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【獣医師監修】猫が血便をしたらどうすべき?猫の血便の原因と対処法、予防策まで解説






猫は自分が具合が悪いことを隠す傾向にある動物です。
そのため、飼い主さんが猫の体調不良に気付かないということがあります。

そういう猫ちゃんでも毎日できる健康チェックの方法が、うんちの状態を観察することです。
猫のうんちが血便だった場合は、なんらかの体調不良の証拠。

今回は猫の血便にはどんなものがあるのかをはじめ、どんな病気が疑われるのかや、どう対処すべきかを解説します。

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【目次】【獣医師監修】猫が血便をしたらどうすべき?猫の血便の原因と対処法、予防策まで解説

 

猫の健康なうんちとは?

猫のうんちの回数は?

猫のうんちの状態は?

猫のうんちの匂いは?

猫のうんちの色は?

猫のうんちに異物が入っていたら要注意

猫のうんちの量が多い=良いうんちではない

猫の血便とは

猫のうんちに潜血が混じっている

猫のうんちの表面に血が付いている

猫のうんちのそばに血が落ちている

猫のうんちが黒い

猫のお尻から血が出ている

猫の血便の原因

ストレス

病気

誤飲

 

2ページ目 :

 

猫の血便を引き起こす病気は?

下痢

便秘

腸の炎症

感染による腸の炎症

腫瘍

食物アレルギー

猫が血便をしたらどう対処すべき?

必ず動物病院へ

動物病院にうんちを持参する

獣医に伝えること

猫の血便を予防するには

完全室内飼育をする

ワクチン接種をする

品質の良いフードを与える

猫の血便は毎日のうんちチェックが重要

 

 

 

猫の健康なうんちとは?

 

猫

 

猫のうんちのチェックは健康状態を把握するためには欠かせません。

まずは猫の健康なうんちがどんなものであるのかを知っておきましょう。

 

猫のうんちの回数は?

 

健康な猫のうんちの回数は、1日に1~2回程度です。

子猫だと食事の回数が多くなるので、その分うんちの回数も多くなるのですが、生後6ヶ月以上の子で1日の食事の回数が2回程度であれば、うんちの回数は一般的には上記の通りとなります。

 

ただし、便秘や毛玉解消のための療養食を食べている場合は、うんちの回数が多くなることもあります。

普段から猫ちゃんのうんちの回数も把握しておくようにすると良いですね。

 

猫のうんちの状態は?

 

健康的な猫のうんちの状態は下記の通りです。

 

  • コロコロしている…猫のうんちは人間のうんちよりも固めです。
  • 固すぎない…コロコロしていても、押してもつぶれないほどでは固すぎです。
  • うんちをすくったときに形が崩れない…うんちをスコップですくったときに形が崩れてしまう場合はうんちが柔らかすぎです。
  • うんちに艶がある…適度な水分を含んだ健康的なうんちは艶があります。
  • うんちに猫砂があまり付着しない…健康的なうんちには猫砂がべったりと付着しません。

 

猫のうんちの匂いは?

 

健康的なうんちであっても、うんちなのでもちろん臭いはするのですが、健康に問題がある場合のうんちはものすごく臭いです。

いつもよりも臭かったら、異常がある可能性があります。

 

また、うんちの臭いはその子によって違うのですが、キャットフードを替えていないのに、いつもと違ううんちの臭いがしたら、体調が悪くてうんちの臭いに影響している可能性があります。

 

猫のうんちの色は?

 

猫のうんちの色は食べているキャットフードの色が影響するので多少異なりますが、一般的には茶色~こげ茶色です。

色が薄い場合はしっかり消化されていない場合があり、便の硬さも柔らかめです。

 

その他、真っ黒な便であるときも、血便などの可能性があります。

 

胃や小腸での出血がある場合には、べっとりとした黒い便になり、これは危険なサイン。

逆に黒くても、コロッとしていれば問題ないことが多く、食べたものや投薬による色の変化の可能性が高いです。

 

猫のうんちに異物が入っていたら要注意

 

猫のうんちにビーズや紐などが混じっている場合は、猫ちゃんがそれらの物を食べてしまったという証拠です。

誤食してしまったものがうんちで出てくる、または吐くことができれば良いのですが、そうできなかった場合は開腹手術が必要になることがありますし、最悪の場合死に至ることもあります。

 

猫のうんちに異物が入っている場合は、猫が誤食をしないように対処しましょう。

また、紐状のものを誤食するとお尻から垂れ下がってしまうことがありますが、それを手で引っ張ってしまうと腸が出てきてしまうなど、大変な事態になってしまうこともあるため、絶対に自分で引っ張って出すようなことはしないでください。

 

出てきたものを猫が気にしてパニックになることもあります。

そんな時は、引っ張り出さずに、出ているぶんだけをハサミで切るだけにします。

 

必ず動物病院に連れて行き治療してもらいましょう。

 

猫のうんちの量が多い=良いうんちではない

 

うんちの色や量は猫が食べているキャットフードによって変わってきます。

愛猫が普段どのようなうんちをしているか把握することによって異常を発見することができます。

 

なお、うんちの量が多いことは必ずしも良いことではありません。

猫は肉食獣なのですが、本来猫には必要のない小麦粉やとうもろこしなどが大量に入ったキャットフードを与えていると、うんちの量が多くなり、状態も悪くなることがあります。

 

すぐに健康に影響が出なくても、猫に不必要なものがたくさん入ったフードを与え続けることよって体調不良を招くこともありますので、与えるフードの品質にも気を付けるようにしてください。

 

 

猫の血便とは

 

猫

 

猫の血便は、一見はっきりと血が混じっていると分かる場合と分かりにくい場合があります。

 

猫のうんちに潜血が混じっている

 

血だと分かる真っ赤な鮮血が混じっている場合は、大腸で出血している可能性があります。

赤い色のときは出血したばかりのときなので、飼い主さんも気付きやすいです。

 

猫のうんちの表面に血が付いている

 

うんちに血が混じっているというよりも、うんちの表面に鮮血が付いている場合は、直腸の部分や肛門付近からの出血が考えられます。

 

猫のうんちのそばに血が落ちている

 

うんちには血が付着していないが、うんちの側に血が落ちている場合も肛門付近からの出血が考えられます。

 

猫のうんちが黒い

 

うんちが黒い場合は血が混じった便であることが考えられます。

胃や小腸などの部分で出血していることが考えられ、便を排出するまでに時間が経っているので色が赤ではなく黒く変色します。

 

はっきりと血が混じっているとは分かりづらいために、飼い主さんが血便であることに気付きにくいです。

 

猫のお尻から血が出ている

 

うんちに血が付着しているのではなく、お尻から血が出ているように見えることがあります。

この場合の多くが血便ではなく、血尿である可能性が高いです。

 

結石等で尿道が詰まってしまった場合には、真っ赤な血尿がポタポタと出ることがあるために、お尻から出血しているように見えます。

これは血便とは異なりますが、尿道閉塞がかなり悪化している状態で命に関わりますので、すぐに動物病院に連れて行ってください。

 

また、肛門腺に炎症が起きて血様の膿が出ることがあります。

これも排便時にポタっと血が垂れたようにみえるので、血便と勘違いすることもあります。

 

肛門腺炎も放置しておくと、肛門の脇に穴があくことがあり、猫にとては苦痛が大きい状態になります。

しきりとお尻を舐める仕草があれば動物病院を受診するようにしてください。

 

 

猫の血便の原因

 

猫

 

猫の血便の原因としては様々なものを考えられます。

 

ストレス

 

猫はストレスに弱い動物であり、引越し等の環境の変化でも食欲が減退したり、下痢や便秘等の症状を発症したりすることがあります。

ストレスにより血便になってしまうこともあります。

 

猫にストレスになるようなことに心当たりがある場合は、できるだけそのストレスになるものを取り除く、および軽減するようにし、獣医に相談しましょう。

 

病気

 

胃や腸などの消化器官の炎症や感染症、腫瘍等によって血便が発症する場合があります。

 

誤飲

 

硬いものや消化できないものを誤食してしまうことによって消化器官が傷つき血便が出ることがあります。

 

 


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