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とても小さいプードルのティーカッププードル。
実はティーカッププードルという名前は、犬種の制定をするケネルクラブに登録された正式な犬種ではありません。
ティーカッププードルは、犬種的には プードル です。
後述もしますが、2kg以下のプードルのことをティーカッププードルと言います。
ティーカッププードルは、プードルと言われてよく連想される姿形そのままの外見をしています。
ぬいぐるみのようなふわふわした外見で、もこもこした毛に覆われており、とても小柄な体格をしています。
毛皮自体はシングルコートなので、その見た目から受ける印象とは違い、抜け毛はとても少ないです。
小柄な外見通り、筋肉も骨もかなり弱い犬種です。
ティーカッププードルは生後6~7か月ほどで成長が止まります。
体重は1.5~1.8㎏で、体高は20㎝以下です。
ティーカッププードルは、前述の通り体重の2kg以下のプードルのことを指します。
そのため、場合によってはティーカッププードルも大きくなりすぎてティーカッププードルの基準を逸脱してしまうことがあります。
プードルの体重と呼称を以下に重い順に並べました。
タイニープードル が2~3kgなので、ティーカッププードルは更に小さい2kg以下のもの。
しかし、ティーカッププードルは、ケネルクラブ制定の犬が健康であるとされる基準体重を満たしておらず、正式な制定されたサイズとして認定されていません。
ティーカッププードルの毛色は非常に様々な種類が存在します。
毛色によって性格が変わると言われており、ティーカッププードルを見極める上で毛色は非常に大切なものとされています。
ここでは3つのカラーをご紹介します。
毛色がブラックのティーカッププードルは、控えめで落ち着きのある利口なティーカッププードルである傾向があります。
ホワイトのティーカッププードルは、甘えん坊な性格の子が多い傾向にあります。
ティーカッププードルのホワイトは、純白だったり乳白色だったり様々な色を指します。
レッドが最も人気が高い毛色です。
まさにぬいぐるみのようなかわいい外観が人気の秘訣のようです。
レッドに似た濃いオレンジ色のアプリコットも人気色なので、なかなかペットショップで出会えることはないでしょう。
レッドやアプリコットは天真爛漫で元気な子の場合が多い傾向にあります。
ティーカッププードルの歴史は、 プードル の小型化の歴史そのままです。
プードルがいつから小型化されたかは定かではありません。
16世紀頃からフランスの上流階級の女性の中で人気になり、そこでプードルが小型化されたといわれているのが通説です。
小型化される前は、スタンダードプードルしか存在しませんでした。
しかし、17世紀から18世紀にかけては、明確にプードルが小型化されていることが記録に残っており、トイプードルのサイズまで小型化されているという記録が残っています。
さらに、18世紀にはフランスだけでなくイギリスにまで人気が飛び火しました。
日本に入ってきたのは1900年代中盤の頃の話で、ミニチュアプードルが3匹輸入されたのが始まりです。
2008年には日本での登録犬種でトイプードルが1位を獲得するほどの人気となりました。
更には警察犬試験に合格して嘱託警察犬として採用されるなど、トイプードルは愛玩犬にとどまらず、活躍の場を広げています。
ティーカッププードルは、さらに小さいプードルとして、ここ十数年の間にアメリカで作られるようになったとされています。
体重の箇所でも言及しましたが、ティーカッププードル自体はまだプードルの中の制定されているサイズとして認定されていません。
あまりに小さすぎて健全性の問題があるためです。
今後規格外から正式に認定されるには健全性の問題などをクリアしなければなりません。
好奇心旺盛で賢く、甘えん坊という基本的にはプードルの性格をそのまま引き継いで小型犬の特徴を足した性格です。
飼い主にとって嫌なことはほとんどしない、従順な性格をしています。
しかし、体がとても小さい分警戒心は非常に強いです。
社交性もあるので、他の動物がいる家庭でも飼いやすいとされています。
ティーカッププードルはとても小さい犬なので、その分非常に弱い生き物です。
筋肉も骨も非常に弱く、低めのソファーから飛び降りても骨折する危険性が高いほど。
ティーカッププードルの生活環境周辺には段差をつくらないなど、工夫が必要でしょう。
散歩は必須ですが、体力のある犬ではないので、長時間の散歩は厳禁です。
また、散歩にしても小さいうちは外で菌を拾って病気になる可能性もあるため、できるだけ屋内で遊んであげるのが良いでしょう。
小さい体通り、病気にも非常に弱い犬種なのです。
また、ブラッシングは1日数回はしてあげると良いでしょう。
比較的毛が長い犬種なので丁寧にブラッシングをして、毛が絡まったり汚れがそのままになったりするのを防ぐようにしてください。
ティーカッププードルの平均寿命は12~15年と、小型犬としては標準の寿命です。
体が弱いことから病気になりやすく寿命まで生きられないケースも多いので、日頃からの健康チェックを怠らないようにしましょう。
ティーカッププードルをペットショップで購入する場合、30万円前後程度かかります。
トイプードルよりも比較的高い値段です。
理由としては、個体数が少ないため。
歴史が浅いためか、ティーカッププードルは飼育難度が高いので個体数も少なく、繁殖も不安定です。
仕方ないと割り切るしかないかもしれません。
購入時は以下の点に気を付けると良いでしょう。
たまに未熟児や栄養不足のトイプードルをティーカッププードルと偽る店やブリーダーがいるそうです。
生後4ヶ月までいくと、ちゃんとティーカッププードルの基準を満たしているかの判断がし易いです。
ティーカッププードルは比較的病気にかかりやすいです。
特に以下の病気には気を付けるようにしましょう。
小型のプードルがかかりやすい病気で、副腎の病気です。
疲れやすくなったり、ぐったりするような症状が増えた場合は、クッシング症候群かどうかを確認する必要があります。
免疫介在性溶血性貧血は、体内に侵入するウイルスや細菌などの外敵を攻撃する免疫システムが、自分の赤血球を攻撃し、破壊してしまうことによって発症します。
発症したら、元気がなくなる、疲れやすい、運動をしたがらない、などの貧血の一般的な症状のほかに多飲、多尿、食欲の低下や嘔吐、脈が速いなどの症状も見られます。
免疫介在性溶血性貧血は、原因が不明なこともあり、予防は困難です。
しかし、放置しておくと2~3週間で死亡することもあるので、早期発見、早期治療が重要です。
進行性網膜萎縮症は、網膜にある光を受容する部分に異常が生じることで網膜が徐々に委縮し、最終的には多くの犬が失明してしまいます。
進行性網膜萎縮症は遺伝性の病気であるため、予防することはできません。ただ次世代へ引き継がせないように、繁殖計画をしっかり立てる必要があります。
他にも、「糖尿病」「てんかん」「膝蓋骨脱臼」「外耳炎」などプードルがかかりやすい病気にも注意が必要です。
原産国:フランス
価格:30万円ほど
平均寿命:12~15年
毛色:ブラック、ホワイト、ブルー、グレー、ブラウン、カフェオレ、アプリコット、クリーム、シルバー、シルバー・ベージュ、レッドなど
体重:1.5~1.8㎏前後
特徴:小柄で気品のあるクルクルとした体毛
性格:人懐っこく甘えん坊、賢い
かかりやすい病気:免疫介在性溶血性貧血、進行性網膜萎縮症、糖尿病、てんかん、膝蓋骨脱臼、外耳炎など
ティーカッププードルについて詳しくご紹介しました。
これから飼おうと考えている方の参考になれば幸いです。
公開日 : 2016/09/08