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5. 伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス(伊勢シーパラダイス)
今や 水族館 で気軽に会うことのできるアザラシですが、様々な地域に生息している哺乳類です。
ふっくらした身体つきと大きな瞳、腕を器用に使って床を這うように一生懸命移動する姿は、可愛らしさがつまっていますよね。
人にも良く慣れる点から、より身近で触れ合うことのできる海獣類の一つです。
また、場所によっては 動物園 で展示されていることもあり、全国各地の動物展示施設でみかけるポピュラーな生き物です。
そんなアザラシですが、野生の個体はどのような生活をしているのでしょうか?
早速、次の項目よりアザラシの特徴・生態について解説していきます。
合わせて、アザラシがいる水族館もピックアップしてご紹介させていただきます。
アザラシは北極圏から熱帯地域、南極まで幅広い海域に生息しています。
現在アザラシ科は10属19種類存在しており、頭蓋骨・四肢骨の特徴から、モンクアザラシ亜科・アザラシ亜科に分けられています。
北極圏に生息するアザラシはホッキョクグマの主食になっており、なんとその割合は9割を占めています。
日本海近郊では、水族館でおなじみのゴマフアザラシ、ゼニガタアザラシ、アゴヒゲアザラシ等全部で5種類のアザラシが生息しています。
アザラシは種類や特性によって住む地域が異なっています。
主に流氷の移動によって季節ごとに移動する個体が多いですが、ゴマフアザラシなどは分散して沿岸部で生活しています。
しかし、いづれの種類も定着はしておらず、2002年に多摩川で目撃された「たまちゃん」をはじめ、日本各地で確認することができます。
アザラシは鰭脚類に含まれる海棲哺乳類のグループであり、北海道ではアイヌ語より「トッカリ」とも呼ばれています。
その種類によって形態は様々であり、50kgのワモンアザラシから3,700kgにも及ぶミナミゾウアザラシなど変化に富んでいます。
雄雌の個体差はほぼないのですが、ミナミゾウアザラシでは雄の方が雌より10倍ほどの体重に成長します。
ゾウアザラシ属とズキンアザラシは繁殖のディスプレイのために鼻が特徴的な形をしています。
大部分は首が短く、四肢には5本の指があり、指間には水かきが変化したヒレがついています。
アザラシの前ビレのうち、空気中に露出している部分は人の手首より先の部分にあたります。
身体には短い体毛が隙間なく生えており、保温性に優れているため毛皮として利用の歴史も長いです。
また、アザラシは優れた潜水能力を持っており、キタゾウアザラシは水深1,500メートルまで潜水可能な個体も存在しています。
これはアザラシが肺の中の空気をほとんど吐き出すことで、高い水圧に耐えられるという潜水に適した特徴を持っています。
食性は肉食性であり、魚やイカなどを捕食して生活しています。
種類によっては、海藻類・貝類を捕食することもあり、好みには偏りがあります。
同じく水族館の人気者として知られるアシカですが、外見や知能の高さも似ている部分が多いものの、アザラシとは全く異なる動物です。
最大の特徴は耳の形であり、アザラシは耳部分に穴が開いているだけですが、アシカには耳たぶが存在しています。
また、アシカは後肢に比べて前肢が発達しており、泳ぐ際には前肢をうまく使用して遊泳します。
反対にアザラシは後肢が発達しているので、泳ぐ際には前肢は体幹に添えるだけで、左右の後肢を交互に動かして推進力を得ています。
陸上の移動においても明確な違いがあり、アシカは後肢を前方に折り曲げて前肢も同時に使い歩くことができます。
しかし、アザラシは後肢を前後に折り曲げることはできずに、前肢を補助的に使用しながら、這うように移動します。
つるつると床を移動するアザラシの姿はチャームポイントの一つと言えますよね。
アシカとアザラシは、以前は同種類の生物であるとされてきていました。
しかし、このような差異からクマに近い種類を祖先に持ち、全く別種類に分かれた生物であるということが解明されました。
日本のアザラシは古くから貴重な食料として、扱われてきました。
主に北海道の先住民である、アイヌ民族により狩猟が行われていました。
その皮は水濡れに強く、馬の手綱やかんじきの紐に好んで使用されており、肉は食料として貴重なたんぱく源でした。
また脂肪は照明用の燃料に使われており、全身を活用して生活していました。
昭和初期までアザラシ猟は行われていましたが、需要の低迷により現在日本におけるアザラシ猟は終了しています。
また、同様に北極圏やカナダにおいてもアザラシは貴重な資源として、狩猟対象になっていました。
地方によっては現在でも狩猟が行われており、捕獲頭数も増えたことでアザラシが減少傾向にありその点が問題視されています。
なお、近年の地球温暖化による流氷の減少、開発による水質汚染などによる住処の減少から、種類によっては絶滅の危機に瀕しています。
このような背景から、世界各国ではアザラシの保全活動が続いており、保護施設も増加の傾向にあります。
現在日本で展示されているアザラシの多くは、国内で繁殖された日本生まれの個体がほとんどであり、水族館同士で血縁関係にあります。
日本では主に北海道オホーツク海近郊で、様々な種類のアザラシに会うことができます。
日本に生息するアザラシを種類ごとにご紹介いたします。
日本の水族館や動物園で最も多く展示されている種類のアザラシです。
日本海の太平洋北部に分布していて、体長は170センチ前後、体重は70kg~130kgに成長します。
最大の特徴は、名前にもある通り灰色の地に黒いまだら模様が散らばっている身体です。
一方腹面は薄灰色でまだら模様は少なく、模様の入り方は個体差が著しく大きいです。
寿命は約30年前後ですが、飼育下では30歳よりも長命に生きた個体も確認されています。
食性は幅広く、口に入るものならなんでも捕食するので、イカや エビ 、 カニ などの甲殻類も好んで食べます。
漫画のモチーフに起用されたこともあり、「ごまちゃん」の愛称で親しまれている最もポピュラーな種類です。
北海道の稚内には11月~4月までで多い時には1,200頭を超えるゴマフアザラシが越冬のために訪れ、観察することができます。
最も小型のアザラシとして知られており、別名「フイリアザラシ」と呼ばれています。
日本近海に生息するワモンアザラシは特に小さく、体長は120センチ~130センチ、体重は50kg前後になります。
他のアザラシに比べて頭蓋骨は骨壁が薄く、眼窩間の幅が非常に狭いです。
ワモンアザラシの名前通り、背中側に灰褐色から黒色のまだら模様があり、このまだら模様が縁取りされています。
主に流氷域に生息するアザラシであり、季節によって移動をしています。
寿命は30年以上と長命です。
オキアミや大型動物プランクトン、小魚などを捕食します。
日本沿岸に定住している唯一のアザラシであり、野生個体は比較的見つけやすいです。
太平洋から大西洋まで広く分布しており、北海道東部の襟裳岬や歯舞群島に生息しています。
体長は大きめで、雄で150センチ~200センチ・体重70kg~170kgになります。
雌は他の種類同様、雄より小型で120センチ~170センチ・体重50kg~150kgに成長します。
日本にいる種類は岩場で出産するなど、流氷地域を好まずに岩礁域に定着して生活しています。
寿命は約20年であり、ゴマフアザラシ等に比べると短命です。
また日本でのニュースとして、2007年に北海道で「コロちゃん」の愛称で親しまれていたゼニガタアザラシが見物人を噛む事故が起きています。
アザラシは見た目が可愛いらしいですが、肉食獣である他、野生動物であるのでむやみに触るのは危険です。
首・腰・脚周りに特徴的な帯模様をもつアザラシです。
日本ではオホーツク海沿岸・根室海峡を中心に生息していますが、北海道でも稀な存在であり保護対象になっています。
成獣は全長170センチ・体重70kg~130kg前後に成長します。
特徴的な帯模様は成熟した雄の特徴であり、雌や未成熟の雄はこの模様が不鮮明です。
流氷の動きによって移動し、生活していますが単独性が強く、ゴマフアザラシのように群れる様子は極めて稀です。
一時期は日本や旧ソ連における狩猟によりその数が減少傾向になりますが、後の保護活動により現在では20世紀初頭の生息数まで回復しています。
オホーツク海に生息するアザラシで、半数はアラスカ海域に生息しています。
体長は200センチ~260センチ・体重200kg~360kgと北極海に住むアザラシの中では最大クラスです。
体表に模様はなく、淡灰色~暗褐色の色をしており、小さい頭部が特徴です。
他のアザラシに比べてひげ部分が発達しており、上唇付近から生えています。
単独性が強く、流氷の移動と共に生活拠点を移動しますが、成獣を見かけることは稀です。
故に日本の首都圏に現れたアゴヒゲアザラシの「タマちゃん」は特異なケースであったと言われています。
潜水が得意であり、水深50メートル~200メートルの海域で底生の魚を中心に捕食します。
寿命は25年~30年前後です。
タマちゃんブームをきっかけにお菓子のおまけとしてフィギュア化されたりとなじみのある種類です。
こちらの項目ではアザラシが展示されている関東近郊の水族館を紹介させていただきます。
お出かけの際にはお好みのアザラシについての参考にしてくださいね。
所在地:〒296-0041 千葉県鴨川市東町1464-18
営業時間:営業:9:00~17:00 ※冬 9:00~16:00
入園料:
大人:2,800円
子供:1,400円
特徴:
千葉県の房総半島にある大型の水族館です。
シャチのショーやベルーガなど多くの怪獣が展示されており、一日を通して楽しむことができる施設です。
もちろんアザラシも数種類展示されており、2016年にはワモンアザラシの赤ちゃんも生まれました。
海獣たちとの距離が近く、ショーも豊富でホテルも近隣に複数点在しているので、旅行でのアクセスも抜群です。
水中にいるのがワモンアザラシの赤ちゃんです。
また、ゴマフアザラシ他カスピカイアザラシなどの珍しいアザラシの展示もされております。
所在地:〒236-0006 神奈川県横浜市金沢区八景島
営業時間:8時30分~21時30分(土日祝~22時30分)季節・施設により異なる
入園料:その他:フリーパス4,900円 小中3,500円 幼2,000円季節により異なる
駐車場料金:1日1,000円
特徴:
横浜市にある水族館と遊園地の複合施設です。
こちらではハイイロアザラシをみることができます。
2015年にはハイイロアザラシの赤ちゃんも生まれており、水中で泳ぐ様子を観察することができます。
シロイルカのショーが人気ですが、他にも季節ごとにたくさんのイベントを開催しており、デートスポットとしても人気です。
所在地:〒311-1301 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8252-3
営業時間:9:00~17:00 最終入館は16:00まで ※5月のゴールデンウィーク及び夏期・最終入館は17:00まで
休館:6月第4月曜日・火曜日12月第月曜日・火曜日
入園料:
大人:1,850円
中学生:930円
小学生:930円
幼児:310円 3歳以上
特徴:茨城県唯一の水族館であり、サメとマンボウの展示数日本一の水族館です。
こちらではゴマフアザラシの展示がされており、間近で観察することができます。
展示されているゴマフアザラシは人間好きでお客さんの方を向いてくれることが多いですよ。
つぶらな瞳が可愛らしいですが、真剣にこちらをみつめています。
飼育員さんによるアザラシの生態紹介もあります。
イルカショーも楽しむことができますよ。
所在地:〒971-8101 福島県いわき市小名浜字辰巳町50
営業時間:3月21日~11月30日 9:00~17:30、12月1日~3月20日 9:00~17:00
その他:GW、夏季、クリスマスは開館時間の延長あり ※入館は閉館の1時間前まで
休館日:なし 年中無休
入園料:
大人:1,800円
高校生:900円
中学生:900円
小学生:900円
備考:団体割引20名から
特徴:
日本で唯一クラカケアザラシの展示をしている水族館です。
ゴマフアザラシと並んでいる姿が観察できます。
環境水族館の名のもと、福島の海についての知識が豊富に紹介されており、博物館的な要素を持っている水族館です。
港に近く、おいしい海産物を食べられるお店が複数点在しているのも魅力的です。
所在地:〒519-0602 三重県伊勢市二見町江580
営業時間:9:00~17:00(季節により異なる)
休業:12月に2回メンテナンス休あり
特徴:
関東圏からは離れてしまいますが、アザラシ好きにはたまらない水族館です。
アザラシ類の展示数が多く、触れ合いイベントが開催されており、実際にアザラシにふれることができます。
予約制で有料になりますが、アザラシを膝の上にのせて写真を撮ることも可能です。
その他、セイウチの行進なども近くで見ることができ、お伊勢参りをするにも近い便利な立地です。
同じ土地には、かの有名な夫婦岩がある二見興玉神社もあり観光地として栄えています。
水族館の人気者、アザラシについてご紹介させていただきました。
アザラシは日本海近郊にも数種類生息しており、私達日本人にも馴染みの深い生き物です。
その愛らしい容姿から、ペットとして飼育できれば素敵ですが、アザラシは野生動物になります。
適切な距離を保ち、アザラシの飼育環境を守りながら水族館等でふれあいをして関わっていきたい動物です。
アザラシに実際にふれることのできる水族館も多くありますので、是非こちらを参考にアザラシに興味を持っていただければ幸いです。
最終更新日 : 2021/06/04
公開日 : 2017/12/21