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水槽を泳ぐ黒い幽霊!?熱帯魚「ブラックゴースト」の特徴や飼い方を解説






「ブラックゴースト」というなんとも怖そうな名前の熱帯魚をご存知でしょうか。
彼らは熱帯魚であるにも関わらず、一般的な熱帯魚とは全く異なるフォルムを持った不思議な生き物です。

全身は真っ黒で平たく、長いヒレをヒラヒラ動かして泳ぎ、電気を発するというちょっとクセのある熱帯魚、ブラックゴースト。
当記事では水槽の中の黒い幽霊「ブラックゴースト」について、その特徴や生態、飼い方などを解説します。

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【目次】水槽を泳ぐ黒い幽霊!?熱帯魚「ブラックゴースト」の特徴や飼い方を解説

 

ブラックゴーストの生態

分布

大きさ

食性

特徴

繁殖

寿命

ブラックゴーストの生態まとめ

ブラックゴーストはペットとして飼えるのか

ブラックゴーストの購入方法

ブラックゴーストの値段

ブラックゴーストの飼い方

ブラックゴーストのエサ

ヒーター

水槽

フィルター

隠れ家

ブラックゴーストと混泳できる熱帯魚

ブラックゴーストとの混泳に向かない熱帯魚

ブラックゴーストがいる水族館・施設

【長崎県】西海国立公園 九十九島水族館 海きらら

【東京都】サンシャイン水族館

さいごに

 

 

ブラックゴーストの生態

 

 

ブラックゴーストはアマゾン川流域に住んでいる、体がナイフのような形をした魚「ナイフフィッシュ」の仲間です。

熱帯魚ショップでもときおり見かけますが、なんともいえない不思議なフォルムをしています。

 

分布

 

野生のブラックゴーストは南米(ベネズエラ、パラグアイ、ペルー)のアマゾン川流域に生息しています。

 

大きさ

 

ブラックゴーストは5~6cm程で販売されていますが、成魚になると30~50cm程になります。

 

食性

 

ブラックゴーストは肉食性の熱帯魚です。

野生では水生昆虫の成虫や幼虫などを食べています。

 

特徴

 

 

ブラックゴーストの特徴は全身が黒色をしていること、尾びれに白い模様が入っていることです。

そして、一度見たら忘れられないとても特徴的な泳ぎ方をします。

 

長いヒレをヒラヒラさせながら泳ぐ姿が幽霊のように見えるということで、  「黒い幽霊」  と言う名前が付けられています。

夜行性のため夜になると動き回るその姿は、確かにどことなく幽霊っぽく見えるかもしれません。

 

また、デンキナマズ目に属するブラックゴーストは、  弱い電気を発する  ことでも有名です。

この電気はほとんど目が見えないブラックゴーストが獲物を探し、捕らえるために使っています。

 

繁殖

 

ブラックゴーストを自宅で繁殖させることは難しいです。

オスメスの判別が難しいこと、同種で争う性質が強く複数飼うことが難しいことから、自宅で繁殖させたという事例はほとんど確認されていません。

 

寿命

 

ブラックゴーストの平均的な寿命は5~10年程と言われています。

上手に飼うことができれば、10年以上生きる個体もいるようです。

 

ブラックゴーストの生態まとめ

 

分類:条鰭綱 デンキウナギ目 アプテロノートゥス科

学名:Apteronotus albifrons

英名:Black ghost、Black ghost knifefish

分布:南アメリカ(アマゾン川流域)

大きさ:全長30~50cm程

食性:肉食性

繁殖:難しい

寿命:5~10年程

 

 

ブラックゴーストはペットとして飼えるのか

 

 

ブラックゴーストはペットとして飼うことができます。

犬のような特徴的な顔を持ち、なんとも不思議な泳ぎ方をするブラックゴーストは、一部の愛好家にとても人気があります。

 

しかし、ブラックゴーストは最大50cm程の大きさになる熱帯魚です。

人間の腕程の大きさになる熱帯魚をおよそ10年続けて飼うことができるかどうか、よく考えてからお迎えするようにしてくださいね。

 

ブラックゴーストの購入方法

 

 

熱帯魚を扱うショップにて販売されています。

通販でも購入できますが、しっかりと飼育環境を整えてからお迎えしてください。

 

ブラックゴーストの値段

 

 

1匹あたり1,000円前後で販売されています。

生体は手軽に購入できる価格ですが、飼育に必要なものを揃えるためにはそれなりに費用がかかります。

 

 

ブラックゴーストの飼い方

 

 

ブラックゴーストはそこまで気性が荒くないため、単独飼育であれば比較的飼いやすい熱帯魚と言われています。

しかし、急激な温度の変化、水質の変化であっという間に死んでしまうという繊細な部分も持ち合わせています。

当項目では、ブラックゴースト飼うために最低限必要と考えられる物を紹介します。

 

ブラックゴーストのエサ

 

 

ブラックゴーストは肉食性の熱帯魚です。

アカムシなどの生き餌を好みますが、人工飼料にも慣らすことができます。

基本的には人工飼料を与えて、おやつとして冷凍アカムシを与えると良いでしょう。

 

ヒーター

 

 

南米出身のブラックゴーストは寒さに弱く、適温は24~28℃の間と言われています。

いつの間にかヒーターが故障して水温が下がってしまい、そのまま死んでしまったという話もあります。

水温が下がる時期は必ず水槽用ヒーターを設置してあげてください。

 

水槽

 

 

ブラックゴーストは最大で50cm程の大きさになる熱帯魚です。

水槽で飼育するとそこまで大きくならないことが多いようですが、最低でも60cm水槽を用意してあげましょう。

60cm水槽となると置き場所を考える必要があり、また水替えや掃除をするのも簡単なことではありません。

 

フィルター

 

 

ブラックゴーストは水質の変化に弱い、繊細な一面を持った熱帯魚です。

水がひどく汚れないように、水槽のサイズに合ったフィルターを設置しましょう。

水替えをする時は一気に水を換えるのではなく、3分の1~4分の1くらいの量を換えるようにしてください。

 

隠れ家

 

 

ブラックゴーストは同種や近縁種の熱帯魚と激しく争う性質があります。

また、野生では河川の川底に生息しているためか、  隠れ家があると安心する  ようです。

単独飼育する場合も混泳させる場合も、土管や流木、水草などを使って隠れ家となる場所を用意してあげると良いでしょう。

 

ブラックゴーストと混泳できる熱帯魚

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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ブラックゴーストは混泳向きの熱帯魚ではありません。

ただ、同じくらいのサイズで性格が温和な熱帯魚であれば、混泳できる可能性はあります。

水槽の底で暮らす ポリプテルス やプレコの仲間であれば、混泳できている事例が多いようです。

 

しかし、混泳に関しては、実際のところやってみないとわからないことが多いです。

混泳をさせる場合には、魚同士の相性が悪かった場合どうするか考えてから挑戦してみてくださいね。

 

ブラックゴーストとの混泳に向かない熱帯魚

 

 

一般的にブラックゴースト、エレファントノーズフィッシュとの混泳は難しいと言われています。

ブラックゴーストは電気を発生させる魚(同種や近縁種)と激しく争います。

その争いは、時には殺し合いにまで発展することもあります。

 

また、ヒレが長い魚、ブラックゴーストより小さな魚も混泳に向きません。

彼らは他の魚のヒレをかじることがあり、なおかつ彼らが発する電気は他の魚にとってストレスになる可能性があるためです。

昼行性の熱帯魚にとっては、夜動き回るブラックゴーストの存在自体が大きなストレスとなります。

相性が良ければどんな魚とも混泳できますが、慣れないうちは単独飼育することをおすすめします。

 

 

ブラックゴーストがいる水族館・施設

 

 

大きな体で不思議な泳ぎ方をするブラックゴーストは、全国各地の水族館で飼育されています。

「ゴースト」という名前と見た目を活かし、ハロウィンやホラー系の企画展で使われることもあるようです。

ブラックゴーストが実際どのくらいの大きさになるのか、まず水族館で観察してみてはいかがでしょうか。

 

【長崎県】西海国立公園 九十九島水族館 海きらら

 

 

長崎県にある、西海国立公園に指定されている「九十九島」の海を表現した水族館です。

約120種13,000匹もの魚が泳ぐ大水槽は大迫力、圧巻の一言に尽きます。

全長180cm・体重80Kgもある水族館のボス巨大魚、「タマカイ」もぜひ観察してくださいね。

 

西海国立公園 九十九島水族館 海きららの基本情報

 

住所:長崎県佐世保市鹿子前町1008番地

マップ: Googleマップ

電話番号:TEL.0956-28-4187

入園料:

大人(高校生以上)    1,440円
小人(4歳〜中学生)  720円
3歳以下  無料
シルバー(70歳以上)  1,230円

開園時間:

3~10月 9:00〜18:00
11~2月 9:00〜17:00

休館日:年中無休

公式ホームページ:  西海国立公園 九十九島水族館 海きらら

 

【東京都】サンシャイン水族館

 

 

池袋の高層ビルにある、都会の中にいながらたくさんの生き物に会うことができる水族館です。

ブラックゴーストは2018年のハロウィンイベントで「ハロウィンにちなんだ魚」として、来館者を出迎えていました。

ついペンギンやカワウソなどに目が行ってしまいがちですが、熱帯魚たちのことも観察してみてくださいね。

 

サンシャイン水族館の基本情報

 

住所:東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル 屋上

マップ: Googleマップ

電話番号:03-3989-3466

入園料:

大人(高校生以上)     2,200円
小・中学生         1,200円
4才以上         700円

開園時間:8:30〜21:00

休館日:年中無休

公式ホームページ:  サンシャイン水族館

 

 

さいごに

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by nami (@nami_223) on

 

水槽を泳ぐ黒い幽霊、ブラックゴーストについて解説してきました。

個性的な見た目で不思議な泳ぎ方をする彼らのなんとも言えない可愛さに、一目ぼれしてしまう方も多いようです。

 

ブラックゴーストは今までご紹介してきた通り、単独飼育であれば比較的飼いやすい熱帯魚です。

しかし、正直なところ初心者向きとは言いにくい繊細な部分もあります。

 

体が大きくなっても、変わらずに可愛がることができるでしょうか。

10年以上生きるとしても、ずっと面倒を見続けることはできるでしょうか。

 

ブラックゴーストに限らず、熱帯魚を飼う時はぜひその生態や寿命、成魚の大きさをよく調べてから飼うようにしてくださいね。


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