本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
生活環境によりますが、 文鳥 の寿命はおおよそ7〜8年です。
中には10年以上生きた長寿の個体も存在します。
文鳥の8歳は人間でいう80歳以上に相当すると言われているため、決して8歳が短命というわけではありません。
文鳥は大きく分けて「ノーマル文鳥」「白文鳥」「桜文鳥」「シナモン文鳥」「シルバー文鳥」の5種類に分けられます。
この中で最も体が丈夫な種類は「 桜文鳥 」です。
桜文鳥はノーマル文鳥と白文鳥を掛け合わせた品種です。
文鳥初心者の方や体が丈夫な品種を選びたい方は、桜文鳥をはじめノーマル文鳥や白文鳥がおすすめと言えます。
文鳥が寿命を全うできない場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。
ここでは、文鳥の飼育で多く見かけるトラブルを紹介します。
体の小さな文鳥は、思わぬ隙間から脱走してしまう場合があります。
一度外に出てしまうとパニックに陥り、自分でも居場所がわからなくなってしまうため、再び戻ってくるのは容易ではありません。
脱走防止のためには放鳥する前に戸締りをしっかりと行い、透明な窓ガラスにぶつからないようレースのカーテンを閉めておきましょう。
食中毒とは人間の食べ物を食べたり、薬など毒性のあるものを口にしまったりするトラブルです。
チョコレートやネギ類、コーヒー豆などは有名ですが、パンやご飯粒も与えると危険です。
ご飯粒はねばねばしているため「そのう炎」の原因になりますし、パンには砂糖や塩などが添加されています。
人間の食べ物はもちろん、文鳥の口に入って危険なものは、手の届く場所に置かないよう注意が必要です。
文鳥を始めとする小鳥に多いトラブルとして、事故も挙げられます。
ドアを閉める際に体を挟んでしまう、調理中の鍋に入ってしまう、いつの間にか布団の中に潜り込んでつぶしてしまうなど、事故は思わぬところに潜んでいます。
文鳥の放鳥時間にはなるべく目を離さないように心がけることや、家族全員にケージから出ていることを知らせておく、危険な場所にはいかせないようにすることで事故のリスクを軽減することができます。
文鳥は体が小さいため、体調の異常やケガを見落としてしまいがちです。
毎日健康チェックを行うことや、文鳥の診察ができる動物病院を探しておき、万が一異常が見られた際にはすぐに連れていける環境作りをしておくことが大切です。
文鳥は小柄な体ですので、一度体調を崩してしまうと回復が難しいケースも少なくありません。
特に注意したい病気は以下の通りです。
どの疾患も飼い主さんのちょっとした気配りで予防できるほか、日頃の飼育環境を見直すことで発病のリスクを軽減させることが可能です。
雛のうちから病気持ちであったり先天性疾患を持っていると、せっかくお迎えしてもすぐに弱ってしまい、最悪亡くなってしまうこともあります。
元気な雛を選ぶためには、どのようなポイントに目を配ると良いのでしょうか。
雛選びの際には、この項目をチェックすることをおすすめします。
また、雛自体の体調のほかにも、販売店の衛生環境や販売員の知識などを確認すると良いでしょう。
異様に価格が低い場合には、何かトラブルがある可能性があるので、購入する際はよく検討する必要があります。
文鳥を長生きさせるためには、異常が見られた際の早期発見が重要です。
ケガや病気を早期発見するためにも、毎日の健康チェックは欠かせません。
上記のような症状が見られた場合は、病気やケガをしている可能性があります。
改善されない場合は早めに動物病院の受診をおすすめします。
体調チェックのほかに体重測定もこまめに行い、通常時と異常時の判別ができるようにしておきましょう。
可愛い愛鳥には、できるだけ健康で長生きしてほしいものです。
ここでは、文鳥を長生きさせるポイントを紹介します。
文鳥の餌には「シード」と呼ばれる穀物や種子類をブレンドしたものと、「ペレット」と呼ばれる人工的に作られたフードの2種類が存在します。
シードの方が自然で嗜好性が高いため選んでしまいがちですが、健康のことを考えるとおすすめなのはペレットです。
シードは脂肪分が高く、好きな種類ばかりを選り好みして食べてしまう傾向があります。
更にシードだけでは栄養を十分に摂ることはできないため、別途カルシウムやミネラル、ビタミン類を与える必要があります。
一方、シードは文鳥に必要な栄養素を計算して作ってあるため、ペレットのみで必要な栄養をバランスよく摂ることが可能です。
嗜好性が低いため最初は食べてくれないケースが目立ちますが、慣らせていくことで食べてくれるようになります。
また、ペレットは病気時の治療食として動物病院から処方されることもあるので、普段から慣れさせておくと効率的です。
参考価格:1,349円(税込)
メーカー名:黒瀬ペットフード
内容量:1L
生産国:日本
文鳥は年に2回、春と秋に発情期があります。
しかし、温度環境がよい、餌が十分にある、巣になる場所があるなど環境が整えば、1年中発情してしまいます。
発情は体に大きな負担がかかるほか、発情過多や卵詰まり、精巣腫瘍など疾患の原因にも繋がります。
発情を予防するためには、以下の項目を参考にしてみてください。
文鳥はストレスに弱い生き物です。
酷いストレスを感じると、自ら羽を引き抜く「毛引き症」を引き起こしてしまう場合があるほか、食欲不振などの原因に繋がります。
文鳥が嫌がったり怒ったりすることをしないことはもちろん、栄養バランスのとれた食事を摂らせることや放鳥時間を設ける、夜は静かな場所で休ませることが大切です。
スズメ のような野鳥がそうであるように、文鳥も朝日と共に活動し、日没とともに休む習性があります。
家庭内で飼育をしていると、なかなか野鳥の様な生活リズムを再現することは難しいものです。
それでも、朝いつまでも暗くしておいたり夜いつまでも明るい部屋に置いておくと、文鳥の生活リズムが狂ってしまいます。
なるべく早寝早起きをさせ、日中は日当たりの良い部屋にケージを置くようにすると良いでしょう。
早寝早起きは発情防止にも繋がります。
寒い冬の保温や夏場の空調管理は必要ですが、1年中同じような温度に保ってしまうと、発情を促進してしまったり風邪を引きやすい体質になってしまったりしてしまいます。
病鳥や幼鳥、老鳥の場合は別ですが、健康な成鳥であれば夏は暑い、冬は寒いといった適度な寒暖差に体を慣れさせることは免疫力向上のためにも必要です。
文鳥の寿命は7〜8年ほどと言われていますが、飼い方次第で左右されることも大きいです。
健康で長生きさせるためには、雛選びから毎日の世話、異常の早期発見など、飼い主さんの知識が必要不可欠です。
可愛い文鳥が寿命をまっとうできるよう、正しい飼い方を学ぶことも飼い主さんの務めと言えるでしょう。
※合わせて読みたい: 文鳥の品種、値段、性格、飼い方
公開日 : 2018/04/26