本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
栄養価が高いとされているバナナ。
朝ごはん代わりに食べる方も多いため、テーブルの上にいつも置いてあるというご家庭もあるかもしれません。
テーブルの上に置いてあるバナナの甘い香りを、クンクン嗅いでいるワンちゃんもいるのではないでしょうか。
愛犬が興味を持っていると、目を離した隙に食べてしまったりしないか心配ですよね。
そもそも、犬はバナナを食べても大丈夫なのでしょうか。
結論から申し上げると、バナナは犬にも与えても問題ありません。
ただし、与えすぎたり、与え方を誤ってしまうのはよくないため、本記事で詳しく解説していきます。
犬にバナナを与えてもいいことはわかりましたが、犬はバナナを好んで食べるのでしょうか。
その答えは 犬による としか言いようがありません。
ちなみに、筆者の愛犬たちは下記の通りです。
【我が家のわんこ1】喜んで食べる。バナナの皮をむいた瞬間に喜ぶ。
【我が家のわんこ2】一応口に含むものの吐き出して食べない。
【我が家のわんこ3】熟しすぎていない硬めのバナナは食べるものの、熟し始めた柔らかいバナナは嫌い。味は好きですが、食感が嫌いなようです。
このように三者三様です。
3匹とも香りは好きなようなのですが、食感や味で好みがあるようです。
好き嫌いが分かれるバナナですが、与えた場合のメリットは何でしょうか。
血圧の調整や細胞の働きを活発にするカリウムの含有量が多いので、高血圧の予防や体の調子を整える効果があります。
愛犬が疲れてるなと感じる時に与えるのも良いでしょう。
ただし、愛犬の状態によっては、カリウムを大量に摂取すると高カリウム血症を引き起こす場合があります。
持病がある場合は、獣医師に相談してから与えるようにしましょう。
熟したバナナにはブドウ糖がたくさん含まれています。
ブドウ糖は消化によく吸収も早いので、エネルギー補給に適しています。
スーパーでも手に入りやすいので、ちょっとしたおやつ代わりに与えるのも良いでしょう。
食物繊維が豊富で、オリゴ糖も含んでいます。
食物繊維はお腹の調子を整えてくれ、オリゴ糖は腸内の善玉菌を増やす効果があるので、バナナを摂取することで腸内環境を整える効果が期待できます。
ただし、与えすぎるとお腹が緩くなってしまう場合もあるので気を付けてください。
バナナを与えることにメリットがあったとしても、与える際に気を付けなくてはならないことがいくつかあります。
愛犬の大きさにもよりますが、1日で20g程度が適量です。
便秘気味だからたくさんあげようとすると、反対にお腹が緩くなりすぎてしまう可能性もあります。
また、バナナばかりあげていると、バナナでお腹が満たされて本来食べなくてはならないフードの量か減り、必要な栄養素が摂取できなくなってしまうため、1日の適量を超えないようにしましょう。
イメージとしては、おやつとして考えるといいと思います。
既製品のおやつは添加物が入っているものも多いので、その代わりにバナナを与えれば、添加物も入っておらず安心して与えることができます。
バナナは柔らかいので、犬が自身で噛み砕くことはできると思いますが、なるべく食べやすい大きさにカットして与えてあげましょう。
焦って丸呑みしてしまって喉に詰まらせてしまうと大変です。
愛犬のサイズに合わせてカットしてあげましょう。
また、その際は皮や筋も取り除いて与えてください。
エネルギー補給に適していたり、整腸効果があるなどメリットも多いバナナですが、糖度が高いために与えすぎると肥満の原因に繋がることもあります。
必要以上に与えないように注意しましょう。
バナナ自体は与えても問題ありませんが、バナナを使った加工品には注意が必要です。
例えば、人間用に加工されたバナナの食品を与えるのはNGです。
ケーキやクッキーはお砂糖がたくさん入っていますし、ものによっては犬が食べられない食材が入っている場合もあります。
加工品を与える場合は、犬用に加工されている商品を与えるようにしましょう。
犬にもアレルギーがあります。
一般的に多いとされているのは、牛肉、鶏肉、小麦などですが、中には果物にアレルギーを持っている犬もいます。
バナナを与える際には、最初は少量から与えるようにし、様子を見るようにしましょう。
アレルギー症状としては、下痢や吐き気、皮膚のかゆみ、湿疹などが見られます。
バナナを食べてから上記のような症状が出た場合は、かかりつけの動物病院に相談しましょう。
人間用に加工された商品を与えるのは危険ですが、ワンちゃん用にバナナのおやつを手作りしてあげるのも良いでしょう。
自分で作れば材料に何が入っているかわかるので安心です。
我が家の犬のように、バナナの匂いには釣られるものの食感が苦手というワンちゃんには、このように加工してあげると喜んで食べてくれるかもしれません。
バナナを薄い輪切りにしてオーブンで焼いたバナナチップスや、小麦粉とオイルを加えて焼いたクッキーやケーキなんかもおすすめ。
小麦にアレルギーをもっているワンちゃんの場合は、米粉を使ったお菓子も良いでしょう。
いずれも与えすぎには注意してください。
人間だけでなく、犬にとってもエネルギーを補給できたり、整腸作用があり、与えるメリットがあるバナナ。
犬は、最低限ドッグフードと水を与えていればそれだけで栄養上は問題なく生きていけると言われていますが、時々はご褒美やおやつ代わりにバナナを与えてあげると喜ぶかもしれません。
我が家では、おやつの時間にはバナナを含めて様々なフルーツを与えていますが、ドッグフードの時と比べても喜びようが違います。
ワンちゃんそれぞれに好みがありますので、今回ご紹介したように色々なアレンジをして与えるのもおすすめです。
監修:獣医師 山口 明日香(やまぐち あすか)
日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科卒後、2つの動物病院に勤務し、現在も臨床獣医師として働く。
ワークライフバランスを整えるため、在宅でのLINEおよび電話による健康相談、しつけ相談も開始。
その過程で、病気のみならず各種トレーニングと問題行動の大変さ、大切さを知る。
今後は学校飼育動物学で学んだ動物飼育と、子供の情緒の発達についても発信し、獣医動物行動研究会において問題行動の知識を深め、捨てられる動物が減るように正しい情報を伝えるべく模索中。
最終更新日 : 2022/08/25
公開日 : 2019/12/18