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オオハシは大型の 鳥類 であり、多くの種類は樹の上での生活を主としております。
活動範囲も広く、 動物園 では大きな展示スペースに亜熱帯の植物等と併せて展示されていることが多いです。
一際目立つ大きなくちばしは、見た目のインパクトが強く、とても印象に残る鳥です。
そんなオオハシですが、ペットとして飼育することは可能なのでしょうか?
本記事ではオオハシの飼育を検討した場合の注意点やオオハシの生態・特徴について紹介させていただきます。
オオハシは鳥類キツツキ目に分類される鳥で、主に南米に生息しています。
オオハシの名はその大きな嘴からきており、漢字表記では「大嘴」と表します。
さらに、小型の物はチュウハシ(小嘴)と呼ばれている種類もいます。
中南米のアルゼンチン北部や、エクアドル・コスタリカ、ブラジル等の温帯の地域を中心に世界各地で生息しています。
成長すると種類によりバラつきはありますが、30センチ~60センチほどに成長するため大型です。
くちばしが大型化した理由は不明ですが、細い枝の先にある果実をとりやすくするため等との説があります。
また、個体識別や警戒色の一環であるという考え方もあります。
大きなくちばしには「ラジエーター」としての役割もあり、くちばし内の微細な血管を通して、体内の熱を逃がしています。
そのほとんどの種類が熱帯雨林に生息していて、樹の洞などに巣を作り、身体を休めます。
食性は草食寄りの雑食性で、果実や木の実、昆虫や小型の 爬虫類 などを捕食します。
オオハシは人に良く慣れるため、手からの給餌も可能です。
しかし、警戒心が強く、臆病な面があり寂しがりやです。
家族には友好的に接しますが、誰か知っている人がそばにいないとパニックになり、強いストレスを感じることがあります。
そのため、飼育ケージは常に飼い主の見える位置に作成してあげるのが望ましいです。
また、高い樹の上を活動拠点としているため、あまり低すぎる位置に止まり木を設置すると落下する危険があります。
びっくりすると心臓発作を起こす可能性があるため、飼育下では強い光や音に注意しましょう。
飼い主には友好的に接し、なでてほしい時などは催促してきたりと可愛らしい一面をみることができます。
また、知能も高くキャッチボールなどのコミュニケーションも可能で、多様に遊ぶことができるのも魅力的です。
温帯に生息している鳥類になるので、部屋の温度は28℃前後を保つようにしましょう。
特に冬の時期には、室温が下がらないように暖房は24時間つけっぱなしになります。
部屋が乾燥すると羽毛の質の低下やくちばしのひび割れにもつながりますので、新鮮な水を常に飲める状態にしましょう。
また、湿度にも注意が必要です。
オオハシは動物園などでは比較的よく見かける鳥類ですが、ペットとして飼育するには前例の少ない種類です。
種類によっては一般家庭での飼育も可能ですが、飼育者も販売している店舗も少ないのが現状です。
そのため、オウムなど大型の鳥類飼育経験者の飼育が推奨される鳥です。
飼育方法が詳しく確立していない鳥類になるので、初心者向きではありません。
飼育を検討した場合の注意点などを紹介させていただきます。
オオハシは野性化では長命な鳥類で、大型のものは約50年近く生きる個体も存在します。
飼育下ですと20年前後のことがほとんどですが、それでも長期の飼育を視野に入れて、購入を検討する必要があります。
また、長命ですと病気などになる機会もあるかと思いますが、日本ではオオハシを見てもらえる獣医さんが少ないです。
もしものために、診てもらえる動物病院をあらかじめ下調べしておくことが大事でしょう。
国内でオオハシを扱っているペットショップは極めて少なく、ネット販売や海外からの輸入が主な購入方法です。
その場合、船による輸送費などもかかり、値段はおよそ35万~50万円前後で取引されています。
やや高額で経済的な負担もかかりますので、購入前にはよく検討する必要があります。
また、大型の個体は値段も高額になる傾向にありますので、購入したいオオハシの種類を決定してから探すのが良いでしょう。
オオハシは活動スペースが大変広く、広大な場所が必要な鳥類です。
ほとんどの種類は樹の上が生活拠点であり、一生のうち地上に降りることはほぼない鳥類です。
そのため、飼育下でも、広さと高さがあるケージが必要になります。
高さは150センチ以上あるケージを用意しないと骨折の危険があるため、最低でもそのぐらいの高さが必要です。
また、ストレス防止のためには、毎日部屋の中に放鳥して運動させる必要があります。
放鳥させる部屋にも高さが必要であり、オオハシが羽休めできるよう、高い場所に止まり木を複数個所設置してあげると良いでしょう。
上下運動を好む種類の鳥ですので、高さ・広さの両方が求められます。
既存のケージはそこまでの高さがないので、自作したり特注で制作する必要があります。
また、アパートなどの賃貸での飼育は不可能に近く、戸建ての場所での飼育が推奨されます。
オオハシの食性は草食寄りですが、小動物や小型爬虫類なども捕食するため、もしこれらをペットとして飼育している場合は別室にしましょう。
オオハシ用の人工エサを主食として与えて、ベリー類やバナナといった果物類も食べます。
オオハシは身体の中に鉄分を蓄積しやすいという特徴があるので、専用のフードを与えるようにしてください。
果物は熱帯原産の果物が好物ですので、マンゴーやパパイヤなども良く食べます。
オオハシは大型の鳥類のため、食べる量も多く食費も高価な果物を好むためかさみます。
さらには、消化スピードがとても早いので、果物類は常に食べられるように設置しておく必要があります。
絶えず食事を続けていないと栄養不足に陥ることもあるので注意しましょう。
生き物が生きていく上で、動物性たんぱく質は重要な栄養素の一つですが、これらには多くの鉄分が含まれているため、与えすぎには注意が必要です。
オオハシに必要な栄養素は専用フードに含まれているため、そちらを中心に与えるようにしましょう。
オオハシの声は広いジャングルにも届くように、とても大きい声で鳴きます。
80メートル離れた場所でも聞こえるような声で鳴きますので、住宅街での飼育では騒音の心配があります。
飼育スペースを防音にしたりと、オオハシの鳴き声に対する対策が必要になります。
この鳴き声の問題から、集合住宅での飼育はまず不可能です。
また、オオハシは直線状に飛ぶという特徴があり、旋回などは得意ではありません。
そのため放鳥の際には、オオハシがぶつからないようにカーテンを閉めて、壁にクッション材を取り付けるなどの工夫をしてあげましょう。
原産国 : 中南米諸国
値段 : 35万円唐50万円
毛色 : 黒、白等 くちばし部分は黄色
寿命 : 20年~50年前後
体長 : 30センチ~60センチ
特徴 : カラフルなおおきなくちばしが特徴です。食性は草食寄りの雑食性で、昆虫・果物などを食べます。飼育下では専用フードを与えましょう。
性格 : 知能指数が高く、飼い主によく懐きます。その反面、寂しがりやで臆病なので、飼い主が祖そばにいないとストレスを感じます。強い光や大きな音に敏感でストレスで心臓発作をおこす危険性があるので注意が必要です。
注意点 : 大型の鳥で飼育スペースは高さも広さも必要です。食欲旺盛のため、食費や初期設備の費用が高額になるおそれがあります。飼育の前例が少ないため、もしもの時に診てもらえる動物病院をリサーチしておくことが大切です。
カラフルなくちばしが美しいオオハシについて紹介させていただきました。
飼育には熟考が必要であり、設備投資のための資金も必要な鳥類です。
しかし、飼い主に懐きやすく知能も高いので、飼育すれば他の鳥類よりもコミュニケーションをとることができるようになるかもしれません。
公開日 : 2017/11/27