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「ブッチ」は日本で一般的に普及しているものとはかなり違う形状の生食ドッグフードです。
このミートローフタイプのドッグフードは日本では目新しいですが、海外ではスーパーにたくさんの種類が並んでいます。
特に「ブッチ」の創業の地であるニュージーランドでは、スタンダードなドッグフードとなっています。
「ブッチ」の創業は1964年ですが、ニュージーランド国内では、その品質の高さにより最大のシェアを誇る信頼性の高いドッグフードです。
原料となる牛や羊、鶏が育つ環境まで厳しく管理されている点も、他のドッグフードとは一線を画しています。
「ブッチ」最大の特徴は生肉と同等の栄養や水分を保持していること。
さらにはアレルゲンとされている原料や不要な添加物を取り除いた、犬の本来の食生活になるべく近い無添加のドッグフードなのです。
「ブッチ」には猫用のキャットフード、さらには犬猫兼用のフードもあります。
今回は犬用のドッグフード3種類、ブルー・レーベル、ホワイト・レーベル、ブラック・レーベルを実際に筆者の愛犬に食べてもらいます。
成分:チキン(生)67%、フィッシュ(全体/ムロアジ等)25%、玄米(破砕・ゆで)3.5%、穀類(トウモロコシ種皮/グルテン除去・繊維源)2%、凝固剤(カラギーナン、ローカストビーンガム、カシアガム、グアーガム)1%、魚油(オメガ3脂肪酸)1%、パセリ 0.2%、ケルプ(海藻)0.1%、ビタミン・ミネラル類(ビタミンA、ビタミンB1[チアミン]、ビタミンB2、ビタミンB3[ナイアシン]、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、パントテン酸カルシウム、タウリン、カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、塩化コリン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン)0.1%、ユッカ 0.1%
チキンとフィッシュを合わせたお肉全体の含有量はなんと93%!
玄米や穀類がほんの少しだけ入っていますが、グルテンまで除いてある丁寧さです。
ソーセージのような見た目で、実際切ってみた断面もソーセージさながら。
同じ「ブッチ」のドッグフードである、ブラックとホワイトには野菜が入っているのですが、ブルーには野菜はほとんど入っておらず見た目にも確認できません。
黒っぽい粒のようなものが確認できるのですが、パセリかと思われます。
パセリは口臭などの匂い消しに効果があるとされています。
香りもソーセージのような美味しそうなにおいがしますが、他の2本に比べると魚が入っているせいか一番主張しない香りです。
少しかじってみたところ、3本の中で一番クセがなく人間的にもイケそうなお味。
塩コショウを振って、ちょっと焼いたら人間でも十分においしく食べられそうです。
次に紹介するホワイト・レーベルもかなりおいしかったのですが、筆者の人間の舌の好みではブルー・レーベルが一番美味でした。
筆者の犬達に大人気だったのがこのブルー・レーベル。
パッケージを切った瞬間からにおいで分かったのか、もう待ちきれない様子で目が輝いていました。
足元に来て、「早くちょうだい」と催促するほどです。
あげるとすぐに、全員があっという間に完食!
よほどおいしかったようです。
ドッグフードを選ぶ際に愛犬の健康に気を遣うのはもちろんですが、何よりこのようにおいしそうに食べてくれることが一番の飼い主の喜びですね。
ブッチ ブルーレーベルのご購入は こちら から
チキン(生)80%、野菜類(ニンジン、コーン、エンドウ豆)7.5%、大豆 4%、穀類(トウモロコシ種皮/グルテン除去・繊維源)4%、玄米(破砕・ゆで)2%、魚油(オメガ3脂肪酸)1.3%、凝固剤(カラギーナン、ローカストビーンガム、カシアガム、グアーガム)1%、ビタミン・ミネラル類(ビタミンA、ビタミンB1[チアミン]、ビタミンB2、ビタミンB3[ナイアシン]、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、パントテン酸カルシウム、カルシウム、リン、ナトリウム、マグネシウム、塩化コリン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン)0.1%、ケルプ(海藻)0.1%
ホワイト・レーベルはチキンが主原料。
チキンの含有量は80%という高さです。
大きめに切られた野菜が入っていて、人間から見てもすごくおいしそう。
チキンが主原料なので白っぽいソーセージのような見た目で、チキンの香りがします。
ブルー・レーベルより香りは強く食欲をそそる、いいにおいでした。
これも人間的にも美味しく感じる味です。
ただし、ブルー・レーベルより後味にクセがあると筆者は感じました。
ホワイト・レーベルも問題なく全員完食しました。
ペロリと完食したところを見ると、かなりおいしかったのだと思われます。
美味しいものを食べた後は犬も満足げな表情になりますね。
ブッチ ホワイトレーベルのご購入は こちら から
ビーフ(生)33%、ラム(生)25%、チキン(生)18.5%、大豆 8.5%、野菜類(ニンジン、コーン、エンドウ豆)7.7%、穀類(トウモロコシ種皮/グルテン除去・繊維源)2.5%、玄米(破砕・ゆで)2.3%、魚油(オメガ3脂肪酸)1.3%、凝固剤(カラギーナン、ローカストビーンガム、カシアガム、グアーガム)1%、ビタミン・ミネラル類(ビタミンA、ビタミンB1[チアミン]、ビタミンB2、ビタミンB3[ナイアシン]、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、パントテン酸カルシウム、カルシウム、リン、ナトリウム、マグネシウム、塩化コリン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン)0.1%、ケルプ(海藻)0.1%
ブラック・レーベルはビーフ、ラム、チキンと3種類のお肉が入っているのが特徴です。
ビーフとラムの含有量が高いため3本の中で一番色が濃いですが、もちろん着色料は使っていません。
ニンジン、コーン、エンドウ豆が色や形が分かる感じに混ぜてあり、お肉の部分の赤みが強いので、見た目的にはミートローフのようで一番食欲をそそります。
ビーフやラムが入っているせいか、他の2本に比べると匂いは強め。
そして味も複雑です。
口に含んだ瞬間は、「ソーセージみたいでおいしい」と思いますが、あとから少し苦い味がくるので、人間的には3本の中では一番口に合いませんでした。
そうは言っても、カリカリのドライドッグフードと比較すると格段のおいしさではあります。
ドライドッグフードは栄養バランスは非常に優れていますが、やはり味ではウェットフードや生食のフードに軍配が上がりますね。
うちの犬達に一番人気がなかったのがブラック・レーベル。
ただし、人気がないとは言っても全員完食しました。
パッケージを開けて切っているときに、犬達が待っている様子がブルー・レーベルやホワイト・レーベルに比べると少し冷静な態度。
それでも、おいしそうに食べていましたので、決して味は悪くなかったのだと思います。
犬も同じものばかり食べると飽きますから、ブルー、ホワイト、ブラックと交互に種類を変えてあげるとおいしく食べ続けられるのではないでしょうか。
ブッチ ブラックレーベルのご購入は こちら から
普段、我が家の犬ご飯は固形のドックフードを2種類混ぜたものに、肉や魚を焼いたりものを添えたり、スープをかけたものを与えています。
ドッグフードは成分の中で一番肉の含有量が多いものを選ぶようにしています。
そのため、普段からウンチの状態は悪くはありません。
「ブッチ」の最大の特徴は生肉の含有量で、ここまでお肉を主体に作られたドッグフードは食べさせたことがありません。
本来の犬の食生活に限りなく近いご飯を食べた場合、ウンチはどうなるのか?
予想以上にウンチの量が少ないことに驚きました!
ウンチの量が少ないということは、消化しきれずに体外へ排出されるものが少ないということ。
犬にとって消化しづらい穀物を使わない、グレインフリーの証拠でしょう。
ウンチの固さは固すぎず柔らかすぎず、状態も良し。
ただ、トウモロコシは粒のまま入っているので、消化されずにそのまま出てきました。
もしかしてお肉が多いからにおいがきつくなるかなと思いましたが、全くそんなこともありませんでした。
高品質のものを食べるとウンチの状態も素晴らしいです。
実食も踏まえて、改めてブッチドッグフードの具体的なおすすめポイントを紹介します。
今回は3種類の「ブッチ」ドッグフードを試しましたが、どれも肉の含有量が76.5%~92%と非常に高く、ほぼお肉と言っても過言ではありません。
プレミアムドッグフードと呼ばれる高品質のドッグフードもかなり肉の占める割合が高いのですが、9割以上の原材料が肉とは驚きです。
犬は肉食獣で腸の長さは人間の半分しかありません。
穀物や野菜の消化・吸収は得意ではないということを把握しておきましょう。
その点で、「ブッチ」の生食ドッグフードは犬本来の食生活に限りなく近いドッグフードだと言えるのではないでしょうか。
野菜にも犬に良い栄養素がありますし、食物繊維をとる目的でも、野菜が少量含まれていることも評価できます。
「ブッチ」には玄米やトウモロコシなどの穀類が少し含まれています。
玄米は犬の健康にも良いとされていますし、アレルギーを起こしやすいグルテンは除去されていますので安心ですね。
EPA、DHAといった人間にも効果的な栄養素が詰まったオメガ3とオメガ6が適量含まれているのも高評価。
オメガ3とオメガ6は必須脂肪酸ですが、これは生命の維持のために必要な栄養素です。
ケルプ(海藻)が0.1%ですが含まれているもの個人的には注目すべき点と感じます。
ケルプにはヨウ素が豊富に含まれており、心臓や血管の健康や免疫システムにも役立ちますから、健康で長生きしてもらうためには摂取すると良い栄養素なのではないでしょうか。
「ブッチ」の原材料は全てニュージーランド産。
牛や羊は100%放牧で飼育されており、草食獣が本来口にすることはない肉骨粉などは与えられていません。
肉骨粉はBSE問題(狂牛病問題)の原因のひとつとされるものですが、アメリカなどは肉骨粉の使用が禁止されていません。
さらに一般的で安価なドッグフードに含まれている「ミール」と呼ばれるものは、排泄物や内臓、病死した肉など、人間が口にできないあらゆるものを含んで作られており、個人的には安全性が確保されているという感覚は持てません。
ニュージーランドは過去150年間、狂牛病はもちろんのこと口蹄疫やインフルエンザも発症していませんから、世界でもトップクラスに安全・安心な原材料を使用していると言えるでしょう。
もちろん、ミールなどではなく、生肉を主原料としています。
「ブッチ」は子犬から老犬まで幅広い年代の犬に与えることができます。
我が家のように多頭飼育で、かつ年代が違っても同じドッグフードを与えることができるのでとても便利です。
良いところばかりの「ブッチ」ですが、少し注意が必要な点があります。
ドライのドッグフードは食器にただ入れるだけですが、ブッチは包装フィルムの必要な分をむいて、犬の口にあうような大きさに切ってあげるという手間がかかります。
筆者は肉や魚を使った手作りトッピングをしているので全く手間には感じませんでしたが、普段はドライドッグフードしか与えないという飼い主さんの中には、少し手間がかかると感じる方もいるかもしれません。
ちなみに、ふだん小さいドライのドッグフードを食べ慣れていると、どんなにおいしくても大きな肉のかたまりを出すと犬が食べるのを戸惑います。
「ブッチ」は弾力がありますので小さく切ってあげた方が、犬が食べやすいですよ。
生肉とほぼ同じ70%の水分含有量で、低温過熱による調理法なので必ず冷蔵庫で保管しなければなりません。
また、開封したら7日~10日で食べきる必要があります。
通常時は問題ないですが、万が一災害があったときは保存が難しいです。
筆者は東日本大震災を経験しています。
大規模災害になるとペットの飲み水や食料の確保は困難を極めます。
人間の救援物資は来ても、ペットに対する救助物資は来ませんし、届いたとしてもかなり後になってからです。
ライフラインはすべてストップし復旧までにはかなりの時間がかかりますから、「ブッチ」のような要冷蔵のドッグフードだけでは災害時に乗りきることが難しいでしょう。
また、「ブッチ」だけを食べていて、それ以外のドッグフードを口にしなくなることも災害時は困ります。
物流もストップしてしまうので、災害時にペットを守るためには1ヶ月分のドッグフードを備蓄しておくことをおすすめしますが、「ブッチ」ではそれが難しいです。
美味しいものを食べることも犬の幸せのひとつ。
「ブッチ」は味も品質においても優れたドッグフードですから、愛犬にぜひ与えてあげたいドッグフードですね。
ただ災害対応のことも考え、保存の効くドッグフードと組み合わせて犬に与えてあげたいと筆者は考えています。
「ブッチ」は栄養面、安全面、美味しさの点から全てにおいて、非常に優秀なドッグフードだと感じました。
さらに筆者は原材料に何がどう使われているかも気になるタイプなのですが、その点でブッチは原材料が全てニュージーランド産で安心して愛犬に与えることができます。
検疫が厳しく病気が少ないこともですが、原材料となる牛や羊、鶏などがストレスなく適切な食料によって育成されている点に非常に好感が持てました。
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最終更新日 : 2023/03/10
公開日 : 2017/06/09