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【獣医師監修】猫にいちごを与えても大丈夫?いちごを与えるメリットと与える際の注意点を解説






冬から春にかけて旬を迎える人気のフルーツ・いちご。
甘くてジューシーでビタミンも豊富な果物ですが、猫に与えることはできるのでしょうか。

今回はそのような疑問に答えつつ、猫にいちごを与えるメリットや与える際の注意点について解説していきます。

「猫にいちごを食べさせてもいいの?」と心配になっている方は、ぜひ参考にしてください。

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【目次】【獣医師監修】猫にいちごを与えても大丈夫?いちごを与えるメリットと与える際の注意点を解説

 

猫にいちごを与えても大丈夫?

猫にいちごを与えるメリット

猫の腸内環境が整う

猫の免疫力アップ

猫はいちごを食べるのか

【我が家のニャンコ1】いちご大好き!

【我が家のニャンコ2】そこまで好きではないけれど食べる

猫にいちごを与える際に気を付けたいこと

与える量

サイズ

加工品は与えない

アレルギーに注意

最後に

 

 

猫にいちごを与えても大丈夫?

 

ichogo

 

猫にいちごを与えても大丈夫です。

 

いちごは、適量であれば猫が食べても中毒を起こすような果物ではありません。

むしろ様々な栄養素が入っているので、与えるメリットもあります。

 

ただし、与える際にはいくつか注意点があるので、それらは後ほどご紹介します。

 

 

猫にいちごを与えるメリット

 

ichigo

 

猫にいちごを与えていいことはわかりました。

それでは、与えた場合のメリットは何なのでしょうか。

 

猫の腸内環境が整う

 

いちごには食物繊維が豊富に含まれています。

整腸作用のある食物繊維を摂取することによって、腸内環境を整える効果が期待できます。

 

猫の免疫力アップ

 

いちごにはビタミンCが多く含まれています。

ビタミンCは、日々の運動や加齢による酸化ストレスから守ってくれる抗酸化作用や関節炎予防に効果が期待できます。

 

他にも、いちごには貧血予防になる血を作る葉酸や、細胞の活動に必須のカリウムなどの栄養素も含まれています。

ただし、与え過ぎは良くないので、適量を与えるようにしてください。

 

 

猫はいちごを食べるのか

 

ichigo

 

猫にいちごを与えるメリットについてご紹介しましたが、そもそも猫はいちごを好んで食べるのでしょうか。

 

元々肉食動物である猫は、野生ではネズミや鳥などの小動物を主食としてきました。

そのため、猫はタンパク質や脂肪がカロリー補給のメインです。

 

栄養素の代謝でも、タンパク質と脂肪の代謝は得意で、炭水化物を利用するのは苦手。

甘味を感じる必要がなかったので、現在もその名残で甘味を感じにくいと言われています。

 

甘味をあまり感じない猫はいちごを食べるのか、筆者の2匹のにゃんこで検証してみました。

 

【我が家のニャンコ1】いちご大好き!

 

ichigoneko

 

我が家のニャンコの1匹は、いちごが大好きです。

いちごの甘い香りがすると、クンクンと自ら寄ってきます。

 

与えると目を細めて美味しそうに食べるので、ついついスーパーで美味しそうないちごを見つけると買ってしまうのです。

 

【我が家のニャンコ2】そこまで好きではないけれど食べる

 

nekoichigo

 

こちらが我が家のニャンコの2匹目。

この子もいちごは食べます。

しかし、そこまで興味はないようで、一口食べて終了です。

 

我が家の猫たちはこのようにいちごを食べますが、もちろん個体差があるため、猫によっては食べない可能性もあります。

まずはひとつまみほど与えてみて、様子を見てみるのが良いでしょう。

 

 

猫にいちごを与える際に気を付けたいこと

 

ichigo

 

もし猫にいちごを与える場合は、以下の点に気を付けるようにしてください。

 

与える量

 

ichigo

 

最も気を付けなくてはならないのは与える量です。

いちごを与えることによるメリットもあるとお伝えしましたが、与え過ぎは体に悪影響を与える場合があります。

 

与える場合は、1粒の半分を目安に与えると良いです。

また、与える頻度も毎日ではなく、たまのおやつとして与えてください。

 

サイズ

 

 

与える際のサイズにも気を付けましょう。

丸ごと与えてしまうと誤ってそのまま飲み込んでしまったり、かじったサイズが大き過ぎて喉に詰まってしまう可能性もあります。

 

小さく食べやすい大きさにカットするか、すりつぶして与えてあげると食べやすいですよ。

 

加工品は与えない

 

いちごを与えても良いからと言って、加工品を与えるのはやめましょう。

例えば、甘味料で加工されているいちごヨーグルトやゼリー、いちごシロップなど。

 

人間用に加工してある食品は、様々な調味料や添加物が含まれています。

人間には有毒でなくとも、猫にとっては有毒な成分が入っていることも考えられます。

 

また、加工品は甘味料が含まれていることも多く、糖分の取り過ぎも懸念されます。

そのため、いちごを与える場合は、加工していないものに選ぶようにしてください。

 

アレルギーに注意

 

食材全般に言えることですが、個体によっては食材自体にアレルギーを持っている場合があります。

そのため、初めていちごを与える際には少量のみにして、アレルギー反応がないかもよく観察するようにしましょう。

 

猫の食材によるアレルギーの症状としては、呼吸の速迫や嘔吐、下痢などが出ます。

また、皮膚にかゆみや赤みが出ることもあり、進行すると発疹や脱毛が見られます。

 

他にも外耳炎などの症状が見られることもあるため、いちごを与えた際にこのような症状が見られた場合は速やかに与えるのを中止してください。

 

 

最後に

 

ichigoneko

 

今回は猫にいちごを与えるメリットや気を付けるべきポイントをご紹介しました。

 

甘味をあまり感じない猫にとっていちごを気に入るかどうかは個体次第ですが、もしまだ与えたことがない飼い主さんは機会があれば与えてみても良いでしょう。

もしかしたら筆者の猫のように目を細めて喜んでくれるかもしれません。

 

 

監修:獣医師 山口 明日香(やまぐち あすか)

 

日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科卒後、2つの動物病院に勤務し、現在も臨床獣医師として働く。

ワークライフバランスを整えるため、在宅でのLINEおよび電話による健康相談、しつけ相談も開始。

その過程で、病気のみならず各種トレーニングと問題行動の大変さ、大切さを知る。

 

今後は学校飼育動物学で学んだ動物飼育と、子供の情緒の発達についても発信し、獣医動物行動研究会において問題行動の知識を深め、捨てられる動物が減るように正しい情報を伝えるべく模索中。


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