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チンチラ (Chinchilla lanigera) は、チンチラ科チンチラ属に分類される齧歯類(げっしるい)で、ネズミの仲間です。
毛の触り心地が非常に良いことから、毛皮用に狩猟されてしまうことや森林伐採などにより、年々野生化での生息数は減少傾向にあります。
体長は約25㎝、体重は450g~600gです。
耳や尾は長く、ノーマルカラーは青みを帯びた銀灰色です。
野生下での平均寿命は10年程です。
飼育下では15年~20年以上と、非常に長寿の生き物です。
同じネズミ目で、ペットとして人気のある ハムスター の平均寿命は3年~5年です。
お迎えする際は、長い付き合いになることを前提に購入する必要があります。
チンチラはカラーによって印象や価格が大きく異なるため、カラーを重視する方も多くいます。
ここでは、チンチラのカラーバリエーションを紹介します。
一般的なカラーで、全体的に青から銀色実を帯びたグレーです。
腹部は白色です。
グレーとベージュが混ざったような淡い色合いです。
瞳の色は赤色が多く存在します。
背中にかけての黒色が濃く出ています。
腹部は白色です。
ブラッグベルベッドより黒色が濃く、腹部も黒色です。
全身が真っ白な被毛で覆われています。
まれに部分的にシルバーが入る個体もいます。
ホワイトよりシルバーが強く出ている個体です。
個体により異なりますが、背中や腹部によりシルバーが強く出ます。
紫がかった青色の被毛です。
高級感があり、人気の高いカラーです。
バイオレットよりもグレーやブルーが強く出ています。
腹部は白色で、腹部もグレーである種類は「チャコールサファイア」と呼ばれています。
チンチラはチリに生息する固有種です。
標高400m ~1,000mと、高い場所に生息しています。
山地の岩場に、家族集団で暮らしています。
チンチラは哺乳類ですので、生殖器で性別を容易に反することが可能です。
また、メスのほうが一回り体が大きめです。
チンチラの発情から子育てまでを紹介します。
チンチラのメスは生後約4ヵ月から、30日~50日周期で発情を繰り返します。
発情期のメスは、生殖器が大きくなり、粘液のようなものが分泌されます。
オスは生後24ヵ月程から交尾ができるようになります。
妊娠期間は約100日~120日です。
一度の出産で1匹~6匹ほど出産します。
妊娠の判断は以下の通りです。
妊娠中は食欲が増加するため、ペレットの量を増やし、牧草も栄養価の高いアルファルファなどを与えると良いでしょう。
チンチラは数十分間隔で陣痛が起こり、1匹ずつ出産します。
子供をケージ内のどこでも生み落としてしまうため、飼い主さんは母親を刺激しないよう、そっと巣箱に戻してあげる必要があります。
産まれた子供は膜に覆われており、母親はこれを舐めとります。
最後に胎盤を生み落とし、食べ始めます。
産まれたときから赤ちゃんは、すでに毛や齧歯が生えています。
子育ては母親が母乳を与えて行いますが、十分でない場合は、飼い主さんがミルクを与える必要があります。
ミルクは犬や猫用に販売されている、ペット専用のものを使用してください。
離乳は約生後6週間後で、離乳後から希望であれば、里親に出すことができるようになります。
草食で、草本や樹木の根、コケなどを食べて生活しています。
チンチラは基本的に人懐こく、甘えん坊です。
穏やかで大人しい性格をしており、人にも良く懐きます。
ただし、臆病な面もありますので、大人になってから懐かせるには時間がかかるでしょう。
基本的に大きな声で鳴くことはありません。
「ギャッギャ」、「グー、グー」、「アンアン」といった鳴き声を発します。
響く声ではないので、鳴き声でトラブルになることは少ないでしょう。
チンチラの鳴き声です。
チンチラは大型のペットショップやブリーダー、専門店から購入可能です。
まだペットとしてそれほどメジャーではなく、価格も安くないことから、頻繁に販売はされていません。
価格は20,000円~80,000円と幅広です。
カラーによっても価格が大きく異なります。
珍しい種類だと、更に高額になる場合もあります。
チンチラのケージは、 ウサギ や モモンガ 、 リス 用などのケージがサイズ的にベストです。
日中は寝てばかりですが、夜間は活発に動き回るため、十分な広さが必要です。
ステップなどを設置して、段差を作るのも良いでしょう。
ケージの素材はチンチラが齧ってしまわないよう、塗装がなくさびにくいステンレス製がおすすめです。
チンチラは草食動物ですので、与える主食はチモシーと呼ばれる牧草です。
これは、ウサギ用で良く販売されています。
あまり安価すぎるものは、農薬などの添付が多く、チンチラにとって良くないものもありますので、原材料や原産国をよく確認してから購入しましょう。
牧草だけでは十分に栄養を補うことはできません。
そこで、副食として与えたいのが人工的に作られた「ペレット」と呼ばれるフードです。
チンチラ用と表記のあるものが販売されています。
チンチラ用のペレットは、チンチラに必要な栄養を計算して作られており、必要な栄養素がバランスよく配合されています。
ペレットも併用して与えるようにしましょう。
チンチラには、ドライフルーツや野菜類をおやつとして与えると喜びます。
ドライフルーツを与える際には、余分な添加物や味付けのない、 小動物 専用のドライフルーツを与えましょう。
湿気を嫌う傾向があるため、生の果物は好まない子が多いようです。
チンチラは高地に生息しています。
そのため、気温や湿度には敏感な生き物です。
チンチラの適温は17度~21度、湿度は40%以下が理想です。
夏場は25度、冬場は15度以下にならないよう注意しましょう。
基本的に夏場はチンチラのいる室内にエアコンは必須です。
冬場はペットヒーターやエアコンを使用し、温度が下がりすぎないよう注意しましょう。
また、多湿も苦手としますので、特に梅雨の時期や夏場は、エアコンや除湿器などを使用し、湿度が上がりすぎないよう注意しましょう。
チンチラは人懐こく温厚な性格をしており、飼い主さんが愛情を持ってしっかりとお世話をすれば、良く懐いてくれます。
しかし、 犬 や 猫 のようにべたべたに慣れるわけではありません。
飼い主さんが呼べば反応する、手からエサを食べる、手や膝に乗ると言ったことがチンチラが懐くと言うことです。
飼い主さんに甘えているチンチラの様子です。
温厚な性格ですので、相性が良い子同士なら複数飼育も可能です。
チンチラの複数飼育には注意が必要です。
相性が良い場合には複数飼育が可能ですが、相性が悪い場合に同じケージ内で飼育をすると、激しい喧嘩に発展することがあります。
チンチラの喧嘩はとても激しく、場合によっては命を落とすこともあるため、複数飼育をする際には、初めから別々のケージで飼育し、散歩の時間も分けることをおすすめします。
また、威嚇行動をする場合には、チンチラにとってストレスになっているサインですので、部屋自体を分ける必要性もあるでしょう。
飼い主さんにより懐かせたい場合には、基本的に単独飼育がおすすめです。
ケージはチンチラが1日の大半を過ごすことになる大切なハウスです。
購入した際に子供でも、すぐに大きく成長するため、大人になったサイズを計算して購入しましょう。
チンチラにとって十分な広さがあり、齧っても安全で頑丈なもの選びましょう。
エサはチンチラが生きていくうえで欠かすことができません。
主食であるチモシー(牧草)、ペレットは、必ず購入しておきましょう。
チモシー入れ、ペレット入れ、給水器の3点は必須です。
ほかにお好みでおやつ入れなどを設置しても良いでしょう。
夜間には活発に動き回るチンチラ。
運動不足にならないためにも、回し車は必須アイテムです。
回し車と言えば、ハムスターの印象が強いと思います。
チンチラでも使用できるサイズも販売されていますので、必ずケージに設置しましょう。
回し車で遊ぶチンチラ。
生活の様子も伺えます。
チンチラは夜行性で、日中は暗く狭い穴倉で寝ています。
そのため、寝床は必須アイテムです。
チンチラが潜り込めるような寝床を設置してあげましょう。
齧歯類であるチンチラは、齧歯の伸びすぎ防止に、木など堅いものを齧りたがります。
齧り木や、齧るタイプのおもちゃをケージ内に入れてあげましょう。
チンチラは砂浴びが大好きです。
ハムスターやチンチラ用に、専用の「砂浴び用の砂」が販売されています。
砂を入れる容器も一緒に用意しておきましょう。
ペットショップなどで見かけた際は、大人しく寝ている姿を見かけることが多いと思います。
それは、チンチラが夜行性であるためです。
夜間になると、回し車で遊んだり、おもちゃを齧ったりととても活動的になります。
夜間は私たちの睡眠を妨害してしまう可能性があるため、寝室に置くのは避けましょう。
アパートなどの一人暮らしで、夜間は静かに過ごしたいと言う方に、チンチラの飼育は難しでしょう。
チンチラはケージの中だけでの飼育では、運動不足になってしまいます。
運動不足は、ストレスに繋がります。
チンチラはストレスに弱いデリケートな生き物ですので、毎日1時間はケージから出して散歩をさせてあげましょう。
日中は眠っているため、活動時間である夕方から夜にかけてお散歩の時間を確保してあげると良いでしょう。
チンチラは齧歯類で、歯の伸びすぎを防止するため、「齧る」習性があります。
なんでも齧ってしまう習性は、飼育下では時に危険です。
特に注意したいのが、電気ケーブルです。
電気ケーブルを誤って齧ってしまい、感電してしまう事故は多く報告されています。
チンチラはジャンプ力もあるため、多少の段差は登ってしまいます。
電気ケーブルはチンチラが齧ってしまわないよう、工夫しましょう。
また、木製の家具などはお散歩時に齧られてしまうこともあるでしょう。
齧って体内に入ることで、チンチラにとって毒性があるものもは、私たちの生活用品に数多く存在します。
チンチラをケージから出す際には、部屋に危険なものがないかあらかじめ確認し、部屋は常に衛生に保ちましょう。
そのほか、狭い場所が大好きで家具の隙間に潜り込んでしまうこともあるため、家具の配置にも気を配る必要があります。
チンチラは、威嚇行動の一つとして「米ヌカのような臭い」を発することや、メスに至っては後ろ脚で立ち、「尿のようなものを飛ばす」行為を行います。
飼い主さんは、あまりチンチラを刺激しないよう注意することや、このような威嚇行動があることを前もって知っておく必要があるでしょう。
チンチラはそのふわふわな被毛を保つために、体をこまめにきれいにしています。
チンチラのお手入れ方法は、「砂浴び」です。
砂は、チンチラやハムスター用の衛生的な「砂浴び用の砂」が販売されています。
砂浴び用の砂を、チンチラの身体が十分に入る容器に入れてあげましょう。
砂の中に糞や尿をしてしまうこともあります。
そのまま放って置くと不衛生ですので、汚れた際にはこまめに取り換えましょう。
ある程度深さもあったほうが掘る楽しみも増えて喜びます。
チンチラに水浴びの習慣はありませんので、決して水浴びはさせないようにしてください。
チンチラの砂浴びの様子です。
チンチラは齧歯類ですので、放って置くと齧歯はどんどん伸びてしまいます。
野生化では硬いものを噛むことで、自然に削れていくのですが、飼育下ではそうはいきません。
意図的に硬いものを食べさせたり、齧り木を設置するなどして、齧歯の伸びすぎを予防しましょう。
あまりにも伸びてしまった場合には、動物病院でカットしてもらうことも可能です。
チンチラを診ることのできる動物病院は限られています。
チンチラは丈夫な個体ではないので、病気やケガの際に、診察してくれる動物病院を探しておくことは重要です。
必ずお迎え前にリサーチしておくことや、遠方になる場合は交通経路の確認、そしてチンチラを移動できるキャリーを準備しておきましょう。
ホワイト&バイオレットチンチラさん https://t.co/48ucOOPWSS pic.twitter.com/HsoXEPWNOk
— うさぎさん 小動物専門ペットホテル (@7463Ican) 2017年2月23日
住所: 東京都台東区根岸3-5-4根岸ビル一階
連絡先: 03-6240-6374
営業時間: 毎週土曜日、日曜日12時~20時
詳細:
ウサギとチンチラをメインに扱っているペットホテル兼カフェです。
ストレスを感じていないウサギやチンチラに会うことが可能です。
予約をすれば、赤ちゃんチンチラにも会うことができます。
また、生体の販売も行っていますので、気になる方は足を運んでみてください。
住所: 東京都大田区田園調布2-46-2
連絡先: 03-3722-7221
営業時間: 平日: 15:00~19:00 、土・日・祝日: 13:00~19:00 (休)水曜、木曜日
詳細:
なんと、日本初のチンチラ専門店です。
ここに来れば、きっとお気に入りのチンチラが見つかることでしょう。
ただし、「カフェ」ではありませんので、抱っこなど触れ合いを目的とした来店は遠慮しているそうです。
チンチラのお迎えを検討している方は、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
住所: 東京都豊島区東池袋1-29-4成田ビル6F
連絡先: 03-5396-7752
営業時間: 平日:13時~18時 土日祝日:[小動物ルーム]11時~19時
詳細:
いけもふでは6匹のチンチラを始め、ウサギや フェネック 、 ミーアキャット を始めとした様々な小動物に会うことができます。
また、別館には フクロウ や 爬虫類 のお部屋もありますので、気になる方は覗いてみてはいかがでしょう。
住所: 東京都渋谷区神宮前4-26-5神宮前426ビル 3F
連絡先: 03-3404-1212
営業時間: 11:00-19:00 (18:30受付終了)
詳細:
もふもふのチンチラを始め、 カワウソ 、 ハリネズミ たちと触れ合うことのできるカフェです。
記念撮影も可能です。
チンチラやハリネズミは生態販売も行っていますので、お迎えを検討している方にもおすすめです。
土日は混みあうため、予約をおすすめします。
チンチラと言えば、もふもふでとっても可愛らしいですよね。
そんなチンチラをお迎えしたくなってしまうような、可愛い動画を紹介します!
飼い主さんにおやつをもらおうとするチンチラさん。
しかし、ちょっと意地悪な飼い主さんはなかなかおやつをくれません。
どうしても食べたいチンチラちゃんは、まるでゼンマイネジがついたぬいぐるみのような動きに・・・!?
両手を器用に使っておやつを食べるチンチラさん。
とてもお行儀が良く、上品です。
まるでわんこのように芸を披露するチンチラ。
どこの世界にも、天才っているんですね!!
チンチラケージのお掃除風景・・・。
と思いきや、ケージの住人がやってきました。
こんなもふもふの、小さなお手てでぎゅっとされたら、邪魔だなんて言えません!!
仕事帰りのお仕事は、飼い主さんを癒すことです。
例え帰宅が遅くなっても、しっかり癒してくれる、これぞ夜行性チンチラの強み!
チンチラはネズミの仲間で、被毛の量が非常に多く、触り心地が抜群です。
夜行性ですが、人懐っこくコンパニオンアニマルとして、私たちをとても癒してくれる存在です。
少々高価なことがネックですが、寿命が長いため、価格の数倍は私たちを満足させてくれるでしょう。
しかし、まだまだペットとして発展途上なため、情報不足な面もあります。
飼われる方は、しっかりと生態や知識を学習する必要があるでしょう。
公開日 : 2017/12/12