logo

Top > 鳥類 > インコ

虹色の羽根を持つ「ゴシキセイガイインコ」の生態や特徴、ペットとしての飼い方を解説






虹色の羽根を持つインコ、「ゴシキセイガイインコ」を知っていますか?
彼らはオーストラリアに生息している、美しくて陽気、そして人懐こいインコの一種です。

ゴシキセイガイインコはペットとしての人気が高い一方、飼いやすい鳥ではありません。
生態を知らずに飼い、飼いきれずに手放してしまう人も多いといわれています。

当記事ではそんなゴシキセイガイインコについて、その生態や特徴、飼い方を詳しく解説していきます。

本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。


【目次】虹色の羽根を持つ「ゴシキセイガイインコ」の生態や特徴、ペットとしての飼い方を解説

 

ゴシキセイガイインコの生態

ゴシキセイガイインコの分布

ゴシキセイガイインコの大きさ

ゴシキセイガイインコの鳴き声

ゴシキセイガイインコの食性

ゴシキセイガイインコの特徴

ゴシキセイガイインコの繁殖

ゴシキセイガイインコの寿命

ゴシキセイガイインコの生態まとめ

ゴシキセイガイインコはペットとして飼えるのか

ゴシキセイガイインコの購入方法

ゴシキセイガイインコの値段

ゴシキセイガイインコの飼い方

ゴシキセイガイインコのエサについて

ゴシキセイガイインコの飼育環境について

ゴシキセイガイインコを飼う時の注意点

ゴシキセイガイインコがいる動物園・施設

【福岡県】到津の森公園

【福岡県】福岡市動物園

 

 

ゴシキセイガイインコの生態

 

ゴシキセイガイインコ おしゃべり 鳴き声 エサ 性格 寿命

 

ゴシキセイガイインコは、カラフルな羽根が美しいインコの仲間です。

この項目では主に野生のゴシキセイガイインコの生態について説明していきます。

 

ゴシキセイガイインコの分布

 

ゴシキセイガイインコ おしゃべり 鳴き声 エサ 性格 寿命

 

ゴシキセイガイインコは本来ニューギニア、オーストラリアに棲息している鳥類です。

 

しかし、現在では人工的に移入された西オーストラリアやオークランド、香港でも繁殖しています。

移入先では本来の生態系を荒らすこと、農作物を食害すること、糞害があることから害鳥として扱われています。

 

ゴシキセイガイインコの大きさ

 

人の手の上で餌を食べるゴシキセイガイインコ

 

ゴシキセイガイインコの大きさは25~30cmほど、オスもメスもほぼ同じ大きさです。

コンパニオンバードとしては“中型インコ”に分類されます。

 

ゴシキセイガイインコの鳴き声

 

 

ゴシキセイガイインコは 「キィキィ」 もしくは 「ピィピィ」 といった、甲高く鋭い声で鳴きます。

体の大きさの割に大きく、良く響く声をしています。

 

ゴシキセイガイインコの食性

 

エサ入れにとまるゴシキセイガイインコ

 

ゴシキセイガイインコは蜜食(植物食)の鳥です。

野生のゴシキセイガイインコは花の蜜や花粉、果実、時に昆虫を食べて暮らしています。

 

ゴシキセイガイインコの特徴

 

モノクロ背景とゴシキセイガイインコ

 

ゴシキセイガイインコの特徴の1つは、名前の由来にもなっている美しい色の羽根です。

「ゴシキ」を漢字で書くと“五色”となり、ゴシキセイガイインコの羽根の色を表しているとされています。

英語でもその美しい羽根の色から、 「Rainbow Lorikeet」 と呼ばれています。

 

ゴシキセイガイインコの2つ目の特徴は、とても舌が長いことです。

彼らは花の蜜や花粉を主食としているため、それらを食べるのに適した長い舌を持っています。

舌はただ長いだけではなく、効率よく食事ができるように先端がブラシ状になっています。

 

ゴシキセイガイインコの繁殖

 

体を寄せ合う2羽のゴシキセイガイインコ

 

ゴシキセイガイインコの繁殖期は10~1月で、1回に2~3個の卵を産みます。

産まれた卵はおおよそ35日程で孵化するとされています。

 

ゴシキセイガイインコは他のインコ類と同じく、1度ペアを作ると生涯添い遂げる習性があります。

そして、繁殖期を迎えると気性が荒くなり、パートナー以外の生き物に対して非常に攻撃的になります。

ベタ慣れだった個体も豹変するため、その姿を見て「飼いきれない」と考える人が多いようです。

 

ゴシキセイガイインコの寿命

 

2羽のゴシキセイガイインコ上半身アップ

 

ゴシキセイガイインコの寿命は、15~20年程度といわれています。

他のインコ類と同じく長生きで、イヌやネコと同じくらいの寿命を持っています。

 

ゴシキセイガイインコの生態まとめ

 

分類:鳥綱 オウム目 ヒインコ科

学名:Trichoglossus haematodus

英名:Rainbow Lorikeet

分布:ニューギニア、オーストラリア

大きさ:25~30cmほど

鳴き声:「キィキィ」「ピィピィ」

食性:植物食(蜜食)

繁殖:

繁殖形態:卵生
産卵数:2~3個

寿命:15~20年

 

 

ゴシキセイガイインコはペットとして飼えるのか

 

手乗りゴシキセイガイインコ

 

ゴシキセイガイインコはペットとして飼うことができます。

陽気で人懐こい性格から良いパートナーとなってくれますが、食性やその習性から初心者向けの鳥とはいえません。

 

ここでは、ゴシキセイガイインコの購入方法と値段を説明していきます。

 

ゴシキセイガイインコの購入方法

 

ゴシキセイガイインコ下からアップ

 

ゴシキセイガイインコはブリーダー、ペットショップから購入できます。

しかし、ゴシキセイガイインコのような蜜食インコのエサは、扱っていないショップが多いのが現状です。

 

可能であればゴシキセイガイインコをはじめとした “ローリー”や“ロリキート” と呼ばれる、 「ヒインコ」 の仲間に詳しいショップやブリーダーから購入することをおすすめします。

 

ゴシキセイガイインコの値段

 

枝にとまるゴシキセイガイインコ縦長

 

ゴシキセイガイインコは10~20万円程度で販売されています。

 

年齢や個体の状態、カラーによって値段が上下します。

極端に値段が安い場合も衝動買いをせず、健康状態に問題がないかチェックすることをおすすめします。

 

 

ゴシキセイガイインコの飼い方

 

画面の左側に立つゴシキセイガイインコ

 

ゴシキセイガイインコはその美しさや性格から、ペットとして人気が高いインコです。

 

しかし、先述した通り、ゴシキセイガイインコは決して初心者向けの鳥ではありません。

他のインコを飼った経験があっても、 「飼って後悔した」 という方がいるほどの難しさがあります。

 

この項目では、そんなゴシキセイガイインコの飼い方や注意点について説明していきます。

 

ゴシキセイガイインコのエサについて

 

 

野生のゴシキセイガイインコは花の蜜や花粉、果実を主食としています。

ただ、日本において花の蜜や花粉を安定的に入手することは極めて難しいです。

 

そのため、ゴシキセイガイインコを飼育する場合は、 ローリー専用のフード を主食にします。

副食として果実や野菜(リンゴ、バナナ、コマツナ)などを与えると良いでしょう。

 

なお、ゴシキセイガイインコは他のインコ(セキセイインコやオカメインコなど)のように、筋胃が種子をすりつぶす構造になっていません。

そのため、基本的には種子(ヒマワリの種、麻の実)などの固いものは与えない方が良いとされています。

 

ゴシキセイガイインコの飼育環境について

 

ゴシキセイガイインコのエサについて知った後は、飼育環境を整えていきましょう。

彼らを飼育するためには、どのようなものを用意すれば良いのでしょうか。

 

1. おもちゃ

 

 

野生のゴシキセイガイインコは、食事に1日の7割もの時間を費やすといわれています。

また、彼らは陽気で遊び好きであり、インコや人が近くにいると遊びに誘ってきます。

 

そんなゴシキセイガイインコを1羽で飼うと、何もすることがない空白の時間ができてしまいがちです。

暇な時間は彼らにとって大きなストレスであり、毛引きや自傷行為を引き起こす原因となります。

 

彼らが暇だと感じる時間をなるべく減らせるように、常におもちゃを用意しておきましょう。

 

2. ケージ

 

 

ゴシキセイガイインコがゆったりと過ごせる、中型インコ用のケージを用意しましょう。

 

彼らは水分が多い物を主食とするため、糞が柔らかい傾向にあります。

他のインコ類よりも掃除に手間がかかるので、とにかく掃除がしやすいケージを選ぶと良いでしょう。

 

3. 水浴び用の容器

 

 

ゴシキセイガイインコは水浴びを好みます。

季節を問わず水浴びをするため、水浴び用の容器を用意してください。

 

水浴びをさせる時は常温の水を使用し、お湯やシャンプーは絶対に使ってはいけません。

お湯やシャンプーを使うと健康を維持するために必要な油分まで落ちてしまい、体長を崩してしまう可能性があります。

 

ゴシキセイガイインコを飼う時の注意点

 

電線にとまるゴシキセイガイインコ

 

鮮やかで美しいゴシキセイガイインコは、とても魅力的な鳥です。

しかし、他のインコ類と比較すると、飼育にかかる手間が段違いといっても過言ではない鳥でもあります。

 

インコも人間も不幸にならないように、ゴシキセイガイインコを飼いたいと考えている方は、ぜひ以下の3項目を把握・クリアしてからお迎えするようにしてください。

 

1. 騒音対策が必要(とにかく鳴き声が大きい)

 

 

ゴシキセイガイインコを飼う上で一番注意して欲しいのが、 とにかく鳴き声が大きい というところです。

 

彼らの鋭く甲高い金切り声は、想像以上に響き渡ります。

インコと人間が常に同じ空間で生活することは、よほどの覚悟がないと難しいでしょう。

 

また、近所迷惑になる可能性が高いため、集合住宅で飼うことは辞めておいた方が無難です。

 

2. 糞の掃除が大変

 

金属フェンスの上にとまるゴシキセイガイインコ

 

鳥類は空を飛ぶために、常に体を軽くしておく習性があります。

体の構造上糞を我慢することができないため、ほぼ確実にトイレのしつけをすることはできません。

 

特にゴシキセイガイインコはエサの水分が多く、また水を飲む量が多い鳥です。

彼らの糞は常に軟便状態であり、個体や食べている物によっては軟便ともいえない、ほぼ水分のような糞をすることも珍しくありません。

 

糞を広範囲にまき散らすことも多く、また他の鳥類より糞の臭いが強い傾向にあります。

ゴシキセイガイインコの飼育には糞の掃除が欠かせず、糞の対策に追われることになることを知っておいてください。

 

3. 繁殖期はかなり凶暴化する

 

ゴシキセイガイインコ正面顔アップ

 

ゴシキセイガイインコは人懐こい鳥ですが、繁殖期になると様子が一変します。

繁殖期には今までベタ慣れですりよってきたインコがある日凶暴になり、突然噛みついたり威嚇してきたりするといったことが起こります。

 

ゴシキセイガイインコはパートナーを決めると、一生そのパートナーと添い遂げる性質があります。

1羽で飼育し、飼い主がインコのパートナーとなることができれば比較的安心して暮らせるでしょう。

 

しかし、人間をパートナーだと思っている場合でも、パートナー以外の人間には凶暴な面を見せてきます。

特に小さいお子さんや他のペットがいる家庭では、厳重な注意が必要となります。

 

 

ゴシキセイガイインコがいる動物園・施設

 

下から見上げるゴシキセイガイインコ

 

ここまでゴシキセイガイインコの生態や特徴、飼い方について説明してきました。

 

ゴシキセイガイインコはとにかく騒がしく、鳴き声が大きいインコです。

お迎えする前にどんな声で鳴くのか、動物園に行って実物を見てみることを強くおすすめします。

 

この項目ではゴシキセイガイインコを飼育している動物園を紹介していきます。

 

【福岡県】到津の森公園

 

 

福岡県にある到津の森公園では、ゴシキセイガイインコのペアが飼育されています。

また、ゴシキセイガイインコが花の蜜やつぼみを食べられるように、飼育場には季節ごとに花が植えられています。

 

タイミングが良ければ花の蜜を食べる様子や、飼育スタッフと遊ぶ姿が見られるかもしれません。

 

到津の森公園の基本情報

 

住所:福岡県北九州市小倉北区上到津4-1-8

マップ: Googleマップ

電話番号:093-651-1895

入園料:

大人      800円
中・高校生   400円
4才〜小学生 100円

開園時間:9:00〜17:00

休園日:「  営業日カレンダー   」にて確認

公式ホームページ:  到津の森公園

 

【福岡県】福岡市動物園

 

 

到津の森公園と同じく、福岡県にある動物園です。

 

こちらの園では1羽のみですが、園内の南園にてゴシキセイガイインコが飼育展示されています

周囲には他のインコやカワセミも展示されているため、鳴き声や大きさを比較してみると楽しいかもしれません。

 

福岡市動物園 の基本情報

 

住所:福岡市中央区南公園1番1号

マップ: Googleマップ

電話番号:092-531-1968

入園料:

大人     600円
高校生    300円
中学生以下  無料

開園時間:9:00~17:00

休園日:月曜日(祝祭日の場合は翌平日)、年始年末(12月29日~1月1日)

公式ホームページ: 福岡市動物園

 

 

虹色の羽根を持つ美しいインコ、ゴシキセイガイインコについて説明してきました。

 

ゴシキセイガイインコは美しい見た目や陽気な性格から、ペットに向いているインコです。

ただ、声が大きい点をはじめ、食べ物に保守的である点、糞の掃除がとても大変である点、繁殖期には凶暴になる点を考えると、誰にでも飼える鳥とはいえません。

 

しかし、そういったデメリットがあることを考えても、ゴシキセイガイインコはとても魅力的な鳥です。

彼らと一緒に暮らしたいという方は、ぜひしっかりと勉強し、環境を整えてからお迎えしてください。

 

そして、お迎えしたならばパートナーとして責任を持ち、最後まで大切に飼ってあげてくださいね。

最終更新日 : 2020/10/21

公開日 : 2020/01/23



フォローして最新のペット・動物関連記事をチェック!



検索

カテゴリ一覧

大型哺乳類(24)
   カピバラ(2)
   ブタ(3)
中型哺乳類(604)
   猫/ネコ(247)
   犬/イヌ(312)
   霊長類/類人猿/サル(12)
   モモンガ(3)
   フェネック(1)
小型哺乳類/小動物(103)
   うさぎ(44)
   ハムスター(23)
   ハリネズミ(7)
   モルモット(8)
   チンチラ(3)
鳥類(125)
   インコ(23)
   梟/フクロウ(10)
   文鳥(3)
魚類/甲殻類/水生生物(76)
   海水魚/熱帯魚(32)
   淡水魚(23)
爬虫類(44)
   蛇/ヘビ(9)
   トカゲ(10)
   カメ(11)
両生類(13)
   カエル(7)
   ウーパールーパー(2)
虫/昆虫(17)
   カブトムシ/クワガタ(10)
   タランチュラ(1)
ペット/動物全般/コラム(66)
   ペットや動物と触れ合えるスポット(24)
   寄付/募金/殺処分(6)

タグ一覧

飼い方/飼育方法(913)
種類/品種(730)
繁殖/育成(598)
毛色/毛質(303)
性格/生態/特徴(675)
食事/餌/栄養(690)
病気/病院/治療(714)
しつけ(477)
トイレ(155)
選び方(511)
値段/価格(589)
ランキング/おすすめ(142)
口コミ/レビュー(164)
旅行/ホテル/レストラン(24)
寄付/募金/保護活動(14)
おもしろペット/珍ペット(99)
飼育知識/豆知識(1037)
画像/動画(127)
まとめ(871)