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ペットとしてブタを飼いたいなら、ほとんどの方はミニブタを選ぶと思います。
ミニブタと聞くと小さくて可愛らしいピンク色の豚をイメージする人が多いでしょう。
しかし、ミニブタは必ずしも「ミニ」サイズではありません。
もし90kgの愛玩用の豚がいるとすれば、実はこれもミニブタに含まれます。
ミニブタには定義があり、100kg以下の豚のことを指します。
大型犬 の ゴールデンレトリバー でも体重30kg前後です。
その3倍以上の大きさがあったとしても「ミニブタ」と定義されているので、実際のところ安易に飼うことはできません。
ミニブタとして販売されていて販売時は小さかったとしても、想像以上の大きさになることがあります。
成長時の豚の大きさを飼い主側でコントロールすることはできません。
小さめの豚に育てたいからといってエサの量を極端に制限してしまうと、栄養失調を起こし、時には豚が亡くなってしまうこともあります。
どうしても小さめのミニブタが欲しい場合は、販売されているミニブタの親の大きさを確認してみるといいでしょう。
親の大きさほどに成長することが多いため、良い目安になるでしょう。
豚はとても頭がいい動物です。
そのため、しつけも大事になってきます。
筆者が育てた豚は「おすわり」を覚えていました。
エサをあげる時に「おすわり」と言いながらエサ箱を豚の上にあげることで、豚の焦点が上を向き、必然的に座っているような状態になります。
これを繰り返すことで、「おすわり」と聞いただけでエサがもらえると覚え、自分から「おすわり」ができるようになるのです。
「おすわり」やくるりと回る「まわれ」は覚えさせやすいので、豚に覚えさせるのにおすすめですよ。
豚は自身が嫌な体験をしたことをしっかりと覚えいています。
筆者が育てていた豚が少し怪我をしていたので、傷口を消毒をしていた時のことです。
消毒液が傷口にしみるようで、普段は出さないような「ブフォ!」という鳴き声で驚き、逃げ惑うことがありました。
逃げてしまって傷口の消毒ができないので、他の人に豚の保定をお願いして消毒をしました。
すると、保定されたのが消毒をしたことより嫌だったようで、次の日からその保定をしてくれた人が来る度に「ブフォ!」と鳴き、テリトリー内で常同行動をするようになってしまいました。
数日経ってから何も危害を加えないことが分かったのか、その人が現れても普通に行動をしてくれるよう戻りましたが 、嫌なことはすぐには忘れないようです。
上記の嫌なことをされた人が現れただけで豚が通常とは異なる行動をとることが分かりましたが、豚は人を見分けることもできます。
豚は人の歩く音や匂い、大きさなどから人の判別をしています。
そのため、いつもエサをくれる人が近くを歩く音が聞こえれば喜んで迎えてくれますし、苦手な人が来たと分かれば警戒することがあります。
豚はとてもきれい好きです。
体に泥を塗る汚らしいイメージがあるかもしれませんが、あれは体をキレイにするための行動なのです。
豚は全身に泥を塗ることで体に付いている虫や汚れを落とし、体の清潔を保っています。
ただ、一般の家庭で飼育する場合、泥浴びができる環境はあまり用意できないと思います。
そのため、たまに水浴びをさせてあげるといいでしょう。
さらに、豚は自身の寝床でトイレをしません。
しっかりと寝床とトイレを分けます。
したがって、飼育時の掃除が楽です。
豚は寝てばかりではなくお散歩も大好きです。
一緒にお散歩をすることもできます。
筆者が最初に豚とお散歩をした時は、豚に首輪を付けてリードでお散歩をしようとしました。
ところが、豚が一歩後退しただけでツルンと首輪が取れてしまったのです。
豚は体から顔までの凹凸が少なく、鼻先に向けて細くなっているため簡単に首輪が取れてしまいます。
そのため、ハーネスを利用することをおすすめします。
犬用のハーネス ならば大きさ的にちょうどよく、お手軽に入手できるので扱いやすいですよ。
筆者は犬用のハーネスを使って豚をお散歩させたところ、リードのときのように簡単に外れることなくお散歩ができました。
しかし、ハーネスが豚のサイズに合っておらず緩かったり、あまり頑丈ではないものだと、豚が暴れた時にハーネスが足をくぐってしまい取れてしまうことがあります。
外でお散歩をする前に家の中でハーネスを付けて歩いてみたり、少し引っ張ってみたりして状態を確認してからお散歩をした方が無難ですね。
また、豚にピッタリなハーネスを選ぶことができお散歩デビューをすることになったら、気を付けなければいけないことがあります。
豚とお散歩をする時に気を付けなければいけないことがいくつかあります。
豚は何でも食べます。
そして、お散歩道にはいろいろな物が落ちています。
例えば、そこら中に生えている草花や落ち葉。
これらも豚からすれば食料になってしまいます。
自然の物でも薬品が散布されている場合があるので、むやみに食べさせないようにしなければなりません。
他にもビニール袋や紙など、食料として好ましくないものが落ちていることはよくあります。
豚が誤って食べてしまわないように、お散歩中は常に豚の行動に目を光らせておきましょう。
豚は非常に臆病な生き物です。
ちょっとした段差や、穴が開いている側溝の蓋の上を通れないことがよくあります。
筆者は体重20kg〜30kgの豚とお散歩をしていましたが、幅・深さ10cmほどの溝でも渡ることもできませんでした。
どうしても怖がってしまうので、板をかけて渡らせてみようとしましたが、それでも怖いようでひたすら後退。
何日も練習してやっと渡れるようになりました。
知らない場所だと特に怖がるので、お散歩道の下調べが重要です。
飼っている豚なら人に慣れているので、知らない人に会っても驚かないことが多いですが、他の生き物に会った時はどうでしょうか。
これには個体差がでてきますが、 犬 にびっくりしてしまう豚もいます。
筆者が豚とお散歩をしている時に犬と遭遇したとき、犬が駆け寄ってきたため驚いて逃げようとしたときがありました。
豚がパニックになってしまうと大変ですし、相手の犬も興奮してしまうかもしれないので、お散歩中の犬には注意しなければいけません。
しかし、慣れれば犬を怖がることもなくなります。
犬だけではなく、車や 猫 なども豚がパニックを起こす原因になるかもしれないので、日常的にさまざまなものに慣れさせておくことが大事です。
ちなみに、筆者が豚とお散歩をしている時に一番苦戦したのは馬の前を通る時でした。
馬なんてお散歩中に遭遇することは滅多にないので、普通のお散歩であれば特に注意することではありませんが、豚自身より大きな生物と遭遇した時は特に驚きやすいように感じます。
豚は普段大人しいですが、ひょんなことで豹変することがあります。
筆者の知り合いが豚とお散歩をしていた時、豚の目の前にゴミが落ちておりそれを豚が食べようとしたため慌ててゴミを取ったところ、豚が暴れだして太ももに噛みついてしまったことがありました。
エサではありませんが、食べようとしていたゴミを盗られたことで怒ったのででしょう。
20kgくらいのメスの豚でしたが、それでもお散歩をしていた人は針で縫わなければいけないほどの怪我をしてしまったのです。
これが、他者であればただ事ではありません。
豚がびっくりしてパニックになった時に起こりやすいので、豚の行動を常に観察しておきましょう。
筆者が豚を飼育した感想ですが、豚を飼育するのは面白いです。
エサを食べるときには嬉しそうに尻尾をブンブン振っていたり、お腹をなでると気持ちよさそに「フゴフゴ」鳴きながら寝転んでそのまま寝てしまったり……とても素直で可愛らしい動物です。
犬に似ている部分もありますが、豚と一緒にいると犬とは違う楽しさがたくさんあるので、豚の飼育は面白いですよ。
最終更新日 : 2020/11/09
公開日 : 2018/04/24