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人懐っこい鳥のヤマガラ。特徴や生態、生活のまとめ






野鳥にしては人懐っこいことで知られるヤマガラ。
学習能力や頭の良さもある野鳥です。

歴史を遡るとヤマガラは芸をする見世物になっていることもあったとか。
留鳥でもあるためか暖かいところを好み、日本では西日本を中心に観察が可能です。

朝鮮半島や台湾、中国の一部でも観察ができますが離島を中心に絶滅の危機に至っているところもあります。
日本でも環境省のレッドリストに指定されているヤマガラ。

今回はヤマガラの特徴や生態、生息、観察の方法、観察時の注意点などを紹介します。

ヤマガラってどんな鳥?

 

yamagara

 

ヤマガラはスズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属に分類される鳥類です。

野鳥ですが珍しく人を恐れません。

観察しやすい野鳥になっています。

それでは、ヤマガラについて詳しくみていきましょう。

 

ヤマガラの歴史

 

現在は法律で野鳥を保護することは禁止されています。

しかし、ヤマガラの歴史を遡ってみると平安時代から飼われていた記録も残っています。

ただ単に飼うだけではなく、芸を覚えさせて見世物にしていたとか。

その習慣はつい最近、1980年代まであったようで、お祭りの際に境内で見世物をさせている地域もあったようですね。

 

実際の記録では明治10年にアメリカから来たエドワード・S・モースのものが残されています。

お宮の鈴を鳴らしてお賽銭を入れる「お宮参り」、太鼓や三味線をつついて音を鳴らす「楽器演奏」。

そのような芸をしているヤマガラの様子が絵に描かれています。

様々な芸は元をたどるとヤマガラの生態によるもの。

 

芸を行うなど非常に珍しい野鳥ですが日本では1990年ごろから野鳥の保護に関する法律の影響で各地でヤマガラの見世物は消滅。

しかし、台湾やメキシコ、カナリアではヤマガラに芸をさせる風習が残っている地域もあります。

 

ヤマガラの特徴

 

ヤマガラは全長14cmほどで翼開長は22cmくらいになっています。

これはスズメとほぼ同じサイズになります。

頭が大きくて尾が短いために寸胴に見えることでしょう。

 

体の色合いはオスもメスも同じで、頭は白と黒のツートンカラー。

頭のてっぺんから頸の後ろにかけて白い縦斑があります。

喉元、額から後ろの頸にかけて黒くなっていて、背中の上部とお腹のあたりは橙褐色。

翼と尾羽は青みがかった灰色になっています。

全体的に珍しい色合いと言えるでしょう。

ちなみに、「ヤマガラ」は「山吹色のお腹のカラ」という意味になっています。

 

 

ヤマガラの生活

 

yamagara

 

歴史的な背景や体の色合いも珍しいヤマガラ。

今度は生活について紹介します。

 

ヤマガラの食べ物

 

ヤマガラは春から夏にかけて、昆虫を好んで食べています。

秋になると一転して、果物を食べる になります。

エゴノキと言われる木の果実を秋には好んで食しているようですね。

しかし、エゴノキの実は非常に固く、ヤマガラは実を両足で挟んでくちばしでつついて割って食べます。

有毒な実を取り除いて種だけを食べる賢さもあります。

 

ヤマガラの賢さはそれだけではありません。

貯食行動もあるのです。

好物のエゴノキの果実やどんぐりなどの針葉樹林の種子を好みの場所に貯食します。

木の幹や樹皮の割れ目、倒木の朽ちた部分に蓄えます。

ヤマガラは非常に学習能力が高いためにどこに餌を置いていたのかを記憶。

しかし、時には忘れるようなこともあり春になるとエゴノキの種子が芽吹くことも。

 

したがって、見方によって、ヤマガラとエゴノキは共存関係にあると言えます。

ヤマガラはエゴノキを食べる代わりに貯食でエゴノキの生息範囲を拡大していますね。

 

ヤマガラの生息

 

少し特徴的な体の色をしているヤマガラ。

野生のヤマガラをみたことがあるでしょうか。

生息範囲は日本、台湾、中国の一部と朝鮮半島だけに生息。

ヤマガラと簡単に言っても詳しくみるといくつもの種類があります。

その中で、現在、離島のヤマガラは絶滅が危惧されています。

 

大東島(沖縄諸島東部)にいたヤマガラについては1922年に標本鳥を捕獲したもののそれ以降の発見はなし。

ついに絶滅が宣言されました。

暖かいところを好む鳥ですので日本では西日本の多く生息します。

留鳥で低い山地や平地で暮らすことがほとんどです。

夏は標高1500mくらいの高地、冬になると低い山か平地に移動。

 

日本でヤマガラは一般的に見られる広葉樹を好んで住処に。

しかし、植樹の影響もあり森の生態系に変化も生じているためにヤマガラの生息に影響もあります。。

減少傾向にあり、環境省のレッドリスト、軽度懸念にも指定されています。

 

ヤマガラの繁殖

 

繁殖期は4月から7月。樹洞やキツツキなど他の鳥の古巣で営巣。

コケ、獣毛を敷き詰め皿状の巣をメスがつくります。

3月から6月に3〜8個の卵を産み、メスが卵を暖め2週間ほどで孵化。

それから20日ほどでヒナの巣立ちをむかえます。

ヒナは巣立ちをむかえても時々、巣に戻って親からエサをもらうことも。

 

 


ヤマガラの鳴き声

 

yamagara

 

では、次に、ヤマガラの鳴き声を紹介します。

いつもは「ビィービィービィー」と周りに響き渡るような声で鳴きます。

繁殖期のさえずりは「ツツピン、ツツピン、ツツピン」と繰り返しゆっくりしたさえずり。

他の鳥と聴き比べると、仲間の鳥であるシジュウカラに鳴き方が似ていますが、それよりもゆっくり鳴くことが特徴的。

 

 

ヤマガラの観察

 

yamagara

 

ヤマガラは減少傾向にあるものの、西日本を中心に生息が見られます。

次に紹介する観察方法を参考に出かけて見てはどうでしょうか。

 

一番覚えやすい発見方法は喉元の毛の色が漢字の「山」のような形で色づいている事ですね。

中には野鳥の図鑑が好きでいろんな鳥をみている方もいるかもしれません。

しかし、多くの図鑑では横からのアングルで載ってあります。

ですから、この喉元に着目した見つけ方は意外に知られていないかもしれませんね。

 

それか、先ほど、ヤマガラはエゴノキの果実が好物だと紹介しました。

秋頃の森林ではエゴノキを見つけることから始めましょう。

見つけたら、10mほど離れた場所から少し待ってみます。

 

ヤマガラを見つけたとしても警戒して最初は飛び立ってしまうかもしれません。

しかし、警戒心の低い鳥でもあるのでしばらくすると戻ってくることが多いです。

比較的水平な枝木がある樹木があるとエゴノキの実を運んで、割る姿を観察できることでしょう。

エゴノキとその周辺の木々に注目して観察することがポイントです。

 

貯蓄行動もするヤマガラはエゴノキの実を木の樹皮や土に埋めることがあります。

エゴノキの実をつついている姿を目撃したらしばらく観察。

その後、地面に降りてきて貯蓄行動を取る可能性があります。

枝木、地面と移動しやすい秋頃の観察がおすすめです。

多くの野鳥愛好者、バードウォチャーも秋頃を好んで写真に残しているようです。

 

 


これだけは注意

 

yamagara

 

ヤマガラは人に対しての警戒心も少ないために、エサを与えると野鳥でも手のひらに乗ってくるほどです。

殻付きでひまわりの種を手のひらに乗せてみたり、指先に乗せて餌付けを楽しむ愛好者もるようですね。

手のひらはヤマガラも掴まれることを警戒するかもしれませんので、指に乗せてヤマガラを誘う方がいいでしょう。

 

しかし、これには注意点もあります。

ヤマガラに餌付けをし過ぎてしまうと、ヤマガラが本来持っているエサを探す能力の低下につながる可能性も。

バードウォチャーや野鳥を好む方が写真撮影の方法として餌付けをすることもあるようですが、ヤマガラのために良いかを考えなくてはいけません。

秋頃の観察を好む方が多いかもしれません。

できることなら、餌に乏しい寒い時期に少しの量を与えるくらいの餌付けにとどめましょう。

 

餌台をつくって、餌を与える方法もあるようですが の量に注意してください。

ヨーロッパでは日本以上に野鳥を好む方が多いようで、冬場にエサを与え過ぎてしまい小鳥が増えたことも問題になりました。

餌台に出す時も少なめの量でエサを与えてくださいね。

 

 

人懐っこいヤマガラを観察しよう

 

yamagara

 

警戒心も少なく、体の色合いにも特徴のあるヤマガラ。

エサの与え方次第で近くで観察することもできますよ。

餌付けの時にはエサの量に気をつけて人懐っこいヤマガラを観察してみませんか。


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