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名犬ラッシーの主人公!美しい被毛が魅力で人好きな忠犬「ラフ・コリー」の特徴や飼い方を解説






“名犬ラッシー”の主人公として有名な大型犬、「ラフ・コリー」をご存知でしょうか。

ラフ・コリーの特徴は全身が長い被毛に覆われていて、穏やかで人好きな性格をしていること。
一度はテレビや映画などのメディアで、その姿を見かけたことがある方も多いことでしょう。

ラフ・コリーは体が大きいものの、実は犬初心者にもお勧めできる魅力的な犬種です。
今回はラフ・コリーの歴史や魅力、飼い方について説明していきます。

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【目次】名犬ラッシーの主人公!美しい被毛が魅力で人好きな忠犬「ラフ・コリー」の特徴や飼い方を解説

 

ラフ・コリーの特徴

ラフ・コリーとシェットランド・シープドッグの違い

ラフ・コリーの歴史

ラフ・コリーの大きさ

ラフ・コリーのカラー(毛色)

ラフ・コリーの性格

ラフ・コリーの寿命

ラフ・コリーのまとめ

ラフ・コリーはこんな人におすすめ

1. 犬と一緒に思いきり運動したい方

2. 初めて犬を飼う方

3. 子どもや他のペットがいる方

ラフ・コリーのお迎えについて

1. ラフ・コリーのお迎え方法

2. ラフ・コリーの値段

ラフ・コリーの飼い方

1. ドッグフード(エサ)について

2. ブラッシングについて

3. シャンプーについて

4. 運動について

5. しつけについて

ラフ・コリーに多い病気

ラフ・コリーを飼うときの注意点

さいごに

 

 

ラフ・コリーの特徴

 

口を開けたラフコリーの顔アップ

 

ラフ・コリーの特徴は豊かで長く美しい被毛と、モデルのようなエレガントで美しい体型です。

被毛は手触りがやや粗い長毛で、胸にはえりまきのような被毛がたっぷりと生えています。

尻尾や四肢にも生えている長い毛は、ラフ・コリーの見た目をよりゴージャスに見せています。

 

また顔も特徴的で、マズルは細くて長く、先に向かって細くなっていきます。

耳が半立ちで、先端が垂れ下がっているのも特徴といえるでしょう。

 

そんなラフ・コリーは世界的に人気が高く、コリーの中でもトップクラスの人気を誇っています。

そのため、ラフ・コリーのことを単に 「コリー」 と呼ぶこともあります。

 

ラフ・コリーは非常に賢いことから、かつては水難救助犬や探偵犬として、戦時中は救護物資の運搬犬、伝令犬としても活躍していたようです。

 

ラフ・コリーとシェットランド・シープドッグの違い

 

ブルーマールのシェットランドシープドッグ
「シェットランドシープドッグ」

 

ラフ・コリーは同じくイギリスのスコットランド出身で人気の高い犬種、 「シェットランド・シープドッグ」(シェルティー) と外見が非常に良く似ています。

2種とも牧羊犬として利用されてきた犬種であり、祖先も同じだと考えられています。

 

この2種における、最も大きな違いは体の大きさです。

 

ラフ・コリーの体高はオスで56~31cm、メスで51~56cm、体重25~37kgほどです。

一方シェルティーの体高はオスで37cm、メスで35.5cmほど、体重は10kgほどです。

つまり、シェルティーの大きさは、ラフ・コリーの半分くらいの大きさくらいということがわかります。

 

また、どちらも温厚で明るく人好きな性格ですが、シェルティーの方がやや神経質な傾向にあります。

 

※合わせて読みたい:  シェットランドシープドッグ(シェルティー)の毛色、性格、飼い方

 

ラフ・コリーの歴史

 

ブルーマールのスムースコリー
スムース・コリー

 

ラフ・コリーは、イギリスのスコットランドで誕生した牧羊犬です。

 

ラフ・コリーを含むコリーの仲間は、古くから牧羊犬として利用されてきました。

その歴史は古く、なんとその祖先は紀元前頃にまでさかのぼると考えられています。

 

そのため、彼らの歴史に関する資料はほとんど残っておらず、不明な部分が多いというのが現状です。

この項目ではコリーに関して、はっきりとわかっている歴史を解説していきます。

 

19世紀半ばのとある日、イギリスのヴィクトリア女王はスコットランドを訪問していました。

愛犬家として有名だった女王はそこでコリーに出会い、その優美さに惹かれて数頭連れ帰ったそうです。

この時連れ帰ったのは、実は 「ラフ・コリー」 ではなく短毛種の 「スムース・コリー」 (スコッチ・テリー)でしたが、そこからコリーの知名度が高まったといわれています。

 

その後コリーたちはその優雅な見た目から、主に富裕層の間で好んで飼育されるようになりました。

そして牧羊犬ではなく家庭犬として注目されるようになったコリーたちは、より見た目が優雅になるように改良されていきました。

その結果、現在のゴージャスな被毛を持つラフ・コリーが誕生したといわれています。

 

そして、20世紀半ばにはラフ・コリーが主役の映画・テレビドラマ 「名犬ラッシー」 が放送されました。

少年ジョンとラッシーの絆を描いた物語は人々の心を掴み、ラフ・コリーは世界中の人気者となったのです。

 

ラフ・コリーの大きさ

 

ラフコリーの特徴、飼い方、大きさ、性格

 

ラフ・コリーの体高はオスで56~31cm、メスで51~56cmほどです。

体重は25~37kg程度で、オスの方が大きくなる傾向にあります。

 

ラフ・コリーのカラー(毛色)

 

ブルーマールのラフコリー
ブルーマール

 

ラフ・コリーのカラーはセーブル・アンド・ホワイト、トライカラー、ブルーマールの3色が認められています。

 

セーブル・アンド・ホワイトは最もラフ・コリーらしい茶色と白色のツートンカラーで、トライカラーは黒色を主体とした黒色・茶色・白色の3色、ブルーマールはシルバーブルーを主体に黒色が散っているカラーのことを指します。

 

ラフ・コリーの性格

 

縦画像のラフコリー

 

ラフ・コリーは穏やかで優しく、人好きで愛情深い性格です。

家族への愛情が深くて忠実なラフ・コリーは、まさに忠犬の名に相応しい犬種だといえるでしょう。

 

また、環境への適応力が高く非常に寛容で、子どもや他の動物ともすぐに仲良くなれます。

 

そんなラフ・コリーは非常に賢く機敏なため、番犬の仕事もこなせます。

しかし、ほとんど攻撃性がないため、護衛をしてくれるとは考えない方が良いでしょう。

 

ラフ・コリーの寿命

 

伏せて振り返るラフコリー

 

諸説ありますが、ラフ・コリーの寿命は10~14年ほどだといわれています。

 

一般的に犬の平均的な寿命は10~14歳程度です。

ラフ・コリーは大型犬ですが、その寿命は実に平均的なものだといえます。

 

ラフ・コリーのまとめ

 

英名:Rough Collie

原産国:イギリス(スコットランド)

サイズ:大型犬

大きさ:

体高・オスで56~31cm、メスで51~56cm
体重・25~37kg

寿命:10~14年ほど

 

 

ラフ・コリーはこんな人におすすめ

 

木の前に座るラフコリー 縦画像

 

次にラフ・コリーをおすすめしたい人、ラフ・コリーとの暮らしに向いている人について説明していきます。

 

1.  犬と一緒に思いきり運動したい方

 

ラフコリーの特徴、飼い方、大きさ、性格

 

ラフ・コリーはもともと広大な敷地に散らばる羊を集める、牧羊犬として働いてきました。

そのため彼らは体を動かすことが好きで、かつ人の指示に従って訓練するのも好きという性質を持っています。

 

そんなラフ・コリーは、犬と一緒に思いきり運動を楽しみたい!という方にぴったりの犬種です。

飼い主と犬とが一緒に楽しむ、ドッグスポーツ(アジリティやオビディエンスなど)に挑戦するのもおすすめです。

 

2.  初めて犬を飼う方

 

ラフコリーの特徴、飼い方、大きさ、性格

 

ラフ・コリーは大型犬ですが、穏やかで人好きな性格です。

また、非常に賢く訓練しやすいことから、初めて犬を飼う方にもぴったりの犬種といえます。

 

ラフ・コリーは運動量が多いものの、基本的に飼い主に寄り添って静かに過ごすことを好みます。

そのため、朝晩しっかり運動させる環境が整っていれば、マンションやアパートでも飼育できます。

 

3.  子どもや他のペットがいる方

 

大型犬3匹

 

ラフ・コリーは子どもが好きで、かつ他の動物に対しても寛容なことで知られています。

そんなラフ・コリーは、子どもがいる方や他のペットを飼っている方にもおすすめの犬種といえます。

 

穏やかな性格のラフ・コリーは、子どもや他のペットたちの良い遊び相手になってくれることでしょう。

 

 

ラフ・コリーのお迎えについて

 

ラフコリーの特徴、飼い方、大きさ、性格

 

次の項目では、ラフ・コリーのお迎え方法や価格について見ていきましょう。

 

1. ラフ・コリーのお迎え方法

 

ラフコリーの特徴、飼い方、大きさ、性格

 

ラフ・コリーは、ペットショップもしくはブリーダーから購入できます。

 

ラフ・コリーは十分な運動量が必要であることに加え、被毛の手入れなど特有の注意点がある犬種です。

そのため、可能であればラフ・コリーに詳しいブリーダーから購入することをおすすめします。

 

稀に事情がある方や、繁殖を引退した親犬のブリーダーが里親を探していることがあります。

ラフ・コリーを探している方は、里親募集サイトを見てみるのも良いかもしれません。

 

2.  ラフ・コリーの値段

 

ラフコリーの特徴、飼い方、大きさ、性格

 

ラフ・コリーの値段は、20万円前後のようです。

 

ただし、大型犬であるため常にペットショップで販売されている、ブリーダーの元にいるとは限りません。

ラフ・コリーを購入したい場合は、あらかじめ子犬の情報を確認しておいた方が良いです。

 

 

ラフ・コリーの飼い方

 

ラフコリーの特徴、飼い方、大きさ、性格

 

次の項目では、ラフ・コリーの飼い方とそのポイントについて説明していきます。

 

1.  ドッグフード(エサ)について

 

 

ラフ・コリーには、品質の良い総合栄養食のドッグフードを与えてください。

 

ラフ・コリーは体が大きく運動量が多いため、非常に筋肉質な体つきをしています。

体型を維持するためにも良質な材料を使い、十分なたんぱく質が含まれたフードを与えることが大切です。

 

2.  ブラッシングについて

 

 

ラフ・コリーは長毛種で、被毛の種類は荒めの長いオーバーコートと密生したアンダーコートに分かれたダブルコートです。

 

毛がもつれたり毛玉になったりしないように、毎日ブラッシングを行いましょう

そうとはいえ、毎日全身にブラシをかける必要はありません。

 

毎日の手入れは汚れた部分やもつれやすい部分にブラシをかけ、週に2~3回全身にブラシをかけます。

アンダーコートが密生しているため、換毛期は特に念入りにブラッシングを行いましょう。

 

3.  シャンプーについて

 

 

ラフ・コリーは体臭が少ないため、シャンプーは1~2か月に1回すれば十分です。

 

シャンプーをする時はあらかじめブラッシングを行い、もつれや毛玉をできるだけ取り除いておきます。

そして、全身をぬるま湯で濡らした後に、泡立てたシャンプーで丁寧に全身を洗いましょう。

シャンプーを付けた後は目の粗いクシを使い、毛の流れにそってクシをかけると洗いやすいです。

 

なお毛の量が多いため、1度軽く洗ってからもう1度しっかりと洗う、2度洗いする方も多いです。

ラフ・コリーの毛は水を含みやすいため、シャンプーのすすぎ残しがないように気を付けましょう。

 

洗い終わった後はタオルでできる限り水分を取り除き、ドライヤーで毛の根元までしっかりと乾かしてください。

 

4.  運動について

 

ボールで遊ぶラフコリー

 

ラフ・コリーはもともと広大な土地を走り回っていたことから非常に運動量が多く、タフな犬種です。

 

普通の散歩では運動量が全く足りないため、1回に1時間以上の運動を1日2回させる必要があります。

この運動も一般的な散歩ではなく、ドッグランなどで全力疾走させるくらいの運動でなければなりません。

 

ラフ・コリーを飼うことを考えた時、一番のハードルになるのはこの運動量の部分になるという方も多いかもしれません。

 

5.  しつけについて

 

ラフコリーの特徴、飼い方、大きさ、性格

 

ラフ・コリーは非常に賢いため、しつけの難易度は低いといわれています。

 

ただしあまりにも賢すぎることから、飼い主を自分より下に見てしまうことがあります。

そうなると指示を聞かなくなってしまうため、日頃からしっかりと信頼関係を築くことが大切です。

 

 

ラフ・コリーに多い病気

 

ラフコリーの特徴、飼い方、大きさ、性格

 

コリーやシェットランドシープには、 「コリーアイ症候群」(コリー眼異常) と呼ばれる特有の遺伝病があります。

 

コリーアイ症候群は眼球の組織に異常が発生し、重症化すると失明する疾患です。

軽傷の場合は、生涯を通じて目立った症状が出ないこともあります。

 

この病気は遺伝疾患であることから、十分な知識のあるブリーダーから購入すればほぼ確実に防げます。

今飼っているラフ・コリーがこの病気の要因を持っているかどうか気になる場合は、遺伝子検査を行うと良いでしょう。

 

 

ラフ・コリーを飼うときの注意点

 

ラフコリーを飼育する際の注意点

 

ラフ・コリーは非常に賢く、物静かな犬種です。

 

しかし、運動量が足りない日々や刺激がなく退屈な時間が続くと、欲求不満になってしまいます。

そして欲求不満が続くと落ち着きが無くなり、無駄吠えをするようになってしまう可能性があります。

 

1匹で留守番させる時間が長い場合は、多頭飼いを検討しても良いでしょう。

 

 

さいごに

 

舌を出して伏せるラフコリー

 

イギリス生まれの大型犬、 「ラフ・コリー」 について説明してきました。

ラフ・コリーは大型ですが、飼いやすい犬種であることが伝わったでしょうか。

 

日本は諸外国の中でも特に住宅が狭く、小さいという事情があります。

そういった背景があるためなのか、ラフ・コリーよりもシェルティーの人気が高まっています。

 

実際純血犬種の登録や保護を行っている愛犬団体・ジャパンケネルクラブの2019年(1月〜12月)犬種別犬籍登録頭数では、シェルティーは142犬種中26位、ラフ・コリーは66位という結果になっています。

 

しかし、ラフ・コリーにはラフ・コリーの良いところがたくさんあります。

もしラフ・コリーと一緒に暮らすことになったら、毎日たっぷり運動させて愛情を注ぎましょう。

そして注いだ分の愛情を返してくれる、ラフ・コリーとの暮らしを目いっぱい楽しんでください。


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