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犬にさつまいもを与えるメリット、さつまいもに含まれる主な有効成分
結論から言うと、 犬にさつまいもを与えても大丈夫 です。
さつまいもの成分は、ワンちゃんにとってもメリットがたくさんあります。
ただ、 際限なく与えて良い訳ではなく、与える場合の注意点 もありますので、それは後ほどご紹介します。
香りが食欲をそそるさつまいもは、ワンちゃんも大好物。
そして犬が食べて喜ぶだけでなく、以下のように 犬の健康にも良い成分 がたっぷり含まれています。
さつまいもは、いも類で最もビタミンCが多く含まれています。
加熱しても成分が失われにくいのが特徴です。
ビタミンCは 抗酸化作用があり、老化防止効果 が期待できます。
また、 ストレスや関節炎などの予防 にもなると考えられています。
神経機能に重要な役割 を担っている栄養素です。
不足すると筋力低下や歩行障害などを引き起こします。
エネルギーの生成に必要 な栄養素でもあります。
抗酸化作用 のあるビタミンEは、玄米よりも多く含まれています。
単体での働きだけでなく、 ビタミンCの働きをサポートする効果 も期待できます。
整腸効果 のある食物繊維も豊富なので、 便秘気味のワンちゃんにもおすすめ です。
腸内環境を整え、大腸がんの予防にも効果的と考えられています。
さつまいもを切った時に断面から出ている白い液体をヤラピンと言います。
食物繊維との相乗効果により、 便通を良くしてくれる 成分です。
ワインやぶどうに含まれているポリフェノールの一種です。
主にさつまいもの皮や紫芋に多く含まれており、 抗酸化作用 があります。
また、 がん予防にも効果的 と考えられています。
ワンちゃんが嫌がらなければ、さつまいもを与える際は皮ごと与えてあげた方がアントシアニンの効果も期待できます。
ビタミンや食物繊維が豊富で犬に与えるメリットも多いさつまいもですが、もちろん与えすぎはNG。
ここでは、与える際の注意点をご紹介します。
ワンちゃんの体格にもよりますが、おおよそ1日15g程度を目安として与えましょう。
糖質が多い食材なので、 与えすぎてしまうと肥満の原因 になる場合があります。
また、 過剰摂取により軟便、下痢を引き起こしたり、反対に便秘 になってしまう場合もあります。
犬が喜ぶからと、ついつい与えすぎてしまわないように気を付けてください。
さつまいもは皮つきで与えても問題ありません。
しかし、消化できずに便にそのまま出てきてしまったり食べづらい場合は、皮を剥いてあげても良いでしょう。
さつまいも自体を与えるのは問題ありませんが、 人間用に加工されたものは注意が必要 です。
さつまいもの煮物やスイートポテトなどのデザートといった加工品は、 調味料や砂糖が入っているため犬に与えるには適していません。
いつも食べているさつまいもの香りがすると、目を離した隙にワンちゃんが食べてしまったということも考えられます。
そのため、人間用の加工品には十分注意してください。
ワンちゃん用のさつまいものおやつも売っているので、どうしても加工品を与えたい場合は、犬用を購入して与えるようにしましょう。
さつまいもは茹でたり蒸したりして 必ず加熱してから与えましょう。
食べやすい大きさにカットするか、マッシュ状やペーストにしてあげると食べやすいです。
さつまいもはワンちゃんに与えて問題ない食材ですが、場合によってはアレルギーがあるワンちゃんもいるかもしれません。
初めて与える際は、まず少量から与えて様子を見るようにしてください。
万が一、さつまいもを食べた後に嘔吐や下痢などの症状や元気がなくなるなどが見られた場合は、早急にかかりつけの動物病院に相談しましょう。
さつまいもには犬にとってメリットの多い成分が含まれていますが、シュウ酸やカリウムという成分も含まれています。
シュウ酸は結石の原因にもなると考えられており、カリウムは腎臓が弱っている犬にはよくないとされています。
健康的な犬に適量与える分にはメリットの多い食材ですが、持病を持っていたり、食事制限をしている犬には注意が必要です。
そのような場合は、かかりつけの獣医さんに相談するようにしましょう。
ワンちゃんも大好きなさつまいも。
ここでは、さつまいもの簡単な調理方法をご紹介します。
さつまいもを蒸しただけの簡単お手軽おやつです。
食べやすい大きさにカットして与えてあげると良いでしょう。
同じく整腸効果の高いヨーグルトと一緒に与えたり、普段のフードにトッピングとして加えてあげても喜びます。
<作り方>
加熱しすぎると焦げて火災の原因になります。
電子レンジによって火力も異なるので、必ず様子を見ながら加熱してください。
さつまいもを薄くカットして電子レンジで加熱しただけの簡単調理です。
蒸したさつまいもよりもパリッとした食感が楽しめ、持ち運びもしやすいので、お出かけの際のおやつとしてもおすすめです。
上手に自分で噛み砕けるワンちゃんであればそのまま与えても問題ないですが、丸呑みする危険がある場合はちぎって与えてください。
<作り方>
さつまいもの薄さやレンジの火力によって焼き時間が異なるため、必ず様子を見ながら加熱してください。
加熱しすぎると焦げてしまい、火災の原因になって危険です。
パリパリっとした食感が好みの場合はさつまいもを薄めにカット、ホクホクした噛み応えのある方が好みの場合は厚めにカットするのがおすすめです。
もしパリパリにした場合は、ワンちゃんに与える際に棘が喉に刺さらないように注意してください。
たまのご褒美として、さつまいもを使って手作りごはんに挑戦してみるのもおすすめです。
手作りごはんで一番お手軽なのが具材を鍋で煮るだけのおじやです。
肉・魚類:野菜(さつまいも):米=1:1:1の配分で作ってあげると良いでしょう。
<作り方> ※食材は一例
食材は飲み込めるサイズに小さくカットしてあげてください。
分量はささみ:野菜:ごはん=1:1:1のイメージです。
また、与える際は人肌程度に冷ましてから与えてください。
おじやに入れる食材は、アレルギーや犬が食べられない食材などに十分注意した上で与えるようにしましょう。
野菜類は尿路結石を悪化させることもあるので、持病のある犬では獣医さんに確認してからが良いですね。
あくまでご褒美の一つとして作ったレシピなので、総合栄養食のようにこの一食で栄養が全て取れるものではありません。
犬が喜ぶさつまいもをあげたいけど、調理するのは難しいという場合は、「焼き芋」や「干し芋」を与えるのがおすすめです。
人間用に加工したものは犬には適さないものが多いですが、焼き芋や干し芋は味付けされていない加工品なので、犬に与えても問題ありません。
しかし、バターやはちみつがかかっていたり、砂糖でコーティングされていたりとさつまいも以外のものが入っている場合は、犬に与えるのは適しません。
また、焼き芋を与える場合は、やけどや焦げている部分に注意してください。
喉に詰まらせたりすることのないよう、必ず小さくカットして与えてあげると良いでしょう。
甘くて美味しいさつまいも。
味だけでなく、ビタミンや食物繊維も豊富で整腸効果もあり、犬に与えるメリットも多いです。
ただ、与えすぎは肥満の原因にもなるので量には注意が必要ですが、時々ご褒美やおやつに与えたり、たまに手作りご飯に混ぜてあげるとワンちゃんも喜んでくれるでしょう。
与える量や与え方に気を付けながら、ぜひご自宅のワンちゃんに与えてみてくださいね。
監修:獣医師 山口 明日香(やまぐち あすか)
日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科卒後、2つの動物病院に勤務し、現在も臨床獣医師として働く。
ワークライフバランスを整えるため、在宅でのLINEおよび電話による健康相談、しつけ相談も開始。
その過程で、病気のみならず各種トレーニングと問題行動の大変さ、大切さを知る。
今後は学校飼育動物学で学んだ動物飼育と、子供の情緒の発達についても発信し、獣医動物行動研究会において問題行動の知識を深め、捨てられる動物が減るように正しい情報を伝えるべく模索中。
最終更新日 : 2022/10/12
公開日 : 2020/08/17