、魚虎、魚師、鴗などがあり、川蝉はセミとは関係がなく、「カワセミ」の音を当てた漢字です。

魚狗、水狗、魚虎、魚師などの漢字は、カワセミが魚を捕らえる様子からその字が充てられたとされています。

 

 

カワセミの大きさ

 

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カワセミの大きさは17cm程で身近な鳥で言えばスズメが体の大きさ的には近いです。

くちばしが長いのでその分スズメより大きくなります。

 

翼を広げるとおよそ25cm程になります。

体重は20~40g程です。

 

 


カワセミの寿命

 

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カワセミの寿命は、平均で2年程と言われています。

ペットとして飼育できる動物ではないため、天敵に襲われたりなど、若いうちに命を落としやすく、生まれて数か月で命を落とすことも珍しくありません。

そのため平均寿命が下がっています。

ただ、天敵に襲われることなどなく、寿命まで生きることができれば7年程生きます。

 

 

カワセミの天敵

 

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ヒナの間、カワセミの主な天敵はヘビやイタチです。

カワセミに限らず、鳥類は飛べないヒナの間、ヘビやイタチに捕食されてしまうことが多くあります。

では、成鳥になって飛べるようになれば安全かと言うとそうではありません。

 

空ではカラスなど大型の鳥類も天敵ですし、ナワバリ意識の強いカワセミはカワセミ同士でも対立します。

天敵が多く、生き延びることが厳しいこともカワセミの数の減少の要因の1つであると言えます。

 

 


カワセミの体色の秘密

 

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カワセミの美しい体色がなぜこれ程まで美しく見えるのかと言うと、羽毛の構造に秘密があります。

カワセミが青く見えるのは羽毛に青い色素があるからではありません。

 

羽毛にある微細構造によって光の加減で水色や緑色に見えたりしています。

これを構造色と言います。

 

身近な例としては、CDの裏側やシャボン玉を考えてもらえるとイメージしやすいと思います。

それ自体には色はありませんが光の干渉で色づいて見えます。

カワセミも同じ仕組みです。

 

したがって、光の加減などによっては、青く見えたり緑っぽく見えたりもします。

このカワセミの鮮やかな色の見え方は大きな魅力の1つです。

 

 

カワセミの生態

 

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カワセミは川、池、湖など淡水域の水辺で生息していることが多い鳥です。

川などを見下ろす木の枝があるようなところに静かにいて、水中の獲物を狙っています。

公園の池などにも現れ、かつては水辺が近くにあれば街中にも普通にカワセミはいました。

しかし、高度経済成長期に生活排水や工場排水で一気に環境が悪化したため、街中で目撃されることが急激に減りました。

 

水辺に生息するカワセミは水中の小魚や虫などをエサとしていて、 ザリガニ カエル なども食べてしまいます。

木の枝などから水中をしっかり観察し、一気に水中に飛び込んでエサを捕まえますが、時には「ホバリング」と言って空中で停止する飛行法を使いながらエサを狙います。

長いくちばしと飛行法もそうですが、カワセミが水中のエサを確実に捕まえることができるのはもう1つ秘密があります。

 

カワセミは水中に飛び込んだ時に目からゴーグル状の膜を出します。

そのため、水中でも確実に獲物を狙うことができる訳です。

狩りに成功すると、止まっていた枝などに獲物をくわえて戻り、枝などに打ちつけて締めてから飲み込みます。

 

大きな獲物は何度も地面に叩きつけたりして砕いて食べてしまうのです。

そのようなことをしているため、締める前に魚が暴れ、逃げられてしまうこともあります。

 

丸呑みをするために、消化できなかった物は体内で丸めてペリットとして出します。

ペリットとは フクロウ などで有名ですが、消化できなかった食べ物を胃の中で丸めて、口から吐き戻した物のことです。

ペリットは分解することでカワセミがその地域でどのような物を食べているのかを理解することができるため、研究するときには大きな手がかりになります。

 

 


カワセミの繁殖

 

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カワセミの繁殖期は春と夏、主に3~8月です。

年に1~2回繁殖します。

カワセミは繁殖期以外は単体で暮らしています。

 

繁殖期になるとオスはメスに小魚をプレゼントする求愛給餌をします。

メスに小魚を持っていき、メスが受け取ってくれたらカップル成立です。

つがいになると水辺の切り立った土崖に横穴を掘って巣をつくります。

なぜそんな場所に巣をつくるのかと言うと、天敵であるヘビやイタチからヒナを守るためにできるだけ傾斜のきついところに巣をつくる必要があるからです。

 

なおかつ、河川が増水しても水没することなく、エサが豊富にある場所を選びます。

そのため河川の護岸がコンクリートで固められているようなところには巣をつくれません。

 

巣穴の直径は7cm程で奥行きは50~100cm程のトンネル状の巣をつくります。

1番奥には柔らかい土や魚の骨を敷いてその上に卵を3~7つ産みます。

卵を産んでから20日前後で孵化し、そしておよそ1か月弱程でヒナが巣立つまでになります。

ヒナの数が多いため、エサ場のすぐ近くに巣をつくる必要があるわけです

 

 

カワセミの仲間

 

同じカワセミ科でも様々な仲間がいます。

ここでは日本でも見られる代表的な種を紹介します。

 

ヤマセミ

 

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ブッポウソウ目カワセミ科に分類されるカワセミの仲間です。

日本では九州以北に生息しています。

 

大きさは38cm前後とカワセミの2倍程の大きさがあり、日本に生息しているカワセミ目の中では最大の大きさです。

頭にある冠羽、背中と胸にあるまだら模様が特徴です。

 

名前の通り、カワセミよりも山地の渓流や池の付近に生息しています。

エサや狩りの方法などはカワセミと同じです。

 

アカショウビン

 

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真っ赤なくちばしと赤系の体色を持つことが特徴です。

カワセミと違い、アカショウビンは渡り鳥です。

 

北海道から沖縄まで全国的に生息しており、特に沖縄の西表島ではよく見かけられます。

日本には夏に渡ってきて、冬は東南アジアへ渡り越冬します。

 

大きさは27cmで、カワセミとヤマセミの中間ぐらいの大きさです。

赤い色が特徴的なことから、「火の鳥」の異名を持ちます。

 

水中の魚や水生昆虫を食べることはカワセミらと同じですが、基本的に森林に生息しています。

そのため、森林にいる昆虫なども食べるので、カワセミに比べて食べるエサの種類は幅広いです。

 

アカショウビンは腐った樹木を探して、キツツキのようにくちばしで樹木に穴を空けて巣をつくります。

民家のかやぶき屋根に巣をつくることもあります。

 

 


カワセミの保護

 

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カワセミはペットとして飼育してはいけない種です。

レッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

 

日本では高度経済成長期に工場排水や生活排水によってカワセミの生息していた水質が悪化したこと、河川の護岸のコンクリート化がすすめられたことにより、主に都市部でカワセミが著しく減少しました。

その後、環境対策がすすめられたことにより、徐々にカワセミが戻ってきています。

 

護岸のコンクリート化をやめれば良いのかと言うとそんな単純な話ではありません。

河川において護岸をコンクリート化することは私たちが安全に暮らすためには必要なことです。

護岸が土であると洪水などの災害時などに簡単に崩壊してしまいます。

 

私たちの安全対策とカワセミとの共生を考慮して、1992年に北海道旭川市で石狩川にかかる秋月橋付近に、カワセミが巣穴を掘り進むための入り口の穴をあけた護岸ブロックが設置されました。

実際にカワセミがそこに巣をつくったことで、安全対策とカワセミの共生を可能にし、穴空きの護岸ブロックが日本各地に設置されるようになりました。

ちなみに、カワセミが生息している河川は清流であることから、カワセミは環境汚染のバロメーターとされています。

 

もし野鳥のカワセミを保護したら自然に帰してあげてください。

怪我の有無を確認して、怪我がなければそのまま木の枝など安全な所に返してあげましょう。

 

仮に怪我をしているなどそのまま自然に帰すことが望ましくないと考えられる場合は、各都道府県の鳥獣保護担当に連絡して指示を仰ぐ必要があります。

独断で保護せず、専門家の話を聞きましょう。

 

 

モデルとしてのカワセミ

 

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カワセミはバードウォッチャー(バードウォッチングをする人)やカメラマンからも人気の種です。

バードウォッチングとしては数が減少しているとは言え、全国的に見ることができるため探しに行くことはできます。

 

また被写体としてはその美しい姿を美しい写真に収めることはカメラマンの腕が問われます。

構造色であることから、角度や光の加減で素敵な色をカワセミは見せてくれます。

あなただけの1枚をとることができるに違いありません。

その鮮やかな姿はモデルとして人気の理由の1つです。

 

 

カワセミの探し方

 

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カワセミを探すときどのようなことをポイントとすれば良いか紹介していきます。

 

① 周囲に緑がある浅瀬の川

 

カワセミは水辺の枝などに止まって獲物を狙うため、水辺に緑があるところに居ることが多いです。

水辺の枝を観察してみましょう。

緑の中に隠れていることもありますが、近くを歩けば飛び立つので姿を見ることができます。

そこにカワセミが居るとわかっている場合は、緑が少なくなる冬に探してみると見つけやすいかもしれません。

 

また、空中から水中に飛び込んで獲物を捕らえるため、水深が深すぎると魚が深いところにいってしまい、獲物を捕らえることができません。

ですから、浅い場所を探しましょう。

もちろんそこの河川にエサとなる小魚や水生昆虫がいるような川であることが大前提です。

 

② サギがいる場所

 

サギも小魚をエサとしています。

つまり、サギがいる場所にはカワセミのエサとなる小魚がいるため、カワセミがいる可能性があります。

 

サギは大きくて目立ちますので、サギを探してサギを見つけたらその周辺を探してみるのも1つの手です。

色に関して言えば、カワセミの方が目立って見つけやすそうですが、小さいのでサギの方が見つけやすいでしょう。

それに枝に止まっているカワセミは周囲の緑で隠れてしまいますが、サギは水辺を歩いているので、とても目立ちます。

 

③ 巣穴を探す

 

カワセミは移動しますが、巣穴は移動しません。

河川の護岸をよく観察して巣穴があれば、カワセミがその場所にいるということが分かります。

もちろんその巣穴が使い終わった後の巣穴や、ダミーの巣穴である可能性もありますので絶対ではありません。

あくまで1つの探す材料として考えてください。

 

 

カワセミの基本データ

 

生息地 : ヨーロッパからアジアにかけてのライン上

平均寿命 : 2年程

体重 : 20~40g

大きさ : 17cm程

特徴 : 美しい体色と長いくちばし

注意点 : ペットにしない、保護した際は各都道府県の鳥獣保護担当に連絡する

 

 

美しいカワセミはペットにすることはできませんが、その姿を見るために探しに行く価値は充分あります。

「飛ぶ宝石」の鑑賞にぜひ出かけてみましょう。

そしてあなただけのカワセミの姿に出会ってみてください。


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