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ピラルクはアマゾン川に生息する大型肉食魚であり、アロワナやレッドテールキャット等のナマズ類に次いで人気のある観賞魚です。
その貫禄のある姿は見るものを魅了し、エサに食らいつく様は野性を感じることのできるワイルドな熱帯魚です。
それでは実際に飼育を検討している場合、初期費用はいくらほど必要なのでしょうか?
今回はピラルクについ歴史・特徴をご紹介したのち、の販売価格や必要な設備、かかりやすい病気や混泳はできるのか等をご紹介させていただきます。
ピラルクは別名「生きた化石」と呼ばれており、その岩石のような色合いは恐竜の名残を感じさせるものがあります。
同じく生きた化石の別名を持つ、シーラカンス同様1億年以上その姿を変えることなく生きてきた世界最大級の淡水魚です。
白亜紀以降に登場したといわれており、シーラカンスより歴史は浅いものの、他の生きた化石と比べると群を抜いて歴史ある魚になります。
シーラカンス同様に世に知られることになったピラルクですが、シーラカンスのように絶滅報道はされずに現在までその生存は確認されてきました。
古来より食用として現地では漁が行われてきましたが、ピラルクは息継ぎのために水面に上がってくることから捕獲しやすく、個体数が減少してしまいました。
そのため、現在はワシントン条約により保護動物に指定されており、その個体数を維持しています。
しかし、現地の市場などでは今も食用としてピラルクが売られており、その固い鱗から爪やすりや靴ベラなどに転用されて使用されています。
また身の危険を感じると勢いよく水面から飛び出すことからカヌーなどとの追突事故が発生しており、現地の人々を悩ませています。
日本においては観賞用としてペットショップでブリードされた幼体が販売されており、入手することが可能です。
最大の特徴は何といってもその大きさであり、野生の個体は成長すると3メートル以上になる個体もいます。
アロワナ目アロワナ科に属しており、 アロワナ の仲間であり大きな口を併せ持っています。
舌にはおろし金のような硬い骨が通っており、飲み込んだ獲物をすりつぶして飲みやすくし、捕食します。
また身体は丸太のように太く、筋肉質で頭は横に、尾は縦に平たくなっています。
体色は黒~灰褐色の色合いをしており、成魚になると身体の後半部分が赤みがかって美しい色合いになっています。
名前も現地のインディオ語で魚の「ピラ」と赤い色素の植物「クル」を合わせたもので「赤い魚」という意味がつけられています。
鱗は固くザラザラしており、円形上で成魚で直径10センチほどもあります。
ピラルクの寿命は20年程と長命であり、長期の飼育を視野に入れて検討する必要がある魚です。
南米のアマゾン川流域に分布しており、主に沼地や川の流れの緩やかな場所に生息しています。
他にもタイやマレーシアの河川に、スポーツフィシング用として移入されて生息している個体もいます。
ピラルクは熱帯の淡水域では酸欠を起こしやすく、浮袋から肺のように空気呼吸できる特徴があり、水面に顔を出して空気を取り入れます。
繁殖に関しては非常に珍しく、雄雌がつがいになって卵や稚魚の世話をします。
稚魚はおたまじゃくしのように全身が黒く群れを成して泳ぎますが、親魚がその下から見守るという光景が観察できます。
稚魚の食欲は大変旺盛で成長スピードは速いですが、一般家庭での繁殖は極めて難しく、水族館レベルの施設が必要になります。
現在ピラルクは水族館等での展示も多く著名なことから、ペットショップでも取り扱いが増えてきました。
主に東南アジアでブリードされた幼魚が1万円前後で購入可能です。
幼魚のうちは抵抗力が弱く、エサを与えても環境に馴染めずに拒食に陥ってしまう場合があるのでなるべく骨太な大きめの個体を入手するのが望ましいです。
ピラルクは上記でご紹介している通り、飼育するにあたっての最大の難関はその大きさです。
ピラルクが成長しきったときにその大きさに対応できる水槽・飼育用具が必要になってきます。
飼育下ではそこまで巨大化することはありませんが、それでも1メートルは軽く超えてきますし、なにより食欲も旺盛なのでエサ代もかかります。
言ってしまえばピラルクの飼育はその設備さえ整えることができればそれほど難しいことはありません。
こちらで飼育に必要なアイテムをご紹介させていただきます。
最大の難関はやはりピラルクを入れる大型水槽の準備になるでしょう。
最終的に2メートル近くになることを考慮すると、水槽の大きさは幅3メートル・奥行き90センチ以上は欲しいです。
一般のペットショップではまずこの大きさの水槽は取り扱いがなく、特注で制作してもらう方法が一般的になります。
水槽には主にアクリル水槽とガラス水槽の2種類がありますが、安価なアクリル水槽でさえ100万円前後します。
また、ピラルクは水面に飛び跳ねる場合があるため、フタも同質で頑丈なものを用意する必要があります。
幼少時は120センチ水槽での飼育で2~3年は成長スピードに合わせて飼育可能ですが、最終的には上記の規模が必要です。
また水槽が狭い場合ストレスで暴れて追突死してしまったり、奇形に成長する恐れがありさらには水槽を破壊する危険もあります。
水族館規模の準備が必要なため、一般家庭での飼育は大変課題が多く、アクアリウムをしている方たちの最終目標であったりします。
一匹迎え入れるだけでも大変なピラルクですが、基本的には単独での飼育が推奨されます。
もちろん水族館などでは同じ古代魚であるアロワナや同種同士で展示している施設も多々あり、混泳も可能です。
しかし、一般家庭においては十分に水槽の広さが足りず、喧嘩または大きさに差があると捕食されてしまうこともあるのでお勧めできません。
また身体が大きくなってくると気象も荒くなり、給餌や水槽の水替えも飼育数が増えれば一人で管理するのが難しくなってきます。
また、ピラルクは食欲旺盛な分、排泄物の量も多いので水が汚れやすくなります。
砂利は敷かずにオーバーフローの状態で飼育することが望ましいでしょう。
基本的には肉食魚になりますので、生き餌での飼育になります。
身体が小さいうちはメダカ・冷凍クリルや肉食魚用の人工エサを1日2回与えましょう。
身体が大きくなってくると魚の切り身、金魚、鯉、甲殻類など口の大きさにあったエサを与える必要がでてきます。
給餌の際に大きく水面から飛び上がってくることがあるので、水が飛び散っても良いように工夫し、なおかつピラルクが水槽から落下しないようにします。
人にも良く慣れるピラルクですがかみついた時の力は大変強く、怪我をする場合があるので素手での給餌は避けて、トングやハサミなどを使って給餌しましょう。
ピラルクの巨大な水槽の水質を維持するためには一台のろ過装置では難しく、複数使用する必要があります。
画像のような外付けのポンプが必要になり、循環する水の容量はトン単位になります。
そのため、ピラルクの飼育スペースにはワット数の多い電源部分を確保してろ過装置を循環させておく必要があります。
また電化製品を動かしっぱなしにしての熱が逃げるように風通しの良い場所に設置し、防水仕様に作るのが良いでしょう。
ピラルクは水質変化に強いほうですが、ph7.0あたりをキープして、水温は25℃〜27℃の間が一番快適にすごせます。
導入した当日はエサを抜き環境に慣れるまで胃腸に負担をかけないようにして下さい。
ピラルクは丈夫な魚ですので、めったに病気にかかりませんが暴れやすい性分のため飛び出し事故などが多く傷を作りやすいです。
こちらではピラルク飼育の際に気を付けたい項目をご紹介いたします。
ピラルクは上記で紹介した通り、非常に食欲旺盛で口に入るものでしたら積極的に捕食しようと行動します。
エサの量も調節して給餌しないと成長スピードも大変速く、どんどん巨大化していきます。
歯がおろし金状になっており、エサをすりつぶして体内に吸収していきますが、基本的に丸のみになるので誤飲によりのどを詰まらせる危険があります。
食欲が衰退し、呼吸困難のようにしきりにエラを動かす姿が確認された場合には消化不良を起こしている可能性があるので、絶息して様子を見ましょう。
大変力が強いピラルクは頑丈に蓋をしておかないと飛び出して落下してしまうことがあります。
この時に救出が遅れるとそのまま、窒息死する危険があるほか落下の衝撃により怪我をすることがあります。
無事にすみやかに水槽に戻れれば、大丈夫ですがこの時の怪我が原因で傷口から細菌が入り化膿してしまい衰弱する恐れがります。
また幼魚の場合、ストレスに弱いので落下のショックで死に至ることも考えられます。
ピラルクが落下しないように対策はしっかりとしましょう。
これまでピラルクの飼育についてご紹介してきましたが、一般家庭で飼うのはなかなか課題が多いものです。
そこでピラルクに関心のある方が、まずは気軽にピラルクを見ることができる水族館をご紹介させていただきます。
今回はピラルクを見ることのできる水族館を、関東と関西から取り上げます。
それぞれ水族館ごとにも特色がありますので、ピラルクに会いに行ってみてはいかがでしょうか。
栃木県 にある珍しい淡水魚専門の水族館です。
写真のような立派なピラルクに会うことができて、大きさも展示されているピラルクの中では最大級です。
ピラルクの他にもアクアリストに嬉しい アロワナ やレッドテールキャットも観察することができます。
所在地:〒324-0404 栃木県大田原市佐良土2686
開館時間:9:30~16:30 ※夏季期間は17:00まで(水族館の入館は、閉館30分前まで)
休館日:月曜日 第4木曜日 ※1月の第4週月曜日から金曜は施設メンテナンスで休館
入場料:大人600円、小中学生250円
大阪府 にある海遊館は、生き物を自然に近い形で展示がしている 水族館 です。
生き物たちがのんびり悠々と過ごしている姿を見られるのはとても魅力的ですよね。
海遊館の一番の見どころは、海遊館のシンボル的存在の「ジンベイザメ」です。
エサを食べる姿が特徴的で、なんと立ち泳ぎをしながら食べます。
体長5mほどのサメが立ち泳ぎをしながら食べる瞬間は迫力満点ですよ。
もちろんピラルクも立派な個体が展示されており、より近くで観察することができます。
同じ水槽にはレッドテールキャットフィッシュやレッドコロソマ、ピラニアナッテリーがいますよ。
所在地:〒552-0022 大阪府大阪市港区海岸通1-1-10
営業時間:10:00~20:00
休業:1、2月に年4日間
入場料:
【大人】高校生または16歳以上 2,300円
【子供】小中学生 1,200円、4歳以上 600円
【その他】60歳以上 2,000円 ※要年齢証明
※合わせて読みたい: 世界最大級の水族館「海遊館」の見どころ解説!ジンベエザメに会いに行こう。
原産国 : 南米アマゾン、タイ、マレーシア
値段 : 1万円前後
体色 : 黒から灰褐色であり、後方は鮮やかな赤色をしています。
寿命 : 20年前後
体長 : 3メートル以上
特徴 : アロワナの仲間で、世界最大級の淡水魚になります。大きな口の中はおろし金状の歯がついており、捕食した獲物をすりつぶして飲み込みます。浮袋による肺呼吸のようなことも可能で、水面に上がって呼吸をする様子を観察できます。
性格 : 力が強く、猛々しいですが人にもよく慣れ、食欲旺盛で幼少期からの給餌で人工エサにも慣れます。
かかりやすい病気 : 誤飲による消化不良、落下による怪我など
注意点 : 身体が非常に大きくなるため、食費やそのほかの経費が掛かる魚です。
また水槽は特注して用意する必要がり、メンテナンスにも時間と労力がかかるため、飼育は吟味したうえで実行することが望ましいです。
ピラルクの生態についてご紹介させていただきました。
とても大きい魚ゆえに最初の飼育環境を整えてあげることが重要な魚です。
一般家庭に迎えるためにはきちんとした準備が必要であり、長期で終生飼育する覚悟がないと飼育はできません。
そのため、初心者向けの魚ではなく課題が多いピラルクですが、そんな困難を乗り越えてでも飼育したい魅力のある古代魚でもあります。
著名な魚でもあり、水族館でもその姿を楽しむことができるので、是非ピラルクに興味をお持ちの方は会いに行ってみてはいかがでしょうか。
最終更新日 : 2020/12/24
公開日 : 2017/10/15