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こんなときどうすればいい?犬小屋に入らない・出てこないときの対処法
現在、犬を飼う際は屋内飼育が主流となっています。
これは温度管理や人間との触れ合いの機会をかんがみたもの。
しかし、犬の大きさによって屋外飼育を余儀なくされる場合や、被毛アレルギーの家族がいるなど家庭の事情で屋外飼育をしている場合も多いようです。
屋外飼育といえば、犬小屋が必要になりますよね!
本記事では、犬を屋外飼育している人またはこれから屋外飼育をお考えの人に向けて、犬小屋の選び方のポイントや自分で手作りする方法などをまとめました。
犬を屋外飼育するなら、犬小屋は用意していただきたいもの。
犬小屋は、庭や屋外の飼育スペースに寝床として設置する犬の「ハウス」。
犬舎と呼ばれることもあります。
「わざわざ小屋を用意して、行動範囲を狭めるのは可哀想」「犬は広い場所で駆け回るのが好きだから、小屋は必要ない」という考え方も世の中にはあります。
ですが、お待ちください!
犬の祖先である狼は、もともと巣穴で生活をしていた動物。
その巣穴は決して大きいものではありませんでした。
さらに、犬は尻尾に鼻を埋めるように丸まって眠りますので、人間のように大の字に寝る必要はありません。
その上、屋外飼育の場合は常に外界の刺激にさらされるため、犬はある程度気を張っているものです。
狼でいう巣穴のようにいざというとき身を隠すことができる犬小屋が役立ちます。
四方を体に密着できるような避難所すなわち犬小屋を用意することで、犬が安心できるハウスを作ることができるのです。
犬小屋といわれて、まず思い浮かべるスタンダードなものは木製ではないでしょうか。
木製は木の暖かみの中でリラックスできるのが特徴。
木製なのでたとえ噛んでしまっても犬の歯に悪影響を与えにくい素材です。
また、ログハウス風、コテージ風、ロッジ風と、木の組み合わせや種類によってさまざまな様式があるので選ぶのが楽しい素材でもあります。
デメリットは、水分に弱く腐敗しやすい点。
湿気が強いとすぐに傷んでしまい長持ちしないのが難点です。
天然木の質感を活かしたログハウス風のシックな犬小屋。
屋根は雨漏り防止設計で梅雨の時期も安心。
地面と木製部分が接触しないアジャスター機能脚キャップ付きなので、腐食とガタツキを防止できます。
犬天国のドイツ・有名ブランド、トリクシーから世界に発信されている商品。
艶出しされた松の高級なつくり。
屋根部分はアスファルト屋根を使用、悪天候にも耐えられる設計です。
地面から高さを保つことによって湿気と寒さを防いで、より快適な小屋を実現しました。
近年、プラスチックの犬小屋も市販されることが多くなってきました。
プラスチック製は水に強く、丸洗いできるのが特徴。
軽くて持ち運びも簡単です。
デメリットは、プラスチック特有の無機質さに犬が慣れていない場合、リラックスしにくいという点。
また、噛み癖のある犬だとプラスチックを齧って飲み込んでしまう危険性がある点です。
これらをクリアしている犬なら、プラスチック製は掃除が簡単で非常におすすめです。
水洗いできてサビない・腐らない、プラスチック製犬舎小屋。
メッシュ構造の通気窓が両側面・後面の3箇所に付いていて通気性向上。
床が2重パネル構造なので、中に砂を入れられて安定させたり、断熱材を入れたりとカスタマイズも可能です。
木製よりもプラスチック製よりも丈夫な金属製。スチール製が多いです。
傷や腐食に強く、非常に丈夫で長持ち。
丈夫さの面だけでなく、窓や扉が大きくても壊れにくいため、通気性の面でも安心ですね。
金属を活かした保温性が高いものも市販されています。
デメリットは、重くて持ち運びに向かない点と、処分時が大変なこと。
スチール製の犬小屋を処分する場合、お住まいの地域や小屋の大きさにもよりますが、多くの場合は粗大ゴミとして回収してもらう必要があります。
スチール製で丈夫な長持ちの犬小屋。
開閉できる通気性の良い窓で、一年中安心。
窓には防虫ネット付きなので愛犬を害虫から守ることができます。
犬小屋は種類が非常に豊富。
そのため、選択肢がありすぎてどれを選べば良いか分からないということも。
犬にとってハウスとなる場所ですから、小屋の大きさは非常に重要です。
前述した通り、犬小屋はあまり大きいスペースを必要としません。
広すぎると、かえって犬がリラックスできない可能性もあるため、中で一回転出来るくらいのサイズで十分です。
犬の体高や体長に合わせて、最適な犬小屋を用意してあげましょう。
もし今お使い犬の小屋が、広すぎる場合は、毛布やクッションなどの詰め物をして、犬の体が壁面に密着できるようにしてあげます。
子犬に小屋を与える場合、成犬に合わせたサイズをあらかじめ購入しておき、詰め物をするのが良いでしょう。
犬種によっては、暑さや寒さに強いものもいますが、外で飼う場合、犬小屋で暑さや寒さの両方をしのぐのは難しいです。
特に昨今の外国産犬ブームですから、日本の高温多湿に弱い犬は多いもの。
屋外飼育であっても、より快適に過ごせるような小屋を用意してあげましょう。
大前提として雨風をしのげること。
ホームセンターでは5000円程度で小屋を購入することができますが、格安品の中には屋根部分が水漏れしやすい商品もあります。
購入前に必ず塗装の状態や材質を確認するようにしましょう。
また、屋根部分がしっかりカバーされたものを選ぶ必要があると同時に、ある程度の通気性も必要なことを忘れてはいけません。
特にヨーロッパなどが原産の犬は暑さに弱いので通気性は重要です。
犬小屋を設置するときは、以下の注意点に気をつけて設置しましょう。
そうでなければ、小屋がすぐに傷んでしまい長持ちしません。
小屋の傷みを防ぐためにも、直接雨や日光が当たる場所は避けた方が無難です。
特に、木製の小屋は雨に当たることで腐食しやすくなります。
また、夏場の直射日光によって小屋がサウナ状態に、冬場の雪によって小屋が埋まってしまうということも考えられます。
これでは、犬にとって「小屋が快適な場所」とはいいがたいですよね。
木の下や屋根の下に届くところに設置してあげれば、犬も快適な上、小屋を長持ちさせることができます。
犬小屋を設置する場所は、粘土質の湿気を含む地面の上は向いていません。
なぜなら、地面からの湿気が小屋の傷みを早くするためです。
また、木材は常に湿気を帯びた状態におくことで、細菌が発生し、シロアリやダンゴ虫なども集まりやすくなります。
これでは犬の衛生面も心配ですよね。
市販の犬小屋の中には、底部分に全く塗装が施されていない悪質品もありますので注意が必要です。
購入前に確認した上で、乾いた地面に設置しましょう。
粘土質の場所しかない場合は、犬小屋の脚にブロックを置くなど、地面と小屋が直接触れないように工夫してください。
設置する地面に砂利をひき、その上にブロック、犬小屋を設置するのも良い方法です。
ひと昔前まで、犬小屋を手作りする姿がよく見られました。
近年では、DIYブームにより犬小屋を自分で作る人の姿がまた見られるようになりましたね。
しかし、素人がノコギリなどで犬小屋をパーツから作るのは骨が折れるもの。
自信のない方は、DIY用のパーツを購入するのも良いでしょう。
さて、手作りの犬小屋について、スタンダードな木製の犬小屋を前提にご紹介していきます!
床材 : 板(サイズに合わせた枚数)、床板貼り付け用木材4本
側面 : 柱の木材4本、壁板2枚
背面 : 柱上部固定用木材2本、背面の壁板1枚
屋根 : 屋根柱用木材2本、屋根板2枚、(二重構造ならさらに…木材4本、屋根板2枚)
外壁 : 外壁用板
1. 床板の角部分を柱となる木材がはまるように切り取ります。
2. 床板の裏側4辺に柱と同じ棒状の木材をビスで取り付けます。これにより、床板全体が地面と接触しません。
3. 冬場は、断熱材を板床と地面の間に敷くと保温効果がアップします。
1. 切り取った床板の角部分に柱となる木材をはめ、ビスで固定します。このとき、床の高さを作りたいなら、10cmほど浮かせて取り付けましょう。
4本全て柱を取り付けます。
2. 壁の板を側面2面にビスで固定。
1. 柱上部前後を柱と同じ床材で固定します。
2. 背面の壁板をビスで取り付けます。
1. 三角屋根の骨組みを作るために、固定した前後の木材の中央に、それぞれ屋根の柱を立てます。
2. 立てた柱と側面部分にかぶせるように屋根となる板を固定。三角屋根の形を作ります。
3. 2重構造にすることで、さらに保温性が高まります。屋根の板の端と端に柱と同じ木材を固定し、その上にさらに屋根の板を止めます。
屋根板と屋根板の間に断熱材を入れるとさらに快適に。
1. 作った小屋の形に合わせて板を切ります。
2. 切った板を敷き詰めるように固定すれば完成。
1. 屋根にオイルステンなど、雨が染み込みにくいように加工します。
2. 床や壁部分にも水分よけの加工や塗装を施しましょう。
せっかく犬小屋を用意しても、入ってくれなければ何の意味もありません。
犬が小屋に入らないのはなぜでしょうか?
それは、ハウストレーニングが足りず「自分のハウス」として犬が認識していない、小屋の中にいるときに嫌なことがあったなどの原因が考えられます。
小屋に犬が入らないのなら、犬の匂いのついた毛布やお気に入りのおもちゃなどを入れてみましょう。
一度入れば習性として「ここは巣穴」と理解します。
しかし、今まで中に入っていたのに突然犬小屋に入らなくなるケースもあります。
これは何か犬小屋にいたこと、入ったことで嫌なことがあったという証拠です。
再度ハウストレーニングを行う必要があります。
ハウストレーニングする際は、必ず犬が嫌なら「逃げることが出来る」状況で行いましょう。
まず、ハウスの認識が足りないときと同じように、匂いがする毛布などを中に入れた状態で、餌やおやつで中へ誘導します。
このとき、間違っても力づくで押し込んではいけません。
小屋に入れたらおやつをあげて褒めます。
次に、小屋に入っている状態で「待て」をさせます。上手にできたらまたおやつをあげます。
こうして、小屋に入れておく時間を徐々に増やしていきましょう。
最初は拒んで入らなくても、長期的に根気強く続けることで「犬小屋=入っていると良いことがある」という学習がされていきます。
犬が小屋から出てこないのは、休んでいるだけという理由もあれば、病気の可能性、小屋以外に出られない心的不安があることが考えられます。
呼びかけて出てくるようなら何も問題はありません。
怖いのは病気のときです。
動物の場合は病気を隠そうとする本能がありますので、普段から健康チェックをしておきましょう。
読んでも反応がない、いつもと様子がおかしいという場合は獣医師や専門家にご相談を。
また、心的不安により小屋から出ない場合、犬が「小屋の中なら怒られない」「小屋の外に危険がある」という認識を持っている可能性があります。
普段のしつけの仕方と、小屋を設置している周囲の状況をもう一度見直してください。
外的刺激として犬に喜ばしくないものが常に周囲にあるようでしたら、その原因を取り除きましょう。
そうでなければ、犬がストレスにより病気になってしまう可能性もあります。
小屋だけでなく、その周りも同じようにリラックスできる場所として認識してもらいましょう。
そのためには、その環境を人間が整えてあげる必要があります。
犬小屋は犬のハウスとなる重要な場所。
自分の愛犬にぴったりの小屋を用意してあげたいものですよね。
この記事があなたの犬小屋選びに役立てば幸いです!
最終更新日 : 2020/11/04
公開日 : 2017/06/12