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【獣医師監修】犬のダイエットで効果的な7つの方法!運動、カロリー計算、ダイエットフード、それともサプリ?






ペットはちょっと太っているくらいの方が可愛い!なんて思っていませんか?
しかし、愛情を注ぐのと同じく、ペットの健康管理をするのも飼い主としての責任です。

最近では、先進国を中心に、ペットとして飼われている犬の肥満が問題となっています。

愛犬に関してもそれは同様。
いつまでも健康に長生きしてほしいと思うなら、ぜひ正しい犬のダイエット方法を知っておきましょう。

今回は、犬のダイエットとして効果的な方法をご紹介します。

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【目次】【獣医師監修】犬のダイエットで効果的な7つの方法!運動、カロリー計算、ダイエットフード、それともサプリ?

 

1. カロリー計算をしよう

2. 犬と一緒に運動しよう

3. 毎食の量をきちんと計量しよう

4. サプリを活用しよう

5. 犬のおやつは健康的なものを選ぼう

6. 犬に野菜を与えよう

7. 早食い防止食器を活用しよう

犬のダイエットで注意したいポイント

 

 

1. カロリー計算をしよう

 

犬 ダイエット ドッグフード カロリー計算

 

の肥満の主な原因は、過食と運動不足にあります。

健康的にダイエットさせようと思うなら、まずはカロリー計算から始めてみましょう。

 

愛犬が1日に必要とするカロリーを知っているなら、フードを与え過ぎることもなく、愛犬の食べ過ぎを防ぐことができます。

ドッグフードの説明書きの通りにフードを与えている人も多いようですが、室内飼いの犬や年をとった犬の場合、説明書きの通りに与えると20%、もしくは30%ほど食べ過ぎている場合があります。

 

愛犬が1日に必要とする摂取カロリーを知るには、獣医師に相談すると良いでしょう。

もしくは、体重3kgから30kgの室内飼いしている成犬であれば、下記の計算で1日に愛犬が必要とするおよそのカロリーを知ることができます。

 

{(ペットの体重÷2.2)×30}+70=1日に必要な摂取カロリー

 

ただし、それぞれの犬によって代謝の状態が異なるため、正確にカロリー計算をしてダイエットに取り組もうと思うのであれば、獣医師に尋ねることをおすすめします。

 

 

2. 犬と一緒に運動しよう

 

犬 運動 散歩 走る 公園

 

本当に肥満状態の犬は、運動を開始すると関節や靭帯への負担から、足腰に怪我をしてしまうことが多いです。

そのため、カロリー制限をして減量がある程度進んだ上で、軽い運動から開始します。

 

基本的に、ほとんどの犬が散歩や飼い主とコミュニケーションを取ることが大好きなため、運動させること自体にはそれほど苦労しないと思います。

実際、犬のダイエットで努力が必要になるのは、飼い主側であることが少なくありません。

 

犬種や年齢、飼われている状況によって必要な運動量は異なりますが、1日に20分~30分早足で歩くだけでも免疫機能を強化し、心疾患にかかるリスクを低下させ、ダイエットに効果的です。

また、散歩だけではなく、ボール投げなども取り入れると楽しくダイエットをさせることができるでしょう。

 

時々街で見かけることがありますが、自転車で犬を並走させるのは事故に繋がる恐れがありますし、犬が首を傷めてしまう恐れがあります。

道路交通法違反になる可能性もあるため避けてください。

 

 

3. 毎食の量をきちんと計量しよう

 

feed_dish

 

犬に ドッグフード を与えるとき、きちんと計量して与えるならダイエットにも効果的です。

食べ過ぎによるペットの肥満の多くは、飼い主が適当に を与えていることに起因しています。

 

犬が欲しがるからとか、犬を静かにさせるためなどの理由で、ついついフードを与え過ぎてしまうことがあるかもしれません。

しかし、犬のことを本当に大切に思うのであれば、心を鬼にしてでも適切な食事量を守る必要があります。

 

愛犬が1日に必要とするカロリーを算出したなら、毎食の量を計量し、カロリーコントロールをしっかり行いましょう。

 

 

4. サプリを活用しよう

 

犬 サプリメント ダイエット

 

楽して痩せたいと思うのは、人間も犬も同じなのではないでしょうか。

この世に人間用のダイエットサプリが山のように存在するように、実は犬用のダイエットサプリも数多く存在します。

 

国内外を含めて、たくさんの種類の犬用ダイエットサプリがありますが、オメガ3系脂肪酸やL-カルニチンが配合されているサプリを選ぶことができるかもしれません。

オメガ3系脂肪酸は青魚やくるみなどに多く含まれている油ですが、動脈硬化や心筋梗塞を予防するほか、代謝をアップさせ脂肪を効率良く燃焼させる作用があります。

 

さらに、L-カルニチンには、免疫力を向上させたりアンチエイジング効果があったりするほか、体内に溜まった脂肪をエネルギーに変える働きがあります。

オメガ3系脂肪酸にしろL-カルニチンにしろ、どちらもダイエットには欠かせない成分ですが、犬のダイエットを成功させたいのであれば、サプリで効率よく摂取すると良いでしょう。

 

ただし、サプリメントだけを摂取していても決して痩せません。

必ずカロリー制限と併用することが重要です。

 

 

5. 犬のおやつは健康的なものを選ぼう

 

犬 ダイエット おやつ

 

おやつが大好きなのは、人間に限ったことではありません。

ダイエット中だからといって、おやつを全面的に禁止してしまう必要はないでしょう。

 

しかし、犬のダイエット中には、おやつの原材料に特に注意を払うべきです。

砂糖や脂肪が含まれているおやつは控えるようにし、できるだけ低カロリーなおやつを選ぶようにしてください。

 

実際、健康維持とダイエットのため、犬に毎食適正な量のフードを与えている飼い主だったとしても、1日2回おやつをあげるだけでその努力は台無しになってしまいます。

ですから、愛犬のダイエットをサポートしたいのであれば、低カロリーかつ健康的なおやつを選ぶ必要があるのです。

 

犬用のクッキーを1日2枚だけなら少ないと感じるかもしれませんが、もし体重5㎏の犬に毎日2枚のクッキーをあげると、50㎏の体重の人に換算すると1日に20枚のクッキーを食べているのと同じ影響があると想像しましょう。

 

毎日20枚のクッキーを食べている人は、痩せないよなと考えられると思います。

ご褒美も1日に必要なドッグフード量から少し取り分ける形で犬に与えると、カロリー制限が上手くいくのでおすすめです。

 

 

6. 犬に野菜を与えよう

 

dog_which_eats_vegetable

 

犬のダイエットや健康維持のためにも、添加物を多く含む市販のフードを控えたいと思うなら、野菜を与えてみてはいかがでしょうか。

おやつ代わりに野菜を与えることもできますし、一食を野菜にする、もしくは野菜でいつものフードをカサ増しすることも可能です。

 

サツマイモやかぼちゃなど、甘みのある野菜を好む犬も多いですが、ダイエット中であることを考慮すれば、茹でたブロッコリーやキャベツ、ニンジンなどを与える方が良いでしょう。

ただし、ネギやニラ、玉ねぎやにんにく、そしてアボカドやらっきょうなどは、大切な愛犬の命を脅かす野菜なので、絶対に与えないようにしてください。

 

注意すべきなのは、尿路結石(尿石症)の持病がある犬です。

野菜は尿中の結石や結晶の原因になるミネラル(マグネシウム、カルシウム、リンなど)やシュウ酸を少なからず含んでいるので、野菜によって尿中に石ができてしまうかもしれません。

 

そのため、持病がなくても尿路結石の好発犬種(Mシュナウザー、シーズー、コーギーなど)は野菜をあげる時にはごく少量にしておきましょう。

 

 

7. 早食い防止食器を活用しよう

 

 

フードを与えたそばから、いい食べっぷりを披露してくれる愛犬の姿は、とても微笑ましいものです。

しかし、早食いは満腹中枢の感知が遅くなるため食べ過ぎを助長してしまいます。

 

もともと、犬の満腹中枢はかなり鈍感です。

食べられる時に食べるという野生時代の性質が残っているためです。

 

犬のダイエットを成功させたいのであれば、早食いの習慣をやめさせることが重要なポイントになります。

犬用に作られた早食い防止食器を使用するなら、簡単に早食いをやめさせることができます。

 

早食いをやめさせることができれば、ダイエットに良いだけではなく、消化器官に負担がかかることも少なくなり健康維持に役立つでしょう。

 

 

犬のダイエットで注意したいポイント

 

犬 おやつ スティック さつまいも

 

犬のダイエットといっても、とにかく痩せればいい訳ではありません。

急激なダイエットは犬の体に負担をかけてしまうため、年齢や健康状態などを考慮して計画的にダイエットを行いましょう。

体重がひと月に5%以上も減っていては、体は飢餓状態になっている可能性があるためです。

 

また、本格的なダイエットが必要な犬の場合には、ぜひ獣医師の意見を仰ぐようにしてください。

飼い主一人だけではなく、ほかの家族の成員も一丸になって愛犬のダイエットに協力することで、ダイエットを成功させることができるはずです。

 

犬が肥満によって靭帯が切れてしまったり、椎間板ヘルニアが悪化したり、気管が狭くなって苦しくなったり、糖尿病になって毎日2回も注射をされるようになってしまうのは、とても可哀想だと家族みんなで認識しておくことが大切です。

 

 

監修:獣医師 山口 明日香(やまぐち あすか)

 

日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科卒後、2つの動物病院に勤務し、現在も臨床獣医師として働く。

ワークライフバランスを整えるため、在宅でのLINEおよび電話による健康相談、しつけ相談も開始。

その過程で、病気のみならず各種トレーニングと問題行動の大変さ、大切さを知る。

 

今後は学校飼育動物学で学んだ動物飼育と、子供の情緒の発達についても発信し、獣医動物行動研究会において問題行動の知識を深め、捨てられる動物が減るように正しい情報を伝えるべく模索中。


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