本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
タランチュラとは、オオツチグモ科のクモのことを指します。
オオツチグモ類は北アメリカ南西部から南アメリカ、熱帯アジア、地中海地方、熱帯アフリカ、ニューギニア島、オーストラリアなど、世界の温暖な地域に分布し、大型で全身に毛が生えていて、いかにも危険そうな様相です。
近年タランチュラをペットとして飼養する愛好家が増えており、主に 爬虫類 専門のペットショップなどで扱われることが多いです。
雄は成熟すると比較的短命で、雌に食われてしまうこともありますが、雌は飼育下で数十年生きる種類もあります。
タランチュラといえば危険な毒グモのイメージがあるかもしれませんが、実はそうでもありません。
タランチュラの毒は一般的にかなり弱く、皮膚に炎症を起こす程度。
長くても数日で治り、人間での死亡例はほとんどありません。
しかしながら、アレルギー反応が起こった場合には、アナフィラキシー・ショックを発症する可能性もあります。
そうなると死に至ることもありえますが、これまでに報告されたのは1件のみです。
ただし無防備につかみかかるのは、噛まれると非常に痛いですし、避けたほうが懸命です。
ちなみに、最強の毒を持つのはタランチュラではなく、クロドクシボグモと呼ばれるブラジルのクモです。
毒を持っていることから、やはり危険なイメージがつきがちですが本来は温厚な性格です。
敵愾心も弱く、こちらから痛めつけない限り攻撃をするような生き物なんです。
温厚だからといってむやみに触ったりすると噛まれる恐れもありますので、優しく接してあげましょう。
タランチュラはまだまだ珍しいペットのため、結構お値段も高めなのでは?と思う方もいるのでは。
しかし、ローズヘアーという種類は1,000円~3,000円で買うことができるため、意外と手に入れやすかったりします。
そんなお手頃な種類がある一方で、時に数十万円の値がつく種類があるのも事実です。
値段のつき方は、必ずしも成虫が美しいほど高くなっていくわけではありません。
したがって、値段が割と手に入れやすい程度で美しいと思えるような個体と出会える可能性も十分にあるのです。
ちなみに、ベビーからの購入となりそこから育てていくのが一般的なようです。
タランチュラは、平均して雄は3年程度、雌は10年以上と基本的に雌の方が長生きです。
理由は雌が交尾の後に雄を捕食してしまうから、というものがあるようです。
割と長生きしてくれるタランチュラですから、大切に育ててかけがえのない存在にしたいですよね。
しかし、長生きするからといって飼う際に油断は禁物です。
飼い主の些細なミスから短命にしてしまう恐れだってあります。
例えば、ケージを掃除する時など、タランチュラをケージから外に出そうとした際に、手が滑って床に落としてしまう事があります。
もう一つは、湿度や温度の管理ミスです。
タランチュラは種類により好む湿度、温度が違い、湿度や温度が高すぎても低すぎても死に至る繊細な生き物です。
そのため、しっかりと気を使って育ててあげることが大切です。
タランチュラのケージに求められることは、第一に絶対に脱走されないということです。
タランチュラは非常に素早いため、また脱走してしまうと近所にも迷惑がかかってしまい、更に放っておくと生態系にも関わる事態になってくるかもしれません。
そのため、しっかりと管理するということが大切です。
プラケースが適していますが、ツメがしっかりひっかかるものを選ぶと良いでしょう。
また、大きさはタランチュラの体の大きさの3倍はあると良いです。
ケージの掃除はそれほど頻繁に行う必要はありませんが、一つの目安としてタランチュラが脱皮したら脱いだ皮にダニが発生するのを防ぐために掃除してあげると良いでしょう。
参考価格:1,280円(税込)
メーカー名:Sunni Mix
サイズ(幅x奥行x高さ):20.5x12.5x12.5cm
細かいヤシガラと腐葉土をよく混ぜたものが適しています。
腐葉土を購入する際は、農薬などが入っていないものを選ぶことが大切です。
参考価格:980円(税込)
メーカー名:瀬戸ヶ原花苑
内容量:3L
生産国:日本
タランチュラは水をたくさん飲みます。
水入れの深さは全く必要ないので、爬虫類用の浅い餌皿を使うと良いでしょう。
これは皿自体に重さがあり、ひっくり返されるのを防ぐという面でも適しています。
参考価格:900円(税込)
メーカー名:スドー
サイズ(幅x奥行x高さ):10×10×3cm
重量:180g
生産国:中国
パネルヒーターを用意してあげると良いでしょう。
タランチュラの好む温度は25~28℃です。
夏は特に暖めてあげる必要はありませんが、冬はしっかり加温してあげましょう。
参考価格:3,457円(税込)
メーカー名:みどり商会
サイズ(幅x奥行x高さ):22.0×0.1×42.0cm
重量:180g
タランチュラを飼うのに必要なのはこれだけです。
特に国などへの申請や許可を求めることはなく、法律上の規制はありません。
未成年が飼育する際には保護者の同意が必要となってくるだけです。
タランチュラは、主に コオロギ やマウスなどを食べます。
餌用のコオロギがペットショップなどで売られていますので、繁殖させるのが良いでしょう。
週に2回ほど、食べ残しがない程度に与えます。
飼育を始めてから、その個体がどの程度食べるのかをよく観察してから適量を決めるようにしてください。
40種類以上あるタランチュラの中から、ペットとして比較的飼いやすい種類をご紹介します。
タランチュラの中でも比較的丈夫で、大人しい種類です。
この種類は長い絶食期間をとることで知られていますので、餌を食べない場合は一定時間経ったら餌を取り出してあげましょう。
活餌のコオロギに逆にタランチュラがかじられるということもありうるからです。
値段もタランチュラの中ではリーズナブルで手に入れやすいです。
英名:Grammostola rosea Chilean Rose Tarantula
分布:チリ、アルゼンチン、ボリビア
大きさ:6cm程度
寿命:雄は2年程度、雌は10年程度
値段:1,000円~3,000円
タランチュラといえばこの種類と言っても過言ではないくらいタランチュラの代名詞的な種類です。
毒性も弱いので初心者向きです。
脚がやや長く全体的に華奢な印象があります。
英名:Mexican red leg
分 布:メキシコ、パナマ
大きさ:6~7cm程度
寿命:雄は5年程度、雌は10年以上
値段:6,000円~15,000円
タランチュラという生き物が、毒を持つ捕食者であることは事実です。
しかし、飼育が容易で、鑑賞用ペットとして優れていることもまた事実なのです。
気を使って飼育してあげれば、あなたのかけがえのない存在になることでしょう。
本記事が少しでも役に立てば幸いです。
公開日 : 2016/11/07