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近年ではよく耳にするようになった「保護犬(ほごけん)」という言葉。
保護犬とは、大枠で説明すると「飼い主がいない犬」の事。
この「飼い主がいない犬」を「保護」した状態で初めて、「保護犬」と呼ぶようになりました。
そして、こうした犬たちを保護しているのが、各都道府県にある動物愛護センター、もしくは動物ボランティア団体です。
単に保護犬と聞くと「保護されて安心だね・良かったね」と感じてしまいますが、「保護犬」となってしまった背景には、それぞれの犬におかれた様々な問題が見られます。
「保護犬」だからと言って飼い主が決まったわけではなく、「命を繋ぎ止める猶予を与えられた」と言ったほうが正しいのかもしれません。
そのため、あくまでも保護犬はスタートの状態であって、保護されたからと言って安心できる状態ではないのです。
この「保護犬」という言葉が一般的になる少し前には、「 殺処分 」という言葉もよく聞くようになっていました。
殺処分とは、全国都道府県にある動物愛護センターへ 犬 や 猫 が一時的に「収容」もしくは「保護」された後、殺されて「処分」される事を言います。
こうして殺処分される犬も、動物愛護センターに入れられた時には「収容」するとも言われますが、「保護」するとも言われます。
動物愛護センターへ収容されると、一定期間が過ぎても飼い主が現れなかったり、引き取る人がいない場合には、最終的に殺処分されることとなります。
動物愛護センターへ収容される経緯には、野良犬の状態で保護される場合や、飼い主が飼育できなくなったために連れてこられるなど、色々な状況があります。
しかし、どのような理由があっても、犬を殺処分するという現状は理解に苦しむ所です。
近年ではこの「殺処分」に反対する動きも強くなり、動物愛護センターから民間の動物ボランティア団体が犬を引き取るという事が多くなっています。
こうして動物愛護センターからボランティア団体に「保護」された犬もまた、保護犬と呼ばれます。
近年では保護犬というと、この動物ボランティア団体に保護された犬のことを指すことが多くなりました。
保護犬という言葉が世の中に一気に浸透したのが、2007年7月16日に発生した「新潟県中越沖地震」や、2011年3月11日に発生した「東日本大震災」といった未曾有の大震災によるものだったのではないでしょうか。
これらの震災は多くの人命を奪っただけではなく、様々な問題が表面化したものでもありました。
その中の一つの問題として、被災地での行き場をなくした犬を始めとしたペット・家畜の問題が大きく取り上げられたことは、皆様の記憶にも新しいのではないでしょうか。
多くの犬・猫等のペットや、馬・牛などの家畜は放射能汚染による問題で、為す術がないままとなってしまいました。
また一方では、野生化してしまった犬や猫、なんとか命を繋ぎ止めて生きながらえていたペット達もいました。
こうしたペット達を、当時は「被災犬」や「被災猫」と呼ぶようになっていました。
ペット達を救うため日本全国のボランティア団体や動物愛護団体が立ち上がり、現地では様々な活動を行い、犬を始めとしたペット達を救済していた様子は、連日のように報道されていました。
被災地での活動で保護される被災犬もいましたが、中には被災地に留まることができずに他の場所へと移動を余儀なくされ、各地の「シェルター」へと保護されることになった被災犬・被災猫もいました。
このような出来事が起きる前までは、飼育放棄や野良犬となった犬が収容・保護されることが一般的となっていましたが、大きな不幸によって行き場をなくしてしまった犬達もまた、「保護犬」として保護されるようになったのです。
保護犬という状態であっても、そのきっかけや境遇によって大きな違いがあるということがわかりました。
ここからは具体的に、犬が殺処分されている現状について理解を深めていきたいと思います。
近年では前述の通り、殺処分に対する意識も大きく変わってきています。
テレビなどでも「殺処分0達成」と言ったような報道も、目にしたことがあるのではないでしょうか。
一昔前とは違い、近年では民間のボランティア団体をはじめ、民間の企業や個人などもこの「殺処分」や「保護犬」の問題に対する取り組みに参加するようになっています。
こうした動きもあり、一部の自治体では殺処分される犬が0頭という成果を上げることも出来ているのです。
全国で合計すると、犬だけでも平成16年度は引き取り数の合計が181,167匹、このうち返還・譲渡された数が25,297匹、殺処分の数は155,870匹という数になっています。
平成28年度になると、引取数の合計が41,175匹、このうち返還・譲渡された数が30,500匹、殺処分の数は10,424匹という数字になりました。
このように、近年では殺処分や動物愛護の関心も強まってきていることから、犬の殺処分の数や引取件数も大幅に減ってきている事がわかります。
とはいえ、冷静に「1万匹以上」という数字をみると、まだまだ厳しい道のりと言えるのではないでしょうか。
上記は犬の数値となりますが、猫の現状としては平成28年度の時点であっても年間に72,624匹が引き取られ、45,574匹もの猫が殺処分となっています。
前述で触れた「殺処分0を達成」しているのは自治体レベルでの話。
都道府県として見てみると、実はまだまだ殺処分0を成し遂げれていない状況です。
なお、下記のランキングは純粋に「殺処分数」だけの数で比較したもので、殺処分ではなく収容中に亡くなった犬猫の数も含まれます。
1.岡山県 31匹(引取り数 519匹 / 6%)
2.東京都 39匹(引取り数 1,059匹 / 4%)
3.福井県 127匹(引取り数 571匹 / 22%)
4.京都府 162匹(引取り数 285匹 / 57%)
5.富山県 208匹(引取り数 383匹 / 54%)
1.愛媛県 2,381匹(引取り数 2,629匹 / 91%)
2.香川県 2,261匹(引取り数 2,920匹 / 77%)
3.福島県 2,246匹(引取り数 3,011匹 / 75%)
4.茨城県 2,183匹(引取り数 3,705匹 / 59%)
5.群馬県 1,793匹(引取り数 2,488匹 / 72%)
1.香川県 2,050匹(猫の殺処分数 879匹)
2.愛媛県 1,127匹(猫の殺処分数 2,835匹)
3.徳島県 841匹(猫の殺処分数 549匹)
4.茨城県 772匹(猫の殺処分数 3,200匹)
5.沖縄県 614匹(猫の殺処分数 988匹)
1.茨城県 3,200匹(犬の殺処分数 772匹)
2.愛媛県 2,835匹(犬の殺処分数 1,127匹)
3.宮城県 2,818匹(犬の殺処分数 115匹)
4.群馬県 2,577匹(犬の殺処分数 254匹)
5.兵庫県 2,500匹(犬の殺処分数 264匹)
※データ参考「環境省自然環境局 犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容状況(都道府県・指定都市・中核市)」
殺処分数はもちろんですが、特に意識したい所が「引取り数」の合計と、その数に対しての割合(%)です。
「岡山県」に関しては、殺処分となったのが全体の6%、つまり残りの94%は譲渡や保護犬、もしくは収容されたままで助かることが出来ています。
一方、ワースト1位となってしまった「愛媛県」に関しては、全体の91%が殺処分の対象となり、譲渡・保護犬等で助かったのは僅かに9%に留まっています。
また「犬」「猫」と分けてみてみると、その数字も大きく異なってくることがわかり、犬の殺処分が多い場所・猫の殺処分が多い場所に若干の違いがあることがわかります。
具体的に都道府県別を数字として見てみると、行政・民間一体となった取り組みを強化している・していないの差、飼い主の飼育方法や命に対する市民意識の差が見えてきてしまうような気がします。
厳しい言い方になるかもしれませんが、不幸な犬猫を減らすためには行政や民間団体だけに頼るのではなく、市民一人一人の「目」や「行動」が無ければ、状況を変えることも難しいのです。
ショッキングな数字が並びましたが、実際に殺処分数を減らすことに成功している自治体もあることから、殺処分0という状態も夢ではない事だとわかります。
ただし、本当に目指すべきは「殺処分0」という目標ではなく、あくまでも「収容数0」「保護犬0」という状態ではないでしょうか。
つまりは、飼い主の「ペットを飼育する」モラルの向上が一番に大切なことであり、捨て犬を1頭でも減らすことに意識しなければいけません。
捨て犬となる犬の状況には、前述でも触れた「被災犬」のような状況以外にも、
・一般の飼い主による飼育放棄(捨て犬)
・飼い主が高齢化した事による飼育放棄
・飼い主が病気・死亡した事による飼育放棄
・一般の飼い主による多頭飼育の崩壊
・悪徳ブリーダーの崩壊による飼育放棄
・悪徳ペットショップの経営崩壊による飼育放棄
・災害等による保護
などが挙げられますが、こうした問題以外にも様々な状況で捨てられる事があります。
しかしながら、差し迫っている問題を解決していく必要もあるため、近年では自治体と民間ボランティア団体が連携を取り、問題を解決していくことが基本となってきました。
2008年に「神奈川県動物愛護管理推進計画」を策定した神奈川県。
これを機に、神奈川県では動物愛護団体と連携を進めて、殺処分ゼロへの取り組みが本格的に始まりました。
こうした動きもあり、神奈川県は2013年〜2016年の4年連続で犬の殺処分ゼロを達成、猫の殺処分に関しても2014年〜2016年と3年連続でゼロを達成しています。(2017/10月現在)
現在も殺処分ゼロは継続され、今後は更にその先となる「処分するための施設から生かすための施設へ」の転換が進められています。
この成果もボランティア団体の活動によるものももちろんですが、県民の方の取り組みに対する意識も違っているようです。
具体的にはマイクロチップの導入促進など、所有者明示の普及が進んでいる神奈川県。
今後も動物愛護問題に関して、日本国内をリードする県となるでしょう。
熊本市では2014年に、熊本市動物愛護センターにて犬の殺処分ゼロを達成。
こうした功績は、実際に殺処分を行わなければならないセンター職員による努力や考えが元となったようです。
平成13年に所長になった淵邊さんがセンター職員一人一人に気持ちを聞いてみたところ、一様に殺処分したくないという気持ちでいた事を知り、こうした状況を変えるべく動き出したのです。
その後は現状を改善すべく「動物愛護推進協議会」が結成、「獣医師会」「ペット業界」「動物愛護団体」の各界から25名が参加しました。
異種とも呼べるこれら各界が集まり、同様に一致した考えは殺処分ゼロというものでした。
殺処分ゼロへの取り組みが始まり、熊本市動物愛護センターは安易な引き取りは行わずに説得を続け、殺処分せざるを得ない時には飼い主を立ち会わせるなど、「嫌われる行政」へと変わっていきます。
こうした地道な活動が報われ、2014年から1年7ヶ月の間は殺処分ゼロを成し得たのです。
無責任な飼い主は減少傾向にあったものの、熊本地震の影響により被災犬や迷子の犬が増加してしまったためというのもあったでしょう。
センターだけでの活動では限界があったためにゼロ行進というわけにはいきませんでしたが、熊本市でのこうした動きは全国区へと伝わり、殺処分問題にいち早く取り組んだ功績として伝わりました。
殺処分の問題に直結しないものの、不幸な犬を増やさないための政策として札幌市が掲げた政策が「犬猫の8週齢規制」。
この8週齢規制というのは、ペットショップなどで販売される子犬・子猫を生後8週間は引き離してはいけない・販売してはいけないというもの。
これまで、犬猫は5週間過ぎから販売されることがありましたが、子犬にとっての5週間というのはまだ離乳も済んでいない犬もいれば、「親」からの十分な「栄養」や「躾」が入っていない犬もいました。
そのため子犬は十分な社会性を身につけられないまま販売に出され、やがては問題行動を取るようになり、知識のない飼い主が飼育放棄をするという悪循環を生んでいます。
十分な政策ではないにしても、不幸な犬猫を1頭でも出さないための小さな一歩となる条例が、この「8週齢規制」なのです。
また、札幌市はボランティア団体の協力が功を奏し譲渡率が向上、札幌市動物管理センターの収容期間も、これまでの7日間から無期限に延長されました。
札幌市での犬の殺処分数は、2014年からゼロとなっています。
テレビでの報道でも有名になった、青森県立三本木農業高等学校(動物科学科愛玩動物研究室)の女子高生たちが始めた「命の花プロジェクト」。
この命の花プロジェクトは、彼女たちが殺処分される動物たちの現状を知るために「青森県動物愛護センター」を見学したことから始まりました。
当時の青森県で、年間2000頭もの動物が殺処分されるという残酷な現状もさることながら、彼女たちが最も衝撃を受けたのが、殺処分された後の動物たちの姿でした。
あまりクローズアップされることがありませんが、殺処分されたあとの動物たちは「事業系廃棄物」として処理されることとなり、遺骨はゴミとして廃棄されることとなります。
殺処分という現実も衝撃的ですが、遺骨がゴミとして積み上げられている現実に、彼女たちは大きなショックを受けることとなります。
せめて土に還してあげたいという彼女たちの気持ちは、遺骨を砕いて土に混ぜ、その土で花を育てる「命の花プロジェクト」という形で動き出しました。
2012年から始められているこの命の花プロジェクトは、有名芸能人をはじめ、多くの市民をも巻き込むプロジェクトとして成長し、殺処分という現実と向き合う大事な機会を与えるものへと成長しています。
平成28年度の青森県の犬猫殺処分の数は、1,052頭の引き取りに対して643頭の殺処分。
数字的にはまだまだ減らせる数ですが、彼女たちの勇気ある行いは、多くの動物達の命を繋ぎ止めているのです。
犬猫の扱いなど、「動物愛護」という観点で話をする際によく引き合いに出されるのが、ペット先進国と言われる「ドイツ」です。
ドイツは日本で考えるよりも、遥かにペットに対しての考え方がより人間に対するものに近く、「人」と「犬」との差が限りなく近いものになっています。
例を挙げてみると、 ドッグフード などに使用される原材料は人間が食べられる部位・グレードでなければならなかったり、バスやデパートも犬と同伴で入ることが出来ます。
また、これらの「決まりごと」は法律で定められたものであります。
ただし、ドイツでは犬を飼育する際には「犬税」が課せられ、年間1〜2万円の犬税を収める必要があります。
この犬税は、可愛いからと言って安易に犬を飼ってしまう抑止力になるだけでなく、公共の清掃費や街中に設置されるうんち袋の整備など、公共の様々な部分に犬税が使われています。
ドイツの「ティアハイム(Tierheim)」という施設をご存知でしょうか。
近年では日本における、犬の殺処分問題に対してのひきあいで、このドイツのティアハイムが紹介される事が多くなりました。
そしてよく聞かれるのが、ドイツは犬の殺処分0という話です。
この、ドイツの殺処分0という数字。
前述のように、犬に対しての人との関わり方を考えると、殺処分0という数字も不思議では無いように思いますが、実は一概に0とは言えないのかもしれません。
というのも、ドイツでは日本のような動物愛護センターを行政が運営していないため、そもそも殺処分事態が存在していないのです。
とはいえ、犬税が課せられるドイツにも犬を粗末に扱う人間は存在するようで、飼育放棄される動物も少なくありません。
そこで登場してくるのが「ティアハイム」と呼ばれる施設です。
ドイツでは「ティアハイム」と呼ばれる施設で、捨て犬の保護や里親探しが行われており、ドイツ国内の500ヶ所以上にこのティアハイムが存在しています。
ティアハイムはドイツ語で「保護施設」の意味を持ちますが、日本の「動物愛護センター」とは大きく異なる施設となっています。
特筆すべき相違点は、ティアハイムは企業や市民からの寄付金等によって成り立っており、行政は一切介入していないという点。
先に、ドイツでは犬税が課せられると説明しましたが、ティアハイムの運営資金は犬税から使われることはありません。
例を取ると、ドイツでも最大規模のティアハイム「ティアハイム・ベルリン」(東京ドーム4個分の大きさ!)を運営するベルリン動物保護協会では、会員から年間20ユーロ(2,700円ほど)を募り、会員数は15,000人にもなるのだそう。
ドイツでは殺処分が行われないといった認識や、犬税の導入で犬が大事にされているという認識を持ちますが、そんなドイツでも年間に1万頭以上の動物がティアハイムにやってきます。
しかし一方では、9割もの動物が新しい飼い主と出会い、ティアハイムを巣立って行く現状があるのです。
またこのティアハイムの多くは、日本の動物愛護センターのようなイメージとは違い、より厳密に清潔に管理されている「ペットショップ」のイメージに近い施設になっています。
そのため、新たなペットを迎え入れるのにティアハイムを訪れる人も少なくはありません。
このように、ドイツでは犬に対しての考え方や飼育の仕方、ペットの迎え入れ方が日本とは大きく異なるのです。
ドイツでは市民の考え方や取り組み方の違いがあるため、日本の現状に当てはめて考えることは難しいのですが、日本でもこの「ティアハイム」を目指していこうといった取り組みも多く見られるようになってきました。
日本では平成16年度の統計で見ると1割弱しか譲渡されていなかったのに対し、平成28年度の統計では7割弱にまで譲渡率が上がってきています。
いざ保護犬を迎え入れようと考えても、実際にはペットとして犬を飼う事以上に大変な場合もあります。
そのため、単にかわいそうだからと言って引き取るのはやめた方が良いでしょう。
安易に生き物を飼うのでは、また犬を不幸にしてしまう可能性もあるのです。
筆者もこうした場面に遭遇したことがありますが、安易な気持ちで迎え入れ、数日後にはやっぱり無理だったでは、犬を苦しめるだけなのです。
保護犬を迎え入れる際には、しっかりと寿命を全うしてくれるまで面倒を見ることが大前提。
「かわいそう」「もしかしたら飼えるかも」というような気持ちではなく、この子を飼いたいという強い気持ちが重要であり、迎え入れられる犬にもそうした気持ちは伝わるものです。
とはいえ、その「迎え入れよう」と思った気持ちは大事にしてもらいたいです。
今度は実際に迎え入れられるよう、保護犬や犬に関してしっかりと学び、理解するようにしてはいかがでしょうか。
では、実際にこれまで相談された事や、保護犬を迎え入れた方がつまづきやすい点について見てみましょう。
保護犬と言えど、基本的には犬を飼うことに変わりはありません。
保護犬だからといって過保護に接していては犬の方も混乱してしまいますので、ある程度の様子見は必要ですが、基本的にはあまり保護犬だからといって意識せずに生活するようにしましょう。
まずは、保護犬があなたと生活する「空間」に慣れてもらうことが重要です。
そのためには、あなたが「普段通りの生活」を送る必要があるのです。
あなたがいくら慣れさせようと思っても、当の本人が慣れなければ警戒心を助長させることに繋がりかねません。
あなたが親切だと思っていても、保護犬からしてみるとありがた迷惑に感じることもあるかもしれません。
保護犬だからといって甘やかしすぎず、出来る限り自然体を保って生活しましょう。
過去に負った心の傷は簡単には癒せませんが、ゆったりとした日常を送れる幸せを感じることができれば、心の傷も徐々に無くなっていくかもしれません。
そのためには、「一時的な幸せ」を感じさせるのではなく、「長く続く幸せ」を感じてもらう事が大事なのではないでしょうか。
人に対して警戒心を抱いていたり慣れない犬は、野良犬として生活していた為に人に慣れていない犬や、人間から虐待を受けていた犬、飼い主に捨てられて精神的に傷ついてしまっている犬などそれぞれに問題を抱えています。
なつかない犬は、何か必ず「原因」がある為になつかないことがほとんどで、その原因を理解することで、はじめて距離が縮まると言っても良いでしょう。
「棒」が恐い犬、「手」が恐い犬、「苦手な場所」がある犬。
保護犬によっても抱えているトラウマや問題はそれぞれです。
「棒」や「手」に怯える犬は、元の飼い主に虐待されていたのかもしれません。
「苦手な場所」がある犬は、辛かった光景を思い出してしまうのかもしれません。
迎え入れた時には、日常のあらゆるシーンに関して注意深く観察するようにし、苦手なもの、攻撃的になってしまうものなど、その子が抱える問題を突き止めてみましょう。
また、保護していた施設などでもある程度は犬のことについて把握しているはずですので、遠慮せずに質問や相談をしてみるのが良いでしょう。
新たに保護犬を迎え入れる際には、色々と疑問に思うことも多いかとは思います。
そこで、ここからは保護犬を迎え入れた際によく聞く疑問について解説していきたいと思います。
保護犬から迎え入れると、犬にとっては「これまで」のルールと「これから」のルールが変わります。
そのためには根気強くしつけを行う必要があります。
ただし、保護した初日からすぐにしつけを行なっても、色々なものが新しく、犬の方も混乱してしまいかねません。
黙っていても水を飲みに行ったり、完食しなかったご飯を完食したりと、何かしらのタイミングを見つけて、 しつけ を開始してみましょう。
こうした行動は、少しずつ家の雰囲気に慣れてきているサインです。
しっかりと行動を観察し、ちょっとした変化にも気がつける飼い主さんを目指しましょう。
保護犬を迎え入れたいけれど、家にはすでに先住犬が居る場合はどうでしょう。
この問題に関しては、その子や先住犬の性格によるところはありますが、本来であれば犬は集団で行動する動物ですので、多頭飼いは良い方向に向く場合が多いようです。
ただし、先住犬がよその犬を一切受け付けなかったり、保護犬が他の犬に攻撃的すぎる場合には、少し考えてみたほうが良いかもしれません。
こうした点も、保護施設の方の意見や、その子のこれまで・保護されたての頃の様子を聞くようにし、考えてみましょう。
また、後述しますが病気の問題などもありますので、先住犬がいる場合にはしっかりとした健康診断や、避妊・去勢手術に関して考えてみるようにしましょう。
多頭飼いに向いている保護犬であれば、先住犬の存在によって癒やされたり、先住犬の真似をするのでしつけが楽だったりと、飼い主さんにとっても楽に迎え入れられる場合は多いです。
水飲みを順番に並ぶ様子などは、非常に癒やされます。
保護犬によっては名前がつけられている場合があり、新たに迎え入れた際には呼び名をどうしたらよいか迷ってしまうケースもあります。
ただし、施設などで呼ばれている名前は仮の名前である場合も多く、他のたくさんの保護犬たちと「区別」するために一時的に付けている名前である場合があります。
まれに元の名前のまま呼んでいる場合もありますが、新たに迎え入れた際には、あなたにとっての思いれもあるはず。
犬にとっては始めは戸惑うかもしれませんが、あなただけの呼び名を犬も喜んでくれることでしょう。
もちろん、そのままの名前で呼んでも構わないと思いますが、保護犬から迎え入れた際には、新たに名前を付けることに戸惑わ無くてもよいかとは思います。
保護犬を迎え入れた際の疑問の一つに上がるのが誕生日。
迷って保護された犬もいれば、飼い主が飼育放棄した犬、野良犬など、保護犬は様々な事情で施設へと送られました。
そのため、正式な誕生日がわからない場合が多いのです。
保護施設などではおおよその年齢や月齢を見極め、推定の誕生日を決めている場合も多いのです。
保護施設でも獣医師さんがチェックしていると思いますが、迎え入れた際に動物病院でもう一度、推定の年齢を確認してもらうというのも良いでしょう。
確実な誕生日はわかりませんので、年齢に沿って誕生日をあなたが設定してあげてください。
また、おおよその「誕生日」に加え、「迎え入れた記念日」もお祝いしている方も多いようです。
誕生日に家に来た記念日と、1年に2度の記念日を設けてみるというのも良いのではないでしょうか。
保護犬を迎え入れるだけで完了というわけではありません。
犬を飼い始めるには、いくつかの手続きを済ませなければいけません。
まずはじめに必要となるのが「狂犬病予防接種」の証明書です。
施設によってはすでに接種済みで、迎え入れる際に費用(3,500円/年一回)を支払うのが多いですが、「狂犬病予防接種証明書」が必要となります。
もう一つが「畜犬登録」です。
畜犬登録とは犬を飼うために自治体に届け出を行うもので、登録料はおおよそ3,000円ほど(自治体によって違います)、飼育し始めた日から30日以内の届け出で、飼い始めた時だけ必要となります。
畜犬登録は、狂犬病予防接種証明証が無ければ登録できませんので注意が必要です。
狂犬病予防接種証明証を持って、住まいから一番近郊の保健所か役所に行き、畜犬登録を済ませることで、
・鑑札(犬の首輪に付けるもの)
・狂犬病予防注射済票(犬の首輪に付けるもの)
・犬標識(玄関などに貼る「犬」と書かれたステッカー)
以上の物がもらえ、初めて犬を飼う準備が整います。
詳しくはお住いの自治体ホームページなどを確認するようにしましょう。
保護犬は施設でも健康診断が行われていると思いますが、今後、なにかしらの病気が出てくる可能性も否定出来ないため、ペット保険の加入を検討した方が良いでしょう。
迷子犬や外で生活していた犬は、何かしらの病気を持っていてもおかしくはない状況です。
現状では健康そうでも、実は何かの病気を患っているということも否定できません。
実際に病気が発生してしまい治療を行う際には、予想よりも多額な治療費がかかる場合もありますので、可能であれば保護犬こそペット保険に加入したほうが良いでしょう。
ただし、現状で患っている病気に対しては保証外となりますので、まずは動物病院に行って健康診断を行い、保険会社に提出する必要があります。
また、保険料に関しては純血種でない場合は体重で保険料が決定しますので、保護犬の体重を把握しておきましょう。
合わせて読みたい: ペット保険の仕組みや価格相場、対象の病気、選び方を解説!人気のペット保険の一覧比較も
飼い始める保護犬が何故、保護犬になってしまったのか。
その理由によってもマイクロチップの導入を検討する必要はありそうです。
マイクロチップとは、犬の個体識別をするために体に埋め込む、直径2ミリ・長さ8〜12ミリ程の「チップ」のこと。
費用に関しては病院によっても変わってきますが、トータルで5,000円前後となっています。
現在では全ての犬にマイクロチップの導入が推奨されていますが、迎え入れた保護犬が「迷子」によって保護された犬である場合には、また同じ事態にもなりかねません。
迷子によって野良犬となってしまい、愛護センターへと保護された結果、飼い主が現れずに殺処分になってしまう犬も少なくありません。
そんな事態を防ぐためにも、マイクロチップの導入は意味があるものです。
なかなか普及が進んでいない印象ですが、愛犬の無駄な殺処分や、飼い主と犬を識別するための大事なものですので、マイクロチップの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
保護犬の避妊手術・去勢手術に関してですが、この問題に関しては保護犬に関わらずといったところ。
子犬 の保護犬に関しては避妊・去勢を前向きに考えても良いかもしれませんが、ある程度の年齢に達している保護犬に関しては、動物病院で相談してみるのが良いかと思います。
手術のリスクはゼロではありませんが、避妊・去勢いずれも乳がんや膀胱がんなどの病気のリスクを軽減させることができるのが大きなポイントとなります。
また、オス犬に関しては去勢することによって攻撃的な性格がやわらかくなったり、メス犬が避妊することでストレスの軽減になったりと、様々なメリットも期待できます。
費用に関しては動物病院によって変わってきますが、避妊手術が20,000円〜、去勢手術に関しては15,000〜といったところです。
年齢的なリスク、術後のメリットなどを含め、保護犬という感覚にとらわれずに動物病院で相談してみましょう。
すでにこれまで動物病院を利用したことがある方や、行きつけの動物病院がある場合には心配ありませんが、はじめて保護犬を迎え入れる方は動物病院を見つけておくようにしましょう。
動物病院といえど、人間の医者と同じで飼い主さんと合う合わないといった事や、腕がいい先生など、動物病院によっても様々。
たくさんの動物病院がありますので、どれが合っている病院かを判断するのは難しいと思います。
動物病院は何か問題が起きてから初めて行くという場合が多いですが、日頃から見てもらっている先生に見てもらえれば、より解決する時間も早くなることでしょう。
また、飼い主さんの安心感も大きく変わってくるのではないでしょうか。
ですので、まずは「健康診断」を兼ねて色々な動物病院を試すのも、一つの方法ではあります。
他にも、「ペットホテル」や「トリミング」などのサービスを利用してみるのもひとつです。
「何か」問題が発生してからでは選びようがありません。
できるだけ相談に乗ってくれるような動物病院が見つかれば心配ありませんが、日頃から「いきつけ」の動物病院を探しておくことは、愛犬の健康を守ることにも繋がります。
保護犬を受け入れる態勢が整ったら、実際に保護犬を受け入れるための方法について考えてみましょう。
保護犬を受け入れる際には、民間の保護団体や、動物愛護センター、保健所などに問い合わせる事になります。
また、現在ではインターネット上でも里親募集のページを閲覧できるようになっていますので、ご自宅に近い保護団体や動物愛護センターのホームページを確認して見るようにしましょう。
保護犬の譲渡までの大まかな流れは
1.保護犬に実際に会いに行く
2.里親希望申込を行う
3.家庭訪問
4.保護犬の譲渡
といった流れになります。
また、自治体によって変わりますが動物愛護センターでの譲渡までの大まかな流れは
1.保護犬の見学
2.里親希望申込を行う
3.職員による面接・説明
4.書類の作成・記入
5.保護犬の譲渡
と言った流れになります。
大きな差はありませんが、多くの保護団体は保護犬譲渡後の再放棄の懸念から、自宅訪問や飼い主がしっかりと飼育できる状況かどうかを判断するようにしています。
一見すると厳しいようですが、これまでも保護犬猫の譲渡後の虐待事件や、保護犬猫の再放棄といった問題も起きているため、より慎重に飼い主の飼育環境を調査するようにしているのが実情なのです。
保護犬を引き取る条件にはどのようなものがあるのでしょうか。
まず一番大きなものは、しっかりと終生飼育が行える人物かどうかという点です。
安易な気持ちでは、動物を飼育することはできません。
また、犬を飼育できる環境が整っているかどうかも問題となります。
飼い主は犬を飼える人物であっても、賃貸住宅で内緒で飼育していたり、家族内に飼育反対の方が居ては、もしかすると飼育できない状況になる可能性もあります。
合わせて、家族内に犬アレルギーがいる場合、赤ちゃんがこれから産まれる場合なども、難しい場合があるでしょう。
そして、金銭面などのプライベートな部分についても質問されることとなります。
飼育できる経済状況かどうか、万が一病気になった場合には治療代を負担できる状況かどうかなど、一見しただけではわからないプライベートな部分についても質問されるでしょう。
少なくとも、これらの問題で犬が捨てられてしまっているため、最低限こうした条件をクリアしていることが、譲渡される最低ラインとなるのです。
保護団体によってもルール等は変わってきますが、新たな飼い主と保護犬との相性、保護犬が新しい家に馴染めるかどうかを見るため、保護犬のトライアルというものも行われる場合があります。
実際に保護犬を迎え入れる側も不安が大きいですが、保護犬もまた馴染めるかどうかが問題となります。
また、すでに先住犬がいる場合なども、先住犬との相性を確認するためにも必要な期間であるとも言えるでしょう。
トライアル期間は各団体で変わりますが、多くは数週間といった期間をトライアルで過ごすこととなります。
・思っていたよりも飼育が大変だった
・先住犬との相性が不安だった
・保護犬が馴染む様子がなかった(トライアル期間中ずっと)
など、トライアル後に断る理由は様々です。
実際に迎え入れるとなると、より長い期間を過ごすこととなりますので、ここでは無理をせずにしっかりとした判断を下すようにしましょう。
結果として残念である場合には、双方にとってリスクがあったわけですから、お互いの幸せのために堅実な判断をするようにしましょう。
保護犬を受け入れる方法に、「譲渡会」に参加するという方法もあります。
譲渡会とは保護犬が別会場に一斉に集められ、イベントのような形で一斉に里親探しを行うものです。
譲渡会では様々な方が保護犬を見に来るため、比較的人間に対して友好的な性格である犬や、子犬が集められる場合が多いです。
数十年前からもこの譲渡会というものは行われており、主に各自治体の動物愛護センターが主催して譲渡会が行われていました。
近年では民間ボランティア団体等も譲渡会を主催していることが多く、昔よりも譲渡会の頻度も高くなってきているように感じます。
こうしたタイミングを利用して、家族で保護犬を探すのもひとつの方法となるでしょう。
保護団体のスタイルも様々です。
中には ドッグカフェ として運営し、保護犬を探すことの出来る場所として開放している所もあります。
こうしたカフェでは、すでに飼育している愛犬をカフェに同伴することもできますので、保護犬との相性を確認するにも最適でしょう。
また、保護犬もカフェ内で触れ合うことができるので、どんな性格かを確認することが出来ます。
保護犬に会えるカフェの特徴としては、すでに成犬であること、人や犬に対して友好的な性格であることが挙げられるでしょう。
成犬は子犬と違い、すでに性格が見えているので飼う側としても安心することが出来ます。
こうした保護犬のいるカフェに行って、保護犬としっかりと触れ合った上で保護するというのも一つの方法となります。
保護犬を迎え入れたいけれど、迎え入れる状況ではないため、何かしら手伝えることに参加したいという方も多いでしょう。
保護犬を実際に迎え入れる方も素晴らしいですが、実はこうして間接的に手伝って頂ける方々の力も、無くてはならない非常に大きな力となっているのです。
では、間接的に保護犬達を助ける方法には、どのようなものがあるか見てみましょう。
保護犬達を助けるには、あたたかい気持ちももちろん大事になりますが、実際問題お金の問題が大きな部分となります。
そこですぐに参加できる方法となるのが、寄付することです。
物資の寄付も喜ばれる場合もありますが、より良い状態で保護するためには、何よりもお金が必要になってくるため、お金の寄付は非常に大切なものとなっています。
寄付内容も年会費や一度きりの寄付など様々です。
節税対策や御礼の品などで話題の「ふるさと納税」。
このふるさと納税でも、保護犬を救う方法があるんです。
下記に挙げた自治体では、ふるさと納税で納めた税金が保護犬の活動に使われるため、より有意義に税金を収めることができます。
・北海道旭川市
・神奈川県
・神奈川県川崎市
・京都府京都市
・大阪府大阪市
・兵庫県尼崎市
・広島県神石高原町
・徳島県
・福岡県福岡市
・佐賀県
御礼の品でスイーツや美味しい食べ物も魅力的ですが、せっかく収める税金です。
自分の納める税金は、しっかりと使途を理解しておきたいという方は、ふるさと納税で保護犬を助ける活動に参加してみてはいかがでしょうか。
保護犬を守るには、多くの人材も必要になってきます。
「掃除を行う人」「健康状態を診られる人」「トリミングが出来る人」、いずれも無くてはならない人材です。
慈善団体の募集状態や募集概要によっても変わってきますが、多くはボランティア、つまりは無償での活動となる場合が多いでしょう。
中には給料が発生するところもありますが、稀と思ってもいいでしょう。
こうしたお手伝いが行える時間や、1頭でも助けたい!という熱い気持ちがあれば、ぜひスタッフとして参加していただきたいです。
保護犬や保護猫の問題は、今や社会問題となっています。
映画や書籍など、様々な方法でこの悲惨な状況や保護犬の保護活動について説明されていますので、興味がある方はぜひ一度見てみてはいかがでしょうか。
出演:小林聡美、上川隆也、「ちばわん」扇田桂代、「犬猫みなしご救援隊」中谷百里、渋谷昶子
監督:山田あかね
製作者:山田あかね、遠田孝一、春藤忠温、竹内暢生
時間:107分
東日本大震災後の被災犬や、保護犬の現状をテーマにした映画。
一人の女性の目線で物語は進み、実際に活動している慈善団体なども登場するので、よりリアルな内容となっています。
著者:Kaisei
媒体:単行本 64ページ
参考価格:1,080円
ウェブサイトでもダウンロード可能な絵本の書籍化されたもの。
ネット上でも話題になった絵本作品で、殺処分や飼い主のあり方についてストレートな問題を投げかける作品になっています。
媒体:単行本(ソフトカバー)190ページ
著者:瀧晴巳
参考価格:1,620円
本記事でも紹介した、青森県の女子高生たちによって動き出した「いのちの花」プロジェクトに注目した内容。
単行本: 157ページ
著者:今西乃子、ピースウインズ・ジャパン
参考価格:1,404円
NPO法人ピースウインズ・ジャパンの「ピースワンコ・ジャパン」プロジェクトの内のひとつ、災害救助犬育成事業で活躍している夢之丞のお話。
殺処分直前で命を繋ぎ止め、今度は我々のために一生懸命に働く夢之丞のこれまでと、活躍の様子をノンフィクションで綴られています。
保護犬を取り巻く環境は、「犬を捨てる者」「犬を保護する者」「犬を救う者」「犬を支える者」など、様々なものがあります。
保護犬と行っても、このように「保護」と呼ぶには難しい問題も山積されているのが現状なのです。
そして、「殺処分」という言葉と「保護犬」と言う言葉の境目がわかりにくくなっているのも事実。
ボランティアさんとの協力のもと動物愛護センター等から保護し、活動している方々の尽力が無ければ、多くの犬達は今も殺処分という現実から抜けることは出来ないでいるでしょう。
犬を飼育する者の自覚はもちろん、自治体の活動や市民意識もまた、1頭でも犬を不幸にしないために必要不可欠なものなのです。
すでに犬を飼育している方は、改めて愛犬を飼育する意識について考えてみましょう。
また、1頭でも保護犬を助けたいと考えている方は、わずかな寄付でも活動を支えることができますので、是非参加してみましょう!
「殺処分」をなくし、さらには「保護犬ゼロ」という状態に近づいていけるよう、一人一人が意識していくようにしましょう。
最終更新日 : 2021/05/04
公開日 : 2017/10/25