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ステップレミングはネズミの一種で、野生では地面に穴を掘って暮らしている動物です。
ハムスター のような見た目ですが、生態的にはジリスや プレーリードッグ に近く、社会性があります。
そのため、人間にも懐きやすく、手乗りになってくれる個体が多いといわれています。
この項目では、そんなステップレミングの生息地や大きさ、特徴などを説明していきます。
ステップレミングはモンゴル~中国、カザフスタン、キルギスタン、ロシア連邦、ウクライナ周辺という、かなり広い地域に生息しています。
ステップレミング体長は8~12cmほど、体重は22~34gほどです。
ステップレミングは 「ピッピッ」「キュウ」 といった高めの声で鳴きます。
ハムスターと似ていますが、ハムスターよりもよく鳴きます。
ステップレミングは植物食(草食)の動物です。
野生では草やコケ、種子など植物のあらゆる部位を食べて生活しています。
ステップレミングの大きな特徴は、穴掘りが上手なことです。
野生のステップレミングは地面に巣穴を掘り、その中で食事や睡眠をとって暮らしています。
また、もともと群れで暮らしている動物なので、社交性があるのも特徴の1つです。
メス同士はもちろん、オス同士で同居させてもあまり争うことがないといわれています。
ハムスター(特にジャンガリアン)に似ていますが、どちらかといえばジリスに近い生態を持った動物だと考えた方が良いでしょう。
ステップレミングのベビー小さ過ぎてかっわいい‼️
— 麒麟児–KIRINJI– (@KIRINJI_08) March 2, 2020
俺が持つと小さ過ぎてやっば🤣🤣🤣 pic.twitter.com/DOuG3qncJI
ステップレミングのメスは生後20~140日ほどで性成熟し、繁殖できるようになります。
交尾の後は20日ほどの妊娠期間を経て、3~7匹ほど(平均4匹)の仔を産みます。
なお、野生のステップレミングは4~9月の間に繁殖期を迎え、年に最大6回も出産を行うそうです。
ステップレミングの寿命は野生下で1年未満、飼育下で半年~2年ほど。
飼育下では、最長3.8年ほど生きた個体もいるようです。
分類:哺乳綱 ネズミ目 キヌゲネズミ科
学名:Lagurus lagurus
英名:Steppe Lemming
分布:モンゴル~中国、カザフスタン、キルギスタン、ロシア連邦、ウクライナ周辺
大きさ:
体長・8~12cmほど
体重・22~34gほど
鳴き声:「ピッピッ」「キュウ」など
食性:植物食(草食)
繁殖:
性成熟:生後21~120日ほど(メス)
産子数:3~7匹(平均4匹)
寿命:半年~2年ほど
ステップレミングはペットとして自宅で飼育できます。
しかし、扱っているショップやブリーダーが少ないため、お目にかかる機会は多くありません。
この項目ではステップレミングの購入方法と、その値段について解説します。
可愛いステップレミングちゃん達を販売致します🐭
— アクアステージ21さいたま店 (@aqua21_saitama) May 24, 2019
価格等のご質問の際は当店まで直接ご連絡宜しくお願い致します。 pic.twitter.com/8ROOmOvPzA
ステップレミングはペットショップや 小動物 のブリーダーが販売しています。
一見するとハムスターのように見えるため、店頭に並んでいても気づかないこともあるかもしれません。
早すぎて写真が撮れない!!
— PD熱帯魚センター小動物部 (@pd_fishcenter) June 22, 2019
小さいジリスみたいなやつことステップレミングが入荷いたしました!
なんと今回!たくさん仕入れられたので特別価格となっております!!
次回入荷はまったく未定ですのでお早めにどうぞ! #PD熱帯魚センター #ステップレミング pic.twitter.com/cheaHwpFcT
ステップレミングは2,000〜5,000円ほどで販売されています。
扱っているショップは多くないものの、仔をたくさん産むことからそこまで高価ではありません。
ステップレミングはハムスターとネズミ科であり、見た目もハムスターに似ている動物です。
ただ、食べるものや生態などが異なるため、ハムスターとはやや飼い方が異なります。
この項目ではステップレミングの飼育するために必要なもの、そしてその理由を説明していきます。
ステップレミングはややマイナーな動物であることから、まだ専用ペレットの入手が困難です。
そのため、ウサギ用かジリス用、プレーリードッグ用のペレットとチモシー(牧草)を主食にしましょう。
副食としてキャベツやコマツナ、ダイコン葉やカブ葉などの野菜を少量与えます。
ウサギとプレーリードッグは完全に植物食、ジリスは植物食傾向の強い雑食の動物です。
そのため、これらの動物向けのペレットは、植物食のステップレミングの餌として代用可能です。
果物や種子も喜んで食べますが、これらは糖質が高く太りやすいためあまり与えないでください。
彼らは糖質の代謝能力が低いので、糖質を与えすぎると糖尿病の原因となる可能性があります。
餌の量はステップレミングの年齢や性別、運動量によって大きく異なります。
こまめに体重を量って体重が減ったら餌の量や回数を増やし、体重が増えたら減らしましょう。
たった1gの増減であっても、体の小さなステップレミングにとっては大きな変化であることを覚えておいてください。
ケージに関しては、プラスチックやガラス製のハムスター用(小動物用)ケージを使いましょう。
床材を厚めに敷く必要があるため(下の方で説明します)、金属製のケージは不向きです。
ハムスターと同じく、衣装ケースを利用したケージを自作しても良いです。
ステップレミングを飼育するうえで、床材は欠かせないアイテムの1つです。
野生のステップレミングは地面に掘った穴の中で暮らしているため、穴を掘れる環境を作ってあげましょう。
木材のチップと牧草を適量混ぜ、ケージの中になるべく厚めに(5cm以上、20cmが理想)敷きます。
床材を厚めに敷いてあげることによって、床材にもぐって移動する姿が見られますよ。
体は小さいものの、ステップレミングはパワフルでよく動く動物です。
運動不足にならないように、またストレスを解消できるようにケージの中に回し車を設置してください。
また、ステップレミングは薄命薄暮性( ※ )のため、静音タイプの回し車を選ぶことをおすすめします。
※ 薄命薄暮性(はくめいはくぼせい):明け方と夕方に活発になる性質のこと
ステップレミングが落ち着いて食事や休憩、睡眠をとるための場所として巣箱を用意します。
巣箱は大きすぎず小さすぎない、ステップレミングのサイズに合ったものを選びましょう。
木製や陶器製、プラスチック製などいろいろな素材がありますが、ステップレミングが怪我をしそうな部品がないもの、掃除がしやすいものを選ぶと良いでしょう。
ステップレミングが健康的に暮らすための理想的な温度は、13〜24℃程度といわれています。
暑すぎても寒すぎても弱ってしまうため、ペット用ヒーターやエアコンを使って温度を管理してください。
ペット用ヒーターを使用する場合は、ハムスターやウサギ用のヒーターを使うと良いでしょう。
ステップレミングは体の大きさからは想像できないほど、水をとてもよく飲む動物です。
新鮮な水がいつでも飲めるように、水入れを用意しましょう。
皿やボウルに水を入れるよりは、ボトル式のものを使った方が衛生的に水を与えることができます。
しかし、ボトル式の水入れが使えない個体や苦手な個体もいるため、様子を見ながら水入れを選んであげてください。
ネズミ の仲間であるステップレミングの歯は、一生涯伸び続けます。
歯を適切な長さに保てるように、かじり木を用意しましょう。
ただし大きすぎるもの、硬すぎるものはあごに不必要な負担をかける必要があるので避けてください。
かじり木として販売されている木の小枝や、牧草の加工品などを使うと良いでしょう。
ステップレミングはハムスターに似ていますが、生態的にはジリスやプレーリードッグに近い動物です。
日本国内ではまだまだマイナーであり、飼っている人が少ないのが現状です。
そのため、彼らを適切に診察できる動物病院、獣医は多くないと考えておいた方が良いでしょう。
ステップレミングをお迎えする前に、エキゾチックアニマルに強い動物病院を探しておいてください。
また、ステップレミング群れで暮らす動物なので、できれば2匹以上の群れで飼ってあげてください。
その際は同じ性別で、できればずっと一緒に過ごしてきたきょうだいを迎えることをおすすめします。
なぜなら彼らは繁殖力が強いため、オスとメスを一緒にするとあっという間に増えてしまうからです。
社会性が強い彼らですが、全く関わりのない個体は敵とみなして攻撃してしまうこともあります。
当記事ではハムスターのようでハムスターではない、ステップレミングについて解説してきました。
彼らが草食性で人懐こい性格が愛らしい、魅力的な小動物であることが伝わったでしょうか。
日本ではまだまだマイナーなステップレミングですが、その可愛さは折り紙付き。
いずれはヨーロッパと同じように、大人気のペットになるかもしれません。
とても素早いので、ペット飼育に慣れていない場合は逃がさないように注意してくださいね。
最終更新日 : 2020/12/14
公開日 : 2020/03/05