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パンダの正式名称は「ジャイアントパンダ」といい、別名「オオパンダ」とも言われています。
名前に「ジャイアント」とつくだけあり、体長は120〜150cmで、立ち上がると170cmほど、体重も100kg前後と大きめのサイズです。
しかし、生まれたばかりの頃はとても小さく、出生時の体重は100〜200g程度しかありません。
そのため、生まれたときに親パンダが子パンダを踏んでしまうという悲しい出来事が起きてしまう場合もあるのです。
パンダといえば可愛らしいタレ目をしているように見えますが、これは黒い模様があるためそう見えるだけで、本当はどちらかというと鋭い目つきをしています。
模様がないと、まるで別人のように可愛さが半減してしまうのです。
パンダの可愛さは、この模様があるからという部分もあるでしょう。
このパンダの色彩は、積雪地域での保護色や、捕食者から輪郭をごまかすためという説もあります。
パンダの餌といえば「竹」のイメージがあるかと思いますが、実は竹以外にも食べることがある雑食獣です。
想像できないかもしれませんが、肉も食べられます。
ただ、飼料のほとんどが植物質であることもあり、雑食獣でありながら植物食が強い動物です。
和名:ジャイアントパンダ
別名:オオパンダ
英名:Giant panda
中国語: 大熊貓
分類:哺乳綱食肉目クマ科ジャイアントパンダ属
学名:Ailuropoda melanoleuca
体長:120〜150cmほど
体重:
オス:100kg(飼育個体は120kgほど)
メス:90kg(飼育個体は100kgほど)
出生時の体重:100〜200gほど
食性:雑食
餌:主に竹
※合わせて読みたい: パンダの生態、歴史、上野動物園で赤ちゃんパンダに会おう!
日本には野生のパンダはいませんが、動物園でなら見ることができます。
パンダがいる日本の動物園は多くなく、現時点(2020年7月現在)では全国で3ヵ所のみとなっています。
東京都の動物園の中でも代表的な動物園である「上野動物園」にパンダがいます。
パンダ舎は表門から入園してすぐの所にあり、パンダ舎の入り口には「ジャイアントパンダ」という名前だけではなく、パンダの絵やパンダに関する情報パネルもあるため迷わず見つけることができるでしょう。
屋外放飼場やパンダの部屋(室内)があり、観覧通路の順序的には屋外放飼場→パンダの部屋(室内)→屋外放飼場の順番で見ることができます。
上野動物園にいるパンダは、全部で4頭です。
シンシンは、2005年7月3日生まれのメスで、臥龍保護センターで生まれました。
とても食いしん坊で、好きな食べ物のためにトレーニングにも積極的に参加してくれます。
リーリーは、2005年8月16日生まれのオスで、シンシン同様、臥龍保護センターで生まれました。
この2匹は、2011年2月21日に上野動物園に来園しました。
そして、この2匹の間に産まれたのが、一世を風靡したシャンシャンです。
シャンシャンは日本で産まれたものの、東京都と中国野生動物保護協会間の協定において、所有権は中国にあります。
そのため、2023年2月21日をもってシャンシャンは上野動物園から中国へと帰っていきました。
なお、2021年6月には、双子の赤ちゃんパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」も生まれています。
こちらもシャンシャンと同様にいずれは中国に帰らなければならないので、ぜひ帰ってしまう前に会いに行ってみてくださいね。
上野動物園でパンダに与えている餌は、竹がメインです。
孟宗竹という定期的に入手可能な竹を普段与えていますが、竹の収穫量が落ち込んだ時には真竹や矢竹を使用することもあります。
他にも、馬肉スープやパンダミルク、麦飯など混ぜたミルク粥、サトウキビ、リンゴ、トウモロコシだんごなども与えています。
パンダミルクは、ジャイアントパンダの乳成分に近づけた特注のミルクです。
住所:東京都台東区上野公園9-83
マップ: Googleマップ
電話番号:03-3828-5171
通常時の営業時間:9:30~17:00(入園および入園券・年間パスポートの販売は16:00まで)
通常時の定休日:
月曜日(月曜日が国民の祝日や振替休日、都民の日の場合はその翌日が休園日)
年末年始(12月29日~翌年1月1日)
アクセス:
JR上野駅公園口から徒歩5分
京成電鉄京成上野駅から徒歩で10分
東京メトロ上野駅から徒歩12分
都営地下鉄上野御徒町駅から徒歩15分
公式サイト: 上野動物公園
※合わせて読みたい: パンダだけじゃない!上野動物園の見どころまとめ
アドベンチャーワールドは、動物園・水族館・遊園地が一体になったテーマパークで、1978年に「南紀白浜ワールドサファリ」という名称でオープンしました。
「自然とのふれあい」をテーマにしており、140種1400頭の動物たちが暮らしています。
動物園だけではなく、水族館や遊園地まで楽しめるため、1日中過ごせるテーマパークです。
そんなアドベンチャーワールドは、日本の動物園の中で一番パンダの飼育頭数が多いです。(2020年7月時点)
飼育されているパンダは全部で6匹。
永明以外は、全てアドベンチャーワールドで生まれたパンダです。
中国に旅立ったパンダもいるので現在の飼育数は6匹ですが、16匹のパンダの繁殖・育成と、11回の出産に成功しています。
園内でパンダを展示している場所は2ヵ所あります。
1つ目は「ブリーディングセンター」です。
「ブリーディングセンター」は、野生動物の繁殖、種の保存の研究を担うところです。
ここでは、「永明」「良浜」「結浜」が暮らしています。
もう1つは「パンダラブ」です。
「パンダラブ」は希少動物の繁殖・育成を目的とした希少動物繁殖センターになっており、「桜浜」「桃浜」「結浜」が暮らしています。
ここではただパンダを見学するだけではなく、「パンダラブツアー」というものも行っています。
「パンダラブツアー」はパンダと間近での対面ができる他に、バックヤードに入り参加者が直接パンダにエサをあげることもできます。
エサやり中の撮影がOKなので、写真や動画を残すこともでき、良い思い出になることでしょう。
なお、「パンダラブツアー」は事前予約制の有料ツアーとなっています。
住所:和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2399
マップ: Googleマップ
電話番号:0570-064-481
通常時の営業時間:10:00~17:00(繁忙期は、営業時間を変更する場合あり)
通常時の定休日:水曜日
公式サイト: アドベンチャーワールド
※2022年3月14日より、タンタン体調不良のため観覧中止中
兵庫県神戸市にある、約130種800点の動物を展示している動物園です。
動物がいるだけではなく、遊園地や動物科学資料館も併設されています。
神戸市立王子動物園では、ジャイアントパンダの他に、コアラやアジアゾウなどの人気動物も見ることができます。
飼育しているパンダは「旦旦(タンタン)」1匹のみです。
過去には初代「興興(コウコウ、中国名-錦竹)」と2代目「興興(コウコウ、中国名-龍龍)」の2匹も飼育していました。
初代コウコウは2002年12月に中国に返還し、2代目コウコウは2010年9月に亡くなっています。
タンタンは24歳(1995年9月16日生まれ)のメスで、中国大熊猫研究中心(臥龍繁殖センター)から2000年7月にやってきました。
好きな食べ物は竹やリンゴで、食べること・寝ることが好きといういかにもパンダらしい性格をしています。
神戸市立王子動物園のパンダの展示は、阪神淡路大震災が発生し「震災復興に取り組んでいる神戸市民のために神戸でのパンダの共同研究を実現したい」という神戸市の願いを中国が応えて実現しました。
そのため、「興興(コウコウ)」と「旦旦(タンタン)」の愛称は一般公募で決まったものですが、震災復興の願いが込められています。
コウコウとタンタンは人工授精により繁殖を行っていましたが、死産や産後数日で赤ちゃんが亡くなってしまい、残念ながら新しい家族を増やすことができませんでした。
現在いるタンタンですが、中国野生動物保護協会との協定に基づき、2020年に中国に返還されることが予定されています。
移動時期については調整中ですので、中国に帰ってしまう前にタンタンに会っておきたいですね。
住所:兵庫県神戸市灘区王子町3-1
マップ: Googleマップ
電話番号:078-861-5624
通常時の営業時間:
3月〜10月:9:00〜17:00(最終入園16:30)
11月〜2月:9:00〜16:30(最終入園16:00)
通常時の定休日:
水曜日
12月29日〜1月1日
公式サイト: 神戸市立王子動物園
※合わせて読みたい: パンダやコアラと一度に会える!開放的な雰囲気が魅力の神戸市立王子動物園のアクセスや料金、みどころを紹介
日本にいるパンダの数はあまり多くなく、上野動物園のシャンシャンや神戸市立王子動物園のタンタンも中国に帰ってしまうので、残念ですがパンダが見られる動物園自体が減ってしまいます。
また新たにパンダが増えることに期待したいですね。
最終更新日 : 2023/02/21
公開日 : 2020/07/09