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ミニチュア・プードルの特徴は、優雅で気品がある姿と、くるくるとカールした独特の被毛です。
シングルコートの被毛は抜け毛や体臭が少なく、非常に飼いやすいことも大きな特徴といえます。
また彼らは非常に賢く、状況判断能力に優れていて、人の指示を的確に聞き分けることができます。
その賢さと見た目の愛らしさからペットとしての人気が非常に高いのはもちろん、補助犬(聴導犬や盲導犬など)や災害救助犬として活躍している個体も少なくありません。
プードルは、体高によって4つの種類に分けられています。
最も大きいのは体高が45~60cmの 「 スタンダード・プードル 」 で、中~大型犬に分類されます。
2番目に大きいのは中型犬に分類される、体高35~45cmの 「ミディアム・プードル」 です。
そして、次に本記事で紹介している体高28~35cmの小型犬 「ミニチュア・プードル」 と、一番体が小さい体高24~28cmの 「 トイ・プードル 」 の順で小さくなっていきます。
これらのプードルの仲間たちは体の大きさは異なっても、基本的な気質や性格は変わりません。
なお、全てのプードルの元となったのは、最も体が大きいスタンダード・プードルです。
ミニチュア・プードルの歴史ははっきりしませんが、非常に古い歴史を持っていると考えられています。
プードルのような特徴を持つ犬は、古くからヨーロッパ大陸の各地に存在していたようです。
彼らは古代ローマ・ギリシャ時代には既に愛玩犬として、当時の貴婦人に愛されていていたようです。
そんな彼らの発祥の地はまだ特定されておらず、アジア諸国やロシア、ドイツではないかというさまざまな説があります。
彼らはフランスで人気が高まったことから、 「フレンチ・プードル」 と呼ばれることもあります。
そして今ではフランスの国犬として、フランスを代表する犬種となっています。
かつてスタンダード・プードルは、荷車を引く使役犬として使われていました。
また、同時にカモ猟の猟犬(ウォーター・ドッグ)として、獲物を回収する仕事もこなしていました。
猟犬として働くうちに彼らは冷たい川に入るために水の抵抗を最低限に抑えつつ、大切な部分(頭、心臓、関節)を守るために独特なカットをされるようになりました。
当初このカットは実用性を重視していましたが、いつしか芸術性も重視されるようになりました。
そして少しずつカットの方法が洗練され、現在の 「コンチネンタル・クリップ」 が誕生したようです。
その後、スタンダード・プードルは改良を重ねてどんどん小型化され、愛玩犬として飼いやすいサイズのミニチュア・プードルやトイ・プードルが誕生しました。
ちなみに、フランスでは彼らは 「プードル」 ではなく 「カニシュ(Caniche)」 と呼ばれています。
これは 「Canne(カモ)」 と 「Chien(犬)」 という単語を合わせたもので、彼らがかつてカモ猟で活躍していたことを示しています。
なお、彼らは猟犬としてはもちろん、以下のようにあらゆる方面で大活躍しています。
ミニチュア・プードルの体高は28cm~35cmほど、体重は4.5~6.8kgほどです。
性別による大きさの差はほぼありません。
ミニチュア・プードルのカラーは、ブラック(黒)、ホワイト(白)、ブルー、グレー、ブラウン、アプリコット、クリーム、シルバー、シルバー・ベージュ、レッドなどが認められています。
カラーによる優劣はありませんが、全身が綺麗な1色であることが理想だとされています。
ミニチュア・プードルは非常に活発で陽気、好奇心旺盛な性格をしています。
飼い主に対してはとても従順であり、また非常に愛情深く接します。
ただし少し独断的で、やや興奮しやすい一面も持っています。
諸説がありますが、ミニチュア・プードルの寿命は10~18年ほどだといわれています。
英名:Miniature Poodle
原産国:フランス
サイズ:小型犬
グループ:9G・愛玩犬
大きさ:
体高・28cm~35cmほど
体重・4.5~6.8kgほど
寿命:10~18年ほど
次にミニチュア・プードルをおすすめしたい人、ミニチュア・プードルとの暮らしに向いている人について説明していきます。
彼らのふわふわの被毛は抜けにくいものの、もつれやすく毛玉になりやすい性質を持っています。
被毛を健康的に維持するためには、毎日のブラッシングと定期的なトリミングが欠かせません。
そんなミニチュア・プードルは、被毛の手入れが苦にならない方に向く犬種だといえます。
プードルの仲間は非常に賢く、数ある犬種の中でも1〜2位を争うほど知能が高いと言われています。
その賢さは、北欧において 「プードルのように賢い」 という誉め言葉があるほどです。
そんなミニチュア・プードルは、明るく賢い犬と一緒に生活したい方に向く犬種だといえます。
次の項目では、ミニチュア・プードルのお迎え方法や価格について見ていきましょう。
ミニチュア・プードルは、ブリーダーやペットショップから購入できます。
ミニチュア・プードルは日本国内ではやや珍しい存在です。
トイ・プードルと比べるとブリーダーが少ないため、お迎えを検討している場合はブリーダーを探し、子犬や出産予定などの情報を確認しておいた方が良いでしょう。
なお、何か事情(飼い主の病気やアレルギーなど)があり、里親を探している個体がいるかもしれません。
ミニチュア・プードルを飼いたいと考えている方は、里親募集サイトをチェックしても良いでしょう。
ミニチュア・プードルの価格は、 1 頭あたり20~40万円ほど。
これはあくまで概算であり、カラーや性別、血統によって価格が大幅に前後する可能性があります。
次の項目ではミニチュア・プードルの飼い方と、そのポイントについて説明していきます。
ミニチュア・プードルの主食には、品質の良い総合栄養食のドッグフードを与えましょう。
プードルは全体的にフードやおやつをあげすぎてしまい、肥満傾向にあることが多いようです。
フードはきちんと量って適切な量を与え、おやつも与えすぎないように注意してください。
与えるフードの種類や量について悩んだ時は、ブリーダーや動物病院に相談すると良いでしょう。
ミニチュア・プードルのブラッシングは、基本的に毎日行いましょう。
彼らの被毛はブラッシングをしないともつれて毛玉になり、最終的にはフェルト状に固まります。
フェルト状になってしまうとほぐすのは難しく、丸刈りにするしかなくなってしまう可能性があります。
また、毛がもつれると通気性が悪くなり、あらゆる皮膚疾患の原因となるため、被毛のケアには特に気を遣ってください。
彼らの被毛の状態を良好に保つためには、定期的にトリミングすることも必要です。
トリミングはできれば1ヶ月に1回、少なくとも2ヶ月に1回の頻度で行いましょう。
なお、プードルはカットの種類が豊富で、カット次第で多くの表情を楽しめることも大きな魅力の1つです。
カットの方法は多種多様ですが、プードルの顔や体つきに合わせて選んでも良いですし、飼い主の好みに合わせて選んでも良いでしょう。
ミニチュア・プードル のシャンプーは、月に1回を目安に行いましょう。
トリミングサロンに通う場合は、トリミングと一緒にシャンプーをしてもらうと良いでしょう。
自宅でシャンプーをする場合は、シャンプー前にブラッシングをしてもつれを取り除いておきます。
被毛が濡れたまま放置すると毛玉の原因となるため、シャンプーの後は濡れたまま放置せずになるべく早く乾かしてください。
ミニチュア・プードル の散歩は 1 回20~30分程度、1日2回行くと良いでしょう。
彼らはもともと猟犬として活躍していたため、体を動かすことを好みます。
物を追いかけることや水に入ることも好むため、ボールやフリスビーで遊ばせるほか、プールや川などで水遊びさせても良いでしょう。
もし運動量が足りないと独断的な気質が強くなり、問題行動を起こす可能性があります。
プードル本来の良さを引き出すためにも、日々の運動は欠かさないようにしてください。
ミニチュア・プードルは非常に賢く、飼い主に従順なためしつけがしやすいと言われています。
彼らはしつけや訓練も遊びのように楽しみ、教えたことをあっという間に吸収してしまいます。
ミニチュア・プードルをしつける上で最も大切なのは、飼い主もしつけを楽しむことです。
ポジティブな雰囲気の中でしつけを行えば、彼らはすぐに必要なことを覚えてくれるでしょう。
どうしてもしつけが上手くいかない時は、プロの訓練士の力を借りることをおすすめします。
ミニチュア・プードルは 「流涙症」 や 「気管虚脱」 などにかかりやすいといわれています。
どの病気も早期発見・早期治療をすれば、完治あるいは進行を遅らせられる可能性が高まります。
なるべく小さいうちからかかりつけの動物病院を作り、定期的に健康診断を受けることを習慣にしてください。
なお、遺伝病としては「 フォンウィルブランド病(VWD)」「膝蓋骨脱臼」「てんかん」 などが知られています。
これらの病気を避けるためには、信頼のおけるブリーダーから子犬を迎えることが何よりも大切です。
ミニチュア・プードルを自宅に迎える際には、下記2点について良く考え、家族とも相談するようにしてください。
ミニチュア・プードルを始めとしたプードルの仲間は、非常に人気が高い犬種です。
そのぬいぐるみのような見た目に惹かれて、衝動買いをしたくなる方も多いことでしょう。
しかし彼らは賢くしつけやすいものの、食費や消耗品に加えて被毛のケアに関する金銭的な負担が大きく、また被毛の手入れに膨大な時間と手間がかかる犬種でもあることを忘れないでください。
フランス生まれの犬種、 「ミニチュア・プードル」 について説明してきました。
プードルには4つの種類があること、ミニチュア・プードルはトイ・プードルより大きくてミディアム・プードルより小さいプードルであること、そして被毛の手入れに手間がかかることが伝わったでしょうか。
プードルは国内外ともに人気が高く、日本国内では常にトップクラスの人気を誇る犬種です。
日本国内で純血犬種の登録や保護を行っている愛犬団体・ジャパンケネルクラブの2019年(1月~12月)犬種別犬籍登録頭数を見てみると、プードルは4種合わせて74,240頭(142犬種中1位)の新規登録が行われています。
(ただしほとんどがトイ・プードルであり、ミニチュア・プードルての登録数は156頭のみ)
もしミニチュア・プードルと一緒に暮らすことになったら、たっぷりと愛情と手間をかけてください。
たっぷりと愛情を受けたミニチュア・プードルは持ち前の明るさと賢さを存分に発揮して、素晴らしい家族の一員になってくれることでしょう。
公開日 : 2020/09/30