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品種改良で生まれたジュウシマツ。飼い方や繁殖方法を解説






ジュウシマツという鳥をご存知でしょうか。ジュウシマツは、日本で品種改良されて作られた鳥です。

ペットとして飼っている人も多く、動画サイトやSNSで自分のジュウシマツのことを掲載している飼い主さんもよくいます。
そんなジュウシマツは海外でも人気があり、今やジュウシマツのヨーロッパ系の品種もいるほどです。

本記事では、世界でも人気があるジュウシマツの種類や飼育方法、繁殖についてなど、基本的な情報から飼育に役立つ情報まで掲載しています。

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【目次】品種改良で生まれたジュウシマツ。飼い方や繁殖方法を解説

 

ジュウシマツとは

ジュウシマツの基本情報

①体長

②体重

③雌雄の見分け方

④若鳥の特徴

⑤鳴き声

⑥寿命

ジュウシマツの種類

・並ジュウシマツ

・小斑ジュウシマツ

・白ジュウシマツ

・芸ものジュウシマツ

・ヨーロッパ系

ジュウシマツの購入方法

《購入場所》

《価格》

ジュウシマツの飼育方法

《餌について》

《ケージについて》

ジュウシマツの繁殖(巣引き)

《用意する物》

《餌》

《繁殖時の注意点》

おわりに

 

ジュウシマツとは

 

 

スズメのように小柄で可愛らしいジュウシマツですが、そこらへんに飛んでいる鳥ではありません。

ジュウシマツは野鳥ではなく、人工的に作られた なのです。

 

起源は諸説ありますが、中国原産のコシジロキンパラを品種改良した鳥だというのが有力説です。

この起源の鳥は日本で作られているため、ジュウシマツは日本独自の品種が多くいるのです。

 

ペットとして品種改良されてきたため、ジュウシマツは飛翔能力が弱いです。

そのため、もし野生で生きようとしても長く生きることはできないでしょう。

 

この特徴を見ると、ペットとして飼育をしていて逃がしてしまったら、生きている確率は少ないはずです。

大事なペットを危険に冒さないためにも、逃がさないように注意しなければなりません。

 

そのためにも、ジュウシマツについてしっかりと基本を押さえておきましょう。

 

 

ジュウシマツの基本情報

 

 

①体長

 

体長は約10cmです。

日本に多くいるスズメで14cmくらいなので、スズメより少し小柄な大きさとなります。

 

②体重

 

体重は12〜18gです。

計量スプーン大さじ1杯くらいの重さしかありません。

 

③雌雄の見分け方

 

雌雄で形や模様が変わるわけではないので、見た目での判断はできないでしょう。

ただし、オスのみさえずります。

その他の調べ方は科学的鑑定が必要になります。

 

④若鳥の特徴

 

成長と比べると羽毛の色がくすんでおり、腹部の色が薄くなっています。

まだ羽毛の色が鮮明に出ていない状態です。

 

⑤鳴き声

 

 

「プップップ」「ジュッジュッジュ」というような鳴き方をします。

表現しにくいですが、機械音のような鳴き方です。

 

⑥寿命

 

寿命は平均5年です。

長生きする個体だと10歳生きる場合もあります。

 

[ジュウシマツの基本情報まとめ]

 

分類:スズメ目 カエデチョウ科 キンパラ属 ジュウシマツ

和名:十姉妹(ジュウシマツ)

英名:

Bengalese finch(英)
Society finch(米)

体長:10cm

体重:12~18g

鳴き声:「プップップ」「ジュッジュッジュ」

雌雄判別:科学的鑑定、オスのみさえずる

若鳥の特徴:羽毛が不鮮明

改良地:日本

平均寿命:5年

 

 

ジュウシマツの種類

 

ジュウシマツ

 

鳥は羽の模様や羽の特徴により呼び方が変わることが多くあり、ジュウシマツも様々な種類があります。

 

・並ジュウシマツ

 

茶色が多く出ている品種です。

模様は不規則なため、個体により異なっています。

 

・小斑ジュウシマツ

 

白が多く出ている品種です。

茶色の模様がありますが、並ジュウシマツと比べると、とても小さくなっています。

 

・白ジュウシマツ

 

全身が白い品種です。

しかし目は黒なので、赤目のアルビノではありません。

 

・芸ものジュウシマツ

 

巻き羽がある品種の総称です。

この中から、さらに詳しく分けることができます。

 

梵天

 

頭部の羽毛が巻き上がっている品種です。

 

大納言

 

頭部、頸部の後ろ側、胸部と、頭の周りの羽毛がぐるりと巻き上がっている品種です。

 

キング

 

全身の羽毛が巻き上がっている品種です。

この個体は、飛翔能力が低いです。

 

・ヨーロッパ系

 

ヨーロッパで品種改良された品種です。

全長が13cm以上あり、日本の伝統種よりはやや大きめです。

主に、ショーバードとして人気があります。

 

セルフチョコレート

 

腹部が白と黒の網目模様になっており、その他の部分は黒色です。

ヨーロッパジュウシマツの代表的な色変わりです。

ジュウシマツで一番色が濃いとされています。

 

セルフチェスナット

 

基本はセルフチョコレートと同じ模様ですが、セルフチョコレートより色が薄いです。

 

セルフフォーン

 

セルフチェスナットの色をさらに薄くした品種です。

 

パールチョコレート

 

腹部が白と薄茶色の網目模様で、翼と頸部は白の割合が多くなっています。

 

 

ジュウシマツは、この他にもたくさん種類があります。

もし、ジュウシマツを飼育するのであれば、どの種類にするのか迷ってしまいますね。

 

次は、ジュウシマツを飼育したい方向けに購入方法も紹介します。

 

 

ジュウシマツの購入方法

 

 

《購入場所》

 

小動物の販売をしているペットショップにて購入することができます。

例えば、 インコ ・オウム専門店「こんぱまる」や犬猫の販売もされているペットショップの「コジマ」などがあります。

 

その他、里親募集のサイトに掲載されていることも多いので、ペットショップで購入せずに里親になるという方法もあります。

 

《価格》

 

2000円〜10000円くらいが多いです。

色や巻き羽の状態などにより価格が大きく変動します。

また、つがいでいくらと販売されていることも多いです。

 

 

ジュウシマツの飼育方法

 

 

《餌について》

 

は通常のフィンチ用混合餌を主食に、青菜やボレー粉をあげましょう。

混合餌の中には、カラフルな見た目の餌もあります。

見た目はオシャレですが、そのような餌はおすすめできません。

 

なぜなら、その色は合成着色料を使ってつけていることがほとんどだからです。

見た目を考慮して人に買ってもらいやすくするために色をつけているのであって、鳥には必要ない成分です。

むしろ、鳥にあげたくない成分なので、合成着色料を使っている餌は避けましょう・

 

また、油種種が多く入っている混合餌もあまり好ましくありません。

油種子とは「ひまわりの種」「かぼちゃの種」「エゴマ」「ナタネ」などの脂肪分を多く含む種子です。

フィンチ用なので大きな種子は入っていませんが、これらを多く与えると余分な脂肪分を与えてしまう可能性があるので、これらが入っていない混合餌か、ほどほどにあげることができる混合餌にしましょう。

 

ボレー粉は「ミネラル」「ヨウ素」「カルシウム」などが含まれています。

ペレットだけでは補えない栄養補給のために、定期的に適量与えましょう。

 

ビタミンやミネラルの補給には、ネクトンという鳥類用栄養補助食品もあります。

14種類のビタミンと18種類のアミノ酸などが含まれている、粉末状の補助食品です。

こちらは鳥類専門店やネット通販、鳥に詳しい店員さんがいるペットショップでなければ仕入れていないことが多いので、ネットで購入できる場所を探した方がいいでしょう。

 

《ケージについて》

 

小鳥用の ケージ に、水、餌、止まり木、寝床用のつぼ巣を置いてあげましょう。

また、ジュウシマツは水浴びが好きなので、水浴び用の水入れがあった方がいいです。

 

ジュウシマツは比較的飼育しやすい鳥なので、一般的な鳥用品が揃っていれば問題なく育てることができます。

さらに、繁殖もしやすい鳥なのです。

 

 

ジュウシマツの繁殖(巣引き)

 

 

ジュウシマツは縄張り意識が低いため、他の鳥と雑居させても仲良く暮らせます。

また、仮母としても高く評価されており、他の鳥も育てることができるという、温厚で子育てが上手な種類なのです。

そのため、繁殖も比較的簡単な部類です。

 

《用意する物》

 

繁殖をする場合は必ず巣になるものを入れてあげましょう。

天然の乾燥草のつぼ巣やココナッツ繊維のつぼ巣などが500円前後くらいで販売されていますので、それらを使うといいでしょう。

その他にも、ワラや乾燥ゴケ、市販で売られている巣材を使ってあげるのも好ましいです。

 

《餌》

 

妊娠前後は、栄養をたくさん摂取させる必要があります。

そのため、餌の内容を少し変える必要があります。

繁殖用のペレットが販売されているので、それを粉状にして与えてもいいでしょう。

 

《繁殖時の注意点》

 

繁殖がしやすい反面、気をつけなければならないことがあります。

 

①近親交配

 

繁殖をしてそのまま放置してしまうと、繁殖を繰り返し、近親交配をしてしまう場合があります。

そのため、繁殖を制限するためにオスとメスでケージを分けることをおすすめします。

 

②騒音

 

騒音はメスや雛に負担をかけます。

テレビやキッチン、玄関付近などは避け、なるべく落ち着いた場所に設置しましょう。

 

 

おわりに

 

ジュウシマツは飼育がしやすい鳥ですが、飼育するための準備は大切です。

もしジュウシマツを飼うのであれば、しっかりと準備を整えてからむかえ入れてあげましょう。


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