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まず、ハリネズミはどんなものを餌として食べるのかをご紹介します。
ハリネズミがどんな習性を持った、どんな動物なのかというところからお伝えします。
すると、ハリネズミの食生活についても見えてきます。
ネズミ という名前が付いていますが、実はハリネズミはネズミの仲間ではありません。
ネズミはげっ歯類ですが、ハリネズミはそうではなく、生物学的にはモグラの仲間なのです。
ハリネズミは明るい場所ではなく薄暗い場所を好みますが、モグラの親せきであれば納得の習性ですね。
ハリネズミはモグラの仲間であることがわかりましたが、モグラは昆虫、果実、植物なども食べる雑食です。
モグラの仲間であるハリネズミも同じように雑食で、野生では昆虫やミミズやカタツムリなどの無脊椎動物、 カエル や トカゲ 、果実やキノコ、 鳥 のヒナまで食べるとされています。
何でも食べるうえに大食漢で、一晩で体重の3分の1の量を食べるのです。
野生の状態では果物から虫、とかげまであらゆるものを食べるハリネズミですが、ペットして飼育する場合、このような餌を準備するのは難しいです。
仮に用意できたとしても、果物やキノコなど以外の食べ物はそれ自体の管理も難しいですね。
それでは、ペットのハリネズミにはどのようなものを食べさせれば良いのでしょうか。
ペットショップで取り扱われている、専用のハリネズミフードを与えましょう。
現在はハリネズミをペットとして飼う人が多くなってきたので、インターネットでも簡単に手に入れることができるようになりました。
ハリネズミがペットとして人気が出る前は、ハリネズミ専用のフードを手に入れることが難しかったために、キャットフードやフェレットフードが代用品として与えられることがありました。
しかし、現在はハリネズミフードが簡単に手に入るようになったので、わざわざキャットフードを与える必要はありませんし、やはり本来はハリネズミには適切ではない面もあります。
参考価格:2,030円(税込)
メーカー名:SANKO
内容量:1kg
生産国:日本
主食はハリネズミフードですが、栄養補給や食欲増進のために昆虫などの生餌や果物、野菜などを与えてあげましょう。
昆虫はミルワームや コオロギ 、野菜はニンジンなどです。
参考価格:386円(税込)
メーカー名:ナチュラルペットフーズ
内容量:200g
生産国:日本
野生のハリネズミは体重の3分の1もの量を食べるのですが、ペットしてのハリネズミは野生のように厳しい環境下で生活するわけではないので、必要なカロリーは野生よりも低くなります。
ペットのハリネズミが1日に必要なカロリーは30~70kcalほどと言われており、個体の大きさにより調整が必要です。
ハリネズミ専用フードだけを与える場合は、大さじ2~3倍を与えてください。
ハリネズミは夜行性で本来は夜の間中、食べ物を探して歩きながら食事をします。
つまり、少しずつ何回も食べるので、理想的には夜の間に何回かに分けて与えるのが一番習性に近い食事の与え方です。
ただ、夜は人間が寝ている時間なので、夜中に何回も食事を与えることは難しいでしょう。
そのため、ハリネズミの活動が活発になる頃に1回目を与え、しばらくしてから2回目を与えるようにすると良いです。
基本的な量は上記のとおりですが、ハリネズミにもそれぞれ個体差がありますので、体重や体格、ウンチの状態を確認しながら適切な量を与えるようにしましょう。
生徒半年までの成長期は栄養が必要ですから、多めに与えてださい。
この頃は食べ残しが出るくらいの量を与えてもいいです。
食べ残しはたとえまだ食べられる状態でも翌朝に片付け、もし肥満傾向がみられるときは量を調節しましょう。
ハリネズミは雑食で色々なものを食べることができます。
しかし、初めて食べるものはいきなり大量に与えずに様子を見ながら少量ずつ与えてください。
特に昆虫類や乳製品はいきなりたくさん食べると消化不良や下痢を引き起こす可能性もあります。
ハリネズミ専用フードは、300gで1,000~1,600円程度、ミルワームは100匹で700円程度です。
ミルワームには生缶タイプもあり、35g入りで600~700円程度です。
ハリネズミはあまり顎の力が強くありません。
特に子供や高齢のハリネズミにとっては、ハリネズミ専用フードであっても固すぎるので、ぬるま湯でふやかしてからあげましょう。
ふやかしたフードは水分を摂取しやすいという利点もあります。
ただし、ふやかしたフードはすぐに腐ってしまうので、食べ残しは速やかに片づけましょう。
ハリネズミは「グルメなペット」と言われます。
好き嫌いが激しく、同じ餌ばかり続くとあきて食べなくなってしまうためです。
食に関してはかなり頑固で、何日も食べない状態が続くこともあります。
ハリネズミの食べ物の好き嫌いはペットとして飼う上で大変な部分ですし、エサの準備や管理はハリネズミの健康のためにとても重要です。
ハリネズミの食事の理想としては、飽きないように毎日メニューを異なるものにすることです。
数種類のハリネズミフードを準備し、単体で使ったり混ぜて使ったりと味の変化があるように工夫しましょう。
飽きさせないようにするためには、ハリネズミフード以外の昆虫や野菜などの食材も織り交ぜることも有効な手段です。
ハリネズミには食材の種類が必要で、しかも毎日食事を変えてあげる必要があることを理解しておきましょう。
ハリネズミは食虫目に分類される動物で、野生での主食は虫です。
そのため、ハリネズミは虫が大好きです。
しかし、ハリネズミの食事を全部自然界にいたときと同じものを準備するのは、管理的にも金銭的にも難しいですよね。
ハリネズミ専用フードを主食にして、虫はおやつとして与えることをおすすめします。
もともと大好きな食べ物ですし、味の変化もついて、食事にも飽きにくくなります。
大好きなので与えすぎると生餌しか食べなくなってしまうことがあるので、与え方に注意してください。
あくまでも虫は副食であり、主食はハリネズミフードですので、逆になってしまわないようにしてください。
ミルワームとはペットの生餌にするためのゴミムシダマシ科の甲虫の幼虫のことです。
ハリネズミの多くはミルワームが大好きでよく食べますが、脂質が多くカロリーが高いので、おやつ程度にあげた方がいいでしょう。
たくさん食べると太ってしまうのですが、食欲が減退したときや体重が落ちてしまったときには有効な栄養豊富な食べ物でもあります。
ミルワームは、虫を食べるペット(爬虫類、小動物、魚など)用に熱帯魚店やペットショップで売っていますし、通販でも購入できます。
普通のミルワームの他に大きいサイズのジャイアントミルワームがありますが、ハリネズミは大きくても食べることができるので、ジャイアントミルワームをおすすめします。
コオロギも 爬虫類 や 小動物 などのペット用として一般的に使用される生餌です。
元々虫が主食であったハリネズミはコオロギも好みますが、コオロギはミルワームほど脂質が多くないため、ミルワームの方が好きな子が多いようです。
ハリネズミが好む虫やミミズなどの生き物は、買わなくても周辺で採取できることもありますが、ハリネズミに有害な物質を含む種類があったり、農薬などの心配がある場合もありますから、ペット用のエサとして販売されているものを購入することをおすすめします。
生餌を好むという特性が、ハリネズミの飼育の難しさの一つにあげられるでしょう。
生きた虫を買ってきて与えるなんて、虫に慣れていない人にはかなりハードルが高いですね。
それでは、どうしても虫の生餌に抵抗のある人はどうすれば良いのでしょうか。
ハリネズミ専用フードは栄養面ではとても優れているため、これだけでも餌として十分です。
しかし、ハリネズミは偏食が強いこと、ペットとしてのハリネズミの幸せな生活を考えれば、飼い主として1度は生餌を試してみても良いかもしれません。
ハリネズミに限らず、動物は美味しいものをくれる人を好きになる傾向は強いので、信頼関係を築く材料にもなってくれます。
何らかの理由で体重が落ちたときの栄養価の高い食べ物としてもとても有効です。
ただし、どうしても苦手なときは無理に生餌をあげなくても大丈夫です。
生餌への嫌悪感でハリネズミへの愛情が薄れることになっては元も子もありません。
本来は飼育する前にハリネズミが何を食べるかまで知った上で家族に迎えてほしいと思います。
基本的にハリネズミフードで栄養はまかなえますが、生餌がどうしても苦手な場合は、ハリネズミに与えることができる人間の食べ物を代わりに与える方法もあります。
飼い主が取り扱いしやすいだけでなく、新鮮な食べ物を与えることができ、グルメなハリネズミのために味の変化を付けてあげることができるというメリットがあります。
リンゴ、バナナ、いちご、メロン、梨など。ごく少量をときどきあげてください。
果物はビタミンを摂取できるというメリットがありますが、果糖も含まれていることからあげすぎには注意してください。
キャベツ、にんじん、かぼちゃ、さつまいも、エンドウ豆などをゆでて適切な大きさに切り、冷ましたものを少量与えてください。
ゆでたものを冷ましてあげてください。
ささみや胸肉などの脂肪分が少ない部分を使用します。
必ずゆでたものを少量あげましょう。
乳糖を消化できずに下痢をしてしまうので牛乳は与えられませんが、ヨーグルトやカッテージチーズをあげることはできます。
味付けせずにあげましょう。
これらはハリネズミフードの付け合わせ、副食としてときどき少量をあげるようにするといいですね。
ハリネズミはあごが弱いので固いものが食べられません。
ゆでるなど柔らかくして、適度な大きさに切ってあげてください。
ハリネズミは大きいものは噛みちぎって食べることができますが、口に丸ごと入ってしまうような大きさのものはのどを詰まらせてしまうことがあります。
大きめに切るか、のどに引っかからない大きさに切ってあげましょう。
これらは 犬 や 猫 が中毒になる食べ物として知られていますが、ハリネズミも同様に中毒になる可能性が高いです。
重症化すると命に関わるので絶対にあげないようにしましょう。
動物は牛乳に含まれる乳糖を分解できないことが多いのですが、ハリネズミも同様です。
消化不良になる場合もあるのであげないようにしましょう。
ヤギミルクであれば与えることができますし、栄養価も高いです。
人間が食べるスナックやお菓子は与えないようにしてください。
ハリネズミフードが一般的になる以前はキャットフードが代用品として用いられていました。
現在ではハリネズミフードが簡単に手に入るので、 キャットフード が代用品になるということは、災害などが起こって餌が手に入らなくなったときのための知識として持っておき、日常的にはハリネズミフードを与えてください。
キャットフードの方がハリネズミフードより安価ではあるのですが、特に安いキャットフードはハリネズミにとって良くありません。
日本製の安価なキャットフードは主原料が穀類なうえに、肉ではなく魚を原料として使っていることが多いためです。
猫も魚というよりも肉を食べる動物なのですが、日本では「猫=魚好き」というイメージがあり、魚の方が肉よりも安価ということもあって、国産の安価なキャットフードによく使われるようになりました。
しかし、ハリネズミは本来魚を食べる動物ではありません。
もし何らかの事情でキャットフードを代用しなければならないときは、主原料が肉で極力穀類の含有量が少ないフードを与えてください。
安価なフードはハリネズミの健康を害する恐れがあります。
代用品となるキャットフードやフェレットフードの使用は、災害などでハリネズミフードがどうしても手に入らないときだけにします。
その際もできるだけハリネズミの本来の食生活に近いフードを選ぶようにしてください。
ハリネズミは 猫 や フェレット よりも脂肪分は必要がなく、たんぱく質はより多く必要なので高タンパク・低カロリーのフードを選ぶようにします。
室内飼育用やダイエット用、高齢猫用などのフードがいいでしょう。
キャットフードやフェレットフードはハリネズミには硬すぎるので、必ずふやかしてから与えてください。
そして、キャットフードやフェレットフードはあくまでも一時的な代用品としてのみ使いましょう。
ハリネズミは好き嫌いが激しく、さらに餌に飽きやすいので餌を食べてくれないことがあります。
ハリネズミを飼っている飼い主さんの悩みどころでしょう。
エサを食べることを拒否させないためにはハリネズミフードも数種類を用意し、ミルワームや果物など食事に変化を与えてあげるようにしてください。
ハリネズミを家族に迎える際には、信頼出来るブリーダーなどから購入するようにし、その子のこれまでの食生活や嗜好性なども教えてもらうといいですね。
きちんとしたブリーダーであれば飼育の方法から餌のやり方まで相談に乗ってくれるはずです。
餌のやり方が少し難しいハリネズミですから、どこから手に入れるかもその後の飼育のために重要になってきます。
ハリネズミはとてもグルメな動物なので、幸せなペット生活を送ってもらうためには様々な食材を用意する必要があります。
これを面倒だと思う方は、ハリネズミの飼い主には向いていません。
自分のハリネズミがどんなものが好きなのか知ることや、毎日の食事のメニューを考えてあげることが楽しいと感じられる方にはお世話も楽しいものとなるでしょう。
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公開日 : 2018/01/29