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ウサギの換毛期はいつからいつまで?牧草・ペレットの量など健康対策はどうすれば良い?






季節の変わり目には、私たちが衣替えをするように、ウサギも毛が生え変わる「換毛期」に入ります。

実はウサギにとって、換毛は命がけの大イベントということをご存知でしょうか?

毎年健康的に過ごしてもらうためにも、ウサギの換毛期はいつ頃訪れるのか、また牧草やペレットといった食事はどのように注意したら良いのか、きちんと把握しておきましょう。

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【目次】ウサギの換毛期はいつからいつまで?牧草・ペレットの量など健康対策はどうすれば良い?

 

うさぎの換毛期の時期はいつ?

うさぎの換毛期間はどのくらい?

換毛=体力を消耗する

換毛期のうさぎの食事方法

換毛期にはうさぎの水分補給も大切

日々うさぎの体重の記録を

うさぎにとって「換毛」は命がけ

ブラッシング・グルーミングも重要

掃除や換気対策も忘れずに

 

 

うさぎの換毛期の時期はいつ?

 

うさぎの体毛は、暖かくなってくると涼しい毛に、逆に寒くなってくると暖かい毛に生え変わります。

換毛期は、大きく分けると年に4回訪れると言われていますが、目安としては下記の通りです。

 

春:3〜4月 ※気温によっては1〜3月に抜けることもあり

晩春:4〜6月

秋:9〜10月

冬:11〜12月

 

こちらを見ると「1年中ほぼ換毛しているの?」と思うかもしれませんが、上記の内、特に抜ける量が多いのは春と秋です。

ただし、その年の気候や、ウサギが飼育されている環境によっても変動します。

個体差もありますし、思いのほか換毛しないままシーズンが終わることもあります。

野生であれば外気温に左右されるわけですが、室内でペットとして飼育されているウサギの場合は、部屋の温度によって換毛具合が変化します。

 

 

うさぎの換毛期間はどのくらい?

 

換毛する期間は1週間前後と言われています。

もちろん、個体差はありますし、室内温度によっても異なります。

 

たとえば、夏にエアコンの設定温度が低すぎると、「もう寒くなってきた」とウサギが勘違いしてしまい、夏毛に変わったばかりであるにもかかわらず、再び冬毛になろうとしてしまいます。

この場合、何週間も換毛し続けてしまいます。

 

「換毛期が終わらない」と感じたら、室内の温度を見直してみましょう。

換毛はウサギにとって疲労の原因になりますし、毛がたくさん舞い続けると、飼い主もアレルギーを発症しやすくなってしまいます。

 

 

換毛=体力を消耗する

 

use_physical_strength

 

うさぎの種類 によっても差はありますが、換毛期には毛がたくさん抜けた後、新たな毛が生えてきます。

抜ける量が多いほど、新しい毛を体内で大量生産しなくてはいけません。

 

毛の主材はたんぱく質です。

ウサギの体には毛を作るために、草を食べ、食糞もすることによって、体内でたんぱく質を合成するという特徴があります。

 

毛を作るためには、エネルギーやビタミン、鉄、亜鉛といったミネラルも必要となります。

つまり、換毛期には毛を作るための体力を補うためため、様々な栄養分を取り込まなくてはいけないのです。

 

換毛期に栄養不足になってしまうと、体力が低下し、免疫力も落ちて病気にかかりやすくなってしまいます。

そのため、普段以上に食事や健康管理に気を使ってあげることが重要です。

 

 

換毛期のうさぎの食事方法

 

 

換毛期には、普段よりたくさんの ペレットや牧草(チモシー) 、栄養のある食事を与えましょう。

「牧草は多めに」「ペレットは多めに」といった説を聞いたことがあるかもしれませんが、新しい毛を作り、体力を消耗させないためには、偏りなくどちらも与えてあげた方が良いでしょう。

 

換毛期に特に大切となるビタミン・鉄・亜鉛を含んだペレットは、とてもおすすめのご飯と言えます。

ウサギは食わず嫌いの傾向があるので、たんぱく質を多く含んだペレットを日常的に与えておき、換毛期にはいつもよりやや多めの量をあげるとベストです。

また、栄養・水分を補給させるためには、大葉やバジルといったミネラル豊富な野菜を少量与えるのもおすすめです。

 

 

換毛期にはうさぎの水分補給も大切

 

食事の量を増やす際には、水を飲む量もきちんと増えているか観察しましょう。

体内の水分が不足すると、便が固く排泄しにくくなり、病気にかかることがあります。

 

食べる量の割に水分摂取量が少ない場合は、スポイトを使って水分補給させてあげてください。

うまく水を与えてあげられず、ウンチが小さい、ウサギの調子が良くないといった症状が見られる場合は、すぐ動物病院に相談しましょう。

 

 

日々うさぎの体重の記録を

 

日常的にウサギの体重は記録しておき、換毛期には体重の増減もこまめにチェックしてください。

換毛の量が多い割に食事の量が少ないと、体重も減ってしまう可能性があります。

体重が不安定な場合や、換毛している量に反して食欲がない時には、早めに獣医師に診察してもらいましょう。

 

 

うさぎにとって「換毛」は命がけ

 

ここまでお話ししてきたように、換毛期のウサギは体力維持・栄養補給が欠かせません。

体が衰弱しやすいこの時期に観察を怠り、食事や水分補給の量を誤ってしまうと危険です。

 

もしも正常なウンチやオシッコがでない時や、元気がない場合には「うっ滞」になっている可能性があります。

「うっ滞」とは、ストレスなどが原因で胃の動きが低下し、ガスや毛球、食べ物が胃腸に溜まってしまう症状のことです。

 

草食動物であるウサギは、栄養価の低い草を食べ続けることが仕事で、その分、消化管も常に働き続けます。

それゆえ、消化器系の疾患にかかることもあり、その中でも消化管のうっ滞はうさぎに見受けられる病気です。

 

消化管の運動が停止することによって、ウンチが小さくなる、出なくなる、食欲が落ちるといった症状が出てきます。

中には腹痛を感じることもあり、元気がなくなってしまうこともあります。

放置してしまうと症状は悪化する一方です。

 

risk_of_hair_change

 

「好きな物も食べないほど食欲がない」「うずくまっている」「姿勢が普段と違って、おかしい」「元気がない」「リラックスしている時とは明らかに違う歯ぎしりをしている」といった様子が見られる際には、早急にウサギの診察ができる動物病院へ連れていきましょう。

このような事態を避けるためにも、日頃からウサギの様子をしっかり見守り、とりわけ体力が落ちやすい換毛期には、小さな変化にも気付いてあげられるようにしておくことが肝心です。

 

 

ブラッシング・グルーミングも重要

 

体調に異常がないか確認するため、また抜け毛の飛び散りを防ぐためにも、換毛期にはきちんとブラッシングやグルーミングをしてあげることも大切です。

お住まいの環境に庭がある場合、外でブラッシングすることが望ましいですが、室内の場合は後から掃除しやすい浴室で行うのが良いでしょう。

 

 

ウサギは皮膚が薄く弱いので、使用するブラシはなるべくステンレス製の物は避け、ラバータイプの製品を選びましょう。

またブラシを使わずに、手を水で少し湿らせて、ウサギの体をマッサージするように撫でる方法もおすすめです。

 

なお、粘着テープをウサギの体に当てるようなことはNGです。

痛みを伴う上、本来抜けてはいないはずの毛まで引っ張ってしまいます。

 

 

掃除や換気対策も忘れずに

 

換毛期に限ったことではありませんが、掃除機や粘着テープを活用して、部屋の清掃も行うようにしましょう。

室内に抜け毛が大量に舞っている状態は、ウサギの健康のために良くありません。

飼育者や家族がアレルギーになってしまう可能性もあります。

 

 

ちなみに、ウサギ用のグルーミング集毛機という物もあるので、運転音が気にならないようであれば、ケージに設置してあげてみても良いでしょう。

 

その他、窓を開けて換気対策することも大事です。

また、ケージの近くに、高性能な空気清浄機を設置するのも良策と言えます。

特に留守がちで長い時間窓を開けられないというご家庭では、空気清浄機は重宝します。

 

 

日頃からウサギの体重や様子を観察し、適切な食事と水分を与え、こまめに掃除をすることで、一年中健やかで快適な生活を送ることに繋がります。

デリケートな時期である換毛期にはより慎重に、ウサギのちょっとした変化にも気付いてあげられるよう、しっかりと見守ってあげてくださいね。

 

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公開日 : 2018/11/28



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