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オキナインコを知っている人はあまり多くないかもしれません。
まずは少しでもオキナインコを知ってもらえるように、どのような鳥なのかご紹介します。
原産地は南アメリカですが、再野生化した個体がイタリアやポルトガル、ベルギーなどにいます。
性別は、見た目や鳴き声などの特徴で判断することは難しいです。
もし性別を確認したい場合は、DNA鑑定をしなければなりません。
DNA鑑定には尾羽または風切り羽が必要になり、鑑定してもらえる施設を探さなければいけないので、時間と手間がかかります。
雌雄が判別していないと困るようなことはないので、繁殖をしたいというような何か特別な理由がない限りは、わざわざ性別を確認する必要はないでしょう。
平均寿命は15年前後ですが、飼育下だと30年前後生きる場合があります。
よくペットショップで見る セキセイインコ で10年前後の寿命なので、同じ鳥類でもオキナインコはその3倍も生きることになります。
飼う前に30年世話ができるのかしっかり考えておきましょう。
オキナインコの鳴き声は、「キュイキュイ」「ギャーギャー」などバリエーション豊かです。
威嚇や怖がっている時は「ギャーギャー」と高い声混じりの低い声で、テンションが上っている時は首を振りながら「キャッキャッキャッ」と高い鳴き声を出します。
とても大きな鳴き声で、屋内で飼育していても家の外にまで聞こえることがよくあります。
オキナインコを飼育している筆者に対して、オキナインコを知らない人からは「鳥なら静かだから飼いやすいよね」と良く言われますが、それは大間違いです。
もしオキナインコを飼う場合、元気いっぱいの大きな鳴き声が響いても大丈夫な環境を整えておく必要があります。
野生下では果実や種子、昆虫などを食べます。
体長30cm、体重100g、翼開長50cmほどです。
メスの方がオスより若干小さいですが、見た目での判別は難しいです。
成鳥の額はグレーですが、若鳥の額は成鳥に比べ緑がかっています。
野生のオキナインコの巣は小枝で作られており、重さは1kgほどもあります。
和名:オキナインコ(翁鸚哥)
英名:Monk Parakeet
学名:Myiopsitta monachus
分類:鳥綱 オウム目 インコ科 オキナインコ属
原産地:南アメリカ
性別判別:見た目では分からないなのでDNE鑑定が必要
寿命:30年前後
鳴き声:「キュイキュイ」「ギャーギャー」などの大きな鳴き声
食性:果実、種子、葉、茎、昆虫など
大きさ:体長30cm、体重100g、翼開長50cmほど
成鳥と若鳥の違い:若鳥の額は成鳥に比べ緑色
巣:小枝で作られた大きな巣
オキナインコには様々なカラーがあります。
ここでは、その中でもポピュラーなカラーを紹介します。
全体的に緑色をしています。
頭部から背、翼を通り尾羽まで緑色をしており、額から胸にかけてはグレーです。
頚のグレーの部分は目の後ろ側まで広がり、額と胸には縞模様があります。
背部と尾は明るい緑色で、腹は淡い緑色ですが、尾の裏側は薄い緑色になっています。
また、翼の部分は他のパラキート類(インコの中で分類学的に無関係な種類)と同じように青みがかっている羽もあります。
1945年にベルギーで作られたカラーです。
ノーマルの緑色の部分がブルーになっており、額から胸にかけてグレーっぽい白色をしています。
ノーマルよりブルーの方が値段が高い場合が多いです。
オキナインコはただ鳴くだけではなく、おしゃべりもします。
筆者の家のオキナインコは「おはよう」や「行ってきます」などの言葉の真似や、口笛やチャックの音真似もします。
オキナインコ以外に キンカチョウ も飼育していたことがあり、オキナインコの隣でキンカチョウを飼育していたところ、キンカチョウの「ミーミー」という鳴き声も真似するようになりました。
このように日常的に聞く音を覚えるので、早く覚えさせたい場合は毎日根気よく同じ言葉を聞かせ続けましょう。
あまり有名ではないオキナインコは、販売されている場所も多くはありません。
オキナインコはどこからお迎えできるのかを紹介します。
犬猫以外のエキゾチックアニマルが販売されているペットショップで、オキナインコを販売している場合があります。
しかし、オキナインコを販売しているペットショップはとても少ないです。
もし店頭にオキナインコがいなくても、注文をすればオキナインコを取り寄せてくれる場合もありますので、店員さんに確認してみましょう。
オキナインコのブリーダーもあまり多くいません。
しかし、ネットで探してみると他の鳥と一緒にオキナインコも繁殖させているというブリーダーさんもいるので、ひとまずネットで探してから実際に会ってみるのも良いでしょう。
オキナインコの里親募集をしている人も多くいません。
まれに「 ペットのおうち 」のような大きな里親募集サイトに、オキナインコの里親募集情報が掲載されていたりします。
他にも、TwitterやInstagramのようなSNSでも里親募集を個人的に行っている場合もあります。
大きな里親募集サイトなら決まりがしっかりしているので譲渡の際にトラブルが起きにくいですが、SNSで個人的にやり取りをする場合は特に、トラブルに巻き込まれないよう慎重に相手を選び、しっかりと交渉をした方が良いです。
様々な店が集まってエキゾチックアニマルや飼育用品の展示・販売を行っているので、普通のペットショップでオキナインコを探すより見つけやすいです。
展示即売会の場合は入場料がかかりますが、値段が安かったり値切りがきいたり、他の店舗と比べやすかったりと利点が多くあるためおすすめです。
オキナインコの値段は、6〜20万円ほどです。
カラーや年齢、個体の様子により値段は大きく異なります。
参考程度に、筆者の家にいるオキナインコはノーマルのさし餌が終わった状態で9万円ほどでした。
オキナインコを飼育している人は少ないので、飼育本はほぼなく、ネットでも情報が少ないです。
そのため、初めてオキナインコを飼う場合は苦労をするでしょう。
そこで、ここではオキナインコと一緒に暮らしている筆者がオキナインコの飼い方を実体験を含めて解説します。
まず、オキナインコを飼育するのに必要最低限の道具をご紹介します。
筆者の家では「GB(ジービー) バードケージ 510-インコ」を使用していますが、現在は販売されていません。
このケージの大きさは幅475mm×奥行475mm×高さ503mmあり、オキナインコを1羽育てるには十分の大きさです。
餌窓や出入り口を開けてしまいそうな場合は、ナスカンをつけるようにしましょう。
寝るときにケージを暗くする「 おやすみカバー 」も一緒に購入してあげるといいかもしれません。
筆者は夜でも部屋が少し明るいときがあったので、寝やすいようにこれを使用していました。
寒い時期にはこれをかけることでケージ内の保温もできます。
また、ケージの周りにはダンボール等で囲いを作っておくことをおすすめします。
オキナインコはフンをケージの外に飛ばすことがあるので、ケージの周りに囲いを作っておくと後々掃除が楽になります。
病院に連れて行く時や、ケージを洗っている時に必要になります。
筆者の家では小さめの虫かごを使用しています。
大きすぎると運搬時に怪我をしてしまう場合もあるので、あまり動き回れない程度で窮屈すぎない大きさのものにしましょう。
ケージを購入時に元から付いている場合があるので、それを使用しても大丈夫です。
しかし、ケージの付属品だとプラスチック製だったりただ真っ直ぐで自然味がない場合が多いので、自然の木のようなとまり木を購入してあげてもいいかもしれません。
食器は、飲水用と餌用の2種類が必要です。
ケージに元から付いている場合が多いので、それで問題ありません。
餌は、できればオキナインコ購入時に店員さんにどの餌をあげているのか聞いて、同じ餌をあげるようにしましょう。
また、もし可能であれば餌は2種類あげておくことをおすすめします。
なぜ2種類あげるのかというと、あげていた餌が販売されなくなる場合があるためです。
中型インコの餌は海外製の物が多く、急に販売されなくなることもよくあり、入手できなくなってしまうことがあります。
いつも食べていた餌がなくなってしまい、急遽新しい餌に変えると、体調に支障をきたすことがあってもおかしくありません。
2種類あげておけば、片方が販売されなくなってももう片方をあげれるため安心です。
もし新しい餌をあげたいという場合は、今まであげていた餌に新しい餌を少しずつ混ぜてあげるようにしましょう。
筆者の家では「 ラウディブッシュ デイリーメンテナンス 」と「 イグザクト ナチュラル コカティール 」をあげています。
通常の餌以外に、おやつとして「 えん麦 」もあげています。
おやつなので、あげすぎには注意してください。
筆者の家では腹持ち具合を考慮して殻付きのえん麦にしています。
気温の変化には強い方ですが、冷暖房は欠かせません。
エアコンやヒーターを使用して温度調節をするようにしましょう。
適温は20〜25度くらいです。
筆者はヒーターを使用しており、「 ほっととり暖寄りそいヒーター 」と「 保温電球カバー付き 40W 」を使用しています。
ストレス発散のためにおもちゃで遊ばせてあげましょう。
ケージの中でも邪魔にならないくらいの大きさのおもちゃを、できれば複数個入れてあげると良いです。
筆者の家では「 バードスイング 」は必ず入れています。
このブランコは鈴が付いているので、鈴を鳴らしながらしゃべって遊んでいることもありますよ。
長く使用していると、周りについている木の飾りが遊びすぎて取れるので、様子を見て新しい物に交換が必要です。
水浴びをすることで汚れを落としたり、ストレス発散したりできます。
暑い日には涼むこともできるので、水浴び用品はあった方がいいです。
オキナインコが入る大きさで、水が張れるものであれば何でも大丈夫なので、タッパーやプランターの受け皿などでOKです。
もしこれらを怖がって入りたがらない場合は、無理に水浴びをさせなくても問題ありません。
水浴びをしない場合は、霧吹きで軽く水をかけてあげてください。
掃除用に、床材とケージ用のタワシは必要です。
床材には、手軽に入手できる新聞紙がおすすめ。
金網の掃除用に「 ふん取り 」もあると便利ですよ。
ケージは、最低限下記の掃除を行いましょう。
金網の汚れが気になる時は、「 ふん取り 」を使ってガリガリとこすると糞が取れやすくなるので便利です。
ケージ全体を洗う時は、洗った後に天日干しもできるとなお良いです。
筆者は友人にオキナインコを飼っていると言っても「何その鳥?」と言われることがほとんどです。
このように、オキナインコを知らない人は多いと思います。
あまりメジャーな鳥ではありませんが、オキナインコには魅力がいっぱい詰まっています。
オキナインコはおしゃべりができますし、人の手や肩に乗ったりできるくらい懐きます。
小さい頃からよくかまってあげることにより、インコを飼っていれば憧れる「ニギコロ」(※手の平で「ニギ」られたインコが、「コロ」んと仰向けになること)もできるようになりますよ。
ネットにはオキナインコのことを綴っているブログもあるので、飼ってみたい人はオキナインコのことが書いてあるブログに目を通してみてもいいかもしれませんね。
公開日 : 2020/01/28