本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
猫ちゃんが膝の上に乗ってくるときは、どんな理由、どんな気持ちからなのでしょうか。
猫は寒いのが苦手な動物です。
現在ペットとして暮らしているイエネコの祖先は、リビアヤマネコという野生の猫であることが分かっています。
リビアヤマネコは中東からエジプトにかけての砂漠地帯に現在でも生息している、見かけや大きさは キジトラ猫 にそっくりな小型の肉食獣です。
イエネコは人間と一緒に生活するようになったことで、現在では世界中で姿を見ることができます。
体が大きくなったり被毛が長くなったりなど、寒い地方に対応できる体を持つイエネコもいますが、イエネコ全般の特徴が寒さが苦手であるということはいえるでしょう。
猫は温かい場所を見つけるのが得意です。
飼い主さんの膝の上が温かいことをちゃんと知っていて、膝の上に乗ってくるのです。
気温が下がると、猫ちゃんが膝の上に乗ってくる確率が増えますよね。
暖をとるためというのも猫が膝の上に乗る理由の一つです。
飼い主さんに甘えたい気持ちのときも猫ちゃんは膝の上に乗ってきます。
猫にとって飼い主さんは保護者のような存在。
自分を守り、甘えさせてくれる親のような存在なのです。
幼い子猫は始終、母猫にぴったりくっつき、母猫の温もりに包まれて育ちます。
猫が子猫のときのような気持ちになり、飼い主さんに甘えたいと思ったときに膝に乗ってきて、飼い主さんに密着し、飼い主さんの温かさを感じているのです。
猫はかまって欲しいときにも膝の上に乗ってくることがあります。
猫は自分がしたいようにする、ある意味気分屋的なところがある動物なのですが、自分に注目してほしい、かまって欲しいとなれば、飼い主さんが自分の方を振り向いてくれるまでしつこくおねだりしたり、実力行使をしてくることは少なくありません。
飼い主さんの膝の上に乗ることで自分に注意を向け、かまってもらおうとしているのです。
猫ちゃんが膝に乗ってきて甘えてきたら、猫ちゃんが満足するまで甘えさせてあげましょう。
その際に、テレビを見ながら、スマートフォン見ながらなど、他に気をとられていると猫ちゃんは満足してくれないので、猫ちゃんの顔を見ながら声をかけるなどして、愛情を示してあげてください。
飼い主さんにしてほしいことがあるときも、猫は膝に乗ってくることがあります。
おやつやご飯の要求のときにそれを素直に聞いてあげると、いつでも要求してくるようになることもあるため気を付ける必要がありますが、遊んで欲しい、なでて欲しい等の要求のときには、できるだけその要求を聞いてあげるようにすると良いでしょう。
猫は自分の要求が満たされるまであきらめない傾向がありますし、猫に真剣に付き合って要求を満たしてあげれば、案外短い時間で満足してくれるものです。
おやつやご飯の要求がやまないときはほんの数粒だけあげるようにするといいでしょう。
数粒ではお腹が膨れないと思いますが、「もらえたこと」に満足してくれることが多いです。
猫の要求にどうしても従えないという忙しいときもあるかもしれませんが、いつも猫の要求を却下していると、猫はだんだん飼い主さんに寄り付かなくなってきてしまいます。
猫が飼い主さんに要求するということは、飼い主さんを信頼している、飼い主さんが大好きという証でもありますから、それに応えてあげることは猫との絆を築くことにつながるでしょう。
猫が膝の上に乗ってくると、大抵の場合は膝の上で気持ち良さそうに目を閉じたり、まったりしたりしてリラックスした様子を見せますよね。
猫は野性時代には狩猟をして暮らしていましたし、警戒心の強い動物です。
その猫が自分の体をすっかり預けてくるということは、よほど信頼していないとできないこと。
猫が飼い主さんの膝の上に乗ってきて、リラックスしている様子を見せたときには、それは飼い主さんを心から信頼しているという証です。
飼い主さんを独り占めしたいという気持ちで膝に乗ってくる場合もあります。
特に1匹のみだけではなく複数の猫を飼育している場合には、より飼い主さんの近くにいて飼い主さんを独り占めしたいという気持ちが起こりやすいです。
筆者は保護活動をしているのでたくさんの猫と暮らしていますが、膝の上の奪い合いはよく勃発します。
自分が乗っているときに他の子も来るのは嫌なようで、他の子が近づいてくると猫パンチを繰り出したり、抗議の鳴き声をあげたりする子もいます。
自分が満喫している場所を独り占めにしたいのでしょう。
猫であればみんな自然に膝の上に乗ってくるわけではありません。
中にはお膝の上には来ない猫ちゃんもいます。
猫ならどんな子でも膝の上が好きかというと、実はそうではありません。
「膝の上に乗ってまどろむ猫」のようなイラストがありますし、猫が膝の上に乗るのが自然であると思っている人は多いかもしれませんが、筆者の経験ではむしろ膝の上があまり好きではない子の方が多い傾向が見受けられます。
猫の身になって考えてみると、膝の上というのは寝たりくつろいだりするのに最適な場所ではありません。
膝の上に乗ってみたところ、居心地が良いとか感じた場合に膝の上に乗るのが好きになるのです。
大好きな飼い主さんの膝であるといっても、気に入らなければしないのが猫ですから、膝の上に魅力を感じなければ上に乗ってこないことも少ないです。
人間の膝の上は不安定な場所でもありますよね。
乗ることができる面積が少ない上に平面でもないので、暖かい場所ではあっても安定性には欠けます。
中には膝の上で熟睡してしまう子もいますが、大抵の場合猫が膝の上にいるときには、ちゃんと落ちない姿勢を保っており、真にリラックスできる場所とはいえないかもしれません。
猫もそれぞれ性格や個性を持っています。
飼い主さんのことが好きであってもベタベタするのは嫌いな子もいますね。
飼い主さんと同じ空間には居たいけれど、膝の上に乗ったりするなど密着するのは苦手という猫も少なくありません。
猫に膝の上に乗ってもらうためには、膝の上が心地よい場所であると感じてもらうことが大切です。
猫ちゃんに膝の上に乗ってもらう方法をご紹介します。
猫はふわふわしたものが大好きです。
ふわふわした猫ベッドが好きですし、毛布に包まるのも大好き。
猫ちゃんが好きそうなふわふわしたひざ掛けなどを膝の上に敷いてみましょう。
さらに猫ちゃんが来たくなるように、猫が入れるような凹みを作るようにします。
足をあぐらをかくようにして真ん中に隙間ができるようにし、その上に膝かけをかけてくぼませ、猫がすっぽりと入るような形をつくります。
猫は狭い場所や囲われた場所が大好きです。
ふわふわした毛布、入りたくなるような凹みと猫が好きな要素が揃っているので、猫ちゃんが来てくれる確率が高くなります。
この方法で猫が膝に来てくれるようになったら、だんだんと膝を閉じた状態でも乗ってくれるようにしていくと良いでしょう。
膝の上に来ると良いことがあると覚えてもらうと膝の上に来てくれやすくなります。
猫の大好きなおやつを膝の上であげるようにしましょう。
猫におやつがあることを知らせて、猫の前足が膝に乗るような体勢でおやつを与えます。
最初から体をすっかり預けてくれないかもしれませんが、徐々に膝の上に慣れてくれるように、何度か繰り返してみてください。
猫ちゃんに膝の上に来てもらうようにするには寒い季節がチャンスです。
夏場の暑い季節には猫もやはり暑いですので、床の上などひんやりしている場所を好むことが多く、体温を感じる膝の上にあまり来てくれなくなります。
寒いのが苦手な猫ちゃんは、寒いと感じると少しでも暖かい場所に行こうとしますので、飼い主さんの膝の上に来てくれやすくなります。
寒い季節に、膝の上に毛布などを敷くと高い確率で膝の上に来てくれますよ。
猫ちゃんにお膝に来てもらえたら幸せですよね。
これまで猫ちゃんにお膝に来てもらう方法をいくつか紹介しましたが、これらの方法を試しても、お膝の上が好きではないという猫ちゃんもいることでしょう。
筆者が一緒に暮らしている猫も、筆者のことは大好きであっても絶対に膝の上に来ない子もいます。
膝の上に来るのは、猫の意思で来るようにしてあげてください。
無理矢理膝の上に乗せて拘束するなど、猫が嫌がることは絶対しないようにしましょう。
猫が嫌がることを無理強いすると、飼い主さん自身への信頼が薄れてしまいます。
猫との関係にヒビが入りかねませんので、猫が嫌がることはしないようにしてくださいね。
猫は一旦膝の上に来ると長期滞在することがあります。
猫が膝の上に来てくれることはとても嬉しいことですが、飼い主さんも猫の都合に合わせてずっと抱っこしているわけにはいかないこともあります。
ちゃんと丁寧に接すれば、猫を膝から降ろしても嫌われることはありません。
猫が膝の上に来てくれたら、忙しいときであっても少しの間猫を抱っこして話しかけたり、なでたりしてあげるようにしましょう。
そして猫を降ろさなければならないときには、「ごめんね、ちょっと降ろすね」など優しく声をかけてから猫を降ろしましょう。
猫はもちろん人間の言葉を理解はできませんが、話しかけている様子から、膝から降ろされても猫を邪険に扱っているのではないことはちゃんと理解します。
猫ちゃんが膝の上に敷いてある毛布の上で寝ているときには、外毛布ごと抱えて猫ちゃんを降ろしてあげましょう。
そうすれば猫ちゃんは気持ちよく眠り続けることができます。
猫ちゃんに自分から膝の上から降りてもらう方法です。
猫ちゃんが好きなおもちゃを投げて、自分でそれを取りに行ってもらいます。
こうすれば飼い主さんが猫ちゃんを膝から降ろしたのではなく、猫ちゃんが自分から膝を降りたことになりますね。
ただし、お膝の上でまったりしていた猫ちゃんは、おもちゃに興味を示さないこともあります。
そのようなときには上記の方法を試してみてください。
猫好きさんにとって猫ちゃんにお膝の上に来てもらうということは理想の姿ですよね。
しかし、たくさんの猫と関わってきて思うのは、案外猫は膝の上が好きではないことが多いということです。
お膝の上に来ないからといって、猫ちゃんが飼い主さんを嫌いだということではありません。
膝の上が不安定であったり、ベタベタするのが嫌いという猫ちゃんの好みや個性によるものです。
猫それぞれに性格も違えば個性も異なります。
猫と一緒に遊んだり、なでなでしたり、ブラッシングしたりなど、猫とコミュニケーションを取る方法はたくさんあります。
それぞれに性格も違えば個性も異なるので、猫ちゃんに合ったやり方を尊重してあげてください。
公開日 : 2020/07/01