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身近なペットの金魚!各品種の特徴を知って自分に合う金魚を選ぼう
比較的飼いやすいペットである金魚。
各品種ごとに愛好会があるほど、ペットとしての人気は根強いです。
そうとは言え、金魚の品種は多いために、どの金魚をお迎えして良いのか迷ってしまうのも無理はありません。
見た目はもちろんのこと、泳ぎ方や特徴は異なります。
そこで本記事では、古くから愛されている伝統的な金魚をはじめ、定番の金魚や変わった特徴を持つ金魚をご紹介していきます。
これから金魚を飼おうと検討している方は、是非ともご覧ください。
琉金は、300年ほど前に中国から沖縄を経由して、九州に渡来してきた品種です。
琉球を経由してきた金魚であることから「琉金」と呼ばれています。
お祭りの金魚すくいでよく見かけるのがこの琉金で、体色は定番の白、赤、更紗などがあります。
大きさは種類によってもばらつきがあり、小さい種類でおよそ5cm、大きい種類でも18cmほどです。
体は楕円形に近く、頭は小さいのが特徴的。
腹部が左右対称に膨らんでおり、バランスが良いとされています。
「琉金」といえば「ひれ」と言われるほど、各ひれが長く、その中でも尾びれは大きく優雅な美しさがあります。
泳ぐのが得意というわけではないので、コメットや和金などの泳ぎが得意な品種と一緒の水槽で飼育すると、エサを取れずに弱ったりストレスを感じる原因になることがあるため注意が必要です。
※琉金については下記記事で詳しく解説してありますので、合わせてご覧ください。
中国から日本に輸入され、「琉金」の病的変異が繰り返されたことで、現在の品種になりました。
大きさは15~20cmほどで、金魚の中でも平均的です。
成長する可能性があるため、それを見込んだ大きさの水槽を用意しておきましょう。
出目金の特徴は、名前の通り左右に突起した目。
大きな目で可愛らしいのですが、とてもデリケートなため、飼育する場合は水槽の環境を整えることが大切です。
水槽内には、目を傷つける恐れのある岩やプラスチック等のアクセサリーを置かないようにしましょう。
また、自ら水槽にぶつかってしまい目を傷つける恐れがあるため、広めの水槽を用意してあげると安心です。
※出目金については下記記事で詳しく解説してありますので、合わせてご覧ください。
中国の晋の時代に、フナの突然変異で誕生したのが「和金」で、すべての金魚の祖先と言われている代表的な品種です。
日本には室町時代に輸入されました。
大きさは子供の頃で3cmほど、住み良い環境で育てると30cmほどにまで成長する大型の金魚です。
体型はフナに似ており、丈夫なことから初心者でも飼いやすい金魚とされています。
和金の特徴は、同じ種類でも尾のバリエーションが豊富で、中でも尾びれが華やかな四つ尾の人気が高いです。
ペットショップや金魚すくいで見かけることも多く、比較的安価で手に入れられます。
先述の通り30cmくらいまで大きくなることもあるので、育て甲斐がありおすすめです。
らんちゅうは日本が原産地です。
江戸時代には既に登場していたことから、数多くある金魚の品種の中でも、長い歴史を持つ伝統的な金魚となっています。
交雑される過程で、少しずつフナの原型から離れていったこともあり、成長しても15cmほどです。
らんちゅうは、背びれがないのが最大の特徴です。
生まれたばかりの時は黒色ですが、成長とともに赤色に変色したり紅白柄になることもあるなど、見た目の変化を楽しめます。
品評会でも高く評価されるほど、愛好家には昔から人気のらんちゅう。
比較的安価で購入することができ、体も強い方なので飼いやすいです。
ただ、泳ぐのが得意というわけではないため、コメットや和金のように泳ぐのが得意な品種との混泳は避け、ストレスをかけないようにしましょう。
※らんちゅうについては下記記事で詳しく解説してありますので、合わせてご覧ください。
ピンポンパールの原産地は中国です。
本来はパールスケープという別の呼び名でしたが、今では「ピンポンパール」に固定されました。
日本に輸入されたのは約50年前で、国内や東南アジアを中心にブリードが盛んに行われています。
大きさは、成長してもおよそ10cmほどなので、小さい水槽で飼いたい方にはおすすめです。
ピンポンパールの特徴は、名前の通りピンポン玉のような丸いフォルムと、パールのような鱗がたくさん付いています。
また、見た目に加えて泳ぎ方も特徴的で体が大きいことから、ふわふわ浮遊するように泳ぎます。
泳ぎは得意ではないものの、活発なために見ていても可愛いと女性にも人気の品種です。
ただ、泳ぎながら体が逆さまになることがあったり、産地によっては水温調整が必要になってくるため、飼育の難易度は少し高めです。
※ピンポンパールについては下記記事で詳しく解説してありますので、合わせてご覧ください。
コメットは、アメリカに輸出された国産の金魚が現地のフナと交雑、逆輸入され国内に広がった品種です。
水中で長い尾を使って素早く泳ぐことから、「コメット(彗星)」と呼ばれています。
コメットは細身かつ長い胴体が特徴的で、7~30cmほどと成長の幅が大きい品種。
体色も様々なことから、世界で一匹の柄と愛着が湧く人も多いです。
原種のフナに近いこともあり、丈夫で寿命も長いことも人気の理由となっています。
活発に泳ぐことや体が大きくなることを想定して、事前に大きめの水槽を購入することをおすすめします。
また、泳ぐのが得意なので、らんちゅうやピンポンパールのように泳ぎが遅い金魚と混泳させるのは避けましょう。
※コメットについては下記記事で詳しく解説してありますので、合わせてご覧ください。
中国の金魚を代表する品種である、オランダシシガシラ。
日本に輸入されたのは200年以上前とされており、「琉金」からの突然変異を繰り返し誕生したと言われています。
金魚の中でも大型の品種で、良い環境で飼育すると30cmほどの大きさになります。
オランダシシガシラの特徴は、なんといっても頭部にある「肉瘤(にくりゅう)」です。
成長とともに肉瘤も大きくなり、見た目のインパクトも強くなります。
育てながら肉瘤の成長や体型の変化を楽しむことができます。
体型は「丸みを帯びたタイプ」と、「横に長いタイプ」と分かれます。
泳ぎが得意というわけではないので、飼育するときには泳ぎが得意な金魚と一緒にするのは避けましょう。
また、一緒に飼育するときにはエサが行き届いているかを見て、弱らないようにすることが大切です。
日本で「三色出目金」と「オランダシシガシラ」の交雑によって、誕生したのが東錦。
金魚の種類別愛好会の数でも、トップレベルを誇るほど人気の品種とされています。
大きさは平均的には10~15cmほどですが、種類によってはおよそ40cmまで成長するものもいます。
東錦の特徴は、「三色出目金」から交雑されたこともあり、なんといっても赤や黒が入り混じったモザイク柄の体色です。
多くある品種の中でも、東錦の体色は美しいと人気です。
泳ぎが得意ではないため、コメットや和金など泳ぎが得意な品種との混泳は避けましょう。
エサを摂ることができず弱ってしまう原因になります。
らんちゅうのようにゆったり泳ぐ、似た品種と飼育するのをおすすめします。
朱文金は日本で作出した品種で、今から100年ほど前に発見されました。
また、コメットと見た目が似ていることから間違えられることもしばしば。
朱文金はコメットと異なり、「キャリコ出目金」と「和金」の交雑によって誕生しました。
朱文金の特徴は、長い尾びれを生かして活発に泳ぐということです。
大きさは約30cmほどになることもあります。
泳ぎが得意ということもあり、エサを摂れずに弱ったり、ストレスをためるといったことはあまりないでしょう。
動き回るので、比較的大きめの水槽を用意しておけば、朱文金の特徴を生かすことができます。
上から泳ぎを見るというよりは、横から見ることで泳ぐ姿を楽しめる品種です。
江戸錦は、「らんちゅう」と「東錦」を交雑したことで誕生し、産地から「江戸錦」と名付けられました。
江戸錦の特徴は、三色模様で背びれがないらんちゅう型であるということです。
大きさは成長しても15cmほどで、金魚の中でも小さい品種とされています。
また、現在もなお交雑が進められているため、今後が楽しみな品種です。
泳ぐのが得意ではないため、水流はできるだけ弱くし、泳ぐのが得意な品種と混泳させるのはやめるようにしましょう。
エサが摂れないストレスや、衰弱死を防ぐことが大切です。
以上、気になる金魚は見つかりましたでしょうか。
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最終更新日 : 2021/11/02
公開日 : 2018/10/30