本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
ナナクサインコは、 ビビッドでカラフルな体色 が人気の中型インコです。
ノーマルカラーの場合、首~頭は 赤 、お腹は 黄色 、翼~尾羽は 緑 や 青 と、1羽だけで多くの色を持ちます。
また、背中から翼にかけて 黒いうろこ状の模様 があるのも大きな特徴です。
カラフルな鳥が好きな人にとっては、たまらない種ではないでしょうか。
タスマニア州を含む オーストラリア南東部 に生息しています。
比較的涼しい地域のため、多少の寒さには強く、日本の気候にもなじみます。
尾羽を含めて 約30~33㎝ の中型インコです。
体重は 100~125g程度 です。
「ピョイ、ピョイ」と、 「笛のような」と称される美しい鳴き声 をしています。
本日のキッチンオブジェ
— pmama (@pmama28744395) April 25, 2019
かわいい声も入ってます。 #ナナクサインコ #インコ #キッチンオブジェ pic.twitter.com/SlsEGnXv25
ナナクサインコを含め、クサインコ系(アキクサインコやキキョウインコなど)は、基本的には あまり大きな声を出しません。
ただし、インコ全般に言えることですが、甘えん坊な子や非常に臆病な子は、 時に大きな声を出す可能性もある ので注意が必要です。
オスはお喋りができることもあるようですが、性格が臆病なため、まずお喋りするほど馴らすのが難しいと考えられます。
多くのインコと同様、 草食性 です。
野生では 果実、植物の種子、花 などを食べます。
前述の通り、 首~頭は赤、お腹は黄色、翼~尾羽は緑や青 と、カラフルな体色が特徴です。
色変わりも豊富で、ノーマルのほか、 シナモン、ルチノー、レッド などがいます。
また、背中から翼にかけて 黒いうろこ模様 があるのも特徴です。
尾羽は長く、幅が広いです。
左右の尾羽があまり重なっていません。
神経質で臆病な性格 のため、馴らすにはかなり根気と時間が必要です。
最初はできるだけそっとしておき、 時間をかけて少しずつコミュニケーション をとっていきましょう。
「お喋りをするほど馴れてくれた」という例もあるため、 人に馴れる可能性は十分にあります。
ナナクサインコの🐥ゆうび
— こりん (@KotoriHome2018) October 14, 2018
パートナーとお別れしてから、よく膝に乗ったり膝に頭をくっつけてジッとするようになりました
パートナーとしかご飯を食べなかったのに、最近は🐥オカメちゃん達とご飯を食べれるように😲
嬉しいけど、やっぱり寂しいのかなぁと少し心配です😥 pic.twitter.com/plMmtpUiN4
臆病な性格のため、 オスとメスが交尾に至るまでが難しい と考えられます。
また、およそ30㎝にもなるインコのため、繁殖となるとかなり 大きなケージ か、 禽舎(きんしゃ:屋外用の鳥小屋) が必要になります。
上手く繁殖できた場合、約3週間抱卵し、1度に5羽ほどのヒナが生まれます。
注意点としては、ヒナが成長すると 親鳥は次の繁殖のためにヒナを攻撃しだす ため、ヒナが成長したら(1か月前後)すぐにケージを分けてあげましょう。
約15年程度 と言われ、平均的な中型インコの寿命です。
分類:鳥綱 オウム目 インコ科 ヒラオインコ属
和名:七草鸚哥(ナナクサインコ)
学名:Platycercus eximius
英名:Eastern Rosella(Rosella=クサインコ)
分布:タスマニア州を含むオーストラリア南東部
体長:30~33㎝程
体重:100~125g程度
鳴き声:「ピョイ、ピョイ」という笛のような、あまり大きくない声
食性:植物食(主に種子や果実)
特徴:赤、黄色、緑、青と、カラフルな体色で、性格は神経質で臆病
繁殖:禽舎ほどの広さであれば可能
【性成熟】約2~3年
【抱卵期間】約3週間
【産卵数】約5個
寿命:15年程
臆病で馴れにくいですが、ゆっくり馴らしていくか、もっぱら観賞用としてであれば、十分ペットとして可愛がることができると言えます。
また、臆病な分「かまって欲しがり」ではないため、「頻繁にかまうのが面倒」という人にはかえって向いているかもしれません。
鳴き声も大きくはないため、防音設備もほとんど必要ありません。
ただ、 驚いたり怯えたりしたときに飛び回って暴れてしまう ため、ケガをしないように 大きめのケージ を用意してあげた方が良いでしょう。
また、鳴き声がそれほど大きくないとはいえ、性格や状況により 「大きな声で鳴くことが全くない」とは限りません。
集合住宅に住む人や、静かに過ごしたい人はよく検討・対策をしましょう。
ペットショップ や 鳥の専門店 で購入しましょう。
まだまだマイナーな種のため、取り扱いが無いお店もあります。
取り扱いがあるか事前に調べてから、お迎えをしに行きましょう。
また、 中型インコを含む鳥類についてよく知っているお店 を選ぶようにしてください。
大体 2万~6万円 ほどで販売されています。
お店やカラー、生後何か月かによってばらつきがありますが、 ノーマルカラーであれば2万前後 であることが多いようです。
ここからは、実際にナナクサインコを飼育するにあたり 必要なもの や 気を付けるべきこと をご紹介します。
ひとくくりに「中型インコ」と言っても、種によって特徴が様々です。
ナナクサインコにはナナクサインコに合った飼い方があります。
何が必要なのか、どのような点に気を付けるべきか、しっかり理解してから飼育しましょう。
前述の通り怯えて飛び回ることがあるため、他の中型インコよりは大きめのケージで飼ってあげましょう。
理想は2畳分ほどの禽舎ですが、難しい場合は少なくともオウム用のケージにしましょう。
また、真冬や真夏を避ければ 屋外で飼育することもできる ので、その際は禽舎(きんしゃ:屋外用の鳥小屋)を用意してあげましょう。
ただし、気温が 10度以下や28度以上になる場合はお家の中に入れてあげましょう。
餌は 中型インコ用のシードミックス と、 中型インコ用のペレット を与えましょう。
インコはシードミックスを好む傾向が強いですが、シードミックスだけだと栄養が偏ってしまいます。
そのため、必ずペレットも用意してあげましょう。
また、毎日 新鮮な水 を用意してあげてください。
副食として、 少量の野菜 や、 果物 を与えてあげましょう。
副食を与える際は、与えても良いものと与えてはいけないものをきちんと理解しておきましょう。
<与えても良い野菜や果物>
野菜:小松菜、豆苗、ちんげん菜、水菜、サラダ菜、パセリ、春菊、カブや大根の葉、カボチャ、ニンジン
果物:いちご(種を除く)、みかん、リンゴ(種を除く)、バナナ、キウイ、桃(種を除く)、メロン
<たまに、かつ少量であれば与えても良い野菜や果物>
野菜:ほうれん草、キャベツ、レタス、キュウリ、ブロッコリー、芽キャベツ
果物:スイカ
<与えてはいけない野菜や果物>
野菜:アボカド、玉ねぎ、ネギ、ニラ、ニンニク、ジャガイモの芽、モロヘイヤ
果物:レモン※、グレープフルーツ※、ぶどう※、バラ科の果物の種(いちご、リンゴ、さくらんぼ、桃、びわ、あんず)
※「与えても良い」とする飼育書もありますが、避けた方が無難です。
おやつとして ヒマワリの種 や、 麻の実 を上げると喜び、懐きやすくなります。
しかし、 あげ過ぎは肥満の原因 になるため、少量にしておきましょう。
人間用の加工食品は絶対に与えてはいけません。
米 や パン は、そのう(鳥類の首周辺にある餌を貯めておく器官)にカビが生えるという理由でNGとされていますが、もし誤って食べてしまっても、少量であれば慌てなくても大丈夫です。
小型インコ用の物でも、犬や猫用サイズでも構いません。
ある程度重量がありひっくり返しにくいもの、底に滑り止めが付いているものを選ぶことをおすすめします。
ケージにセットで付いている場合もあります。
水浴びが苦手な個体もいるようですが、好きなようであれば毎日させてあげましょう。
特に真夏は積極的に水浴びをさせてあげてください。
尾羽まで十分入れる大きさの容器(バットや洗面器)に水を張って、ケージから出してあげたときに近くに置いてあげます。
そうすると水浴びが好きな子は、自分から容器に寄っていって水浴びをします。
また、シャワー(勢いは弱め、温度はぬるめ)を浴びせてあげると喜ぶ子もいるようです。
店休日の一コマ。
— 佐世保の鳥カフェ ふわふわインコ (@fuwafuwainco) November 7, 2017
ナナクサインコのなずなとすずな、この子達も水浴びが大好き💕もう5分以上浴びてる😅 #佐世保の鳥カフェ #ふわふわインコ #九州 #長崎 #bird #parakeet #macaw #parrot #ナナクサインコ #水浴び #大好き #可愛い #💕 pic.twitter.com/Jro8thCq5C
ただし、寒いと風邪をひいてしまうため、 暖かい日や暖房のきいている部屋 でさせてあげましょう。
鳥用のおもちゃ を用意してあげましょう。
おもちゃは ストレス発散 と、 くちばしの手入れ のために重要です。
ケージにぶら下げるタイプが一般的です。
中型インコは小型インコに比べて力が強いため、すぐ壊してしまう可能性があります。
常にストックを用意してあげたり、手作りをしてコストを抑えたりすると良いでしょう。
インコは基本的に
止まり木の上で生活します。
また、止まり木に止まることで爪が削れ、爪の伸びすぎによるケガを防げます。
爪が削れやすいタイプ の止まり木もあります。
止まり木は、2〜3本用意してあげましょう。
ナナクサインコはインコの中でも 比較的寒さに強い と言われています。
それでも、冬は 10度を下回ると命にかかわります。
そのため、冬は必ず 部屋の暖房 か、 小動物用のヒーター を付けてあげ、基本的には 20~25度 くらいに保ちましょう。
※ヒナの場合、冬は30度前後が適温です。
夏は28度を超えると ストレスを感じたり、脱水症状を起こしたり してしまいます。
そのため、 冷房 や 大きめの保冷材 などで 28度を上回らないように しましょう。
保冷材を使う場合は、ケージの上に置いてあげることでケージ内を涼しく保ちます。
かじられ防止に下敷きなどを敷いたうえで、水滴が落ちないよう タオル にくるんであげましょう。
また、保冷剤を置かないスペースも作ってあげて、 冷気から逃げられるように もしてあげてください。
こまめに交換してあげることも忘れずに!
臆病なため最初はスキンシップが難しいですが、 1~2日に1回はケージから出してあげる ことが大切です。
脱走すると捕獲は絶望的なため、 窓や扉は必ず閉め、触れたり落としたりしてケガをしそうなものは対策をしておきましょう。
また、ちょっとしたことに驚きやすいため、 大きな音を立てたり急に近づいたりしない でください。。
環境に慣れ警戒心が解けてきたら、顔をゆっくり近づけたり背中にそっと触れてみたりして、スキンシップを図るのが良いです。
#掛川花鳥園
— 髙柳幸央 (@willow11290626) February 13, 2018
ナナクサインコのななこちゃん
ななこちゃんも尾羽が無くなってる(´д`|||)
尾羽無くてもトテトテ歩く姿はカワイイ❤️ pic.twitter.com/sIwkhdBfnK
ケージ:禽舎 or オウム用の大きめのケージ
餌:
【主食】中型インコ用のシードミックスとペレット
【副食】野菜(小松菜など)や果物(りんごなど)
【おやつ】ヒマワリの種や麻の実
エサ入れ、水入れ:ひっくり返さないもの
水浴び:十分な大きさの洗面器やバットに水を張り、温かい場所で
おもちゃ:インコ用のぶら下げタイプ、丈夫なもの
止まり木:爪が削れやすいもの2〜3本
寒さ対策:20度以上になるよう暖房やヒーターを
暑さ対策:28度以下になるように冷房や保冷剤を
遊ばせ方:1~2日に1回ケージから出してあげる ※音や気配で驚かせないよう注意
繰り返すようですが、ナナクサインコは神経質で臆病なインコです。
しかし、ゆっくり馴らしていけば愛情を示してくれることもあります。
そうでなくても、懸命にご飯を食べたりおもちゃで遊んだりする姿はとても愛らしいです。
お迎えする場合は、 「十分に広いケージが用意できるか」「慎重にコミュニケーションを図ってあげられるか」「驚かさないよう気を付けてあげられるか」「安全な部屋で遊ばせてあげられるか」 、これらをしっかりと考えて準備をしてあげましょう。
条件が整えられる方は、この愛らしく美しいナナクサインコとの生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。
公開日 : 2019/05/10