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キリギリスってどんな昆虫?童話に登場する昆虫キリギリスの生態と飼い方!






童話にも登場する日本の有名な鳴く昆虫であるキリギリス。

童話では遊んで暮らした結果冬を越えられずに死んでしまうキリギリスですが実際の生態はどんなものなのか。
そもそもどんな見た目なのかを知らない人も多いでしょう。

そんなキリギリスの見た目、鳴き声の特徴から生活の様子、飼い方まで基本的なことをまとめてみました。

キリギリスってどんな昆虫?

 

キリギリスという名前を聞くと皆さんはどのようなイメージを思い浮かべますか?

多くの人はイソップ童話のアリとキリギリスの童話のような、冬に備えてせっせと準備をするアリに対してのんびりと歌を歌って過ごした結果冬に餌がなくなり餓死してしまう怠け者のイメージを思い浮かべた人が大多数でしょうか?

本当にキリギリスは童話のような怠け者なのか、本当はどんな虫なのか詳しく知りたくはありませんか?

 

 

キリギリスとはどんな昆虫なのか:種としてのキリギリス

 

キリギリスはバッタ目キリギリス科キリギリス属に分類される昆虫です。

日本の青森県から岡山県にかけて生息するヒガシキリギリスと、近畿地方から九州地方にかけて生息しているニシキリギリスの総称としてキリギリスと呼称する場合と、ヒガシキリギリスとニシキリギリスを区別せず、近似種などを存在しないものとして扱い、すべて同一の種としての認識する際の呼称としてのキリギリスがあります。

 

 


キリギリスの地域分布と種分け

 

現在の日本における総称としてのキリギリスの分布に対する認識は先述の通り、青森県から岡山県にかけて分布するヒガシキリギリスと近畿地方から九州地方にかけて分布しているニシキリギリスをあわせて本州から九州にかけてとなります。

 

近似種も含めて21世紀初頭では、日本列島に少なくとも4種のキリギリス属が生息すると考えられています。

ですが、北海道に生息するハネナガキリギリスと沖縄に生息するオキナワキリギリスを除外した、青森県から鹿児島県の地域に分布するヒガシキリギリスとニシキリギリスを合わせたものを20世紀末まで1種であると考えられていました。

その際にキリギリスという呼称は標準和名として用いられていました。

 

そして、1990年代に日本でバッタ目の研究が盛んになり始め、それまで一つの種類としてまとめられていたものの中にも、地域によってそれぞれ特徴をもつ個体群が存在することが認知されました。

その中でも東西の日本に別れる広い分布域をもつ2群を明確に別種として、1997年にヒガシキリギリス、ニシキリギリスと呼称されるようになりました。

 

 

キリギリスの姿

 

成虫の体調は25mmから40mmでヒガシキリギリスよりニシキリギリスの方が相対的に大きく、どちらの種も雄より雌の方がやや大きい傾向があります。

体色は生活環境によって緑を基調としたものと、褐色を基調としたものに別れており、それぞれの生活環境で保護色として機能しています。

ヒガシキリギリスとニシキリギリスの差異としては、ヒガシキリギリスは翅が比較的短く、側面に黒斑が多く存在します。

 

それに対してニシキリギリスは翅がヒガシキリギリスよりも長く黒斑は1列程度、もしくは全く存在していません。

ヒガシキリギリス、ニシキリギスともに触角は長く、前脚には捉えた獲物を離さないようにするための脚の直径より長い棘が列生しており、鳴き声をあげる虫に共通して雄はは前翅に発音器を、雌は腹に長い産卵を有しています。

 

 


キリギリスの一生

 

キリギリスの一生は1年間で、1年毎に世代が更新されていきます。

キリギリスは地中にて卵の姿で越冬し、3月から4月にかけての春に孵化し、地中から這い出します。

初齢の幼虫はイネ科の植物の種子や花粉を食べて成長していき、成長するに従って肉食性が強くなり、小型の昆虫や、自らの仲間も捕食の対象とするようになります。

 

そして、夏にかけて成虫となり、秋から初冬にパートナーを見つけて産卵し、冬が本格的に始まる頃には死んでしまいます。

寿命としては童話のアリとキリギリスのようにキリギリスの成虫は冬を超えることは出来ずに死んでしまいますが、彼らは決して怠けていたわけではなく、しっかりと命を次代につなぐための営みを行っているのです。

 

キリギリスは卵の姿で休眠し、冬を越えて春まで待つのですが、キリギリス亜科の孵化にはまだまだ不明な点が多く存在しています。

卵の姿での休眠期間が適切な温度の上下が適切な回数加わらないと完了されず、孵化することがありません。

そのため、孵化するのが産卵の翌年のこともあれば、最長で4年後にもなるのです。

 

 

キリギリスの鳴き声

 

キリギリスの雄がパートナーに求愛する際に発する鳴き声は「ギーチョン、ギーチョン」という鳴き声の繰り返しとなっており、他の虫とも聴き分けやすいのではないでしょうか。

 

 


キリギリスの生活環境と生活の様子

 

キリギリスは日のよく当たる草むらや河原、山間部の茂みなどに生息していることが多いです。

自らの縄張りを持つ習性があるためあまり群生はせず、縄張りを侵す仲間は容赦なく捕食の対象として共食いしてしまうことすらあります。

共食いからもわかることですが、キリギリスは雑食性の昆虫ですが、非常に肉食性が強い性質です。

この肉食性は成長や産卵には不可欠で、不足してしまうと成長不全や産卵不全、卵の不健康化を招いてしまうこともあるのです。

 

飼育の際は動物性タンパク質と生き餌をしっかりと与えないと共食いを誘発してしまうだけではなく寿命を減らしてしまうことになるので注意が必要になります。

キリギリスも脱皮を繰り返して成長するのですがどうやらこの脱皮が得意ではないようで脱皮に失敗したり、脱皮に時間がかかりすぎて天敵に襲われて命を落としてしまうこともあるようです。

 

キリギリスは臆病な性格で、人間に捕まりそうになると死んだフリをしてポトリと落下して草むらや落ち葉の奥深くへと逃げ込んでしまいます。

それにも関わらず、キリギリスは強力な顎を持っており、手で掴もうとすると噛みつかれて痛い思いをしてしまうかも知れません。

捕獲の際に脚が折れてしまいやすいこともあり、素手での捕獲はあまりおすすめできないでしょう。

探す際にはもともと鳴かない雌はもちろん、雄も前脚の耳で人の足音を感知すると鳴きやんでしまうため、保護色の彼らを見つけることはなかなか困難になるかもしれません。


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