本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
カナリアは、品種改良により美しく鮮やかな羽色の種類が多い 鳥 です。
鳴き声が美しく、日本でも風流な響きとして愛されてきました。
漢字では「金糸雀」と表記され、その美しさを示しています。
カナリアの体長は約12.5cm、体重は20gほど。
小型の鳥で、小さく可愛らしいことから世界中の愛鳥家に親しまれています。
手乗りになることはほとんどありませんが、手乗りできるほど小さな鳥です。
野生のカナリアの生息地はポルトガル領のアゾレス諸島、マディラ諸島、アフリカ北西部のカナリア諸島。
カナリアという名前はこのカナリア諸島から名付けられています。
現在は世界中で繁殖され、さまざまな国でペットとして飼われています。
寿命はおよそ10年ほど。
7~8年が平均寿命であるセキセイインコなどに比べてやや長生きです。
しかし、寿命は飼育環境によって大きく異なります。
中には20年生きたカナリアもいるため、環境によってはかなり長生きできる鳥と言えます。
カナリアは基本的に臆病で警戒心の強い性格。
飼い主に懐きやすいという種類ではありません。
雛から愛情持って育てれば、より懐きやすく手乗りにすることも可能ですが、カナリアの雛の飼育は極めて困難です。
スキンシップを求めるなら、カナリアよりも インコ がおすすめです。
カナリアは美しい鳴き声を持つことも特徴です。
さえずりが上手な個体だと、聞いていて飽きない、癒しの鳴き声が飼い主の自慢ですが、個体によって鳴き方の上手さは異なります。
メスはオスのように鳴くことはほとんどありません。
また、オスでも若いカナリアは鳴き方が下手なことが多いようです。
下手なカナリアでも訓練をすれば、上手に美しく鳴く事ができるようになるため、訓練も飼育者にとっての楽しみのひとつと言えます。
現在ではペット用として養殖されたカナリアが世界中で出回っています。
カナリアの毛色は鮮やかなものから落ち着いたものまで種類によってさまざま。
種類については後述します。
カナリアはもともと大西洋上に浮かぶカナリア諸島、アゾレス諸島、マデイラ諸島などに生息していた鳥。
原種はお腹が若干黄緑色がかり、背中は茶色と白の縞と今の姿から見ると地味な姿をしています。
15世紀初めからスペイン人の船員によってヨーロッパに持ち込まれました。
当初は美しくさえずるオスのみが市場に出荷されていましたが、イタリアでメスの入手・巣引きに成功。
その後ヨーロッパ全土で繁殖されることになります。
イギリスやドイツでペット用に品種改良が始まり、さまざまな色とさえずりの品種が生まれました。
レモンカナリアはこの品種改良の中で生まれた、最も一般的で美しい羽色と鳴き声を持つカナリア。
今も世界各国で愛されています。
カナリアはペットとして愛玩される一方、炭鉱でガス漏れを探知して炭鉱夫を危険から救う仕事を担っていた歴史もあり、人間の生活に深く関係する鳥でした。
日本では、江戸時代の貿易でオランダ人によって輸入され、武士や知識人の間で飼育されるようになりました。
古くから鳥を飼いならしてそのさえずりを楽しむ習慣が日本にはあったため、さえずりだけでなく姿も美しいカナリアはたちまち人気に。
武士や知識人の愛玩ペットとして、大流行しました。
葛飾北斎の日本画にも登場するなど、古い文化にも溶け込んでいます。
カナリアは色が派手で美しい鳥というイメージがあります。
しかし、前述した通り野生種のカナリアは実は地味な色をしています。
そのため、よく見る派手な色のカナリアは、全てペット用に品種改良されたカナリアということです。
品種改良かれた代表的なものにレモンカナリア、白カナリア、赤カナリア、ローラーカナリア、リザードなどが存在します。
カナリアの中でも最もよく見かける全身が黄色のレモンカナリア。
美しい鳴き声で最もポピュラーな種です。
白カナリアは全身が白い美しい種類。
ときおり、白に色がかかる個体もいます。
赤カナリアは「ショウジョウヒワ」という、カナリアと同じアトリ科に属する種類の鳥とオレンジローラーカナリアとを掛け合わせて作り出されたカナリアです。
赤みは具合が薄いピンクに近い個体もいれば、原色の赤色のような羽をもつ個体もいます。
ローラーカナリアは、鳴き声に特化させたカナリア。
より美しく鳴くカナリアということで、容姿はあまり問題になりません。
他の種類より地味な色のものが多いのがローラーカナリアの特徴です。
リザードは、カナリアの種類の中でも最も古い種類。
野生種のカナリアにより近い特徴を持つカナリアです。
その他、非常にバリュエーション豊かな羽色、鳴き声を持つカナリアがまだまだいます。
カナリアの値段の相場はいくらぐらいなのでしょうか?
それは、たくさんの種類が存在し、それぞれ値段の相場が異なるため何とも言えません。
一般的に良く見かけるカナリアなら、大体1万円〜。
しかし、鳴き声や羽色、形によって金額が変わります。
また、カナリアの雛は希少価値が高いため、数万円の値段が付けられることが一般的。
希少で高価なこと、羽色や成長した容姿が分からないことから、ある程度成長してから購入する飼い主が多いようです。
カナリアは警戒心が強く、インコなどに比べると懐きにくい性格です。
インコ や 文鳥 のように手乗りにはできないと考えてください。
もちろん、雛から飼育すればより懐くようになると言われています。
ただし、カナリアの雛は体が特に弱く、素人の飼育が難しいのです。
ペットショップなどでもカナリアの雛は取り扱いがなく、販売されているものはほとんどの場合が成鳥です。
「もし雛から育てたい」「育てあげられる自信がある」というなら、カナリアのブリーダーから譲ってもらうという手がありますが、ペットショップから購入するより飼育条件が高くなることも覚えておきましょう。
飼育知識のない面白半分の飼い主に対し、多くのブリーダーは動物を託すことはありません。
スキンシップを求めるならインコや文鳥を選び、カナリアとはゆっくり信頼関係をつくっていくつもりでお迎えしてくださいね。
カナリアを家に迎える前に、最低限カナリアの飼育方法を知っておきましょう。
カナリアは ケージ で飼育します。
寒さに弱いので、冬の寒い時期にはエアコンの効いた部屋にケージを置くか、ヒーターなどを使用してケージ周辺を20℃程度に保ちましょう。
また、糞が比較的水っぽく、羽やケージ内を汚しがちです。
放置しておくとダニや寄生虫が発生しやすくなり、不衛生で病気になってしまうため、ケージは衛生的に。
掃除は毎日、月に1~2度熱湯消毒してあげましょう。
イタリアFerplast社製の小鳥飼育用フルセットケージ。
本体ケージにえさ入れや水のみ、ミラー、止まり木、フードホルダーなどセットになっていて、すぐにでも飼育を始められます。
360度全ての角度から小鳥の様子が伺えるため、コミュニケーションをとったり眺めたり、安全管理しっかりできます。
前面に引き出しがついていて、取り外し可能。
糞や餌の食べ残しのお手入れが楽にできます。
参考価格:8,194円(税抜)
メーカー名:ファープラスト
サイズ(幅X奥行X高さ):32.5×32.5×49cm
重量:1.4㎏
生産国:イタリア
野性のカナリアはシードや果実などを食べています。
家庭では市販のカナリア用のミックスシードを与えると良いでしょう。
ミックスシードには殻つきと殻なしがありますが、栄養価が高くカナリアのストレス解消にも一役買う殻つきがおすすめ。
また、品種によってはシードに加えて栄養補助食を与えましょう。
例えば、レモンカナリアの黄色い色は放っておくと薄れていきます。
換羽期にカロチンが配合されたレモンカナリア用増色フードを与えると、美しく鮮やかな黄色を保てます。
シードと栄養補助食を必要に応じて与え、副食として小松菜、チンゲンサイ、パセリなどを与えましょう。
小鳥全般のフードとして最適な穀物を配合したシード。
カナリアだけでなく、インコや文鳥などのペットの主食としても。
皮つきなので鳥のストレス解消にもぴったりです。
自然素材の穀物使用で安心ですね。
参考価格:590円(税抜)
メーカー名:エブリバード
内容量:920g
生産国:日本
天然フルーツを練り込んだ鳥用ペレット。
フルーツの独特な形が可愛らしいですね。
鳥が興味をそそる形と、バナナ、オレンジ、アップル、グレープの香りが食欲を増進させます。
サプリメントを必要としない栄養バランスで、安心して鳥に与えることができるシードです。
参考価格:1,263円(税抜)
メーカー名:ズプリーム
内容量:390g
生産国:アメリカ合衆国
カナリアは体内でビタミンDを生成するために日光を浴びることが重要です。
1日に少なくても1~2時間程度日光浴をさせてあげる必要があります。
日光浴の際は直射日光を避け、カーテンを引いた窓際などに一定時間ケージを置いてあげると良いでしょう。
カナリアは水浴びをする習性があります。
これは温度調節や、体を清潔に保つため。
ケージの中に設置するタイプとケージの外に外付けするタイプが市販されています。
ケージ内に水浴び場を設置してあげましょう。
参考価格:円(税抜)
メーカー名:UEETEK
サイズ(幅X奥行X高さ):13.5×13×12.5cm
毛色::種類によってさまざま。黄色、赤、白などが一般的。
性質::美しい鳴き声と見た目の鮮やかな美しさが特徴。
生息地: 大西洋上カナリア諸島含む島々
寿命: 約10年
性格::警戒心が強くなつきにくい。自立心が強い。
カナリアは美しい鳴き声と羽色を持つ鳥です。
他の愛玩鳥に比べてなつきにくい性質を持ちますが、その鳴き声は癒され聞いていて飽きません。
鳴き声も訓練で美しく変えられるのですから、飼い主冥利につきます。
ぜひ、カナリアを迎えてその美しい容姿と鳴き声を楽しんでください。
最終更新日 : 2020/11/17
公開日 : 2017/09/16