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コメットはペットショップで扱っている 金魚 の中でもポピュラーで馴染みのある種類です。
金魚すくいで見かける和金と同じくフナ尾の金魚であり、最も丈夫な部類に入ります。
屋内飼育のみならず、屋外での飼育も可能な金魚なので生活のスタイルに合わせて飼育できる点でも魅力的です。
さらには、色も赤一色のみではなく、複数ありますので水槽の中もカラフルに彩ることができます。
それでは早速、コメットの歴史から特徴、色合いなど飼育に必要なものまで紹介させていただきま。
コメットはアメリカで日本から輸入されたフナや琉金が自然交配を重ねた結果生まれた品種です。
変異個体として生まれたコメットの原種はワシントン水産委員会の池でヒューゴ・ムラートによって選別、固定された品種です。
「コメット」の意味は彗星という意味があり、水中で長い尾で素早く動く姿からその名前がつけられました。
アメリカから逆輸入という形で日本に導入され、現在では世界中でブリードされています。
コメットの最大の特徴はその尾であり、長い琉金と和金の要素を併せ持つ尾は吹き流し尾と呼ばれています。
水槽内では素早く動き、その動きは機敏かつ活発であり水槽や他の金魚に追突しないような工夫が必要です。
成長スピードはとても早く最大30センチ前後と立派に成長します。
寿命も15年〜20年と非常に丈夫なので、長期の飼育視野に入れて迎える必要のある金魚です。
また食欲旺盛でなんでも貪欲に食すため、 水草 などをついばんで食べてしまうので定期的に交換する必要があります。
餌は人工餌で問題なく食べてくれますが、与えた分だけ餌を食べるので、量は調節して与えましょう。
性格は和金寄りで少々きつい傾向が強く、身体が小さい金魚などに対して攻撃的になることがあります。
また力強くよく跳ねるので、重さのあるフタでしっかりと飛び出しを防止しましょう。
ペットショップで流通している色についてご紹介いたします。
合わせて価格なども紹介させていただきます。
コメットの中でも1番ポピュラーで安価に購入できる色です。
紅白の入り方はその個体によって異なり、多くは尾の部分が白いものが多いです。
価格は1匹200円前後で購入でき、大体の金魚を取り扱っているペットショップなら入手できます。
身体が大きく成長してくるに従って模様も変化していき、幼少期とは違う具合に成長するのも魅力の1つです。
コメットのアルビノ種になり、色が全く入っていない白い身体が特徴です。
尾が長く琉金のようにひらひらとした流し尾になっているのもがコメットの白になります。
紅白と比べて数は多くはなく、ネットショップなので400円前後で購入することができます。
成長の段階で稀に途中から一部に赤が入ってきたり、少し墨のようにシルバーが入ってくることもあります。
頭の一部だけ赤いものを丹頂と呼びます。
琉金の丹頂は肉瘤が発達してきて頭部が成長とともに盛り上がってきますが、コメットは色のみで肉瘤はみられません。
価格はペットショップで200円~350円前後で購入可能です。
赤白黒の3色が入っている種類のコメットになります。
尾の部分まで黒くブチ模様が入る場合があり、見た目も他のコメットと違う趣きがあるので紅白と合わせて人気の色合いになります。
成長すると黒部分が広がったり、薄れてきたりと多少変化がある種類のコメットです。
コメットは金魚飼育の上で用意していただくものがあれば簡単に飼育が始められます。
しかし、身体が大きくなる分、水槽は広さのあるものを選ぶなどいくつかのポイントがありますので、ご紹介いたします。
上記の通り、水槽は余裕のあるサイズを選ぶ必要がありますので複数飼育されるのなら60センチ以上のものが良いでしょう。
コメットのみの飼育であっても複数での飼育が望ましいので、最低でも45センチ以上の水槽が必要です。
水槽が小さければそれ以上大きくなることはないのですが、狭い水槽はコメットのストレスになり、突然死の原因につながります。
また、隠れ家などのレイアウトの分も考えると60センチの水槽にコメット3~4匹の比率で飼うことが望ましいです。
エサは人工エサで問題なく食べますが、画像のような色あげ成分が入っているものですと、成長しても色が抜けにくくなります。
身体が小さいうちは小粒タイプの浮遊性のエサを1日2回食べきれる量与えるようにしましょう。
フレーク状のエサも販売されていますが、コメットの場合食べ散らかすことがあるので粒タイプのエサがおススメです。
赤虫やミジンコなどの動物性たんぱく質も好んで食べるのでおやつ代わりに与えると丈夫な個体に育ちます。
与えすぎは肥満や、水質の悪化につながるので量は調節して与えましょう。
コメットは和金などの同じフナ尾で泳ぎの早い金魚との混泳が良いでしょう。
琉金などの動きがゆったりしている金魚との混泳はコメットが琉金にぶつかってしまったり、攻撃する可能性があるので避けましょう。
また、 メダカ などの小型の魚は基本的に口に入るものは捕食してしまうので混泳できません。
コメットも和金もそれなりの大きさに成長するので、混泳の場合には広い飼育スペースが必要になります。
身体の大きさをそろえて混泳することが望ましいですが、もし小さい金魚と混泳させる場合には隠れ家などを設置してあげましょう。
コメットは水を汚しやすいので上部フィルタータイプのろ過装置を使用することをお勧めします。
また、砂利などを敷く場合は大磯砂などで問題ありませんが、あまり厚く敷いてしまうと汚れが底に蓄積してしまうので、薄く敷くようにすると良いでしょう。
ガラスフタは全面カバーできるものを使用して飛び出し防止に気を付けて飼育するようにしてください。
水質の変化にも丈夫である程度でしたら問題なく対応できますが、弱酸性~弱アルカリ性を保つと良いでしょう。
冬場の飼育は室内であればそこまで問題ないですが、活動量が落ちるのでエサの食べる量は少なくなり、底でじっとしていることが増えます。
コメットは病気にも非常に丈夫でかかりにくいですが、季節の変わり目や夏季などの水が腐敗しやすい時期は病気にかかりやすいので注意しましょう。
少しでも変わった様子があれば専門家の指示を仰ぐようにしましょう。
水質の悪化による細菌感染が尾部分に起こると壊死して欠落してくる病気です。
初期の段階では食塩浴などが有効ですが、症状が進行すると菌が内臓の方までいってしまい最終的に衰弱死してしまいます。
コメットのように長い尾をもつ種類に発症しやすく、定期的に水替えをすることによって予防できます。
水質を悪化させないことが重要で、エサの食べ残しなどは速やかに回収するようにしましょう。
また、感染力の高い病気でもあるので少しでも症状のある個体は隔離して治療をしましょう。
金魚がかかる病気の代表的な病気で、体表に白点虫という虫が寄生することにより起こる病気です。
水カビ病は体表に綿のような白いものが付き、やがて体全体を覆います。
どちらの季節の変わり目などにより抵抗力の下がった金魚に発症しやすく、身体をこすりつけて泳ぐ、食欲不振、衰弱等の症状がみられます。
1匹が感染していると、他の個体も感染している場合が多いので水槽全体での薬浴をお勧めします。
また、エラにこれらの菌が感染、寄生した場合呼吸困難の状態になり、エラを苦しそうに動かす動きをします。
エアレーションを水槽内に入れてあげると、症状が緩和する場合があるので設置してあげましょう。
水質が悪化しないように温度を一定に保つようにして、全体的にエサがいきわたるようにして健康な個体を育てることで予防できます。
コメット同士でケンカしたり、飛び出し事故によって鱗が傷ついたりするとその傷口から細菌が感染して皮膚が爛れることがあります。
初期の場合は食塩浴でトリートメントすることにより回復に向かいますが、弱っていたり他の金魚にさらに攻撃されたりすると衰弱していきます。
弱った個体は隔離して1度ほど温度を上げた水槽にいれて様子を見ましょう。
自力で泳げるように回復してきたら少量づつエサを与えて経過観察します。
原産国 : アメリカからの逆輸入
値段 : 200円~400円前後
色 : 紅白、白、キャリコ等
寿命 : 15年から20年
体長 : 30センチ前後
特徴 : 琉金の突然変異種であり、流れ尾とよばれる長く美しい尾を持つが、身体がフナ型で泳ぐスピードが速いです。
性格 : 琉金などのおっとりとした金魚に対して攻撃的になることがあり、縄張り意識は強いですが人には良くなれます。
かかりやすい病気 : 尾ぐされ病、白点病等
注意点 : 口に入る小魚は捕食してしまうので、メダカなどとの混泳はできません。同じフナ尾である和金タイプの金魚との混泳は可能ですが、どちらも成長スピードが速く、大きくなるため広い飼育スペースが必要です。
コメットについて紹介させていただいましたがいかがでしたでしょうか。
コメットは丈夫でカラーバリエーションが豊富なので、長く楽しめる金魚です。
ヒーターなどの厳しい温度管理もいらないので簡単に飼育を始められるのも利点ですよね。
また、柄の出方もその個体によって個性的で変化していくので、日々の成長を楽しみながら飼育できる金魚ではないでしょうか。
是非こちらを参考に金魚の飼育を検討してみてくださいね。
最終更新日 : 2021/05/04
公開日 : 2017/10/05