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コーンスネークは、ナミヘビ科の毒のない ヘビ です。
原産地のアメリカ東南部では、森林や牧草地の他、納屋などで見つかることもあるようです。
生まれたばかりのコーンスネークは手のひらに乗るほど。
成長すると1m以上になり、2mに達するのはごく稀です。
大事に飼えば10年以上生きると言われています。
コーンスネークは、長く付き合えるペットなのです。
ノーマルな色のコーンスネークの場合、6千円から7千円ほどで購入することができます。
珍しい色になると、2万円以上になるのも珍しくありません。
ベビーの場合はもっと安く手に入ります。
ヘビはとてもデリケートな動物で、環境の変化にも敏感。
拒食症になってしまうことも少なくありません。
ただ、コーンスネークは、ヘビの中では順応性の高い方だと言えます。
コーンスネークは性質が穏やかです。
飼育下で生まれた子であれば、普通に飼っていて咬まれることはまずありません。
ヘビに限らず、 爬虫類 は人に触られるのを嫌います。
コーンスネークは少しなら問題ありません。
特に活動し始めてまだ体温が低いときは、温かい人間の体温に身を任せてくれます。
ただ、あまり触りすぎるとさすがのコーンスネークも拒食症になってしまうことがあります。
猫 や 犬 とは違うので、あくまでも控えめにするようにしましょう。
コーンスネークは、色や柄の種類が豊富なところが魅力です。
その色柄によって決まる品種をモルフと呼びます。
原種のモルフも綺麗ですが、品種改良から生まれたバリエーションもカラフルです。
まずは人気のモルフをご紹介します。
コーンスネークの原種です。
オレンジ色をベースに、黒で縁取った薄茶色の斑点が模様として出ています。
蛇の斑点模様をブロッチと言います。
オケッティから黒い色素が抜けたアルビノで、ブロッチに黒い縁取りがなく、目の色も赤くなります。
黒の色素がないだけで随分印象が変わりますね。
アンバーと呼ばれる色に、アルビノを掛け合わせることで生まれる色です。
キャラメル色のブロッチが入っています。
こちらは赤い色素が抜けたもので、ブラックアルビノとも呼ばれます。
黒や赤の色素が抜けたアルビノ種をスノーと呼びます。
白い体色に薄い黄色のブロッチが出るのがベーシックなスノーですが、色が白いだけに少しの色の違いが体色を変え、そのバリエーションによりそれぞれ名称が付けられています。
白ベースにコーラルピンクのブロッチが入ったものです。
その他、淡い紫を基調としたラベンダー系、キャラメル系、黒みを帯びた赤が基調のブラッドレッド系など、その色だけでも様々。
そこにブロッチのあるものはストライプ柄のものなど、色と柄の組み合わせで更にそのバリエーションが増え、個体によっても差が出るため、まるで人間かのように一匹一体匹に個性があるのがコーンスネークの魅力です。
どんな動物を飼うにも、家にお迎えする前に必要なものを揃えるのが鉄則です。
特にヘビは環境の変化に敏感ですから、後であたふたしないようきちんと用意をしておきましょう。
コーンスネークは丈夫なヘビですが、無用なストレスを与えないようにすることが大切です。
ヘビは身長ほど場所を取りません。
とぐろを巻いてしまえばコンパクトですし、動くにしても体がとても柔軟なためです。
例えば、1mのコーンスネークなら60cmのケージで十分です。
材質は何でも良いのですが、十分に通気できることや、逃げ出せないことが重要です。
ヘビは脱走の名人で、プラケースの蓋を閉めておいたのに逃げられたという話は珍しくありません。
金網の場合、網目はなるべく小さなものにしましょう。
参考価格:9,806円(税込)
メーカー名:SANKO
サイズ (幅X奥行X高さ) :62×45×31.5cm
重量:2.8㎏
生産国:中国
アメリカ生まれのコーンスネークは、熱帯出身のヘビに比べて寒さには強いです。
ただ、アメリカ南東部はとても暖かいところですし、温度が下がりすぎると消化不良を起こしてしまうことがあります。
体温を保つため、パネルヒーターで暖めてあげましょう。
ケージが大きくなればなるほど、ヒーターも大きなものが必要になります。
ケージ内の温度を測る温度計も不可欠です。
参考価格:1,199円(税込)
メーカー名:UEETEK
サイズ (幅X奥行X高さ) :18x15x0.5cm
消費電力:5W
電圧:220V〜240V
参考価格:1,978円(税込)
メーカー名:GEX
サイズ (幅X奥行X高さ) :5.3×2×5cm
重量:26g
生産国:中国
昼は22~28℃、夜は18~21℃が良いでしょう。
繁殖させるのでない限り、冬眠は必要ありません。
生後1年から2年の間は、冬眠させない方が安心です。
水は飲むだけでなく、水浴にも使います。
水入れの大きさは、中でとぐろを巻けるくらいであることが理想なので、浅めのタッパーでも問題ありません。
なお、水は冷たすぎないようにしてください。
参考価格:1,231円(税込)
メーカー名:ナガオ
サイズ (幅X奥行X高さ) :33.5x24.1x5.2cm
容量:3.1L
生産国:日本
コーンスネークが安心して暮らすには、シェルターが必須です。
爬虫類のシェルターとして、ペットショップで売られています。
木の箱もおすすめです。
参考価格:1,230円(税込)
メーカー名:スドー
サイズ (幅X奥行X高さ) :15.5×12.2×9.5cm
重量:500g
生産国:中国
コーンスネークは、ベビーの時からピンクマウスをあげて大丈夫です。
大きすぎる場合は、ピンクマウスを刻んで足だけ与えるようにしましょう。
ピンクマウスとは、産まれて間もないマウスのことで、冷凍物が通販で売られています。
ビニール袋に入れたまま、40℃くらいのお湯で中まで解凍します。
ピンセットで動かしながら与えると、食いつきが良いでしょう。
成長するにしたがって、マウスの大きさを変えていきます。
マウスを丸ごと与えると、カルシウムをはじめ様々な栄養素が十分入った食事となります。
餌 は、成長期は週2回くらい、成長が止まってからは週1回で十分です。
ヘビは毎日散歩させたり餌をあげる必要はありません。
ただ、静かに様子を見てあげてください。
糞や脱皮した皮、食べ残しはすぐに取り除きましょう。
また、水は毎日新鮮なものと取り換えましょう。
その他、衛生管理は病気の予防に欠かせないので、一週間に一度はケージ全体を掃除します。
この時も、コーンスネークを怖がらせないように気を付けましょう。
コーンスネークがまだ若いうちに、毎日10分くらい手に取ってみましょう。
あなたの手に慣れると、のちにトラブルを起こすことも少なくなります。
上から掴むと怖がるので、お腹からすくうように手に取ります。
小さいうちは、ピンセットですくって手に乗せるとやりやすいです。
最初は乗りたがらないかもしれませんが、だんだん慣れてきて、手に絡みつくようになりますよ。
くれぐれも、長時間触らないようにしてください。
英語表記:corn snake
原産地:アメリカ合衆国
体色:原種(オケッティ)はオレンジ。その他、白やクリーム、黒、模様ナシなど、新しい体色が続々と生み出されています。
値段:大きさや色によってかなり違いがあります。原種(ノーマル)は6千円から7千円ほど、人気のある体色は1万円から2万円以上することもあります。
特徴:薄明薄暮性。地表棲みですが木登りも上手です。
性質:穏やかで餌付きも良いです。
寿命:10~15年ほど。
かかりやすい病気:コーンスネークに限らず、ヘビはダニなどの寄生虫、脱皮不全、口腔内出血に注意してください。雌の場合は卵詰まりにも注意が必要です。
入手の仕方:ヘビを売っているショップであれば大抵売られています。
綺麗で穏やかなコーンスネーク。
「ヘビを飼いたい」と言うと反対されてしまうことも多いようですが、コーンスネークなら家族がOKしてくれる可能性もあります。
それでも、逃げ出したりしたら近所中大騒ぎ間違いナシ!
十分な覚悟をした上で、コーンスネークをお迎えしましょう。
最終更新日 : 2021/10/29
公開日 : 2016/06/24