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初めての猫ちゃんなら、当然「飼いやすい」ことを条件に種類を選びますよね。
でも、"飼いやすさ"はもちろんだけど、せっかく猫の魅力に目覚めたのだから、より"猫"に、よりドップリと浸ってみたい気持ちもあったりしませんか?
そんな"猫派デビュー"の方にも、「"ずっと猫派"だけど最近、今まで飼ったことのない種類の猫も気になり始めた…」という方にも、知ってほしいソマリの魅力をご紹介します。
ソマリの写真を見て、「芸能人のインスタグラムで見たことある!」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
最近、猫好きタレントさんが、SNSで我が子(猫)を紹介したり、雑誌やテレビ番組で"猫派"生活を語る際に自慢の猫ちゃんとの2ショットを公開という場面を目にすることも多いですね。
何人かソマリを飼っているタレントさんがいるようですよ!
逆に、「ペットショップでは見かけたことないけど?」「似た感じの猫なら見たことあるような気がする…」という曖昧な印象を持たれた方もいるかもしれません。
こんなに印象深い容姿でありながら、曖昧なイメージになってしまうのは、何故でしょうか?
実は「ソマリ」は、「 アメリカンショートヘアー 」「 ロシアンブルー 」「 スコティッシュフォールド 」「 マンチカン 」などのように近年の人気ランキング上位の品種というわけではないので、ペットショップの店頭で頻繁に会えるという猫ちゃんではないのです。
そして、「似た感じの猫」とは、どんな猫でしょうか?
毛の長い「 ペルシャ猫 」のことかもしれませんね。
でも、「毛色」の似た感じの猫なら、、、、、
それは「 アビシニアン 」ではないですか?
「ソマリ」 その容姿から"毛の長いアビシニアン"と思い浮かぶのは猫好きさん。
そうなのです。
ソマリはアビシニアンという種類の猫から、稀に産まれた毛の長い子が祖先なのです。
1960年代に、キャットショーでセミロングのアビシニアンが審査員の目にとまったことがきっかけで、カナダや」アメリカのブリーダー達により毛の長い種を交配させて繁殖が進められました。その後、1970年代後半にCFAに「ソマリ」という品種が公認されました。
ただし、この時はルディとレッドの毛色のみで、後に1990年代までの間にブルーやフォーンの毛色が認められたので「ソマリ」としての歴史は浅いといえるでしょう。
血筋だけでなく、名前の由来もアビシニアンとは深い関係があるようです。
アビシニアンは、「アビシニア(現在のエチオピア)」が出生地とされているため、「アビシニアン」と名付けられたといわれています。
そして、そのアビシニアンを祖先に持つ「ソマリ」は、お隣の国「ソマリア」から名付けられたのだそうです。
出生地などから種の名を付けられることは、猫に限らず多くあるとは思いますが、「アビシニア」の隣国というのは…、ちょっと面白い話ですね。
こうして見比べてみると、顔つき、毛色はアビシニアンそのものですね。
短毛のアビシニアンは、すらりと長い首と手足を持ち、スレンダーでありながら、筋肉質。
今、人気の「細マッチョ」と言えるでしょう。
長毛のソマリは、「高級なファーをまとったアビシニアン」とでもいうように、スタイルの良さはそのままに、胸元を覆う毛とバランス良くしなやかなに曲線を描く尾により、高貴なシルエットを作り出しています。
顔立ちは、アビシニアン同様のアーモンド型の大きな目と縁取りにくっきりとしたライン、それらを際立たせるように目の周囲は明るい毛色が囲っています。
ツンとした尖った鼻先でありながら、愛嬌を感じる表情は口元の白さと丸みのあるアゴによるものでしょう。
毛色については、前述しましたように、CFAに公認されている「ルディ」「レッド」「ブルー」「フォーン」の4種類があります。
この他に、「シルバー」や「チョコレート」といった毛色もあり、未公認の毛色を含めると十数種類にもなるそうです。
ちなみに、色を薄くする遺伝子により、「ルディ」から「ブルー」、「レッド」から「フォーン」という毛色が誕生しています。
ソマリの毛色は、1本が単色や規則的なグラデーションなどではなく、1本の毛が様々な色が帯を織り成しているのです。
それらが、作り出す濃淡によっても、表面から見る色味は変わることにもなります。
長毛種を飼うことを躊躇する理由の一つとして、「お手入れ」の大変さがあるでしょう。
毎日のブラッシングで、毛玉をほぐすのも大変そう。
こまめにブラッシングをしても、部屋の中をフワフワと舞う抜け毛のかたまり。
短毛種しか飼ったことのない人にとっては、大変に感じるのは当然です。
しかし、ソマリは、長毛種の中でもお手入れは比較的、楽な方だと思います。
(毛の長さや毛量は個体差や季節による変化があります。)
お手入れが楽だからといって、もちろん、お手入れをしなくてよいということではありません。
ソマリの被毛は、オーバーコートとアンダーコートの上毛と下毛のダブルコートで成っています。
長さはセミロングなので、ブラッシング時のひっかかりに痛がったり、切れ毛もほとんど無いように思います。
毛質もどちらかといえば、扱いやすいと思います。
1日1回、コミュニケーションとしてブラッシングやコーミングを行なうことで、部屋を舞う抜け毛に悩まされることは、ほぼありません。
(季節により異なります。これは短毛種でも同じですね。)
シャンプー は、2か月に1度程度が理想的だと言われています。
ソマリの毛は、脂っぽい方なのでシャンプー前にしっかりと脂落としをすること等のひと手間は大切です。
特に、背中から尻尾にかけては脂っぽいので丁寧にケアしましょう。
そして、シャンプー後のドライ作業はしっかりと行うことで、毛玉に苦労することは、回避できます。
「ソマリ」だから…、ということではなく猫種のかかる病気全般や生活環境などから気を付けるべき健康管理は、もちろんのこと、以外に注意すべきことは、温かそうな毛皮を纏ってはいますが、とても寒さには弱いのです。
冬場の温度調整などに気を付けて、風邪などひかないように気をつけてあげましょう。
同じ長毛種でも、おっとりと物静かに行動する「ペルシャ猫」に比べると、なかなかの高い運動神経を持ち、好奇心旺盛で活発です。
十分に運動出来るスペースの確保や遊びを通したコミュニケーションを十分にとってあげることで、ストレスを感じさせないことも大切な健康管理となります。
お部屋の中に、横のスペースが取れなくても猫は、縦のスペースを作ってあげることでも有意義に活動できます。
(階段のような段差や天井の梁の上を平均台のように、動き回れますよ)
そして、遊びを通じて注意しておきたいのは、夢中になって 猫のおもちゃ などで遊んでいると興奮しすぎてオモチャの一部を飲み込んでしまうこともあります。
長毛種の場合、嘔吐する仕草を見ると「毛玉がたまって吐き出したいのかな…」と考えてしまいがちですが、誤飲についても疑ってみてください。
オモチャなど取れやすい部位(ぬいぐるみの目やしっぽ、装飾品など)はあらかじめ、取ってから与える配慮も必要かもしれませんね。
ソマリの祖先となる、アビシニアンは食いしん坊さんが多いようです。「食べ物への執着心」には、野生さえ感じてしまうことがあります。
そんなアビシニアンの血筋であるソマリに、その要素が無いとは限りません。暴飲暴食には注意が必要です。
(食べ物の保管には気をつけましょう)
また、思った以上に俊敏動きを見せますので、外出時、来客時、空気の入替えなどの際に、窓や玄関からの脱走に気をつけましょう。
必要に応じて、ケージに入れることも考えてください。
※どの種の猫にも共通して言えることですが、掃除の時や食事準備中は「ケージで過ごす」など、日々の生活の中で ケージ に慣れさせておきましょう。
慣れていれば、ケージでの時間にストレスや不安を感じることなく過ごせます。
同様に、 キャリーバック に入ることへの抵抗も失くしておくと病院に検診や診察に行く際、パニックにならずに通院出来ると思います。
これらも、安全、健康維持のためには大事なことです。
ソマリは、長毛ゆえに大柄に見えますが、実際はそれほど大きくなる種類というわけではありません。
雄(オス)で、3kg~5kg。雌(メス)では、2.5kg~4kg。
個体差はありますが、一般的な猫の平均体重に比べると若干、小さめと言えるでしょう。
寿命については、一般的な 猫の平均寿命 が15歳程度といわれています。
ソマリの寿命も、11歳~15歳くらいとされていますので、平均的な寿命ということになるでしょう。
日ごろからの健康管理や食生活に気をつけていれば、平均寿命を軽く超えて長生きする子も珍しくはありません。
冒頭で少しお話しましたが、犬派の方におすすめしたい「猫種」にソマリをあげているのには、ワケがあります。
ソマリは、猫の特性であるマイペースかつクールなイメージを良い意味で裏切るほどの「コミュニケーション能力の高さ」「豊かな感情」「賢さ」「行動力」など犬好きさんの心を十分に満たしてくれる特性を持ち合わせているのです。
「鈴のような」と表現されることが多いアビシニアンやソマリの鳴き声ですが、時には大きな声で鳴くことも濁声に聞こえるような鳴き方をすることもあります。
これは、真剣に訴えかけるような表情を見ながら聞き入っていると、「しゃべろうとしているのかな?」と思ってしまうくらい、気持ちを声で現そうとしているかのように感じます。
鳴き声だけでなく、その表現力は“ひげ”、“頬”、“耳”、“しっぽ”、“手・足”…等々、全身を使って全力で語りかけてくるようです。
子猫は、どの種も「遊び上手」「テンションMAX」ですが、大人になるにつれて落ち着きや冷静さを持ち合わせてゆき、猫らしい「ツンデレ」へと成長していきます。
ソマリは、いつでも童心を忘れずにいてくれます。
遊びを誘うと一気にテンションを上げて乗ってくれたり、こちらの気分や体調を敏感に察知して寄り添ってくれたり、いたずらで気を引こうとしたり、健気なまでの愛情表現、信頼関係を築く才能は、「犬に優るとも劣らない」と言っても過言でないと思っています。
犬 好きさんが、猫に感じる「何を考えているのかわかりづらい」、「そっけない」、「意思疎通がしにくく、物足りない』」部分が猫との壁になっているのならば、ソマリはその壁を壊してくれることでしょう。
前述のような犬好きさんの心を埋め尽くせるほどの魅力を持つソマリですが、繊細な一面も持ち合わせています。
時に「神経質」と言われたりもしますが、それゆえに、他者に対しても距離感の取り方もとても上手です。
もちろん、どうしても、「相性の合わない同士」ということはありますが、時間をかけてゆっくりと打ち解けることが出来るような相手に対しては、「押し付けず」しかし「アピールは忘れず」といった距離の取り方で根気よく少しずつ、距離を縮めていくことも得意です。
根本にある「明るい性格」が成せる技でしょうか。
多頭飼いやお子さんのいるご家庭でも、ゆっくりと自分の居場所を作っていけるタイプかもしれません。
いままで書いた「ソマリ」の性格や特性は、人間と同様に、性格はそれぞれなので、すべてのソマリが…ということではありません。
それでも、少しでもソマリという猫が、ご自身の求めるパートナーの条件と多くの点で一致していたら、そこに未知の出逢いと新たな絆が生まれるかもしれません。
そのきっかけ作りとなれたなら、とても嬉しく思います。
皆様のペットライフが、優しさと笑顔で満ちることを願っています。
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最終更新日 : 2021/05/27
公開日 : 2017/01/06